著者
砂金 信義 桑原 聖
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.96, no.6, pp.1163-1167, 2007 (Released:2012-08-02)
参考文献数
5

医薬品の副作用に関する情報源には医薬品添付文書があり,当該医薬品にとって特に注意を要する「重大な副作用」と「その他の副作用」に区分されて記載されている.薬剤性肺疾患を誘発する医薬品は多岐にわたるが,誘発疾患としては肺炎,間質性肺炎が多い.間質性肺炎誘発の恐れがある薬物には,抗悪性腫瘍薬,βラクタム系抗生物質,ニューキノロン系抗菌薬,抗リウマチ薬,抗てんかん薬,抗結核薬などがある.また,OTC薬あるいは健康食品でも発症が報告されており,医薬品,健康食品を用いるにあたっては間質性肺炎発症に留意する必要がある.
著者
中本 賀寿夫 小畑 友紀雄 平澤 明 金 啓二 金 守良 徳山 尚吾
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.136, no.4, pp.583-589, 2016-04-01 (Released:2016-04-01)
参考文献数
41
被引用文献数
2 2

Nonalcoholic fatty liver disease (NAFLD) is characterized by the pathological accumulation of fat in the liver in the absence of any other disease related to liver steatosis, which includes a wide spectrum of liver diseases ranging from mild asymptomatic fatty liver to nonalcoholic steatohepatitis (NASH) and cirrhosis. Recently, it was reported that NAFLD is characterized by the impaired bioavailability of liver n-6 and n-3 long-chain polyunsaturated fatty acids (PUFAs). That is, compared with healthy individuals, steatosis and steatohepatitis patients have higher n-6/n-3 PUFA ratios. Furthermore, per recent research, decreasing the intake of total fats and increasing the intake of n-3 PUFAs may be beneficial in the treatment of NAFLD. In contrast, some reports describe that NASH patients have more metabolic abnormalities than NAFLD patients; however, these are not influenced by dietary fatty acids. Thus, at present, various opinions exist regarding the efficacy of n-3 PUFA in the treatment of NAFLD. In this review, we discuss the considerable interest n-3 PUFA has attracted as a potential treatment for NAFLD.
著者
今泉 史生 金井 章 蒲原 元 木下 由紀子 四ノ宮 祐介 村澤 実香 河合 理江子 上原 卓也 江﨑 雅彰
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.41 Suppl. No.2 (第49回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.0342, 2014 (Released:2014-05-09)

【はじめに,目的】足関節背屈可動性は,スポーツ場面において基本的な動作である踏み込み動作に欠かせない運動機能である。足関節背屈可動性の低下は,下腿の前方傾斜が妨げられるため,踏み込み時に何らかの代償動作が生じることが考えられ,パフォーマンスの低下やスポーツ外傷・障害につながることが予想される。スポーツ外傷・障害後のリハビリテーションの方法の一つとして,フォワードランジ(以下,FL)が用いられている。FLはスポーツ場面において,投げる・打つ・止まるなどの基礎となる動作であり,良いパフォーマンスを発揮するためにFLは必要不可欠な動作であると言える。しかし,FLにおいて足関節背屈可動域が動作中の下肢関節へ及ぼす影響は明らかではない。そこで,本研究は,FLにおける足関節背屈可動域が身体に及ぼす生体力学的影響について検討した。【方法】対象は,下肢運動機能に問題が無く,週1回以上レクリエーションレベル以上のスポーツを行っている健常者40名80肢(男性15名,女性25名,平均年齢17.6±3.1歳,平均身長162.9±8.4cm,平均体重57.3±8.7kg)とした。足関節背屈可動域は,Bennellらの方法に準じてリーチ計測器CK-101(酒井医療株式会社製)を用いて母趾壁距離を各3回計測し最大値を採用した。FLの計測は,踏み込み側の膝関節最大屈曲角度は90度と規定し,動作中の膝関節角度は電子角度計Data Link(バイオメトリクス社製)を用いて被験者にフィードバックした。頚部・体幹は中間位,両手は腰部,歩隔は身長の1割,足部は第二中足骨と前額面が垂直となるように規定した。ステップ幅は棘果長とし,速度はメトロノームを用いて2秒で前進,2秒で後退,踏み出し時の接地は踵部からとした。各被検者は測定前に充分練習した後,計測対象下肢を前方に踏み出すFLを連続して15回行い,7・8・9・10・11回目を解析対象とした。動作の計測には,三次元動作解析装置VICON-MX(VICONMOTION SYSTEMS社製)および床反力計OR6-7(AMTI社製)を用い,足関節最大背屈時の関節角度,関節モーメント,重心位置,足圧中心(以下,COP),床反力矢状面角度(矢状面での垂線に対する角度を表す),下腿傾斜角度(前額面における垂線に対する内側への傾斜)を算出した。統計解析は,各算出項目を予測する因子として,母趾壁距離がどの程度関与しているか確認するために,関節角度,重心位置,COP,床反力矢状面角度を従属変数とし,その他の項目を独立変数として変数減少法によるステップワイズ重回帰分析を行った。【倫理的配慮,説明と同意】本研究の実施にあたり被検者へは十分な説明をし,同意を得た上で行った。尚,本研究は,豊橋創造大学生命倫理委員会にて承認されている。【結果】母趾壁距離が抽出された従属変数は,床反力矢状面角度,足関節背屈角度,股関節内転角度であった。得られた回帰式(R≧0.6)は,床反力矢状面角度(度)=0.015×重心前後移動距離(mm)+0.299×母趾壁距離(cm)-0.211×膝関節屈曲モーメント(Nm/kg)-12.794,足関節背屈角度(度)=33.304×体重比床反力(N/kg)+0.393×足関節内反角度(度)+0.555×母趾壁距離(cm)+1.418,股関節内転角度(度)=0.591×下腿内側傾斜角度(度)-0.430×足尖内側の向き(度)+0.278×股関節屈曲モーメント(Nm/kg)-0.504×母趾壁距離(cm)+1.780であった。【考察】FLにおける前方への踏み込み動作において,母趾壁距離の大きいことが,床反力矢状面角度の後方傾斜減少,足関節背屈角度を増加させる要因となっていた。これは,足関節背屈角度が大きいと下腿の前方傾斜が可能となり,前脚に体重を垂直方向へ荷重しやすくなったことが考えられた。また,母趾壁距離と股関節内転角度との間には負の関係が認められた。これは,足関節背屈角度の低下により下腿の前方傾斜が妨げられるため,股関節内転角度を増加させて前方へ踏み込むような代償動作となっていることが原因である考えられた。この肢位は,一般的にknee-inと呼ばれており,スポーツ動作においては外傷・障害につながることが報告されているため,正常な足関節背屈可動域の確保は重要である。【理学療法学研究としての意義】FLにおける足関節背屈可動域が身体に及ぼす生体力学的影響を明らかにすることにより,スポーツ外傷・障害予防における足関節背屈可動域の重要性が示唆された。
著者
小野 健一 藤原 大輔 川上 孝行 金山 祐里
出版者
一般社団法人 日本作業療法士協会
雑誌
作業療法 (ISSN:02894920)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.210-216, 2020-04-15 (Released:2020-04-15)
参考文献数
18

認知症の人とその家族介護者への支援は,両者の在宅生活を維持するために重要である.今回,訪問作業療法場面で,認知症高齢者と家族介護者2組に対し,共作業支援尺度を用いた共作業支援プログラムを実施した.共作業支援尺度から提案された改善したい共作業への作業療法介入を行った結果,認知症高齢者のBehavioral and Psychological Symptoms of Dementia(以下,BPSD)の重症度と,家族介護者のBPSDから生じる介護負担感,共作業継続意志得点の改善が,2組共に見られた.両者の行う共作業への介入により,家族介護者の共作業の遂行能力が改善し,結果として両者にとって,より満足のいく在宅生活につなげられる可能性が示唆された.
著者
射場 浩介 道家 孝幸 花香 恵 金谷 久美子 阿部 恭久 山下 敏彦
出版者
日本疼痛学会
雑誌
PAIN RESEARCH (ISSN:09158588)
巻号頁・発行日
vol.31, no.4, pp.203-209, 2016-12-26 (Released:2017-01-27)
参考文献数
20

We have recently demonstrated that pathological changes leading to increased bone resorption by osteoclast activation are related to the induction of pain–like behavior in ovariectomized (OVX)mice. In addition,we have shown that the skeletal pain accompanying osteoporosis is possibly associated with the acidic microenvironment caused by osteoclast activation under a high bone turnover state. We, therefore, hypothesize that another osteoporosis model mouse might reveal the induction of pain–like behaviors in relation with osteoporotic changes. In this study, we demonstrated that regional osteoporosis of hind limbs induced pain–like behaviors using tailsuspended mice as another osteoporosis model.The hind limbs of tail–suspended mice were unloaded for 2 weeks, during which time the mice revealed significant regional osteoporotic changes in their hind limbs accompanied by osteoclast activation. In addition, these changes were significantly recovered by the resumption of weight bearing on the hind limbs for 4 weeks. Consistent with the pathological changes in the hind limbs, pain–like behaviors in the mice were induced by tail suspension and recovered by the resumption of weight bearing. Moreover, treatment with bisphosphonate significantly prevented the triggering of the regional osteoporosis and pain–like behaviors, and antagonists of the acid–sensing nociceptors, such as transient receptor potential channel vanilloid subfamily member 1 and acid–sensing ion channels, significantly improved the painlike behaviors in the tail–suspended mice.We, therefore, believe that pathologic changes of osteoporosis due to osteo clast activation might be a trigger for the pain–like behaviors in osteoporosis patients.
著者
金井 文彦 小俣 政男 横須賀 收
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.106, no.12, pp.1727-1735, 2009 (Released:2009-12-07)
参考文献数
14

肝細胞癌に対して,血管新生阻害剤をはじめとする分子標的薬の開発が,世界中で進行中である.開発の先頭を行くsorafenibは,海外で行われた2つの試験で肝細胞癌の生命予後を改善することが初めて示された全身化学療法薬であり,本邦でも2009年5月肝細胞癌に対する適応を取得した.医療環境の異なるわが国での安全性·有効性が検証中である.分子標的薬の効果はいまだ限定的であり,他薬剤·肝動脈塞栓術との併用,術後補助化学療法としての有用性検討とともに,肝細胞癌の真の標的分子の同定や治療効果を予測するバイオマーカー探索などが重要課題である.分子標的薬の副作用プロファイルは,従来の細胞障害性の抗悪性腫瘍薬と全く異なり,使用にあたっては特に注意が必要である.
著者
秋野 金次 柴田 碧
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌 (ISSN:00047120)
巻号頁・発行日
vol.8, no.11, pp.614-616, 1966-11-30 (Released:2009-03-31)
参考文献数
2

Recent developments in earthquake resistant designs for nuclear power plants in Japan are reviewed to cover the period since the authors' previous report on the same subject. The first part is devoted to a comparison of the design concepts and procedures between those of the plants constructed, under construction and being designed in Japan. The second part of the review covers the progress made in studies in this field, and the moves seen in Government quarters to utilize the results of these studies in setting the regulations pertaining to nuclear safety.
著者
村田 希吉 大友 康裕 久志本 成樹 齋藤 大蔵 金子 直之 武田 宗和 白石 淳 遠藤 彰 早川 峰司 萩原 章嘉 佐々木 淳一 小倉 裕司 松岡 哲也 植嶋 利文 森村 尚登 石倉 宏恭 加藤 宏 横田 裕行 坂本 照夫 田中 裕 工藤 大介 金村 剛宗 渋沢 崇行 萩原 靖 古郡 慎太郎 仲村 佳彦 前川 邦彦 真山 剛 矢口 有乃 金 史英 高須 修 西山 和孝
出版者
一般社団法人 日本外傷学会
雑誌
日本外傷学会雑誌 (ISSN:13406264)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.341-347, 2016-07-20 (Released:2016-07-20)
参考文献数
26

【目的】重症外傷患者における病院前輸液と生命予後, 大量輸血および凝固異常との関連について明らかにする. 【対象と方法】Japanese Observational Study of Coagulation and Thrombolysis in Early Trauma (J–OCTET) で後方視的に収集したISS≧16の外傷796例について, 28日死亡, 大量輸血 (24時間Red Cell Concentrate : RCC10単位以上), 外傷性血液凝固障害 (Trauma–Associated Coagulopathy : TAC : PT–INR≥1.2と定義) の3つを評価項目として, 病院前輸液施行の有無の影響を検討するために多変量解析を行なった. さらに年齢 (65歳以上/未満), 性別, 重症頭部外傷合併の有無, 止血介入 (手術またはIVR) の有無により層別化解析した. 【結果】病院前輸液施行85例, 非施行711例であり, 両群間における年齢, 性別, 28日死亡, 大量輸血, 止血介入に有意差を認めなかった. 病院前輸液群ではISSが高く (中央値25 vs. 22, p=0.001), TACが高率であった (29.4% vs. 13.9%, p<0.001). 病院前輸液は28日死亡, 大量輸血の独立した規定因子ではなかった. TACの有無を従属変数とし, 年齢・性別・病院前輸液の有無・ISSを独立変数とするロジスティック回帰分析では, 病院前輸液 (オッズ比 (OR) 2.107, 95%CI 1.21–3.68, p=0.009) とISS (1点増加によるOR 1.08, 95%CI 1.06–1.10, p<0.001) は年齢とともに独立したリスク因子であった. 層別解析では, 65歳未満 (OR 3.24, 95%CI 1.60–6.55), 頭部外傷合併 (OR 3.04, 95%CI 1.44–6.42), 止血介入例 (OR 3.99, 95%CI 1.40–11.4) において, 病院前輸液は独立したTACのリスク因子であった. 【結語】ISS≧16の外傷患者に対する病院前輸液は, 28日死亡および大量輸血との関連は明らかではないが, TAC発症の独立したリスク因子である. 特に65歳未満, 頭部外傷合併, 止血介入を要する症例に対する病院前輸液は, TAC発症のリスクとなる可能性がある.
著者
金子 貞男
出版者
特定非営利活動法人 日本レーザー医学会
雑誌
日本レーザー医学会誌 (ISSN:02886200)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.131-138, 2011-08-31 (Released:2011-11-25)
参考文献数
23
被引用文献数
2 4

悪性グリオーマに対する標準治療は手術摘出,放射線療法,化学療法である.しかしながらこれらの治療を行ってもGlioblastomaの治療成績は非常に悲観的なものであり,平均生存日数は約15ヶ月である.一方,光線力学療法(Photodynamic Therapy : PDT)は一定の腫瘍選択性のある治療方法であり,合併症が少ないという観点から悪性グリオーマに対する局所療法として脚光を浴びている.多くの文献から悪性グリオーマに対するPDTの治療フォーマット,有害事象,利点,問題点等を考察し,悪性グリオーマに対するPDTの現時点における到達点と今後の展望について述べた.具体的にはSam Eljamelはrandomized control studyにおいて標準療法+PDT群が標準療法単独群に比べて生存日数が統計学的に有意に延長した臨床研究を報告した.また,私どもは脳の深部に存在する悪性グリオーマに対して,腫瘍を摘出せず定位脳手術法にてoptical fiberを腫瘍に直接穿刺して組織内照射によるPDTを行い明らかな腫瘍縮小効果を認めた24症例の臨床研究.そして悪性グリオーマがeloquent areaや脊髄にあって摘出困難な13症例に対してPDTを行い明らかな治療効果の得られた臨床研究を報告した.
著者
松下 記代美 山田 秀和 荒金 兆典 川田 暁 手塚 正 今野 元博
出版者
日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
雑誌
皮膚の科学 (ISSN:13471813)
巻号頁・発行日
vol.2, no.5, pp.462-465, 2003 (Released:2012-01-06)
参考文献数
10

48歳,女性。45歳時に子宮筋腫のため当院婦人科にて腹腔鏡下膣式子宮全摘出術を受けた。約3年後の平成10年5月頃より臍部の腫瘤に気付いた。臨床的に臍部に1.6 cm大のやや硬い境界明瞭な桃紅色の結節を認め,皮下に連続性の硬結を触れた。腹部エコーと腹部CTの画像診断によって,腫瘤が腹膜と連続していることが確認された。当院第2外科の協力のもと全身麻酔下に開腹,腫瘤摘出をおこなった。組織学的には表皮直下から腹膜まで連続性に膠原線維の不規則な増生と線維芽細胞の増殖が認められた。臨床経過,臨床症状および組織学的所見より腹腔鏡下手術後に生じた臍部のケロイドと診断した。今後,内視鏡子宮全摘術の増加するにつれて,臍部のケロイドの発生も増加することが予想される。
著者
水野 卓 金兵 忠雄
出版者
Japanese Society of Tea Science and Technology
雑誌
茶業研究報告 (ISSN:03666190)
巻号頁・発行日
vol.1964, no.21, pp.77-85, 1964-01-25 (Released:2009-07-31)
参考文献数
9

The leaf-starch was isolated as the form of iodine-starch complex from tea extracted with hot 30% calcium chloride solution, the yield of purified starch being ca. 1 % (45.8g. starch' from 4.5kg. of fresh leaf).Amylose, amylopectin and their middle fraction in tea leaf-starch were then fractionated principally by Schoch's method using n-butanolwater (1 : 7 by volume).The peaks of visible absorption spectra, Xln ol, of their iodine-potassium iodide solution were 600 mlt in leaf-starch, 620 mit in amylose, 551 m, a in amylopectin, and 605 ma in middle fraction respectivly.Moreover, the relations of the concentration of their solution to the optical density (E) at λmax HCLO4 were investigated to make clear the fundamental items about the fractional quantitative analysis of amylose, amylopectin and middle fraction in the tea leaf-starch.The following relationships were obtained. Starch (mg.)=0.0973 E-0.0012 Amylose (mg.)=0.0597 E-0.0005 Amylopectin (mg.)=0.4527 E-0.0044 Middle fraction (mg.)=0.1452 E-0.0030The quantitative determination of starch in the tea leaves, and the fractional determinations of amylose, amylopectin and middle fraction of the tea leaf-starch have been developed, the main procedure being as follows:
著者
西田 宗幹 植松 光俊 金澤 寿久 宮本 千恵美
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.73-78, 1998 (Released:2007-03-29)
参考文献数
7
被引用文献数
13 5

脳卒中片麻痺患者の各基本動作間の難易度は,一般的には寝返り,起座,起立,歩行の順に難しくなると言われるが,その順位の異なる者の比率とその原因について検討するため片麻痺患者40名を対象に調査した。一般的順位と同じ「同群」は29名,異なる「異群」11名で,このうち起座が不可で起立,歩行が可の「異群(1)」は9名であった。「異群(1)」は股伸展0°以下と体幹回旋制限5°以上において「同群」と有意差があり,異群(1)のうち寝返り,起座とも不可の群では体幹屈曲5°以上制限にも有意差を認め,これらの動作困難の原因として股・体幹可動域制限の影響が示唆された。対象者が高齢で,物的介助起立・平行棒内歩行と低い能力レベルで,半側無視例が多くいたことが,このような動作難易度順位の逆転現象の誘因として考えられた。