著者
小泉 政利 安永 大地 木山 幸子 遊佐 典昭 行場 次朗 酒井 弘 大滝 宏一 杉崎 鉱司 玉岡 賀津雄 金 情浩 那須川 訓也 里 麻奈美 小野 創 大塚 祐子 矢野 雅貴 八杉 佳穂 上山 あゆみ
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究プロジェクトの目的は,マヤ諸語とオースロネシア諸語のなかのOS言語(特に,グアテマラのカクチケル語と台湾のタロコ語)を対象に,談話内での1.文理解過程,2.文産出過程,3.言語獲得過程,ならびに4.言語の語順と思考の順序との関係を,聞き取り調査やコーパス調査,行動実験,視線計測,脳機能計測などを用いて,フィールド心理言語学の観点から多角的かつ統合的に研究することである。より具体的には,1~4における個別言語の文法的要因と普遍認知的要因が文脈に埋め込まれた文の処理に与える影響を明らかにし,脳内言語処理メカニズムに関するより一般性の高いモデルを構築することを目指す。本年度は特に以下の研究を実施した。[文法理論部門]タロコ語の文法調査を行った。[理解部門・神経基盤部門]文脈と語順が文処理に与える影響を調べるために事象関連電位を用いたタロコ語の実験を実施した。[産出部門・思考部門]タロコ語の文散出時に動詞のレンマがどのようなタイミングで活性化されるかを調べる実験の準備(予備実験を含む)を行った。また,タロコ語話者の思考の順序やタロコ語の文産出に与える非言語的文脈や話者自身の動作の影響を調べるためのジェスチャー産出実験と文産出実験を行った。[全部門共通]トンガ語の調査・実験の実行可能性を調べるためにトンガ王国で現地見分を行った。また,ジャワ語の専門家を招いて,ジャワ語の調査・実験の実行可能性についての検討会を開催した。
著者
金子 豊治 山下 実 大堀 正衛 村上 元一
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.837-841, 2009 (Released:2010-07-26)
参考文献数
1
被引用文献数
1

Euro5によるPM規制及び欧州CO2 140g/kmに対応するため、世界に類を見ない低S.Ash(硫酸灰分)で低燃費なディーゼルエンジンオイルDL-1/C2 0W-30を開発した。高信頼性、低S.Ash、低燃費を高次元で実現し、排ガス後処理装置のDPFに対応しながら、B1 5W-30と比較して車両燃費向上率で2%、CO2削減で3g/kmを達成した。
著者
竹尾 剛 渋谷 統寿 本村 政勝 金沢 一 宍戸 春美
出版者
公益社団法人 日本化学療法学会
雑誌
CHEMOTHERAPY (ISSN:00093165)
巻号頁・発行日
vol.37, no.9, pp.1154-1159, 1989-09-25 (Released:2011-08-04)
参考文献数
8

ニューキノロン系抗菌剤と消炎鎮痛剤の併用により痙攣と高CK血症を来した症例を経験した。症例は64歳女性。膀胱炎のためエノキサシン (ENX) 300mg/日とフェンブフェン (FBF) 1,200mg/日を4日間服用中に突然意識消失し, 痙攣を来した。強直性痙攣と不穏状態が間歇的に3回繰り返し起こったが, 約4時間後には意識清明となった。入院時の心電図, 頭部CTスキャンは正常範囲であった。入院後著明な高CK血症 (第5病日に最高17,712IU/1と最高値) を認めたが第13病日には正常化した。CKアイソザイムはすべてMM型であったが, 針電極筋電図, 筋生検に異常はなかった。次に, マウスを用いてニューキノロン系抗菌剤による痙攣の発症に関する基礎実験を行なった。その結果ENXのみならず, シプロフロキサシンもFBFとの併用により痙攣を発症することがわかったが, オフロキサシンとFBFの併用では痙攣は発症しなかった。痙攣の予防に抗菌剤とFBFの投与前にあらかじめバルプロ酸ナトリウム, γ-アミノ-β-ヒドロキシ酪酸, プロスタグランディンE2, ジアゼパム, およびフェノパルピタールを投与したがいずれも痙攣の発症を抑えることはできなかった。ENXとFBFの併用による痙攣は現在まで7例が報告され, その主因はENXであろうと推定されているが, その機序は不詳である。
著者
金城 拓人 粕山 達也 中川 和昌 猪股 伸晃 岡田 みゆき 中澤 理恵 坂本 雅昭 渋澤 克利 渡辺 英輔
出版者
社団法人 日本理学療法士協会関東甲信越ブロック協議会
雑誌
関東甲信越ブロック理学療法士学会 (ISSN:09169946)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.74, 2009

【目的】<BR>我々は,群馬県高等学校体育連盟バスケットボール専門部との連携により,高校バスケットボール競技に対してメディカルサポート活動(以下,サポート)を行った.我々は,以前より高校野球競技,中学・高校サッカー競技にサポートを行っているが,初めて女子の競技も対象となった.今回,その内容をまとめ,傷害傾向を把握し,今後の方向性を検討した.<BR>【方法】<BR>サポートは,全国高等学校選抜優勝大会群馬県予選会(以下,選抜大会)の準々決勝以降(出場16校,14試合),群馬県高等学校バスケットボール新人大会(以下,新人大会)の決勝リーグ(出場8校,12試合)に行った.スタッフは,理学療法士をボランティアとして参加を募り,会場に4名以上配置した.<BR> サポート内容は,理学療法ブースを開設し,再発予防や疼痛等の症状軽減目的の処置,応急処置を行った.また,コート内にもスタッフが待機した.<BR>【結果】<BR>参加したスタッフは,選抜大会延べ8名,新人大会延べ10名であった.<BR>サポートを依頼した学校数は,選抜大会5校,新人大会6校であった.<BR>依頼件数は総件数52件のうち,選抜大会21件(男子11件,女子10件),新人大会31件(男子19件,女子12件)であった.<BR>対応部位は総件数52件のうち,足関節19件,膝関節14件,手指10件であった.傷害内容は捻挫20件,靭帯損傷9件,突き指9件であった.男女の内訳は,男子の総件数30件のうち,足関節14件,手指10件であった.女子は総件数22件のうち,膝関節13件,足関節5件であった.傷害内容は男子が捻挫15件,突き指7件であった.女子は靭帯損傷7件,捻挫5件であった.応急処置依頼は9件で,うち2件(全て女子)は膝関節靭帯損傷の疑いにて,医療機関への受診につなげた.<BR>対応内容は,テーピング34件,ストレッチング4件,止血処置3件,アイシング3件であった.<BR>【考察】<BR>初めての試みだったが,依頼件数は大会毎に増えていることから,選手や指導者の潜在的なニーズは存在し,今後も増加することが考えられた.<BR>対応部位は下肢関節に多く,ジャンプやカッティング動作の多い競技特性を示した結果となった.対応内容は足関節捻挫に対する,再発予防や症状軽減目的の依頼が大半を占め,不安感や疼痛を抱えている選手が多いことが感じられた.今後のサポートでは,単にテーピング等の技術提供にとどまらず,エクササイズやケアの方法等を積極的に指導することも必要と考えられた.また女子においては,膝関節への対応が多く,靭帯損傷を疑う傷害も高頻度で発生しており,発生予防策の検討も今後の課題と考える.
著者
深田 真宏 丸山 修一郎 奥本 龍夫 藤井 徹也 金谷 欣明 横山 伸二
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.75, no.1, pp.68-72, 2014 (Released:2014-07-31)
参考文献数
14
被引用文献数
1

自然気胸に対しドレナージを施行後,hypovolemic shockを伴う再膨張性肺水腫(re-expansion pulmonary edema:RPE)を発症した1例を報告する.症例は43歳,男性.右自然気胸に対し発症10日目に胸腔ドレナージ施行.その後大量の泡沫状喀痰を排出し,呼吸循環動態が不安定となった.RPEと診断し,PEEPを付加した人工呼吸器管理を開始した.収縮期血圧60mmHg,心拍数120回/分とショック状態となり,輸液負荷と昇圧剤にて循環管理を行った.シベレスタットナトリウム,ステロイド投与を行い救命することができた.再膨張性肺水腫は気胸のドレナージ後などに起こる重篤な合併症である.呼吸不全に加えhypovolemic shockを伴うこともあり治療には慎重な呼吸循環管理が必要となる.

1 0 0 0 OA 万葉集評釈

著者
金子元臣 著
出版者
明治書院
巻号頁・発行日
vol.第三册, 1942

1 0 0 0 OA 花筐 5編

著者
松亭金水
出版者
大嶋屋伝右衛門
巻号頁・発行日
vol.十四, 1841
著者
宮沢 和之 金田 勇 飯塚 直美 梁木 利男 植村 雅明
出版者
日本化粧品技術者会
雑誌
日本化粧品技術者会誌 (ISSN:03875253)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.301-308, 2003
被引用文献数
1

毛髪にハリコシを付与する方法として毛髪自体の育成を助ける生物学的アプローチと, 外部からある基剤を塗布して補強する物理的アプローチが考えられる。前者は軟毛の悩みを根本的に解決できる可能性があるが, 効果が得られるまでに長期間を要する, 効果に個人差がある, などの課題がある。一方, 後者は即効性はあるものの通常洗髪などにより効果が失われるなど, 持続性に乏しいため毎日の適用が必要となる。そこで即効性に優れ, しかもその効果が長期的に持続するハリコシ向上トリートメントの開発を目的として検討を行った。本基剤に求められる基本的条件として, 1. 優れた耐水性, 2. 1本1本の毛髪を独立してコートできること, の2点が挙げられる。そこで耐水性の付与を目的としてアルコキシシランの縮合反応によるネットワーク形成を利用し, 極性をコントロールすることで毛髪への付着性を向上させ, 1本ずつの毛髪を均一な皮膜でコーティング可能な基剤とした。さらに毛髪上に形成される皮膜の強度, 平滑性を検討し, 優れたハリコシ付与効果と良好な使用性を併せ持つへアトリートメントとすることに成功した。
著者
金子 啓子
出版者
日本セキュリティ・マネジメント学会
雑誌
日本セキュリティ・マネジメント学会誌 (ISSN:13436619)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.19-33, 2019-01-25 (Released:2019-03-25)
参考文献数
48

個人情報の取扱や ICT を利用したサービスの構築、運用では、委託の多段化が進み、それに対する情報 セキュリティの確保が必要となっている。既に、法律や政府の政策、ISO も、サプライチェーンにおける情 報セキュリティを要請している。しかし、一旦インシデントが発生すると、委託元・委託先間での責任分界 が問題となることが考えられ、委託元としては踏み込んだ協力を躊躇することも考えられる。一方、脅威や 技術の進化により、情報セキュリティインシデントを完璧に防御することが難しくなるのに従い、経済合理 性の範囲内で可能な限り高い情報セキュリティの構築に努めてきた事業者にとり、インシデント発生の責任 を問われるとすれば、無過失責任に近づくとも言える。その課題の解決には、同じ無過失責任の製造物責任 法の実務を参考にできる。就中、製造物責任訴訟の経験豊富な保険会社が被保険者を代行して紛争処理まで 行う米国の製造物責任保険のような保険や、保険契約を梃子にした製造物責任の専門家による仲裁制度ができれば、責任分界を気にせずに、サプライチェーンとして協力してセキュリティレベルを上げていくことができると考えられる。これは、複数の事業者からサービスやデータを「仕入れ」てサービスを提供する IoT を利用したサービスでも有効である。
著者
金山 康博 Yasuhiro Kanayama
出版者
共栄大学国際経営学部
雑誌
共栄大学研究論集 : 共大研究 (ISSN:1880859X)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.227-249, 2013-03-31

学校教育制度の改革は、絶対不可欠条件として児童・生徒の発達段階を考慮することが必要である。特に、学級集団の規模が、小学生から高校生まで上限定数40 人で良いとする現行の根拠を明らかにし、少人数学級実現に向けて、学年発達段階を踏まえた学級編制改善策を学校現場から提起することが重要である。 その上で1 人の教師が経営する学級集団の適正規模を考察し、「クラスサイズは誰が決めるのか」という課題を設定する。教育指導の有効なシステム化を図り、教師たちが最大の力量発揮と最大の効果を上げられるような仕組みを提示したい。This paper considers the children's and students' developmental stages as something that cannot be left out with regard to the reformation of the school education system. It is important, especially, to explain the reasons why a maximum class size of 40 , from elementary school to high school, is considered good; to work towards the realization of even smaller classes; and to raise the topic of improving class organization to best suit the students' stage of development. In addition, I consider the ideal class size for one teacher and to discuss the issue of "Who decides the size of the class?" By planning an effective system for educational instruction, I would like to present a system where teachers can perform their best and deliver the best results.
著者
金沢 佳子
出版者
千葉大学大学院人文社会科学研究科
雑誌
千葉大学人文社会科学研究 (ISSN:18834744)
巻号頁・発行日
no.18, pp.176-190, 2009-03

柳谷慶子『近世の女性相続と介護』吉川弘文館 A5判 328頁 2007年発行 (本体価格)9000円本書は、日本近世における女性と家族の位相を明らかにすることをめざして、著者が1990年から発表してきた論考11篇を二部構成で収録したものである。第一部は、東北諸藩において、女性が家督を相続した数少ない事例を紹介し、史料によっては、その名が系譜から抜け落ちている背景を探り、さらに、大名家の「奥」の機構や「姉家督」慣行から「家」の運営と相続をめぐる女性の役割を検討している。第二部は、今日、自明とされている女性による介護が近世においては家長の役割規範のもとに、当主や跡取りにあたる息子が行っていた例を幕藩の諸史料や武士の日記などから考証した。高齢者や病人の看病・介護における「家」の位置取りを家族のおかれた状況や地域共同体の扶助機能から考察し、公権力の関わりかたにも言及している。現在の社会通念はいつ頃からいかなる変化を経て生じてきたものか、ジェンダーの視座から、近世社会の特質と知られざる姿に光をあてた歴史学的研究である。
著者
金山 弘昌
出版者
日本橋学館大学
雑誌
日本橋学研究 (ISSN:18829147)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.31-46, 2009-03-31

日本橋は江戸時代の創架以来、日本橋地区を代表するランドマークであった。現存する明治44年(1911)竣工の日本橋もまた、東京の都市史や近代日本の土木工学史、そして建築史や美術史において注目に値する。本稿は、土木技師や彫刻家との特異な協力関係の下で進められたこの橋梁の実現について、建築家妻木頼黄(1859-1916)が果たした役割を再考察することを目的としている。日本橋以前の近代橋梁は、いずれも土木技師たちの設計になるものであった。その状況下、日本橋は、土木技師と建築家の協同の下で実現された橋梁の最初の例として認識されていた。同様の協同が他の橋梁に遡るとする反論もあるが、妻木の参画の理由やその役割の再検証により、やはり日本橋が同様の試みの初の例であることが再確認できる。一方、あまり注目されず充分に検討されてこなかったのが、妻木と渡邊長男ら彫刻家の協同である。当時の建築界の言説のなかには、彫刻と建築の関係の疎遠さや未熟への批判を見出すことができ、とりわけ建築家に積極的な関与を求める所説が見られる。日本橋の有名な獅子や麒麟といった装飾彫刻の制作に際して、装飾プログラムから、彫像やレリーフのモティーフや様式の選定、彫像の配置にいたるまで、妻木の彫刻家たちへの関与は非常に積極的でかつ詳細に及んでいる。つまり妻木は、おそらく同時代的意識に基づいて彫刻家たちとの協同も一層推し進めたのである。
著者
金子 史朗
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
地理学評論 (ISSN:00167444)
巻号頁・発行日
vol.31, no.8, pp.495-499, 1958-08-01 (Released:2008-12-24)
参考文献数
7

The “Gotentoge” gravel bed found on the hill tops of the western part of Tama hills to the south of Hachioji, Tokyo, consists of polygenetic gravels, which seem to have been transported and deposited by the ancient Sagami River, because there exists the lithologic similarity of gravels between the “Gotentoge” gravel bed and the present Sagami River, and also because the gravels of the “Gotentoge” gravel bed become larger as they approach the present Sagami River (Fig. 3). There are some other evidences to prove it. The upper surface of the “Gotentoge” gravel bed is almost horizontal, and covered conformably with the old Kanto volcanic ash member at Terazawa (loc. 4 in Fig. 3), but their stratigraphic relation is almost contemporaneous in the Gotentoge pass. Therefore, the geologic age of the Gotentoge gravel bed is nearly the same with the Kanto volcanic ash member which belongs to the lower Diluvium. Many questions, however, remain unsolved for further study.

1 0 0 0 OA 柳横櫛 5編15巻

著者
梅亭金鵞 作
出版者
巻号頁・発行日
vol.五編上,