著者
鈴木 恒平
出版者
美学会
雑誌
美學 (ISSN:05200962)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.121-132, 2010-06-30

Charles Darwins evolutionstheoretische Werke erhalten viele Abbildungen. Wie eng allerdings seine Theorie mit der bildlichen Darstellung verknupft ist, wurde bisher wenig beachtet. Im Zentrum dieser Arbeit stehen u. a. Illustrationen in The Expression of the Emotions in Man and Animals von 1872. Da finden sich neben 21 Holzschnitten 7 Tafeln, auf denen zwischen zwei und sieben Fotografien gezeigt werden. Der Fotografie wurde in Expression die wichtigste Rolle zugeteilt. Fur Darwin war sie die Bedingung fur Visualisierung des Unsichtbaren der inneren Gemutsbewegungen, die wissenschaftliche objektive Betrachtbarkeit selbst vom Ausdruck der Gemutsbewegungen. Dass die Fotografie, die noch ein junges Medium war und bis dahin kaum Verbreitung in den Wissenschaften gefunden hatte, als wissenschaftliches Hilfsmittel dienen kann, war damals keine Selbstverstandlichkeit wie heute. Daruber hinaus war die Belichtungszeit noch nicht kurz genug, um das fluchtige Mienenspiel scharf aufnehmen zu konnen. Er musste deshalb in Expression nicht nur seine Evolutionstheorie des Ausdrucks der Gemutsbewegungen, sondern auch eine fur sie geeignete Illustrationsstrategie entwickeln: Charles Darwins fotografische Kunst.
著者
鈴木 常恭 Tsuneyasu SUZUKI 尚美学園大学芸術情報学部
出版者
尚美学園大学芸術情報学部
雑誌
尚美学園大学芸術情報研究 (ISSN:18825370)
巻号頁・発行日
no.12, pp.37-55, 2007-11

テレビジョン番組は、ほとんどが先行する演劇、大衆演芸、歌劇などの実演形式、そして映画の表現形式を敷衍したものである。しかし、クイズ番組は放送メディア(テレビ、ラジオ)が、独自に開発した数少ない番組形式である。この番組形式は、テレビが登場して以来いまも多くの視聴者を獲得している。そして、この番組形式は、いま世界中のテレビジョン放送が共有する主要なジャンルとして位置づけられている。この研究ノートでは、テレビ番組研究の一貫として、はじめにテレビ番組におけるジャンルの生成と確立に言及し、これを踏まえクイズ番組の構成要素、出題と知、演出そして受容のされかたを番組の変遷を踏まえ考察する。
著者
岩月 奈都 久保田 勝俊 山本 喜之 中根 久美子 粕谷 法仁 植田 祐介 鈴木 和人 花之内 基夫
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.41-44, 2015 (Released:2015-07-10)
参考文献数
3

近年, HBs抗原陰性, HBs抗体もしくはHBc抗体陽性者のB型肝炎ウイルスが, 再活性化されることにより引き起こされるdenovoB型肝炎の重症化の報告がなされている。免疫抑制・化学療法患者が発症するdenovoB型肝炎は, 医療訴訟にまで発展することもあり, その対策として, 2009年1月に厚生労働省より『免疫抑制・化学療法により発症するB型肝炎対策ガイドライン』が公表され, 2013年には日本肝臓病学会より『免疫抑制・化学療法により発症するB型肝炎対策ガイドライン (改定版)』(以下ガイドライン) が公表され, 各施設での対応が急務とされている。当院でも, 化学療法委員会で協議され, 医療の安心・安全及び迅速化を提供するためHBc抗体の院内測定を実施することとなった。 調査期間中, HBc抗体が測定された理由は, 化学療法対象患者並びに免疫抑制剤使用患者, 輸血前感染症検査, ウイルス性肝炎検査であった。当院においても, ガイドラインに適応する症例は218例中15例あり, 通常の感染症スクリーニングでは見つけることの出来ないHBs抗原陰性かつHBc抗体陽性の患者は決して少なくない結果となった。 今後も免疫抑制・化学療法の対象患者は増加することが予想されるなか, 安心・安全な医療の提供の為にもガイドライン遵守の必要性が示唆された。
著者
小泉 武夫 忍田 憲一 石橋 信治 鈴木 雄三 鈴木 明治
出版者
Brewing Society of Japan
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.70, no.3, pp.192-196, 1975

1.飲酒に供した酒類により, 尿の臭いが特徴づけられることはしばしぽ飲酒者の体験により知られるところである。本報告では熟し香構成成分解明の手掛かりを得ようと, 清酒とそれ以外の酒類 (ぶどう酒, ピール, ウイスキー, 甲類焼ちゅう) を飲酒した場合の尿中揮発成分について比較した。<BR>2.飲酒することにより排尿中の成分は, 飲酒前に比べて複雑に増加することを知った。<BR>3.ガスクロマトグラフィー分析で, 清酒飲酒後の尿中に14成分の存在を推定したが, 他の酒類の場合でもほぼこれに近い尿成分であった。<BR>4.薄層クロマトグラフィー分析により塩基性区分を検討したところ, 飲酒に供した酒類の別により検出成分に差がみられた。特に清酒飲酒の場合特異的であり, これら尿中塩基化合物は, 清酒飲酒の際の尿の不快臭に重要な要因となっているものと推察した。
著者
加藤 一夫 鈴木 博
出版者
横浜国立大学教育学部附属理科教育実習施設
雑誌
横浜国立大学教育学部理科教育実習施設研究報告
巻号頁・発行日
no.2, pp.1-8, 1985-03-25

ヒライソガニにおける胸脚除去に伴う脱皮間期の短縮は,脚除去の数の増加にしたがって顕著となる。これはアカテガニにおける研究結果と類似する。多くの脚除去は第1回目の脱皮に続く第2回目の脱皮間期の短縮も誘発する傾向が認められる。脱皮による体長の増加率は,対象では17.5%であったが,脚除去数に伴ってその値は減少し,すべての胸脚を除去した状態ではその値は1%であった。
著者
鈴木 ゆかり 関 美分
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 = The journal of Information Science and Technology Association (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.25-31, 2006-01-01

限られた人員構成の中, マニュアルを使って短時間で引継ぎを行い, 確実に成果を出していくことを私たちは求められている。しかし, それを可能にしているところはどれぐらいあるのだろうか。なぜうまくマニュアルを活用できないのか。そして, マニュアルを活用していく際, 多くの人が見過ごしている点は何なのか。新任者の能力向上に大きな影響を与えるのは直接OJTを行う指導者だといっても過言ではない。そこで指導する側の心構えについて再確認をし, マニュアルについては具体的な事例を用い, 活きたマニュアルにするためのコツと, 確実に成果を出すための効果的な引継ぎ方法について伝えていきたい。
著者
鈴木 健夫
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

18世紀末以降にロシアに大量に移住したドイツ人移民(ロシアドイツ人。19世紀末に約180万人)は帝政末期のロシア化政策、第一次世界大戦、社会主義革命、内戦、飢饉のなかで多くの人びとがドイツや南北アメリカに移住したが、スターリン時代の1920年代末にもかなりの数が国外に、そして不法に国境を越えてハルビンにも逃げた。本研究はそうしたハルビンのロシアドイツ人難民の生活とパラグアイとブラジルへの再移住の実態を解明し、民族的なマイノリティの社会経済的諸問題を考察する。平成28年度には主としてメンノ派のハルビンからのパラグアイ移住(1932年と1934年)の経過(フランス経由、人数等)と移住直後の彼らの社会経済生活を解明したが、平成29年度にはフランスに出張し、メンノ派とルター派が1932年と1934年にハルビンからパラグアイ、ブラジルに向かった、その経由地のマルセイユ(両派到着)、ルアーヴル(メンノ派出港)、ボルドー(両派出港)における当時の地方新聞の記事を古文書館で検索し閲覧し、彼らがハルビンから何年何月何日にどのようにしてマルセイユに到着し、そしてルアーヴル、ボルドーから何年何月何日にどのようにしてパラグアイ、ブラジルに向かったかについて明らかにした。この調査結果を踏まえて平成30年1月7日に報告「ハルビン難民の南米移住 1932、34年――マルセイユ到着、ルアーヴル、ボルドーから出港」を西洋経済史研究会(早稲田大学)で行った。なお、ハルビン在住時のロシアドイツ人難民の生活については、前年度と同様、すでに収集してある史料を分析した。また、ハルビンのロシアドイツ人難民の10年前の歴史について論文「マフノ軍・赤軍に立ち向かうドイツ人移民」を作成、雑誌『セーヴェル』34号(平成30年5月刊行)に発表した
著者
後藤 正幸 石田 崇 鈴木 誠 平澤 茂一
出版者
社団法人日本経営工学会
雑誌
日本経営工学会論文誌 (ISSN:13422618)
巻号頁・発行日
vol.61, no.3, pp.97-106, 2010-08-15

近年,インターネットの普及により膨大なテキストデータからの知識発見を扱うテキストマイニングの技法が注目されている.本研究では,テキストマイニングが取り扱う問題の中でも,特に文書分類の問題を取り上げ,形態素解析後の単語の出現分布としてある確率モデルのクラスを仮定し,文書分類の性能,並びに分類に用いられる距離について漸近的な分析を行う.一般に,文書分類に不必要な単語の混入を完全に排除することは難しく,様々な重要単語の重み付け法などが提案されている.本論文で扱う最初の問題は,このような分類に不必要な単語が混入することが,文書分類に与える性能劣化の程度を把握することである.さらには,単語の出現頻度に基づく文書分類においては,個々の単語の生起頻度は少なく,多くの単語の頻度がゼロとなってしまうというスパースネスの問題がある.すなわち,このベクトル空間上で一つの文書を表す点は,ゼロを多くの要素に持つベクトルで表現される.しかし,「このような状況で,文書同士の距離による分類がある程度の分類性能を示すのは何故か」という疑問については依然として経験的な解釈が与えられているのみである.その理論的根拠を与えるため,本稿では,各要素の出現頻度を有限に保ったまま,次元数を無限大とする新たな漸近論の概念を導入することにより,スパースな文書ベクトル間の距離について解析的な性能を示す.
著者
藤田 直希 鍋谷 伸子 梅村 紀匡 菊池 千草 鈴木 匡
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
pp.15-00277, (Released:2016-06-28)
参考文献数
7
被引用文献数
3

In this study, we took continuous measurements of hemoglobin A1c (HbA1c) levels and conducted lifestyle checks in three cases to determine if these parameters were effective in improving overall wellness. We selected three young men with relatively high HbA1c levels. During the 12-weeks study periods, we regularly measured each participant's HbA1c levels and monitored their lifestyle habits every two weeks at the community pharmacy once every 2 weeks using specific guidelines. The first participant, a 23-year-old man, had a HbA1c level of 5.7% at his first measurement. His HbA1c level decreased to 5.2% at the last measurement. The second participant, a 19-year-old man, had an initial HbA1c level of 5.7% and a final HbA1c level of 5.4%. The third participant was a 22-year-old man with an initial HbA1c level of 5.4%. His HbA1c level had decreased to 5.1% by the last measurement. The lifestyles of all three men improved with respect to exercise and diet. Based on these results, we surmise that continuous measurements of HbA1c and regular lifestyle checks may contribute to reducing the risk of lifestyle-related disease.
著者
元木 章博 鈴木 悠里 北村 光香
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.217, pp.35-38, 2014-09-05

今まで数多くの組織のwebページに対するwebアクセシビリティの調査報告がなされてきた.しかし,Webページを継続的に評価した調査は,ほとんど報告されていない.日進月歩のICTにおいて,変化が絶えないWebページも継続的に評価するべきである.そこで,本論では視覚障害者にとって重要な公共サービス機関の一つとしての都道府県立図書館のWebページに注目した.The Wayback Machineを利用し,過去のWebアクセシビリティ問題件数も併せて経年的に評価し,その特徴からグループ化を試みた.
著者
鈴木 恵祐 塚本 充紀 永井 二郎
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
熱工学コンファレンス講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.329-330, 2013-10-18

A new type of heat pipe, called BACH (Bubble-Actuated Circulating Heat pipe), was revised so as to be capable of both top-heat mode and bottom-heat mode by valve switching. In this research, heat transport characteristics of the BACH between underground and ground surface were measured experimentally. The working fluid was R134a. The obtained results show that at bottom-heat mode, BACH can transport heat of 200W maximum, while it can transport heat of 300W maximum at top-heat mode. The heat transport characteristics were affected by underground length and cooling method of intermediate cooled section, and in general the underground length 4m was optimal.
著者
福島 真司 鈴木 達哉
出版者
大正大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

本研究は、EMやIRの先進事例を持つ大学等を調査することによって、IRが意思決定上どのようにEMを支援するのかを明らかにするものである(目的①)。関連して、日本でも導入された個人識別番号を、教育の成果のアカウンタビリティーに利活用する在り方を研究し、今後の日本での仕組み作りに基礎的な知見を与えることを目的としている(目的②)。目的①については米国等を中心に調査を行った。2018年度からの第3期大学機関別認証評価の重要指標である「内部質保証」「学習成果の可視化」についても調査を実施した。米国大学のIR部署はアカウンタビリティー対応に大きな時間を割いている状況にあり、求められるデータは「卒業率」「専門性を活かした就職」「年収」等であり、費用対効果を示すことを強く求められる。政策上では、「モビリティー」(社会階層の移動)、すなわち、「first-generation」が親の世代の社会階層から上位に移動できたかどうかが、最も重要なテーマである。「学習成果の可視化」については、Association of American Colleges & UniversitiesなどがVALUE Rubrics 等で分野横断的な汎用能力を測定する試みを始めているが、まだ、政策に影響を与えるまでの状況には至っていない。いずれにしても、米国ではデータ分析を重視しており、加えて、ベンチマーク・データやパブリック・データが日本より充実している。目的②については、諸国の個人IDの制度とそのIRへの利活用の概況を調査した。今年度は、米国の他、個人ID案がプライバシー保護を重視して廃案になった豪州で、個人IDを用いた大学アカウンタビリティーへの所感について調査した。予想通りネガティブな反応が多い一方で、大学教育の成果を卒業後の年収で測ることにはポジティブな意見が聞かれ、極めて興味深かった。
著者
草野 由貴子 鈴木 浩一 徳永 朋祥
出版者
一般社団法人 日本応用地質学会
雑誌
応用地質 (ISSN:02867737)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.2-14, 2016-04-10 (Released:2016-06-04)
参考文献数
30

大陸棚上の島嶼である隠岐島前・中ノ島における地下の塩水・淡水分布の解明を目的とし,CSAMT法電磁探査により比抵抗2次元断面を得るとともに,現地で採取した岩石試料の比抵抗を計測した.中ノ島では陥没構造を形成した推定断層の存在が既往研究により示唆されており,比抵抗2次元断面にみられた構造は,断層による地質構造の相違を示していると解釈された.陥没構造内部では,地表~標高約-100m前後で高比抵抗,標高-100~-200m前後で低比抵抗,その下部で高比抵抗,さらに深部で低比抵抗を示した.現地の岩石試料の比抵抗計測結果に地下水の化学組成を併せて考察すると,地表~標高約-100m前後の高比抵抗領域は現在の気候下で涵養された淡水地下水の存在領域,標高-100~-200m前後の低比抵抗領域は塩濃度の高い地下水の存在領域,その下位の高比抵抗領域は現在よりも寒冷な気候下で涵養された塩濃度の低い地下水の存在領域,さらに深部の低比抵抗領域は塩濃度の高い地下水の存在領域であると考えられた.また,陥没構造外部では,地表~標高-50m前後に高比抵抗領域,その下位に低比抵抗領域がみられ,その境界は表層の火山岩とその基盤の堆積岩との岩相の相違であると解釈された.
著者
鈴木 一寛
出版者
日本国際観光学会
雑誌
日本国際観光学会論文集
巻号頁・発行日
vol.20, pp.105-109, 2013

In order to expand markets for female game fishing, I researched the needs of women who enjoy game fishing. I used questionnaire surveys of female game fishers who took part in activities at a ladies' game fishing class in Atami. As a result I found out that women tend to regard fishing as a fun tourist activity, and that consideration of good hygiene in the fishing field and the increase of customer-friendly events and tours that participants could easily enjoy made it more effective.
著者
宮下 知也 横田 正 木戸 康嗣 岡村 拓哉 飯島 陽子 鈴木 英之 柴田 大輔 衛藤 英男
出版者
Society for Science and Technology
雑誌
科学・技術研究 (ISSN:21864942)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.95-100, 2015

我々は緑茶を亜臨界水抽出130℃で処理することで高濃度カテキン含有でありながら苦渋味を抑制した緑茶飲料になることを報告した。本報ではこの緑茶抽出物の有用成分や香気成分および水色について検証を行った。その結果、従来の熱水抽出よりも有用成分(アスコルビン酸、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、ケルセチン、サポニン、水溶性食物繊維)が高濃度で抽出され、機能性を有する緑茶飲料であることが分かった。また、テアニンから生成される(S)-3-アミノ-1-エチルグルタルイミド(環状テアニン)はACE阻害活性があり、緑茶の中でも玉露や碾茶に多いことも明らかにした。さらに、緑茶特有の香気成分および水色に関連するクロロフィルの増加も確認した。従って、亜臨界水抽出は従来よりも優れた香気と水色を示し、苦渋味抑制だけでなく新たな機能性を有する緑茶飲料の製造方法としての可能性を示唆した。
著者
鈴木 毅彦 早川 由紀夫
出版者
Japan Association for Quaternary Research
雑誌
第四紀研究 (ISSN:04182642)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.105-120, 1990
被引用文献数
15 17

Five distinctive tephra beds (A<sub>1</sub>Pm-A<sub>5</sub>Pm), carrying abundant biotite and quartz crystals, are widely distributed in central Japan. They are here collectively called Omachi APms or APms in short, and are petrographically identified by high refractive indices of hornblende (n<sub>2</sub>=1.685-1.696) and orthopyroxene (γ=1.728-1.737). One bed of the APms is found as far as 239km from the presumed source, Momisawadake in the Hida Mountains, where it is 4cm thick and composed mainly of silt-sized glass. No proximal deposit made up of coarse pumice fragments is found owing to unfavorable preservation of the mountainous landscapes; however, the eruption style is supposed to be of plinian type based on analyses of grain size along the dispersal axis.<br>Assuming that the accumulation rate of loess soil has been constant at each locality, the age of APms is estimated 0.24-0.33 Ma by the overlying soil thickness. Moreover, in the south Kanto district, one of the APms is intercalated between two well-established marker-tephra: GoP (0.25-0.30Ma) and TE-5 (0.35-0.40Ma). It is very likely that the age of APms is 0.30-0.35Ma. The time interval between A<sub>1</sub>Pm and A<sub>5</sub>Pm eruptions is estimated to be less than 0.05Ma, because the thickness of the soil layer intercalatcd between APms does not exceed 106cm at any locality.<br>The Omachi APms are found on the flanks and slopes of many volcanoes in central Japan, such as Azumaya, Yatsugatake, Kusatsu Shirane, and Takahara. They are also found among deposits forming fluvial terraces in north Kanto. The significance of APms as Middle Pleistocene time-markers will be established hereafter.