著者
田村 朝子 加藤哲子 加藤哲子 鈴木 一憲 南 江美子 佐々木 舞 木下 伊規子
出版者
一般社団法人日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.403-409, 2003-11-20
参考文献数
20
被引用文献数
3

「煮物」は,「煮くずれ」が生じやすく,難しい調理操作の一つとされている。特に大量調理では,家庭などの少量調理に比べて煮くずれが生じやすい。本研究では,大量調理で煮物を作る場合の煮崩れ防止の調味加工前の材料(ジャガイモ)に,した処理の調理条件を検討した。蒸す,揚げる,炒める,ゆでるの4種類を行った。煮くずれは,ジャガイモを取り除いた後の煮汁中に残った残渣量,ジャガイモの破断強度,色差,組織観察,官能評価で総合的に比較した。その結果,「揚げる」処理を行ったものが最も煮くずれ量が少なかった。これは素揚げにより,いもの表面が脱水され,表面が硬くなって,内部組織がくずれにくい状態になったものと考えられた。以上のことから,ジャガイモの煮物の煮くずれ防止には,揚げる処理を用いる方法が有効であると考えられる。
著者
鈴木 亨
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
大学の物理教育 (ISSN:1340993X)
巻号頁・発行日
vol.99, no.1, pp.7-11, 1999-03-15
被引用文献数
3
著者
南野 朋之 鈴木 泰裕 藤木 稔明 奥村 学
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.23, pp.129-136, 2004-03-05
被引用文献数
4

近年注目され始めている情報源としてblog (Weblog)がある.現在,blogというと,blogツールと呼ばれる管理ツールを使用して作成されるWebページを指すことが多いが,日本ではblogツール登場以前から,Web日記という形で個人による情報発信が行われており,非常に有用な情報源となっている.そこで本研究では,このようなWeb日記も含めてblogと呼び,特定のツールやメタデータに依存しない,HTML文書の解析に基づいた手法で,これら個人の発信する時系列に沿って掲載される情報を網羅的に収集,監視するシステムを提案する.We present a system that tries to automatically collect and monitor Japanese blog collections that include not only ones made with blog softwares but also ones written as normal web pages. Our approach is based on extraction of date expressions and analysis of HTML documents. Our system also extracts and mines useful information from the collected blog pages.
著者
福原 忠行 山口 明 樫木 勘四郎 鈴木 利則 竹内 和則
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SR, ソフトウェア無線 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.155, pp.151-158, 2009-07-22
被引用文献数
5

本稿では無線LANを対象として、無線の混雑度を測定する手法を提案する。まず、無線の混雑度を示す指標として、無線が使用された時間率である無線占有率を定義する。この占有率では、無線LANのCSMA/CAが動作する上で必要不可欠となる待ち時間も考慮している。パケットロスが存在する場合でも、信頼性の高い無線占有率の測定が可能であることを示す。さらに、提案手法を実装したプロトタイプシステムを開発した。本システムでは1秒毎に無線占有率を計算し、送信レートの変化に対して遅滞なく機能することを確認した。
著者
石川 哲也 鈴木 保宏
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物學會紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.72, no.3, pp.350-357, 2003-09-05
被引用文献数
1 1

米粒の成分音量や物性を1粒単位で測定することが最近可能となり,これらの測定値と穂上の着生位置との関係を明らかにするための研究が進められている.そこで,イネの穂の分枝構造を模式的に図示し,個々の穎花の持つ情報を穂上の着生位置に対応させて表示するためのプログラムを作成し,その有用性について検討を行った.他の分核構造をリスト形式で記述することにより,その多様性に対応することが可能となった.描画プログラムの作成には,「パターン照合」や「単一化」などの特色を有するプログラム言語Prologを採用し,再帰的呼び出し機能を活用した.表形式で記録された既存の分析結果を有効に利用するため,それらをリスト形式のデータに変換するプログラムを作成した.さらに,穎花の現存・退化といった定性的情報の表示に加えて,新鮮重など定量的情報に対応した塗り分け機能をプログラムに追加した.描画された模式図は,枝梗の長さや穎花の形状という観点からは正確ではないが,枝梗や穎花の相対的な位置は正しく表現されており,穎花の定性的・定量的特性と着生位置との関係を直観的に把握する一助となる.さらに,この描画プログラムは,同様の分核構造を持つイネ属の穂や,イネの分げつ体系等の描画への応用も可能である.
著者
川浦 淳一 鈴木 陽一 浅野 太 曽根 敏夫
出版者
一般社団法人日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.45, no.10, pp.756-766, 1989-10-01
被引用文献数
30

本論文では、ヘッドホン再生によってラウドスピーカ再生時の音場を模擬する手法について述べる。ヘッドホン再生条件と、ラウドスピーカ再生条件の比較から、頭部が静止している状態の静的な頭部伝達関数と、聴取者が頭部を動かすことによって生じる頭部伝達関数の動的な変化の2点について、ディジタル信号処理などの手法により補償を行った。静的な頭部伝達だけの補償によって、ヘッドホン再生によっても、頭外の水平面内任意方向への音像定位が実現できたが、正面付近のラウドスピーカを模擬した場合には前後の誤判定が増加する、頭内定位が起き易いなどの問題が生じた。静的な頭部伝達関数に加えて、伝達関数の動的な変化を模擬すると、前後の誤判定が減少し、頭内定位も減少するなど、より自然な音像定位が実現された。また、頭部回転に伴う動的な音源位置情報は、静的な伝達関数からの音源位置情報に比べて、少なくとも同程度の重みを持つものであることが示唆された。
著者
相田 明 鈴木 誠 進士 五十八
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.65, no.5, pp.393-396, 2002-03-30
被引用文献数
4 6

英国のイングランドとウェールズにおけるナショナル・ガーデン・スキーム(NGS)は,1927年より現在に至るまで組織化されたオープンガーデン(個人庭園の公開)を開催している。本研究はその議事録を中心に,団体が設立されるまでの背景ならびに,その変遷を調査した。その結果,NGSの活動の特色として(1)団体との提携・合併による組織の強化,(2)ナーサリーや小規模な庭園にいたる公開庭園タイプの充実や,茶菓の提供,植物販売という,サービスプログラムの多様化,(3)時代の要請によって寄付先の選択肢の拡大・多様化を行なう一方,庭園主に選択権の一部を委託する運営手法の柔軟性,といった3つがあげられた。
著者
鈴木 浩二 松川 徹 栗田 多喜夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.484, pp.7-12, 2009-03-06
被引用文献数
5

局所特徴をSVMにより背景領域からの特徴と対象領域からの特徴に分類し利用する手法(初期特徴選択)を提案する.初期特徴選択の有効性を検証するために,UIUC Image Databaseを用いてSIFT特徴を車領域からのSIFT特徴と背景領域からのSIFT特徴に分類するSVMを作成し,SIFT特徴を用いたBag-of-Featuresの特徴選択に適用する実験を行った.この実験の結果,Bag-of-Featuresにおいて背景領域からのSIFT特徴をSVMで選択的に取り除くことにより,クラスタ数が少ない場合において従来手法よりも識別率を向上させることできた.
著者
鈴木 雅人
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.11, pp.87-91, 2008-01-31
被引用文献数
1

論文を読む際、一つ興味のある論文に対して参考文献や類似論文などを検索し、それらの概要を確認して読みたいと思う論文を読むということを繰り返す。しかし現在多く用いられている、キーワード検索を主とした検索サービスでは、膨大な検索結果の中から目的の論文を見つけることが難しく、このような読み方に適していない。そこで本研究では一つの論文を入力として、それに類似・関連する論文を視覚的に検索・表示することができるインターフェースを提案する。関連する論文の概要などの情報を確認しながら検索することで、容易かつ効率的な論文検索が可能となる。これにより、専門的な単語の知識が無くても類似する論文を見つけることができる。It is repeated to read the thesis that wants to retrieve a reference literature and a similar thesis, etc. to a thesis interesting by one, to confirm those outlines, and to read when the thesis is read. However, it is difficult to find a target thesis, and it is not suitable for such a pronunciation in a lot of retrieval services that center on retrieval by keyword being used now from among a huge retrieval result. Then, one thesis is assumed to be an input in this research, and it proposes the interface that can retrieve and display the thesis that resembles and relates to it in the sight. An easy, efficient thesis retrieval becomes possible because it retrieves it while confirming information on the outline etc. of the relating thesis. As a result, a similar thesis can be found even if there is no knowledge of a special word.
著者
鈴木 健吾
出版者
Otsuchi Marine Research Center, Ocean Research Institute, the University of Tokyo
雑誌
Otsuchi marine science (ISSN:13448420)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.58-59, 2002-03-29 (Released:2007-04-05)

平成12年度共同利用研究集会「北海道, 東北沿岸の海草藻場ワークショップ」(2001年3月7日~9日, 研究代表者:相澤啓子)講演要旨 Workshop of the studies on the seagrass beds in Hokkaido and Tohoku areas(Abstracts of scientific symposia held at Otsuchi Marine Research Center in 2000)
著者
平田 敏彦 高橋 香代 鈴木 久雄 太田 善介 金重 哲三
出版者
日本体力医学会
雑誌
体力科學 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.40, no.6, 1991-12-01

陸上競技長距離選手が良い成績をあげるためには高い全身持久力が必要である。一方、過度の体脂肪は走運動の効率を低下させることから効果的なトレーニングの指導のためには、選手の持久性体力と身体組成の経時的な情報が必要であると考える。今回、我々は陸上協議長距離選手の持久性体力ならびに、DPXE法による身体組成を径時的に測定したので報告する。