著者
高田 稜一 高橋 江梨香 内田 孝紀 杉谷 賢一郎 谷川 博哉 野口 尚史 平田 勝哉
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
流体工学部門講演会講演論文集 (ISSN:24242896)
巻号頁・発行日
pp.OS03-05, 2020 (Released:2021-05-25)

In the present study we investigate the relationship between various aerodynamic characteristics and attack angle α for FP (a flat plate), NACA0015 and iNACA0015 (the NACA0015 placed back to front) by numerical analysis and water-tank experiment at Re = 100 – 800. Then, we reveal the effects of α upon various aerodynamic characteristics such as the lift coefficient CL, drag coefficient CD and the lift-to-drag ratio CL/CD. In order to discuss these revealed α effects, we further visualize the flow around the airfoils in terms of the velocity vector, vorticity and the Q value at α = 0 – 30 deg., based on PIV analyses by water-tank experiment. Such results suggest that FP is similar not with NACA0015 but with iNACA0015 from an aerodynamic point of view.
著者
高田 治実 寺村 誠治 豊田 輝
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2002, pp.223, 2003

<はじめに>疼痛・痺れは、ADLや精神面に大きく影響する。リハビリテーション施行の上でも、訓練の中止や遅延の原因になることが多い。疼痛の対処には、種々の方法があるが、我々はDNICアプローチで、疼痛に対する治療を行い有効な効果を認めているので報告する。<DNIC;diffuse noxious inhibitory controlsとは>DNIC(広汎性侵害抑制調節)は、1979年にLe.Barsらによって、麻酔したラットの研究で報告された。疼痛のある部位と別の部位を同時に刺激することにより、脊髄後角や三叉神経脊髄路核尾側亜核の疼痛を伝達する広作動域ニューロンの活動が抑制され疼痛が改善される現象である。1990年には人の屈曲反射に関する研究で、内因性オピオイドの関与の可能性が報告された。<DNIC アプローチとは>本治療は、DNICの現象を応用し、疼痛を起こしている筋肉(責任筋)を検査し、その筋肉を軽く圧迫した状態で、疼痛が改善する別の筋肉(反応刺激点)を圧迫刺激し疼痛を改善させる。<方法>疼痛・痺れおよび幻肢痛に対し本治療を施行。施行頻度は、可能な限り毎日行った。治療時間は、5分から60分。評価は、VAS、睡眠状態、食欲、心理状態、ROMおよびFFDなどを用いた。<症例>症例1: MT、49歳、女性、看護婦、頚椎ヘルニア。H14年3月30日・31日にハードなテニスの練習を行い、その後左頚部、肩甲帯から上肢にかけて疼痛・痺れ出現。4月12日より本治療を開始。症例2:T.F、58歳、男性、自動車リース業、変形性腰椎症、腰痛症。H13年8月胡座位で腰痛出現し寝返り不能となる。同年9月13より本治療開始。症例3:K.T、53歳、男性、医師、頚椎ヘルニア。数ヶ月前から右頚部、肩甲帯から上肢に疼痛・痺れ出現。H14年2月に前期症状が増悪、本治療開始。症例4:H.I、58歳、女性、調理師。約2ヶ月前から疼痛・痺れが増強し、H14年5月14日より本治療開始。症例5:T.S、26歳、男性、ビルのメンテナンス業、左前腕切断。H14年7月21日交通事故にて左手轢断、同年8月13日より幻肢痛・左腕の疼痛に対し本治療開始。<治療>症例1:本治療10回施行により疼痛・痺れ共に消失。症例2:本治療8回施行により疼痛・痺れ共に消失。症例3:本治療23回施行により疼痛が消失。痺れはVASで1、気にすれば感じる程度となった。症例4:本治療施行により疼痛・痺れ共に消失。夜間痛も消失。症例5:本治療10末まで施行し、疼痛消失。痺れはVASで0から1、食欲、睡眠状態良好。<まとめ>今回報告した症例では、本治療で疼痛・痺れ、幻肢痛に対して著名な効果を認めた。今後は、本治療法の適応に関する研究も必要と考えている。しかし、DNICも理論的に不明な点が多いため、ケースを通して検証して行きたい。
著者
岡安 健 高橋 高治 野本 彰 葛山 智宏 小川 英臣 高田 将規 木村 倫子 森田 定雄 石倉 祐二 小川 直子
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.C3P1371, 2009

【目的】<BR>近年、糖尿病やASOなど末梢循環障害による下腿切断患者は増加傾向にあり、下腿義足に全面支持式ソケット(Total Surface Bearing以下TSB)を処方することが多い.TSBは荷重を切断端全面で支持し、装着時の不快感が少ないという特性はあるものの、切断端の変化が起こりやすい末梢循環障害によるTSB使用患者の適合修正に熟練を要するとされる.実際のTSB内圧分布特性は明らかではなく報告も少ない.そこで、本研究ではTSBの適合修正の指標となるTSB内圧分布を測定し検討することを目的とする.また、切断端の変化が起こりやすい仮義足装着時期に、当院で一時的に行っている孔(以下除圧孔)設置による簡易的な適合修正についても紹介する.<BR>【対象】<BR>対象者は本研究の目的を説明して同意を得た、感覚障害を認めない片側下腿切断者5名の5肢(男性5名).年齢54±8.0才、身長170.2±7.2cm、体重66.4±16.5kg、切断端長15.6±2.0cmであり、測定肢は右側4肢、左側1肢であった.<BR>【方法】<BR>熟練した義肢装具士がTSBを作製.作製義足装着下で、静止立位時の不快感をvisual analogue scale(以下VAS)にて0/10となる至適アライメントを確認.ニッタ社製圧力分布計測システム(以下I-SCAN)のセンサーをシリコンライナー周囲に留置し、荷重計にて90%以上の荷重量を確認した状態で片脚立位及びStep動作時のTSB内圧分布を測定、同時に動作時の不快感をVASにて測定した.その後TSBの脛骨末端部に直径2cm、3cm、4cmの除圧孔を設置し、各直径で同様の方法にてTSB内圧分布測定と動作時の不快感をVASにて測定した.<BR>【結果】<BR>対象者の静止立位時の接触面平均内圧(以下内圧)は3.83±2.4kpaであり、圧力分布は概ね均一の値を示していた.片脚立位時の内圧は7.4±2.7kpa、切断端末梢部の内圧は10.6±4.5kpa、脛骨末端部の内圧は20.1±6.2kpaであった.Step動作時の内圧は7.3±1.9kpa、切断端末梢部の内圧は11.6±3.5kpa、脛骨末端部の内圧は22.9±3.3kpaであった.各動作時のVASは全対象者0/10であった.除圧孔非設置と比較して、直径2cmと3cmの除圧孔設置では各動作で著名は内圧変化を認めず、各動作時のVASは全対象者0/10であった.直径4cmの除圧孔設置では、除圧孔部の圧力低下と除圧孔周囲の内圧上昇を3名の対象者に認めた.全対象者の不快感はVASで3~6/10であった.<BR>【考察】<BR>本研究の結果は、荷重時に切断端末梢部の内圧増加を認めるとともに、切断端全面のみならず脛骨末端部を含めた骨構造で支持し、装着時の不快感が少ないというTSBの特性を示唆している.今後は症例数を増やし、より正確な内圧分布を明らかにすると共に当院で一時的に行っている除圧孔によるTSB適合修正の効果についても検討する.
著者
辻本 裕一 藤田 昌弘 波多野 浩士 新井 康之 高田 剛 高田 晋吾 本多 正人 松宮 清美 藤岡 秀樹 布施 貴司 山吉 滋 安藤 正憲 西田 義記
出版者
泌尿器科紀要刊行会
雑誌
泌尿器科紀要 (ISSN:00181994)
巻号頁・発行日
vol.54, no.6, pp.407-410, 2008-06

12歳男。自転車走行中にバイクと接触し, 左側腹部痛を来たした。検査所見で白血球増加, 貧血, LDH・CK上昇を, CTで左腎上極の断裂と周囲の血腫形成を認めた。血管造影を施行し, 左腎上極へ分枝した動脈からの出血を認め, コイルによる選択的動脈塞栓術(TAE)を行った。しかし受傷後2日目に左側腹部痛増強と肉眼的血尿が出現し, 血管造影で同じ動脈からの出血を認め, 再度TAEを行った。受傷4日目も炎症所見と発熱が続き, 貧血が進行したためCTを施行した。血腫は縮小傾向であったが, 左上断裂腎からの尿漏を認め, 感染症の併発を考えて断裂腎に対するTAEを試みた。左腎上極へ分枝した動脈をスポンジセルを用いて塞栓したところ, 徐々に解熱, 炎症反応改善が得られ, 23日目のCTでは血腫縮小傾向を認めた。受傷5ヵ月目のCTでは断裂腎は萎縮し残存していたが造影効果は認めず, 血腫は完全に吸収され, 残存腎の機能は十分に温存されていた。尿漏や水腎症などもなく経過順調である。
著者
高田 仁 加藤 浩介 松橋 俊彦 中川 功一 松行 輝昌
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

科学技術商業化の類型として、実践的教育プログラムの有効性に着目する『教育モデル』を確立するために、その教育効果と商業化促進効果、満たすべき要件等を明らかにすることを試みた。その結果、プログラムをきっかけにステークホルダーへの働きかけと共感の獲得が商業化プロセスの前進に有効である可能性を見出した。また、プログラム受講者の教育効果を分析した結果、異なるバックグラウンドの受講者が受講を通じて活発な知識交換を行うことを明らかにした。以上から、科学技術商業化の『教育モデル』の概念化を試みたところ、Galison(1997)の提唱する「トレーディング・ゾーン」を援用して説明できる可能性を見出した。
著者
高田 幸二 西元 諄一
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.24, no.8, pp.632-635, 1958 (Released:2008-02-29)
参考文献数
9
被引用文献数
7 7

Choline-content was estimated for white and red muscles and viscera of various fishes of migrating and demersal habits, including sharks and cuttle fish. Its seasonal variation was also measured, values fairly characteristic of each fish being obtained. The amounts of choline and trimethylaminoxide(TMAO) increase generally in winter for demersal fishes and in summer for migrating ones. Decrease of freshness makes the chief cause for the increases of choline and trimethylamine (TMA) in common with different kinds of fishes. In cuttle fish and sharks, choline and TMAO contents were especially of large values, their rates of change being somewhat remarkable. Similarly to the case of salt-water fish, the choline content in fresh-water fish increased at first but decreased afterwards with the advance of putrifaction. It is noticed that TMA was formed even in the absence of TMAO, the known mother substance of TMA. The choline formation in this study was confirmed to be a bacterial doing.
著者
山下 利春 黄倉 真恵 菊地 梨沙 佐藤 牧人 高田 知明 小野 一郎 神保 孝一
出版者
日本皮膚科学会西部支部
雑誌
西日本皮膚科 (ISSN:03869784)
巻号頁・発行日
vol.69, no.4, pp.408-413, 2007

Polymerase chain reaction(PCR)を用いると帯状疱疹患者の末梢血リンパ球からも水痘帯状疱疹ウイルス(varicella-zoster virus: VZV)核酸が検出される。本研究では,札幌医大附属病院皮膚科に入院しビダラビン(アラセナ<SUP>&reg;</SUP>A)600mg/日を5日間投与された帯状疱疹患者10例よりリンパ球を調製し,PCRによって末梢血リンパ球のVZV gene 29およびgene 62のDNAおよびRNAの検出を行った。検討した10例のうち基礎疾患のある重症帯状疱疹の3例と中等症の1例は補体結合反応値が128倍と高値を示し,さらにPCRによりVZV DNAおよびRNAが検出された。しかし,これら4症例とも入院7~10日後(第14病日)には末梢血リンパ球からウイルス核酸は検出されなかった。他の中等症の1例と軽症5例の末梢血リンパ球からはVZV gene 29あるいは62のDNAとRNAは検出されなかった。患部皮疹が潰瘍化した重症の1例を除き,いずれの症例も3週間以内に上皮化し2~4週間後の帯状疱疹関連神経痛はVASスコアで0/5あるいは1/5まで低下した。これらの結果より,重症例ではウイルス抗体価が上昇し末梢血リンパ球にVZV遺伝子が検出され少なくとも一部のウイルス遺伝子が発現しているが,ビダラビン600mg/日,5日間の投与によって発症2週間後には末梢血よりウイルスが駆逐されると考えられた。
著者
金子 有子 金子 隆之 高田 壮則
出版者
日本森林学会
雑誌
日本林学会大会発表データベース
巻号頁・発行日
vol.115, pp.P5009, 2004

1.目的 1)河川の氾濫やギャップ形成等の台風撹乱がサワグルミの個体群動態に及ぼす影響,ならびに,2)ニホンジカ(以下シカ)の食害がトチノキの個体群動態に及ぼす影響を明らかにすることを目的に,個体群センサスとセンサス結果に基づいた推移行列モデルによるコンピュータシミュレーションを行った。2.方法 京都大学農学部付属芦生演習林(京都府北桑田郡美山町芦生)のモンドリ谷渓畔域に2.8haの調査区を設定し,トチノキとサワグルミについて種子段階から成熟段階までの全生存個体に標識し,1989年から2003年まで断続的に個体群センサス,種子生産,実生の消長調査を行った。 1)サワグルミ個体群への台風撹乱の影響 大型台風(総降水量287mm)が直撃した1990年と台風撹乱の影響がなかった1989年,1991年,1992年,1993年,1996年の調査結果に基づき,サワグルミ集団の個体群成長率が台風と結実豊凶の要因に依存して変化する様子をシミュレーションで示した。台風の影響としては台風撹乱による稚樹生存率に対するマイナスの効果,および,台風直撃の2年後と3年後に観察された実生および稚樹生存率へのプラスの効果を考慮した。 2)トチノキ個体群へのシカ食害の影響 目立ったシカ食害が観察されなかった1997年までとシカ食害が激化した1998年以降の個体群センサスの結果から,シカ食害による動態パラメータ(実生定着数,稚樹の生存率および成長率)の低下の度合いをe-Aとおいて推定した。推定したシカ食害圧の下で個体群の長期変動をシミュレートし,個体群サイズの減少や食害圧がなくなった場合の回復の様子,成熟個体の生存率に依存して変化する長期個体群変動の様子等を示した。3.結果 1)サワグルミ個体群への台風撹乱の影響 サワグルミ集団の長期個体群成長率は台風要因と豊凶要因に依存して変化した。波及効果による台風の2年後と3年後のプラス効果を含めた場合の結果では,台風頻度が低いほど,また豊作頻度が高いほど個体群成長率は高くなった。プラス効果を含めなかった場合の結果と比べると個体群成長率が増加していた。また,実際の観察による豊作の頻度は2年に一度,台風の頻度は5年に一度であったが,この時の個体群成長率は1を越えていた。 2)トチノキ個体群へのシカ食害の影響 トチノキ集団の個体群サイズは2001年に1992年の36.15_%_に減少していた。1992年と2001年の個体群センサスの結果から推定したところ,シカ食害により生存率は樹高0-1mのサイズ階ではその2.13_%_,1-4mのサイズ階ではその95.16_%_に低下していたことが明らかになった。推定された動態パラメータを用いて1997年を初期値とし,50年間の動態をシミュレートした結果,個体群サイズは最初の数年で急速に減少し,9年目には20_%_以下になるが、その後は行列の最大固有値に従って減少速度が緩やかになることが分かった。また,50年後にシカの食害がなくなったとして回復速度を評価したところ,52年後には初期値とほぼ同じ総個体数になった。4.考察 1)サワグルミ個体群への台風撹乱の影響 サワグルミは台風の直撃による地表撹乱(河川の氾濫,斜面崩壊)や風倒木等による物理的撹乱によって大きな被害を受けていたが,台風撹乱の波及効果としてギャップ形成や裸地形成による実生定着のセーフサイトの増加があることにより,個体群成長率が上昇していることが確認された。 2)トチノキ個体群へのシカ食害の影響 トチノキ集団へのシカ食害は樹高4m以下の稚樹にのみ見られ最初の2,3年に著しい個体数の減少をもたらす。しかし,採餌効率によりその後の減少は緩やかになり,また,トチノキは成熟個体に達してからの余命が150年以上に及ぶことから個体群自体は長く存続すると考えられた。また,その状態で食害圧から解放されれば蓄積した成熟個体による実生供給で急速に回復することが示唆された。
著者
大谷 紀子 岡部 大介 白井 大輔 高田 志麻 沼尾 正行
雑誌
第79回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.1, pp.21-22, 2017-03-16

アーティストの潜在的な創造性を刺激し,創作の幅を広げることを目的として,プロのアーティストの作曲活動における自動作曲システムの活用方法を提案する.本研究で使用する自動作曲システムは,個人の感性に即した楽曲の生成を目的として開発されたもので,特定の感性に響く既存楽曲から共通する特徴を抽出し,進化計算アルゴリズムにより抽出した特徴を反映した楽曲を生成する.入力する既存楽曲や,生成楽曲の構成要素の一部をアーティストが指定することで,自身の創作意図を生成楽曲に盛り込む.活用事例として,フォークデュオ「ワライナキ」が共同募金応援ソングを作成した過程を示すとともに,作成された楽曲の印象に関するアンケート調査結果を報告する.
著者
井上 博紀 谷 万喜子 西村 栄津子 高田 あや 鈴木 俊明 吉田 宗平
出版者
関西理学療法学会
雑誌
関西理学療法 (ISSN:13469606)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.97-104, 2007 (Released:2008-01-18)
参考文献数
8

We report the effect of acupuncture based on the meridian concept by the writing evaluation test and writing pressure in a patient with writer's cramp. The case was a 32-year-old male, who was right-handed. The patient reported feeling a sense of incongruity while playing slot machine, and also in handwriting in X+6 years. When the department of nerve internal medicine at a local hospital was consulted, the problem was diagnosed as dystonic writer's cramp. We started acupuncture treatment in our clinic from X year. Acupuncture was performed once a week. Multiple epidermis penetrating needles were used to treat skin and muscle shortening on the palm and forearm. Retaining needles were used for scalp acupuncture in the upper limb zone, LI4 and ST11. Consequently, although some involuntary movement persisted 10 weeks after the start of treatment, control of handwriting became possible. Moreover, agitation during the application of writing pressure before acupuncture therapy was improved after acupuncture therapy. The results suggest that acupuncture therapy with the retaining needles and multiple epidermis penetrating needles is beneficial for dystonic writer's cramp.
著者
宮内 弘太 高田 和幸 篠原 もえ子 藤生 慎
出版者
一般社団法人 交通工学研究会
雑誌
交通工学論文集
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.A_19-A_28, 2021

<p>近年,高度道路交通システムの発展に伴い,車両の性能向上に関心が高まっている.一方で,我が国では,自動車運転者による故意な危険運転や煽り運転,高齢運転者による事故が深刻な社会問題となっている.これらの問題を解決する方法として,事故の発生に結びつく要因を検知し,車両が適切な対応をする技術が必要である.</p><p>本研究では,事故の発生場所が多いとされている交差点部の走行挙動に着目し,事故の発生に結びつく要因が表れた時に検知する手法の提案を行う.LSTM Auto encoder を用いて普段の運転とは乖離した走行挙動が観測された時に異常運転が発生したと仮定し,手法の有効性を検証した.提案した手法を既往研究と比較したところ,検知精度は最も高く,検知タイミングは比較的早く検知できることが確認された.</p>
著者
中村 健一 高田 勗 鈴木 永子 杉浦 由美子 小林 てるみ
出版者
The Japanese Society for Hygiene
雑誌
日本衛生学雑誌 (ISSN:00215082)
巻号頁・発行日
vol.35, no.6, pp.851-857, 1981-02-28 (Released:2009-02-17)
参考文献数
19

An experiment using rats was carried out to evaluate the effects of calcium deficiency on the interaction of cadmium (Cd) and zinc (Zn) in vivo.Eighty-four female rats were divided into two groups. One group was fed a calcium-sufficient diet (normal Ca group), and a second group was fed a calcium-deficient diet (low Ca group). These two groups were divided into 4 subgroups. The diet of subgroup I was supplemented with 50μg/g of Cd, that of subgroup II with 50μg/g of Zn, and that of subgroup III with 50μg/g of Cd and Zn, Subgroup IV served as the control group.After 5 months on this regimen, the rats were killed and metal levels in the liver, the right kidney, the blood and the femur were analyzed. The left kidneys were examined histopathologically.The results were as follows:1) Growth retardation was observed in the low Ca group especially in subgroups I and III.2) Whereas renal Cd concentrations in subgroup I were higher than those in subgroup III for the normal Ca group, the reverse was found in the low Ca group. Similar findings were also observed in the cases of renal Zn and Cu.3) Zn in the liver increased with the administration of Cd in the low Ca group. Zn levels in the blood of the low Ca group were higher than those in the normal Ca group.4) Ca in the femur decreased with the administration of Cd in the normal Ca group. For the low Ca group, Ca concentrations in each subgroup were lower than those of each corresponding subgroup of the normal Ca group. Ca/P ratios of the low Ca group and of the metal administered subgroups in the normal Ca group were lower than those of subgroup IV in the normal Ca group.5) No significant histopathologic changes in the kidney were found in the normal Ca group but slight changes were observed in some animals of the low Ca group regardless of which metal was administered.From these results, the interaction of Cd and Zn on renal accumulations of Cd has been shown to be disturbed by a Ca deficient condition.
著者
高島 義信 高田 壮則 工藤 敬太 松村 英樹 蓑輪 直幸
出版者
北海道東海大学
雑誌
北海道東海大学紀要. 理工学系 (ISSN:09162097)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.51-60, 1996-03-21

The variation in the weight of individuals with same age and the age-specific maturation ratio of white-spotted charr Salvelinus leucomaenis are examined in Furuu River in Hokkaido. The variance in the age-specific weight is extremely high and the strong intraspecific competition is expected to occur in the population. The maturation ratio of females in the stream is zero at any age and that of males in the river ranges from about 21 % to 58 % depending on age. It is shown that (1) it is a rare event for females to mature in the river, (2) the proportion of maturing in the river is about 21 % in males with 2+ age and (3) there is a possibility that both males and females with 5+ age in the river migrate to the sea. (4) about 25 % of sea-run individuals are immature.
著者
高田 清史
出版者
渋沢栄一記念財団
雑誌
青淵 (ISSN:09123210)
巻号頁・発行日
no.869, pp.31-33, 2021-08
著者
高田 夏子
出版者
専修大学人間科学学会
雑誌
専修人間科学論集. 心理学篇 (ISSN:21858276)
巻号頁・発行日
no.4, pp.27-38, 2014-03

作家森茉莉について,まずその気質を,てんかん気質,中心気質,内向的感覚タイプという観点から考察した。次に,森茉莉と父親鴎外との関係について述べ,父親元型と密着しすぎている「父の娘」という観点から見たとき,「父親の輝きを背後にもった少女」ということができ,生涯その父子のナルシシズムに守られていたということが言えた。また彼女は,「少年愛もの」から本格的な小説を書き始めているが,この「少年愛もの」は現代の「腐女子文化」に通じるものがあることを論じた。そして,長編小説『甘い蜜の部屋』を創造し書ききることで,父の庇護を必要としない「絶対少女」となり,それは父からの自立を意味していたということを明らかにした。
著者
岸田 俊二 内田 晴久 磯村 雅夫 佐山 和弘 山田 明 岡田 至崇 笠井 秀明 坂上 護 梶川 武信 内海 和明 高田 俊和 木村 英樹 江部 広治 首藤 直樹 加藤 芳秀 上松 敬禧 佐藤 理夫 小原 宏之 須田 不二夫 原 一広 和泉 茂一
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
應用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.79, no.8, pp.741-743, 2010-08-10
参考文献数
5

<p>温暖化と資源の枯渇を克服し,持続可能な社会を築くことが人類喫緊の課題である.持続可能な具体的社会像と,今後10〜20年に開発すべき技術群を描いた.自然エネルギーへの大胆な転換と画期的な省エネルギー技術の普及が必須で,特に,太陽光からの燃料の直接生産の実現がキーとなる.これらの産業技術は新たな経済発展のテコになると期待される.</p>
著者
高田 貫太
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.217, pp.239-259, 2019-09

5~6世紀前葉の朝鮮半島西南部には,竪穴式石室や竪穴系横口式石室が展開する。これらは,伝統的な木棺や甕棺とは異なる外来系の埋葬施設であり,その受容や展開の背景について検討することは,当時の栄山江流域やその周辺に点在した地域集団の対外的な交渉活動を,微視的な視点から明らかにすることにつながる。そのための基礎的な整理として,それぞれの事例の構造や系譜について,日朝両地域の事例との比較を通して検討を行った。その結果,5世紀前半の西南海岸地域に点在する竪穴式石室については,日本列島の北部九州地域の竪穴式石室に直接的な系譜を求めることが可能であり,基本的には当地へ渡来した倭系集団が主体となって構築した可能性が高いと推定した。その一方で栄山江流域に分布する竪穴系横口式石室については,特定の地域に限定した系譜関係をみいだすことは難しく,むしろ嶺南地域や中西部地域,あるいは北部九州地域の石室構築の技術を多様に受け入れ,それを各部位に選択的に取り入れながら,特色のある墓制を成立させたと把握できる。5世紀後葉~6世紀前葉においても,栄山江流域には竪穴系横口式石室が展開している。それを採用する古墳は,前方後円墳や在地系の高塚古墳などであり,地域社会が主体的に横穴系の埋葬施設(やそれにともなう葬送儀礼)を定着させつつあったことを示している。