著者
高田 修
雑誌
美術研究 = The bijutsu kenkiu : the journal of art studies
巻号頁・発行日
no.257, pp.1-10, 1969-03-25

As generally admitted, the reign of the imperial Gupta dynasty was a period of cultural efflorescence in Indian history, above all in the domain of art. It gave birth to the creation of a, new, highly refined style of sculpture, and deserves to be called the Indian Classic period. The sculptural activity seems to have attained the zenith during the fifth century by enhancing the aesthetic standard, and its tradition continued for a comparatively long duration, even after the fall of the Harsa's empire in the mid-seventh century : the Pallava and the Early Chālukya Schools being offshoots of the Gupta art in the South and the West India respectively. In this connection, the present writer, as an attempt of making a general stylistic survey of the early Brahmanic or Hindu sculpture, picking up four most noticeable sculptures of Visnu in particular in the ealier periods—the Gupta and the Early Mediaeval periods, gave brief descriptions and discussed on their stylistic positions in the history of Indian art. They are as follows: 1) The Varāha-avatāra (Boar Incarnation), relief in the Cave V, Udaya-giri, Bhopal, c. 401-2 A.D. The eariest datable sculpture of Viṣṇu, characterized by still un-refined but powerful execution which shows the early stylistic phase of the Gupta imperial art. 2) Standing Viṣṇu with four arms (mutilated at each elbow), from Mathurā, now in the National Museum, New Delhi, 5th century,-lent' to Japan for the opening exhibition of the Oriental Gallery, Tokyo National Museum, in 1968. It is a masterpiece of Viṣṇu statue, revealing the highest quality of workmanship and rivaling with the Buddhas from Mathurā and Sārnāth, it marks the culmination of artistic development of the Indian Classic period. 3) Viṣṇu on the Nāga Ananta (Anantaśāyin), relief in the Mahiśa Maṇḍapa, Mahābalipuram, mid-7th century. The Pallava School of sculpture is characterized with the round, smooth, skilful bodily modelling, and the dramatic, well-composed representation, and this panel in the maṇḍapa (cave) is conspicuous among others. 4) The Nṛsimha-avatāra (Man-lion Incarnation), relief in the Cave XV, Ellora, early 8th century. The excavation activities of the Hindu caves at Ellora, of which the zenith is marked by the magnificent Kailāsa rock-cut temple, possibly started at about the beginning of the eighth century. Those Śaiva and Vaiṣṇava reliefs in the Cave XV are excellent in workmanship among the Hindu sculpture at Ellora, as retaining the tradition of the late Gupta style, and should be placed in the earliest group of the caves.
著者
高田 喜朗 五十嵐 達郎
雑誌
研究報告ゲーム情報学(GI) (ISSN:21888736)
巻号頁・発行日
vol.2016-GI-36, no.15, pp.1-8, 2016-07-29

立体ピクロスは,任天堂が販売するゲームソフトウェア中のパズルである.立方体を積み重ねた直方体が与えられ,ヒントを基に不要な立方体を消して隠された立体を見つけることがパズルの目的である.草野らは,このパズルの解の存在判定が NP 完全であること,また,高さが 1 に限定されかつセグメント情報がヒントとして与えられない場合には多項式時間可解であることを示した.しかし,高さが自由であることとセグメント情報が与えられることのどちらが NP 完全性に寄与しているかは不明であった.本研究ではこの問題について考察し,その結果,高さが 2 以上でセグメント情報が与えられない場合,及び,高さが 1 でセグメント情報が与えられる場合,どちらも NP 完全であることがわかった.
著者
高田 恵子 森 淑江 辻村 弘美 宮越 幸代 栗原 千絵子 長嶺 めぐみ
出版者
北関東医学会
雑誌
北関東医学 (ISSN:13432826)
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.31-40, 2010-02-01 (Released:2010-03-17)
参考文献数
11

【目 的】 国際看護協力を行う際の問題点の一つとして, 派遣された国における看護に関する考え方や看護技術の日本との違いが挙げられる. 開発途上国に対する効果的な看護協力のために, ラオスで活動した青年海外協力隊看護職隊員の面接調査と活動報告書を分析し, 看護の差異を明らかにすることを目的とする. 【方 法】 看護職隊員14名の活動報告書, 5名の隊員に面接調査を実施し, 作成された逐語録から日本と異なる看護に関する記述を抽出し,「看護技術/助産技術到達目標」(厚生労働省2003) を参考に分類した. 【結 果】 日本と異なる看護の記述は「感染予防の技術」,「症状・生態機能管理技術」,「与薬の技術」に関する内容が多く, 患者の身の回りの世話は家族が行っていた. 助産技術は分娩期, 妊娠期についての記述が多かった. 【結 語】 ラオスと日本の看護の違いが明確化された. それらは, 今後の国際看護協力活動において多大に寄与するものと考える.
著者
澁沢 賢 玉置 嘉男 高田 兼雄
出版者
社団法人 日本繊維機械学会
雑誌
繊維機械學會誌
巻号頁・発行日
vol.5, no.6, pp.318-323, 1952

研究目的従来の練篠機における取扱いの困難なる点、並びに機構的に複雜なる点等を改良して取扱いの上機構の上において従来の機械の観念に捉われず各種の改良を試みた。研究結果従来の練篠機に対して次の諸点について研究の結果、幾多の改良を行い好結果を得た。1.機械各部を全密閉式にして要所にはボールベアリングを使用、注油の手数を省いた。2.ギヤエンドはボツクス内に密閉して油中運転となし外側にダイヤルを設けドラフト変換を極めて容易にした。3.ローラウエートは油圧式として任意の荷重を与えることが出来るようにした。4.ローラゲージの変更はギヤエンドに関係なく出来るようにした。5.全停止装置を電気的とした。6.機械全体の回転を靜寂にすると共に無振動となつた。7.DHローラの駆動をギヤエンドボツクスよりシヤフトドライブ方式とした。8.トツプコーミング装置をカバ内に納め上面を平坦となし掃除を容易にすると共に外観上においても一段と精彩を放つようにした。9.アンダクリヤラを動搖式にした。10.トツプおよびボツトムローラの軸にニードルベアリングを備え運転のスムースとトツプローラの回転抵抗を少くしてスリツプを防止した。11.電気的任意定長停止装置を設けた。12.カレンダローラはスプリングにより任意の圧力を与えるようにした。
著者
帖佐 梨菜 早崎 奈央 永田 直樹 吉留 直希 鮫島 啓太郎 高田 和真 田口 光 川元 大輔 横山 尚宏
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2014, 2015

【はじめに,目的】ヒトの運動機能を定量的に評価することは,臨床において効果判定やプログラム立案に極めて重要となる。多用途筋機能運動評価装置バイオデックスシステム3(以下:BIODEX)はヒトの筋力を正確に測定し,数値が可視化できるため数多くの研究機関で使用されている。ただし,場所が制限される事や高価であるため,使用する施設は限られている。一方,Hand Held Dynamometer(以下:HHD)は,測定方法が簡便であるため,理学療法領域において幅広く使用されている。一方,体重計はどの家庭にも存在する。体重計はBIODEXやHHDと比較し,鉛直方向にしか計測ができない。しかし,測定方法を工夫することで,等尺性収縮を定量的に評価することが可能ではないかと考える。本研究は,BIODEXで表された数値がHHDや体重計と相関関係があるかを三角筋とハムストリングスで実施し,自宅で簡便に筋力測定が可視化できるかを検討することを目的とした。【方法】対象者は本校に在籍する学生20名で,整形外科的,神経学的に既往のない学生を選出した。平均年齢は20±1.92歳,平均身長は166.5±8.7cm,平均体重は61.2±8.9kgであった。測定肢は三角筋,ハムストリングスともに右上下肢で統一した。三角筋・ハムストリングスの計測課題はBIODEX上で端座位とし,大腿部・骨盤部・体幹をベルトにて固定,両上肢は胸の前で交差して手掌面を胸郭上部で固定するように指示した。膝関節90°屈曲位でアーム回転軸と膝外側裂隙中心部が一致するようにシートの高さ・前後長を調整した。筋力はisometricで測定し,最大筋力を5秒間保持,3セット実施した。各セット間のインターバルは30秒とした。HDDと体重計による測定課題として,三角筋はベッド上端座位の肢位で肩関節屈曲90°,肘関節伸展位とした。前腕遠位部に抵抗を加え,5秒間保持するように指示した。被験者が代償動作を起こさないように最大限留意した。ハムストリングスの測定肢位はベッド上腹臥位とし,体重はベッドに預け,股関節45°屈曲位,両下肢は下垂させ,足底が接地しないように指示した。HDD,体重計の計測ともに,被験者は両下腿を地面と平行に保持し,検者は下腿遠位部に鉛直方向へ抵抗を加えた。HHDと体重計の筋力測定は検者が体重計に乗り,被験者に重力方向に抵抗を加えた時の体重と,抵抗を加える前の体重との差を重力(9.8N)で除して算出した。統計学的解析は相関係数を用いてBIODEX,HHD,体重計で測定した筋力の一致度を分析した。また,3者の関係については回帰分析を用い,回帰式を算出した。有意水準は5%未満とした。【結果】三角筋の最大収縮はBIODEXで31.9±14.9N,体重計は81.3N±30.9N,HHDは79.9±27.4Nであった。ハムストリングスの最大収縮はBIODEXで60.6±22.9N,HHDで221.5±80.3N,体重計は217.6±76.8Nであった。三角筋の相関係数はHHDと体重計(r=0.99;P<0.01),BIODEXとHHD(r=0.98;P<0.01),BIODEXと体重計(r=0.97;P<0.01)すべてに有意な相関関係が示唆された。ハムストリングスの相関係数はHHDと体重計(r=0.98;P<0.01),BIODEXとHHD(r=0.85;P<0.01),BIODEXと体重計(r=0.91;P<0.01)と,すべて有意な相関関係が示唆された。回帰式において,三角筋のBIODEXとHHDの関係はy=2.382x-9.752,BIODEXと体重計の関係はy=0.251x-5.956を示した。ハムストリングスのBIODEXとHHDの関係はy=3.572x+7.184,BIODEXと体重計の関係はy=3.526x+1.576となった。【考察】本研究の結果,全ての項目において有意な相関関係を示唆した。先行研究において,HHDと体重計は相関関係があるという報告がある。本研究は先行研究を支持する結果となり,HHDと体重計の相関関係があることを証明した。BIODEXは筋力測定において正確な数値を表す装置として認知されている。臨床で広く使われるHHDと一般家庭にも存在する体重計が,BIODEXと相関関係を示唆した。今後は症例の自宅においても,体重計を使用することによって,工夫次第で筋力を数値化し正確に測定できると考える。筋力の数値化はMMTのような主観的な筋力評価と違い,治療の効果判定や症例の目標設定など,臨床で有用な客観的評価となるのではないだろうか。【理学療法学研究としての意義】本研究の結果,BIODEXとHHD,BIODEXと体重計ともに高い相関関係がみられた。HHDは施設に,体重計は施設や自宅にほぼ存在する。筋力の可視化が可能となれば症例自身が筋力向上を確認でき,目標を持ちやすく,心理面にも好影響を与えるのではないかと考える。
著者
冨永 哲雄 コルナトウスキ ヒェラルド キーナー ヨハネス 高田 ちえこ
出版者
人文地理学会
雑誌
人文地理学会大会 研究発表要旨
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.88-89, 2013

大阪市西成区北部においての、生活保護受給者をターゲットにしたシェアハウス及び、長期間滞在外国人をターゲットにしたゲストハウスのローカルな不動産による改築実践を明らかにする。
著者
高田 孝 山口 彰 藤田 聡 皆川 佳祐 栗坂 健一
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.367, 2011

本研究では、免震システムを備えたナトリウム冷却高速炉における機器の損傷確率について、免震システムの非線形特性を考慮した評価手法の開発を行っている。本報では、免震システムにおける損傷確率における代表値(フラジリティにおける横軸)および機器応答の不確実さの影響について検討した結果を報告する。
著者
橋本 裕子 高田 真希 坂巻 たみ 久保 暢宏 村嶋 恵 大堀 菜摘子
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.293-294, 2011
参考文献数
1

東北大震災により引き起こされた原子力発電所の放射線漏れに対し,関東地方でも子育て中の母親を中心に不安が蔓延した.連日報道される科学情報の量は非常に多いことから,このような漠とした不安や被災者に対する風評被害の原因は,科学情報の量ではなく,それらに対する理解の不足であると仮定し,理解の深まりが不安の解消あるいは軽減につながることを目的に大人向けイベントを開発・実施した.本イベントでは,放射線の基礎知識を理解するために,放射線の観察や計測の体験,不安や疑問の質問時間を設けるなど,体験性と双方向性を重視したプログラムとなるよう工夫した.約一ヶ月間で,関東地方の児童館を中心に15回開催し,311名の参加者があった.そのうち約200名のアンケートを解析した.その結果,参加者の中心は20〜30代の女性であり,印象に残った内容は,会場の放射線量の測定,簡易実験,基礎講義,Q&Aの順に続き,観察や体験の重要性が示唆された.また,本イベントにより,放射線の基礎理解が進み,不安はある程度軽減されたものの,子どもを対象とした同様のイベントと比較すると,軽減量は少なく,大人に対する科学教育において,変化や影響を促すためには,知識習得以外にも必要な要素があることが,課題として明らかになった.
著者
川添 尭彬 末瀬 一彦 上田 直克 安田 俊冶 今西 俊雅 高田 秀秋 糸田 昌隆 札 束銘
出版者
大阪歯科学会
雑誌
歯科医学
巻号頁・発行日
vol.57, no.5, pp.378-402, 1994
被引用文献数
6

新たに開発された歯冠材料 (ハイブリッドセラミックス, HCC-4S) を用いて臨床試験を行った. 被験者は, 大阪歯科大学附属病院補綴科へ来院した患者47名 (男性10名, 女性37名) である. 修復部位は, 前歯が1歯, 小臼歯が22歯, 大臼歯が24歯で, 臨床経過を術前, 装着直後, 術後1週間, 術後3か月まで詳細に観察, 種々の評価を行い以下の結論を得た.<br> 1) 支台歯に対する評価では, 3症例に自発痛, 冷水反応, 打診痛が認められた. 1症例は, 術前から冷水反応が認められていたもので, 装着後消失した. 他の2症例については, 口腔内全体にわたる知覚過敏反応, 感染根管処置後の術後疼痛であった.<br> 2) 歯肉縁の状態については, クラウンの装着後改善されたものが多く, 増悪した症例はほとんどなかった.<br> 3) 摩耗については, 模型で認知できる咬耗はほとんどなく, シャイニングスポットが認められたものが2症例あった.<br> 4) 破折は3症例に認められたが, 2症例については試適中および仮着中に, 他の1症例のみ装着後に破折が生じた.<br> 5) 対合歯の咬耗は肉眼的に認められなかったが, 2症例にシャイニングスポットが認められた. 以上の結果から, ハイブリッドセラミックス, HCC-4Sは, 臼歯の咬合面を含む歯冠材料として有用で, 強度, 生体親和性および審美性において優れた歯冠材料であることが判明した.
著者
竹田 伸也 田治米 佳世 酒田 葉子 谷口 敏淳 西尾 まり子 高田 知子
出版者
一般社団法人 日本認知・行動療法学会
雑誌
行動療法研究 (ISSN:09106529)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.205-212, 2010-09-30 (Released:2019-04-06)

アルツハイマー病(Alzheimer'sdisease:AD)患者の主観的な記憶障害の訴えのほかに、情緒面や意欲面についても評価できる認知症情緒活動性評価尺度(EmotionandActivityScaleforDementia:EASD)を作成し、信頼性と妥当性について検討した。対象は、AD群61人と健常群62人の計123人であり、両群とも65歳以上を対象とした。因子分析の結果、感情変調、活動性減退、記憶低下の3因子計18項目が抽出された。Cronbachのα係数は尺度全体で91、感情変調で.89、活動性減退で.85、記憶低下で.86、CDRとの相関係数は.70であった。また、AD群と健常群のEASD得点の比較では、総得点および下位尺度得点とも、AD群のほうが有意に高かった。以上より、EASDは軽度AD例の情緒や意欲の問題をとらえる際に有用な尺度であり、認知機能の評価と併せて用いることで軽度ADに対する介入効果を多面的に評価することが可能になると思われる。
著者
徐 哲林 周 娟 高田 秀志
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.37-38, 2019-02-28

SNSツールとしてTwitterが国内外で広く使われている。利用者へのユーザ推薦に関する研究も多数存在している。利用者にとっては,満足度の高いセレンディピティのあるユーザを推薦されることが望まれている。しかし,Twitter公式サイトに表示されるおすすめユーザは,本人がフォローしているユーザと同じジャンルのユーザがほとんどであり,セレンディピティのあるユーザが表示されていない。そのため,本研究では,ユーザのツイートとリツイートの間に現れる興味の偏りに着目し,フォロー関係の中で,セレンディピティのあるユーザを発見する手法を提案する。
著者
吉田 良 高田 秀穂 中川 州幸 岩本 慈能 越路 みのり 川西 洋 吉岡 和彦 日置 紘士郎 松田 公志
出版者
The Japan Society of Coloproctology
雑誌
日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471801)
巻号頁・発行日
vol.48, no.7, pp.611-616, 1995 (Released:2009-06-05)
参考文献数
13
被引用文献数
1 1

結腸膀胱瘻の成因は炎症性, 腫瘍性, 先天性, 外傷性, 医原性などによる二次性変化によるものがほとんどである. 本邦においても近年, 食生活の欧米化に伴い腸の炎症性疾患, とくにS状結腸憩室炎に起因するものが増加の傾向にある. われわれは, 過去5年間に経験したS状結腸膀胱瘻6例について若干の文献的考察を加え報告する. 症例は54歳から89歳までで, 性別は男性4例, 女性2例である. 原疾患はS状結腸癌3例, S状結腸憩室炎2例, 放射線性腸炎1例であり, 初発症状は糞尿, 気尿, 下腹部痛である. 術前検査では膀胱造影と膀胱鏡検査が瘻孔の証明に有用であった. 全例に手術を施行しS状結腸切除術が4例, 人工肛門造設術が2例であり, 膀胱に対しては膀胱部分切除術が2例, 膀胱全摘術尿路変更術が2例, 膀胱切除が不可能な2例に対しては尿管皮膚瘻術を施行した. 術後経過では, S状結腸癌の1例のみが原病死した.
著者
高田 彰二
出版者
一般社団法人 日本生物物理学会
雑誌
生物物理 (ISSN:05824052)
巻号頁・発行日
vol.61, no.3, pp.144-151, 2021 (Released:2021-05-28)
参考文献数
27

Towards cellular-scale structural modeling, multiscale biomolecular simulation is gaining much attention. Here, I review methodological aspects of coarse-grained (CG) biomolecular simulations. I begin with conceptual argument of coarse graining for proteins where the idea behind Gō models is discussed. Then, statistical physics and theories of coarse graining are described. I then exemplify a class of CG models for proteins, nucleic acids, and lipids, where about 10 non-hydrogen atoms are grouped into one CG particles. Finally, I discuss three sources of speeding up by coarse graining.