著者
渡邊 亨 高瀬 恵一郎 小嶋 徹 笠倉 尚人 板井 典朗 栂 博久 高橋 敬治 大谷 信夫 湯浅 幸吉 上田 善道
出版者
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
雑誌
気管支学 (ISSN:02872137)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.75-79, 1998
被引用文献数
1

症例は31歳, 女性。上気道炎に罹患しやすく, 25歳時には喀血の既往歴があった。平成8年3月に湿性咳嗽と黄色痰を生じ, 以降, 乾性咳嗽が続いていた。5月28日, 突然約100mlの喀血を生じ, 以後も喀血を繰り返すため近医受診し, 同日当院に紹介入院となった。気管支鏡により, 右B^<10>から鮮紅色の出血を認め, 胸部CT検査では右S^<10>領域に気管支拡張像と一部造影効果のある腫瘤状陰影を認めた。また, 大動脈造影では右下横隔膜動脈から肺静脈へ灌流する異常血管を認めた。異常の結果から肺分画症と考え, 喀血を繰り返していることから手術適応と考えて, 病変部分右S^<10>の肺部分切除を行った。切除標本にて, 拡張した気管支内に異物を認めた。本例は, 胸部CT, 右下横隔膜動脈造影により肺葉内肺分画症が疑われたが, 気管支内異物のため感染を繰り返し, その結果新生血管が発育し, 喀血を繰り返した症例であると考えられた。
著者
角間 陽子 佐藤 文子
出版者
日本家庭科教育学会
雑誌
日本家庭科教育学会誌 (ISSN:03862666)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.37-44, 1999-04-01
被引用文献数
1

家庭科教育における意思決定能力育成の可能性を追究することを目的として教材の開発を行ない, 実験授業によってその有効性を考究した。開発した教材は意思決定の概要を説明するものと, 共生を志向した意思決定能力の考え方及び価値観の傾向が自己診断できるものである。実験的授業は自己診断を導入した教材の有無による実験群と統制群, さらに実験群を教材のメディアの違いで区分することにより三試験群を設定して行ない, プリ・ポストテストで学習効果を比較検討した。結果は(1)意思決定プロセスの理解, 意思決定の際に周囲への影響を考慮すること, 意思決定能力を向上させるために自己の考え方を認識することが持つ意味等について, 自己診断を導入した教材を用いた実験群が統制群に比して有意に高い学習効果を示した。(2)教材のメディアの違いによる比較においては, パソコンを導入した実験群Bの方が意思決定プロセスをシステマティックにとらえることの理解, 授業内容に対する興味・関心, 生活での実践意欲等において高い結果となった。終りに, 本研究の実験授業にご協力くださいました新潟県中越高等学校の教職員及び生徒の皆様, CAIソフト作成に対してご懇切なるご指導を賜りました横浜国立大学原田睦夫先生に厚くお礼申し上げます。
著者
内野 香織 堀口 彰史 ウエンティ トゥ フォン 長谷部 俊之 ウチノ カオリ ホリグチ アキフミ ハセベ トシユキ Uchino Kaori Horiguchi Akifumi Nguyen Thi Thu Huong Hasebe Toshiyuki
出版者
熊本大学
雑誌
熊本大学政策研究
巻号頁・発行日
vol.1, pp.123-144, 2010-03-26

本稿は、持続可能な地域社会の形成というテーマの中でも、条件不利地域といわれる中山間地域のうち熊本県球磨郡五木村の振興、とりわけそこに住む村民が持続的に生き生きと暮らすにはどうするべきかという問題意識に立脚し、その対応策を提言するものである。
著者
市川 真澄
出版者
島根大学
雑誌
島根医科大学紀要 (ISSN:03879097)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.1-4, 1989-12

"Leaving the Yellow House"は1957年Esquireに発表され,1968年にMosby's Memoirs and Other Storiesの中に収録された短編である。主人公は72歳の老女Hattieである。自分の不注意による事故で怪我をし,余命いくばくもないと感じたHattieは唯一の財産である"the yellow house"を誰に譲ったらよいかと思い巡らすが誰もが己の利益のみを追求し,自分のことは少しも考えてくれないことを初めて知り,愕然とする。そしてHattieは落胆のあまり自分に"the yellow house"を譲渡する遺書をしたためる。この短編はBellow独特の含蓄のある,衝撃的な文章で終わる。
著者
梅原 大祐 平野 智也 田野 哲 守倉 正博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.60, pp.19-24, 2008-05-22
被引用文献数
7

無線システムのシステム容量の拡大を目的として,マルチホップによる無線中継ネットワークが検討されている.一方,システム容量の拡大の一つの技術として,ネットワークコーディングが注目されている.本稿では,不均一なトラヒック環境下における,2ホップ無線中継Slotted ALOHAシステムに対して,ネットワークコーディングを適用した場合のスループット,パケット送信回数,伝送遅延を解析的に導出する.解析結果は中継ノードのバッファの状態に関する待ち行列システムを解くことによって導かれる.
著者
金谷健一 菅谷 保之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.31, pp.25-32, 2007-03-19
被引用文献数
9

線形化可能な制約付き最尤推定のための拡張 FNS 法を提案する。これは Chojnacki らの CFNS法に変わる方法である。内部拘束の個数は任意であり、Chojnacki らの FNS 法の真の拡張になっている。基礎行列の計算を例にとり、シミュレーションによって精度を理論限界(KCR 下界)と比較して、CFNS 法は必ずしも正しい解に収束しないが、拡張 FNS 法は常に最適解に収束することを示す。We present a new method, called "EFNS" ("extended FNS"), for linearizable constrained maximum likelihood estimation. This complements the CFNS of Chojnacki et al. and is a true extension of the FNS of Chojnacki et al. to an arbitrary number of intrinsic constraints. Computing the fundamental matrix as an illustration, we demonstrate that CFNS does not necessarily converge to an correct solution, while EFNS converges to an optimal value which nearly satisfies the theoretical accuracy bound (KCR lower bound).
著者
歸山 智治 児玉 直樹 島田 哲雄 福本 一朗
出版者
公益社団法人日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術學會雜誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.58, no.11, pp.1502-1508, 2002-11-20
被引用文献数
8

To examine the possibility of diagnosing Alzheimer-type dementia, we studied this condition using the run length matrix, on head MR images of 29 Alzheimer-type dementia patients (8 men, 21 women 78.7±6.7 years) and healthy elderly controls (10 men, 19 women 72.3±8.7 years). The results showed that differences in GLN (gray level nonuniformity) and RLN (run length nonuniformity) were statistically significant. Furthermore, discriminant analysis based on GLN and RLN showed a rate of sensitivity of 69.0%, specificity 86.2%, and correct classification 77.6%. Although this rate of correct classification is inferior to the planimetric and volumetric methods, run length matrix is only one method of texture analysis. The results of this study indicate the possibility of MR imaging-based diagnosis of Alzheimer-type dementia with texture analysis including a run length matrix.
著者
新 博行 安部田 貞行 佐和橋 衛
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.435, pp.57-62, 2000-11-10
被引用文献数
7

本稿では50-100MHz程度の無線帯域幅で, 多値変調(8PSK, 16QAM), ハイブリッドARQ, およびコード多重を用いて, マルチキャリア(MC)-CDMAに基づいたTD-OFCDM(Time Division-Orthogonal Frequency and Code Division Multiplexing, 512サブキャリア, サブキャリア間隔156.25kHz)により, 最大情報伝送速度100Mbps以上を実現する下りリングブロードバンド高速パケット伝送の提案を行う.シミュレーション結果より, コード多重数が拡散率に近い条件では, コードチャネル間の直交性が周波数選択性フェ-ジングにより崩れる影響で, 多値変調を用いる場合あるいは誤り訂正符号の符号化率を大きくした場合に, スループット特性が劣化することを明らかにした.16コード多重(拡散率16), 8PSKおよび符号化率R=2/3の畳み込み符号化を用いると, 3パスのレイリーフェージング環境下(遅延スプレッドσ=102.1nsec)で平均受信E_b/N_0が約24dB以上の場合に, 約105Mbpsの情報伝送速度を実現できることを示した.さらに, 24パスのレイリーフェージング環境下(σ=205.6nsec)においても, QPSKおよび符号化率R=4/5あるいは8PSKおよびR=1/2の畳み込み符号化を用いると, 平均受信E_b/N_0が約20dB以上の領域で約85Mbpsの情報伝送速度を実現できることを示した.
著者
上谷 宏二 中村 恒善 森迫 清貴 石田 修三
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会構造系論文報告集 (ISSN:09108025)
巻号頁・発行日
no.445, pp.67-78, 1993-03-30
被引用文献数
7

In the incremental analysis of the critical behavior of an elastic-plastic structure, a conventional iterative procedure for finding the set of element stiffness coefficients consistent with the material flow law may often lead to a pitfall of cyclic process, in which a multiple inconsistent sets of stiffness coefficients are to be alternately or recurrently selected. This is one of the most serious difficulties left unsolved in combined nonlinear analysis. In this paper, the intrinsic mechanism and characteristics of these cyclic processes are clarified for a simple rigid body-spring column model. On the basis of the results, an effective strategy for finding the consistent set is proposed with the use of the eigenvector associated with the smallest negative eigenvalue of system stiffness matrix.
著者
森住 哲也 木下 宏揚 寺谷 葉津希 永瀬 宏
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告情報システムと社会環境(IS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.27, pp.1-8, 2006-03-16
被引用文献数
7

介護医療の情報処理をシステム化する時,個人情報の漏えいや競合するコミュニティ間の情報漏えいが問題になる.対策としてアクセス制御技術を使う場合,アクセス行列では許可されていないはずの情報の内容が伝播するCovert Channelを分析制御する事が重要である.なぜなら,介護・医療と言う社会システムは,機能分化する社会システムの競合的,連携的な環境の中で個人情報が使われるからであり,かつまた個人情報は決して情報漏えいや改ざんされてはならないからである.本稿ではこの問題解決のためにCommunity Based Access Control Modelを適用する事を試み,問題解決の1つの提案とする.When the processing of information on the nursing medical treatment is systematized, information leakage between communities that compete becomes a problem. Moreover, the leakage of individual information becomes a problem further, too. Therefore, the access control is used as these measures. However, it is necessary to analyze the spread of the content of information, which is not permitted by the access procession, and to control. Because individual information is used in the environment that the social system of nursing and medical treatment, into which the function differentiates operates competing and jointly. Individual information that the social system manages moreover, because of not being falsified the information leakage at all. This paper describes to apply Community Based Access Control Model for this problem solving in this text, and assumes the proposal of one of the problem solving.
著者
半谷 裕彦 原田 和明
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会構造系論文報告集 (ISSN:09108025)
巻号頁・発行日
no.453, pp.95-100, 1993-11-30
被引用文献数
7

An analytical method of structural shape, which belongs to the inverse problem in the field of structural analysis, is presented under the prescribed displacement mode. First, the loaddisplacement relation whose coefficient matrix is a function of an unknown position vector representing the structural shape, and the subsidiary condition for the prescribed displacement mode are formulated. Then, these two equations are analytically analyzed by using the-Bott ・ Duffin inverse matrix. The obtained nonlinear equation which is a function of a position vector is numerically analyzed by Newton-Raphson method and by steepest descent method. Numerical examples show the varidity of the proposed method.
著者
堀口 秀嗣 井口 磯夫 安達 一寿 荒 義明 小林 裕光 前田 真人 本郷 健
出版者
日本教育情報学会
雑誌
年会論文集
巻号頁・発行日
no.23, pp.174-175, 2007-08-20

eラーニングは現在、企業や高等教育で積極的に導入されている。しかし、小中高校では積極的に導入することを検討している学校は少ない。その理由を考察するとともに、その目的に合うe-Learningシステムとして開発した。その考え方や機能の代表的な部分を紹介する。
著者
寺田 勇人 曽根 智史
出版者
公益社団法人日本産業衛生学会
雑誌
産業衛生学雑誌 (ISSN:13410725)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.49-60, 2000-03-20
被引用文献数
3

地域産業保健センター事業(以下「地域センター」という.)は, 常勤50人未満の小規模な事業場(以下「小規模事業場」という.)の身近なところで, 無料で産業保健サービスを提供する事業として誕生したが, 利用実績は全国的に低調である報告が多く, 新宿地域センターについても同様である.本研究では, 新宿地域センターを対象に, 1996年10月〜1999年3月に利用のあった78事業場の利用状況の分析とともに, 1998年度1年間に1回以上利用のあった50事業場を対象に, 利用に至った経緯, 利用前に抱いていたイメージ, 利用後の感想などについて質問紙調査を実施することにより, 多くの地域センターの利用状況が低調である要因及び小規模事業場の産業保健ニーズを質的に検討し, 地域センターの効果的な運用について考察した.地域センターの利用状況が低調である要因として, まず, 地域センターの存在とその機能が十分に知られていないことが明らかになった.また, 相談日時・回数などのサービス体制, マンパワー, 予算措置などが小規模事業場数及びニーズに見合っていないといったサービス基盤が不十分であること, サービスエリアが, 市・区役所及び町村役場(以下「基礎的自治体」という.)の保健サービスと一致していない地域があることなど, 多くの課題が浮き彫りになった.その解決策として, 地域センター機能の普及啓発の推進, マンパワーの充実, 初回アクセスへの迅速かつ的確な対応, 規定のサービス内容の充実, 健診などの規定外サービスとの組み合わせること, 事業者団体及び個々の小規模事業場とのパイプを太くすること, 関係機関(医療機関及び関連医師会, 基礎的自治体, 都道府県型保健所及び政令型保健所(以下「保健所」という.), 市区町村保健センター(以下「保健センター」という.), 健康保険組合, 地域の労働衛生機関, 民間健康増進施設等)との連携協力や他の地域センターとの交流が重要である.また, 1997年度から開始された「産業医共同選任事業」の活用, 1998年度から開始された機能を強化する地域センター(以下「拡充センター」という.)や「母性健康管理相談事業」としての指定を積極的に受けることなどが考えられた.さらに, 産業保健推進センター事業(以下「推進センター」という.), 専門労働衛生機関, 労働衛生行政等からの支援も必要である.その他, 早急な解決は難しいと思われるが, さらなる予算措置の拡大とその柔軟な運用, 基礎的自治体とサービスエリアを一致させることなども有効であると思われる.
著者
後藤 晃
出版者
東京大学海洋研究所大槌臨海研究センター
雑誌
Otsuchi marine science (ISSN:13448420)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.54-55, 1999-03-25

平成10年度共同利用研究集会「水生生物の異時性の関する研究の現状」(1998年10月15日~16日)での講演要旨