著者
鎌田 茂雄 Shigeo Kamata
出版者
AA11260687219990300C表紙国際仏教学大学院大学
雑誌
国際仏教学大学院大学研究紀要 = Journal of the International College for Advanced Buddhist Studies (ISSN:13434128)
巻号頁・発行日
no.2, pp.1-55, 1999-03-31

There are many caves in such mountains as Da-ding-shan, Bei-shan etc. in Da-zu-xian, Si-chuan-sheng, China. This article aims to clarify the historical background of the opinions about the carvings of the legends of the Fu-mu-en-chong Sutra and the Da-fang-bian-fo-bao-en Sutra in the stone carvings of Bao-ding-shan. The carving of the Fu-mu-en-chong Sutra is a stone carving of the legend based on that Sutra, and that of the Da-fang-bian-fo-en Sutra is the carving based on the Sutra of that name. The former carving is based on the Dun-huang style songs such as Shi-en-de, Shi-zheng-yuan, and Xiao-shun-yue. The background to the opinions is, however, a sutra-expounding of Fu-mu-en-de, Shi-zheng-yuan, Xiao-shun-yue etc. The background of thoughts is, however, a sutra-expounding of the Fu-mu-en-chong Sutra (Dun-huang version). The song of Shi-en-de and others based on the sutra-expounding of the Fu-mu-en-chong Sutra which had been popular during the late Tang Dynasty, the Five Dynasties and Song Dynasty were accepted to be a praising of the idea of filial piety by the people, and were put in solid from as the carving of the Fu-mu-en-chong Sutra of Da-ding-shan stone carving. At the same time, the carving of the Da-fang-bian-fo-bao-en Sutra seems to have been based on the passages of the sutra-expounding of the Da-fang-bian-fo-bao-en Sutra. It can be assumed that the sutra-expounding of the Da-fang-bian-fo-bao-en Sutra existed in the Song Dynasty comparing the carved passages of Da-ding-shan stone carving with those of the Da-fang-bian-fo-bao-en Sutra, since the carved passages of Da-ding-shan stone carving are made out through the complete extracts from the original passages of the Da-fang-bian-fo-bao-en Sutra. It is due to the Buddhist idea of filial piety which had become thoroughly familiar to the people during the late Tang Dynasty, the Five Dynasties and the Song Dynasty that two of the legend carvings which praise the Buddhist idea of filial piety were carved. It seems that the main basis for the Buddhist idea of filial piety is the prevalence of the two Sutras above and the Ullambana Sutra.

1 0 0 0 IR 杉山平助論

著者
都築 久義
出版者
愛知淑徳大学
雑誌
愛知淑徳大学論集 (ISSN:03862712)
巻号頁・発行日
no.6, pp.51-87, 1981-03-10

Pages also numbered 136-100
著者
高原 淳 小林 元康
出版者
一般社団法人 表面技術協会
雑誌
表面技術 (ISSN:09151869)
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.15-20, 2013-01-01 (Released:2014-02-20)
参考文献数
40
被引用文献数
3 3
著者
入江 崇 福士 雅也 坂口 剛正 酒井 宏治
出版者
広島大学
雑誌
挑戦的研究(萌芽)
巻号頁・発行日
2019-06-28

センダイウイルスは、ヒトに病原性、遺伝毒性を持たず、蓄積された基礎研究成果に基づいた様々な性能改変が可能であり、iPS細胞作製用ウイルスベクターとしても広く利用されている。本研究では、我々の保有する様々なSeV株、変異クローン、組換え変異体などを基に、他のウイルス増殖に対して単独または相互干渉作用を示すウイルスを探索し、干渉性能をレポーターウイルスなどを作成して詳細に評価するとともに、ベクターの半生化や性能の改良を行う。これらの検討は、当初は培養細胞系を中心に行うが、マウス実験系での評価も行う。
著者
久保 倫太郎 吉岡 聖美 蓮見 孝 五十嵐 浩也
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.59, 2012

この活動は、病院の環境をより快適にするためのアート展示とワークショップである。 患者、病院スタッフ、患者の家族、ボランティアの人々が参加できるワークショップを開催した。ワークショップの参加者は葉っぱを模ったオブジェとメッセージカードを制作した。我々学生スタッフは、それらの作品を展示に付け加えた。それはまるで森が成長するように見える。そして、病院の中に森をイメージした展示を造り出した。 この活動は、病院の療養環境を改善し、患者のQOLを向上させることができると考えられる。
著者
中山 雅雄
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.67, pp.35_1, 2016

<p> 担任制で授業を行う小学校には運動を苦手とする教員もおり、特に手でボールを扱うスポーツに比べ、足でボールを扱うサッカーは教えにくい運動の一つです。一方で、サッカーはルールが比較的簡単で、特別な道具を必要としない手軽さがあり、ゲームそのものにおもしろさを感じられるスポーツでもあります。</p><p> JFAが蓄積してきた経験や知見に基づき、教員の方々にサッカーの楽しさや価値を理解してもらいサッカーの授業の進め方を提案できないかを模索しながら、これまでに約70回、約1800名の教員を対象にした研修会を行っています。また、教員が『すぐに使える教科書』というコンセプトで作成した書籍を発刊しました。</p><p> 子どもたちがサッカーそのものを楽しむ、サッカーの良さを感じることができる授業が展開できるように、1時間ごとの指導案を例示してあります。単元が進むにつれて、子どもたちが向上していくようにスモールステップの展開にしてあり、実践した教員が「これならできそうだ」「ほかの体育でも活用できそうだ」というような場の設定や声かけ、グルーピング、苦手・得意な子への対処などの指導法にも触れています。</p>
著者
小川 昭正 度會 正人 中村 麗亜 大江 英之 服部 哲夫 城所 博之 久保田 哲夫 加藤 有一 宮島 雄二 久野 邦義
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会学術総会抄録集 (ISSN:18801749)
巻号頁・発行日
vol.56, pp.55, 2007

〈緒言〉小児における上室性頻拍はしばしば経験するが、乳児期に発症するものは急激にうっ血性心不全が進行し、重篤な状態となる。また年長児では、ときに再発が多く日常生活のQOLが障害される。近年小児でもカテーテルアブレーション治療が行われるようになり年長児の生活のQOLが改善され福音となっている。<BR>そこで、最近7年間に当科で経験した上室性頻拍症の15症例について臨床像、短期治療、長期治療につき検討した。<BR>〈結果〉乳児期発症は9例(男児4例、女児5例)、幼児期以降の発症は6例(男児4例、女児2例)であった。乳児期発症例はすべてが生後3ヵ月以内に発症していた。3例は初診時に著明なうっ血性心不全を呈していたが、残りの6例は、偶然に発見されていた。うち1例は胎内で一時頻拍を指摘されたが出生時は不整脈は認めず生後4日から上室性頻拍発作を発症した。急性期の治療は、1例は治療開始前に自然軽快したが、他の8例は digoxinの急速飽和とATP急速静注をおこない発作は治まった。 幼児期以降発症の6例の年齢は4歳から13歳で、発作時心拍数は毎分160から270であった。症状も腹痛や胸部不快感・動悸で、循環呼吸状態への大きな影響は認められなかった。薬物治療は、ATPの急速静注、又はATPとDigoxinの併用であった。乳児期発症の9例のうち非発作時の心電図から副伝導路の存在が示唆されるものは3例であった。発作予防薬は、digoxinが5例、digoxinとpropranololの併用が3例 頻回に再発した1例はdigoxin,propranolol,disopyramide の併用をおこなった。digoxinは血中濃度に注意して全員が内服した。予防内服の期間は 全例で8ヶ月~1歳までで、内服中止後 発作が再発した例は、なかった。幼児期以降発症例では、1例がmanifest WPWであった。発作予防薬は原則的には無しとしていたが、経過中発作が頻回になった2-3ヶ月間のみ、やむをえず予防内服を行った。2例では、薬物が必要な発作の頻度が高く、年齢が高くなるにつれて生活に支障を来たすようになった。そのため高周波カテーテルアフ゛レーションの適応と考え、施行したが、その後は上室性頻拍発作はなく良好な経過をたどっている。<BR>(結語)□乳児期早期の発症例では重症の心不全に陥る前の発見が重要でその後数ヶ月を良好な発作予防をすることが重要であり、年長児では頻回発作する例ではカテーテルアブレーション治療にもちこむことがQOL改善のため重要であることを再確認した。
著者
中川 祐紀子 鈴木 拓也 志村 裕介 菅 幸生 嶋田 努 崔 吉道
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.26-33, 2017-01-10 (Released:2018-01-10)
参考文献数
10
被引用文献数
2 3

The ward pharmacist received a report from ward nursing staff that an aggregation formed when lansoprazole OD tablets and ground levofloxacin tablets were suspended simultaneously in water. In this study, we elucidated the factors of aggregation focusing on additives, the main drug, and pH in suspension, and also considered ways of preventing the aggregation. To elucidate the contribution of additives in levofloxacin tablets, drugs containing similar additives to those of levofloxacin tablets were suspended with lansoprazole OD tablets in water, but no aggregation was observed. Levofloxacin hydrate intravenous drip infusion (pH 4.8) did not form an aggregation with lansoprazole OD tablets, meanwhile levofloxacin hydrate intravenous drip infusion adjusted to pH 7.3 and levofloxacin hydrate solution adjusted to pH 7.3 formed an aggregation with lansoprazole OD tablets. When lansoprazole OD tablets and ground levofloxacin tablets were suspended in a buffer solution of pH 5.0, pH 6.0, and pH 7.0, no aggregation was observed in a buffer solution of pH 5.0. When generic lansoprazole OD tablets and generic lansoprazole capsules were suspended with levofloxacin tablets in water, aggregation was also observed. On the other hand, the aggregation of lansoprazole OD tablets was not observed when lansoprazole OD tablets and levofloxacin tablets were suspended in apple juice. According to the above results, factors related to the formation of the aggregation were involved in the preparation of lansoprazole, levofloxacin hydrate, and around pH 6.0, and the suspending of lansoprazole OD tablets and levofloxacin tablets simultaneously in acidic drinks such as apple juice is means of avoiding the aggregation.
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1053, pp.44-47, 2015-08-10

構造用LVL(単板積層材)と、在来工法とを併用した木造3階建ての準耐火建築物が建設中だ。室内の一部では、構造用LVLを現しで使う。薄い挽(ひ)き板が積層する独特の素材感を意匠のポイントとする"LVL打ち放し"だ。
著者
吹穴 義教
出版者
筑摩書房
雑誌
言語生活 (ISSN:04352955)
巻号頁・発行日
no.208, pp.81-86, 1969-01
著者
大石 篤哉
出版者
一般社団法人 日本計算工学会
雑誌
日本計算工学会論文集 (ISSN:13478826)
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.20150009, 2015-08-24 (Released:2015-08-24)
参考文献数
15

Isogeometric解析は, CADで形状定義に用いられるNURBSを解析の基底関数として用いる新しい解析法である. 形状定義と解析に同一の基底関数を用いているため, 従来の有限要素解析において実用上最大の難点となる要素分割が不要になり, CADとCAEがスムーズに接続されるという大きな利点を有している. しかしながら, Isogeometric解析の基底関数であるNURBSは従来の有限要素解析で用いられる基底関数よりも複雑であることや, 有限要素解析の節点に相当する制御点が必ずしも解析対象の内部および表面に存在するとは限らないという相違点などは, Isogeometric解析を理解する際の障害となることがある. 近年, スマートフォンやタブレットなどの携帯端末が急速に普及し, また, ハードウエア性能の向上とともに様々な新しい用途にも使われるようになりつつあり, 時間や場所に限定されないモバイルコンピューティング, ユビキタスコンピューティングを実現するキーデバイスである. 本研究では, 携帯端末上で動作するCAEシステムを開発し, その性能を評価した. 現状では絶対性能においてPCに劣る携帯端末を用いるため, 演算・描画における高速性を追求するのではなく, 携帯端末の特性を生かしたアクセスの容易さ, ユビキタス性に重点を置いたシステムを目標とする. 具体的には, Isogeometric解析を対象とし, NURBS基底関数のグラフィカル表示機能, 形状や解析結果の3次元表示機能, 並列処理に対応した解析機能を有するIsogeometric解析学習支援システムを携帯端末上に実装した. 各機能は, 携帯端末の有するユビキタス性を活用するために, 別途サーバーを必要としないスタンドアローン型のアプリケーションとして開発した. ハードウエアの描画・演算性能が使いやすさと直結する3次元表示機能, 解析機能については, 本システムの学習支援システムとしての実用性および, 対応可能な表示・解析規模を明らかにするためにその描画・演算性能を評価した.
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.82-83, 1971-07-01

日本医師会(武見太郎会長・会員8万7000人)は,政府の医療行政を不満として7月1日から‘保険医総辞退’に突入した.医師会は今回の総辞退の理由としで,昭和36年に政府が約束した医療保険の抜本改正が実現されていないこと,政府の低医療費政策,関係審議会の無能力などをあげている. 一方,政府は7月の内閣改造で斎藤昇氏を新厚相にたて精力的に事態の収拾に努めているが,7月13,20,27日の斎藤・武見会談と,28日の佐藤首相・斎藤厚相・武見会長の三者会談で事態の収拾策がまとまり,保険医総辞退問題は解決した.今後は中医協の場などで日本の医療ビジョンの具体策が審譲され,国民の合意が求められることになる.
著者
新井 郷子 宮崎 徹
出版者
金原一郎記念医学医療振興財団
巻号頁・発行日
pp.148-154, 2019-04-15

Apoptosis inhibitor of macrophage(AIM,遺伝子名CD5L)は,体内を循環する血中タンパク質であり,これまでに,肥満や脂肪肝の抑制機能や,近年では,急性腎障害や真菌性腹膜炎などの組織障害を伴う疾患の治癒を促進することが見いだされている。血中でAIMはそのほとんどが免疫グロブリンM(immunoglobulin M;IgM)に結合して安定化しており,AIMの体内量や活性の調節はIgMによるところが大きい。健常時はIgMに結合しているAIMは,特定の疾患時にIgMから解離することで可動性が増すと共に,活性状態が最大化される。すなわち,IgMは抗体としての役割だけでなく,AIMのキャリアとしての重要な任務を果たしているといえる。しかしながら,AIMがどのような結合様式でIgMと複合体を形成し,そして如何なるメカニズムで解離が誘導されるのか,その調節機構については未知であった。今回筆者らは,AIMとIgMの結合について,両者の複合体を電子顕微鏡で解析し,構造を視覚的に明らかにすることに成功した。この発見は,AIMとIgMの複合体形成の機序だけでなく,IgMの構造そのものに関しても免疫学の教科書を書き換えるほどの発見をもたらした。本稿では,AIMのIgMとの結合・解離に関する新しい知見をベースに,これまでに蓄積された,疾患におけるAIMの機能や,治療・診断応用における可能性を紹介する。