出版者
医学書院
雑誌
助産婦雑誌 (ISSN:00471836)
巻号頁・発行日
vol.53, no.11, pp.917, 1999-11-25

サムさん父子がモデルとなったポスターの「育児をしない男を,父とは呼ばない」は,今年の流行語大賞に選ばれて当然。名文句は父親と子どもの関係ばかりでなく,従来の日本社会の秩序を見直すインパクトをも与えたようだ。 厚生省の面々がこのポスターの仕掛人だが,その背中を押したのは総理大臣主宰の「少子化への対応を推進する有識者会議」の提言だった。この会議の事務局役の一人だった高倉信行さんは,昨年5月に生まれた長男の育児のために今年1月から3月まで3か月の育児休業をとり,しっかり「父」をやっている。
著者
澤田 俊一 八木沼 健利 上出 良一
出版者
医学書院
雑誌
臨床皮膚科 (ISSN:00214973)
巻号頁・発行日
vol.44, no.7, pp.677-681, 1990-06-01

ピロキシカムによる光線過敏症の発症機序を検索するために,本症患者8名について臨床的特徴ならびにピロキシカムの光パッチテストの結果をまとめ,さらにチメロサールとその関連物質のパッチテストを行った.ピロキシカムの光パッチテストまたは内服照射試験を行った7例は,全例陽性反応を示した.パッチテストでは施行した7例全例がチメロサールならびにその抗原決定基の一つであるチオサリチル酸に強陽性を示したが,塩化第2水銀およびUVA照射ピロキシカムは陰性であった.これらのことよりピロキシカム光線過敏症の発症には,チメロサールとくにチオサリチル酸との交差感作が重要な役割を果たしていることが示唆された.
著者
川上 武 上林 茂暢
出版者
医学書院
雑誌
公衆衛生 (ISSN:03685187)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.48-49, 1973-01-15

医療制度のゆきづまりを打開するものとして地域保健が叫ばれるようになってきたが,その内容となるとあいまいである.治療,予防,リハビリなどの分野をいかなる原則で結合させるのかは明らかではない. そのなかの予防をとってみると,治療偏重のなかでたえず軽視されてきた.とりあげられる場合にも戦前は軍事的要請が先行したために,予防は住民の関心をひくことなくおわった.しかし,終局的には体制運動の一環をになわせられたにせよ,困難な状況のなかで住民の側にたとうとする保健関係者の努力がうまれてきていたことも事実である.ここではその一人として,小宮山新一の生涯をとりあげてみよう.
著者
安部 勝人
出版者
医学書院
雑誌
臨床眼科 (ISSN:03705579)
巻号頁・発行日
vol.31, no.9, pp.1149-1151, 1977-09-15

動物の視力に重要な影響を及ぼすのは,視軸の発散と脈絡膜と網膜の構造である。 脈絡膜の境界層は家畜(豚兎を除く)にはなくこの部分の血管板と毛細管板の間で乳頭より上方部位によく輝くTapetum Lucidumという一種の反射層がある。このタペタムは動物によりその組織が異なつている。馬,牛,羊など草食獣は線維性であり,犬,猫など肉食獣は細胞性で強い反射力をもつ。タペタムの作用は弱光が眼に入る時,タペタムで反射され視細胞を再度刺激することである。当然ながら,絶対暗室ではその作用は役立たない。タペタムのある部位では網膜の色素上皮層は色素を欠き,タペタムの作用をたすける。猫のタペタムは写真の黄色フィルターと同じような作用をしていて,コントラストをさらに強める働きをする。猫は弱光中でも注視した物体の輪郭がはつきりみえる。その反面,日中の強力な光線は猫にとつては異常にまぶしく,夜間に強力な光が急に眼に入るとタペタム反射が強いため,一時的に失明状態となる。夜間動物の眼に光をあてると青く,赤く,時にオレンジ色に輝いて見えるのはタペタムの色素によるものである。
著者
瀬尾 由広
出版者
医学書院
雑誌
検査と技術 (ISSN:03012611)
巻号頁・発行日
vol.46, no.7, pp.772-779, 2018-07-01

Point ●中心静脈圧(CVP)の上昇によって生じる腎うっ血は,心拍出量に比べて腎機能低下と関連している. ●腎うっ血によって生じる腎髄質浮腫から腎髄質圧が上昇し,尿細管障害や虚血によって腎機能が悪化する. ●腎髄質近傍を走行する腎葉間静脈ドプラ波形は腎髄質圧を間接的に推定できる. ●腎葉間静脈ドプラ波形の非連続性パターンは心不全の予後不良と関係している.
著者
渡辺 徹 北浦 暁子
出版者
医学書院
雑誌
看護管理 (ISSN:09171355)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.166-169, 2011-02-10

やり方次第でどんな相手にも気持ちよくYESと言わせることができたらすばらしいのに……。 そう思ったことはありませんか? これからの時代,チームで仕事をする上で,「交渉」は看護師に欠かせない能力であることは明らかです。 本気で交渉力を身につけるべく挑むこの連載,ガイド役は看護コンサルタントの北浦です。 交渉のプロ,コミュニケーション・アドバイザーとして幅広く活躍されている渡辺さんとともに進めていきましょう。
著者
鯨岡 栄一郎
出版者
医学書院
雑誌
理学療法ジャーナル (ISSN:09150552)
巻号頁・発行日
vol.48, no.4, pp.305-311, 2014-04-15

はじめに 近年,リハビリテーション領域におけるコーチングやコミュニケーションに対する関心の高まりを感じる.理学療法を進めていくうえで,治療技術以外の要素の必要性をどこかに感じている現れかもしれない.とはいえ,リハビリテーションのみならず,医療において最も課題となる患者の動機づけ(=モチベーション)そのものの実際に関しては,まだまだ乏しいのではないだろうか? 今日,パソコンやスマートフォンに代表されるウェブ環境が整い,医学的知識は無料でいくらでも集めることができるようになった.これからの時代に着目すべきは,むしろ情報量ではなく,「知っていること」と「実際の行動」の溝である.多くの場合,人は自分が何をすべきなのかはすでにわかっている.しかし,それを実行し続けられるかどうかはまた別の問題である.人はそのくらい,自分1人だけでは,自らの行動を変え,習慣化させるということが難しい生き物であると言える.そのギャップを埋めるのが,これからのわれわれ療法士に求められる役割と言えよう. そこで今回,私からはあくまで現場実践のコーチング的視点から,臨床において患者を動機づけするための具体的なスキルと考え方について紹介したい.
著者
石井 一弘 玉岡 晃
出版者
医学書院
雑誌
BRAIN and NERVE-神経研究の進歩 (ISSN:18816096)
巻号頁・発行日
vol.67, no.1, pp.5-18, 2015-01-01

2003年に茨城県神栖市で飲用井戸水の汚染が原因で発生したジフェニルアルシン酸(DPAA)中毒の10年間の経過を報告した。症状は小脳-脳幹症状と側頭葉-後頭葉症状であり,同脳部位に一致した脳血流や糖代謝の低下が数年にわたり認められた。DPAAは低毒性ではあるが,中枢神経から排泄されにくく,長期間中枢神経に影響を与えた。発癌促進因子や老化促進因子の可能性も示されており,今後の長期経過観察は重要である。
著者
扇谷 明
出版者
医学書院
雑誌
神経研究の進歩 (ISSN:00018724)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.648-657, 1997-08-10

側頭葉てんかんでは,発作症状として情動発作があり,発作間欠期にはしばしば情動変化がみられる。情動発作としてよくみられるものに,発作性恐怖,発作性うつがあり,稀なものとして発作性快(性的オルガスムを含む),笑い発作がある。またよくみられるdreamy stateは,本質的には親密感familialityの変容としてとらえられるため,情動発作といえる。これらの脳における座として,扁桃体がもっとも関与していることがわかり始めた。それは最近,盛んに行われるようになった側頭葉切除術の結果である。この側頭葉てんかんにおける情動変化のメカニズムとして,LeDouxが新たに証明した視床―扁桃体の直接経路を援用すれば,理解されやすい。しかし,情動が認知・行動レベルに及ぼす変化を考慮する場合,他の大脳の領野,とりわけ前頭前野,海馬などのネット・ワークが必要となる。
著者
嶋村 清志
出版者
医学書院
雑誌
公衆衛生 (ISSN:03685187)
巻号頁・発行日
vol.72, no.7, pp.590, 2008-07-15

甲賀市甲南町竜法師には今も現存する「忍者屋敷」があり,私も研修医と訪れることがあります.忍術の極意書「万川集海(ばんせんしゅうかい)」には忍者が薬草を育て,加工し,様々な生薬を創っていたと記されています.地元の山伏や修験者,のちに忍びと言われる者は,町人や商人になって常備薬や護身薬を創り,旅先での生計にあてていました.また,忍薬として飢渇丸,水渇丸,敵を眠らせる薬,眠気をさます薬などの他,様々な救急薬も創られていました. その後,県内各地で「和中散」,「赤玉神教丸」,「万病感応丸」などの薬も創られ,大勢の近江商人たちが道中薬として持ち歩き,その効能が話題を呼び,全国に広まりました.現在も滋賀の家庭薬工業は富山,奈良,佐賀と並んで4大配置用家庭薬生産県として有名です.昭和になって薬業界や配置薬業の発展と製薬技術の発展を目的に,滋賀県薬事指導所(現:薬業技術振興センター)が甲賀市に設置されました.甲賀保健所の研修医には,こういった薬業の歴史を知ってほしいし,薬の安全性を監視している薬業技術振興センターの役割を学ぶというねらいから,薬事研修を積極的にメニューに取り入れています.そしてこの研修の一環として,当保健所管内の製薬会社工場を訪問し,その製造過程を見学することにより,徹底した品質管理の現状を学んでもらっています.臨床の現場で何気なく処方している薬の一錠一錠が,厳格な検査を経て製造されていることを知ってほしいのです.
著者
宍戸-原 由紀子 内原 俊記 三條 伸夫
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.479-488, 2016-04-01

進行性多巣性白質脳症(PML)は,宿主の免疫低下に伴いJCウイルスが再活性化して起こる脱髄脳症である。臨床的に免疫低下の原因が不明瞭で,髄液ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)でウイルス陰性でもなお,画像上PMLの可能性を否定できず脳生検を施行する場合がある。こうした症例では,病理診断の指標となる典型的な核内ウイルス封入体を有する細胞に乏しく,高度な炎症細胞浸潤を伴う場合がある。JCウイルスに対する宿主免疫応答が保たれている状態と考えられ,予後は良好である。本稿では,炎症反応を伴ったPMLについて,近年問題となっている免疫再構築症候群も含め,概説する。

1 0 0 0 自傷行為

著者
松本 俊彦
出版者
医学書院
雑誌
公衆衛生 (ISSN:03685187)
巻号頁・発行日
vol.77, no.6, pp.430-433, 2013-06-15

はじめに リストカットに代表される自傷行為は,今や学校保健における主要な課題の1つとなっている.今日,刃物で故意に自らの体を傷つけるタイプの自傷行為に限っても,中学生・高校生の約1割(男子7.5%,女子12.1%)に自傷経験がある1).そして,中学校に勤務する養護教諭の96.3%,高校に勤務する養護教諭の99.0%が,自傷する生徒に対応した経験があり,そうした経験を持つ養護教諭の大半が,「どう対応してよいか分からない」と感じている1). 本稿では,若者における自傷行為が持つ意味や自殺との関係,そして,予防のあり方について私見を述べさせていただきたい.
著者
齋藤 佑樹 長山 洋史 友利 幸之介 菊池 恵美子
出版者
日本作業療法士協会
雑誌
作業療法 (ISSN:02894920)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.299-308, 2017-06-15

要旨:本研究では,ADOCが作業療法面接に与える影響について検証した.ADOCは作業療法士とクライエントが協業的に面接評価を行い,作業療法目標を立案・共有するための面接ツールである.Webアンケート調査で,5名の予備調査インタビューから得た3つのカテゴリー(①セラピストの知識・技術,②セラピストの自信,③クライエントの状態)を基に,全34問の質問紙にて調査した.ADOCの使用経験者188名の回答を分析した結果,作業療法初心者には作業に焦点を当てた実践を追求したいと思う動機的側面にプラスに作用し,経験者では認知症や失語症など意思疎通が困難なクライエントと意味のある作業を共有する自信がついたとの回答が多いことが明らかとなった.
著者
森 悦朗 山鳥 重
出版者
医学書院
雑誌
精神医学 (ISSN:04881281)
巻号頁・発行日
vol.27, no.6, pp.655-660, 1985-06-15

I.はじめに 物に触れるか,物を見ることで本人の意志とは無関係にそれを使用してしまうという奇妙な行動異常が1981年以降に相次いで報告された9,12,15,17,24)。我々は1981年第22回日本神経学会総会(熊本)においてそのような行動異常を示す例を報告し,「道具の強迫的使用」(compulsive mani—pulation of tools)と名付けた14,15)。患者は左前大脳動脈閉塞によって左前頭葉内側面と脳梁膝部に損傷を有し,右手の強い病的把握とともに,例えば患者の前にくしを置いた場合,患者の右手は意志に逆ってこれを取り上げ髪をといてしまう。道具の強迫的使用は右手のみに生じ,左手は患者の意志を表わして右手に持った道具をとりさろうとする。 また1981年Goldbergら9)はこれと全く同じであると思われる症例を報告し,右手に出現したalien hand sign (Bogen)4)であると解釈している。本邦では能登谷ら17),内山ら24)が各々1例ずつの報告を行っている。 これとは別に我々の報告した道具の強迫的使用と類似しているが,若干異なった行動異常も報告されている。Lapraneら12)は両側前頭葉内側面に損傷を持つ患者が,両手で強迫的に物を使用してしまう現象を記載しているし,Lehrmitte13)は前頭葉損傷を有する患者が,物を前に置かれると強迫的にではなく両手でそれを使用する現象を取り上げ,utilization behaviourと名付けている。 ここで我々は以前に報告した道具の強迫的使用を示す症例を再び示し,この現象に対する我々の考え方を述べ,類縁の現象についても整理を試みた。
著者
矢沢 珪二郎
出版者
医学書院
雑誌
臨床婦人科産科 (ISSN:03869865)
巻号頁・発行日
vol.69, no.11, pp.1106, 2015-11-10

経口避妊薬(ピル)の使用はある種の腫瘍を増加させる.今までにピルの使用と中枢神経腫瘍との関連を調べた文献は少ない.長期的なピル使用者では,グリオーマの発生頻度が非使用者のほぼ2倍であることが報告されている.デンマークの研究者たちは全国的な規模のpopulation based settingで,更年期以前の女性たちにおいて,ピルとglioma(神経膠腫)との関連を調べた.
著者
福村 直毅 牧上 久仁子 田口 充 福村 弘子 茂木 紹良
出版者
医学書院
雑誌
総合リハビリテーション (ISSN:03869822)
巻号頁・発行日
vol.44, no.11, pp.1003-1007, 2016-11-10

はじめに 気管切開(以下,気切)は,一般に嚥下機能を低下させると考えられている1).気切孔用レティナカニューレは喉頭運動を阻害しにくいこと1,2),一方弁が誤嚥リスクを低下させることが知られている3).今回,慢性的に多量の唾液誤嚥が認められた患者に唾液誤嚥をコントロールするためにあえて気切を実施し,レティナと一方弁を用い,栄養や薬剤管理も含めた包括的なリハビリテーションを行うことで,経口のみでの栄養を獲得できたので報告する.
著者
清水 耕
出版者
医学書院
雑誌
臨床整形外科 (ISSN:05570433)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.127-138, 2009-02-25

ステロイド性136例,250関節,特発性48例,50関節,計184例,300関節の膝関節部骨壊死の単純X線,MRI所見を検討した.ステロイド性は両側性,多発性の症例が多く,好発部位は大腿骨外顆後部,遠位骨幹端,内顆後部の順で,壊死発生部位は骨髄内血流終末部に一致しており,MRI所見は,「band」像,「mixed」像を呈していた.特発性は大部分が大腿骨内顆中央に限局し,MRI所見は「diffuse」像を呈し,「band」像は認めなかった.特発性壊死はステロイド性壊死と大きく異なっていたが,骨折が特発性骨壊死の原因と考えられる画像所見は認められなかった.
著者
中谷 雄介
出版者
医学書院
雑誌
臨床眼科 (ISSN:03705579)
巻号頁・発行日
vol.72, no.2, pp.239-244, 2018-02-15

要約 目的:スプレーガンは圧縮空気を噴射する携帯型の装置で,動力源にエアコンプレッサーを用い,トリガーの操作により空気を噴射して,塵やゴミ,水滴などの付着物を吹き飛ばすものである。今回,スプレーガンによる眼窩内気腫を経験したので報告する。 症例:60歳,男性。仕事中,作業着の上からスプレーガンで埃をとるために噴射していたところ,誤って右眼球の中央から耳側にかけて空気をあてた。その直後,右眼瞼,顔面が腫れたため当院を受診した。 所見と経過:右眼球結膜下の多量の気泡,耳側結膜の裂傷を認め,右上眼瞼,下眼瞼,側頭部,頰部にかけて気腫を認めた。眼瞼,頰部などを触れると捻髪音を認めた。CTで眼窩内側壁骨折を認めた。受傷翌日に結膜裂傷を縫合し,受傷3日目には合併症なく気腫はほぼ消失した。 結論:スプレーガンによる眼窩内気腫の報告では予後はおおむね良好と報告されており,本症例も同様であった。受傷直後は眼瞼が開きにくく,明確に空気迷入口である結膜裂傷を確認できた症例は少ない。圧縮空気使用者と医療従事者はスプレーガンによる眼合併症が起こりうることを認識する必要がある。
著者
京極 真 寺岡 睦 小林 隆司 河村 顕治
出版者
三輪書店
雑誌
作業療法ジャーナル (ISSN:09151354)
巻号頁・発行日
vol.48, no.6, pp.521-524, 2014-06-15

Abstract:本論では,作業療法教育における学部・大学院5年一貫教育プログラムの概要を紹介し,実践報告を通してその利点と課題を明らかにした.今回,わが国の作業療法業界で初めて学部・大学院5年一貫教育プログラムに選抜された学生に対し,大学院教育を行った.その結果,意義として,①作業療法学の発展に貢献し得る人材を早期に育成しやすい,②作業療法養成課程におけるキャリアプランを豊かにし,学生のモチベーションの向上に資する,の2点があると論じた.他方,課題として,①教育体制の充実と工夫が必要である,および②大学院教育期間の短縮により受ける制約の検証が必要である,の2点があると論じた.