著者
辻本 典央
出版者
近畿大学
雑誌
近畿大學法學 (ISSN:09164537)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.33-61, 2007-12

[目次]一.はじめに, 二.攻防対象論の理論的背景, 三.攻防対象論の当否及び範囲, 四.攻防対象論の展開(近時の判例から), 五.おわりに
著者
黒柳 正典 梅原 薫 柴田 和利 砂山 玲子 遠藤 深春 佐藤 裕子 白須 直美 上野 明
出版者
天然有機化合物討論会
雑誌
天然有機化合物討論会講演要旨集
巻号頁・発行日
no.36, pp.9-16, 1994-09-20

Although much attention has been given to cell differentiation inducers as new types of anti-tumore agent, only a few studies has been reported on differentiation inducers from plant sorces. Therefore, we have searched for naturally occouring substances which induce differnciation of leukemia cells. From Condurango Cortex (Marsdenia condurango) (Asclepidaceae) and Periplocae Cortex (Periploca sepium B.) (Asclepidaceae), many kids of pregnan derivatives and some cardenolides. From withania (Withania somnifera) (Solanaceae) (using Indian market withania and withania cultivated at the medicinal plant garden of this university), more than thirty kinds of withanolides were isolated. From Physalis alkekengi (Solanaceae), physalin and neophysalin derivatives were isolated. Structural elucidation of these 60 kinds of steroid derivatives were carried out by means of spectral methods, especially using NMR spectroscopy including H-H COSY, H-C COSY, HMBC, NOE technics. These steroidal derivatives were tested on cell differentiatio inducing activity against mouse myeloid leukemia (M1) cells. Many kinds steroid derivatives showed the activity. Of these active compounds, some kinds of withanolids, 27, 33, 34 and 35 having 4β-hydroxy-5β,6β-epoxy-2-en-1-one structure of AB ring, showed potent differentiation inducing activity.
著者
淀川 英司
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.19-24, 2000
参考文献数
12

エージェント技術を取り上げ, エージェントに要求される主な機能, 基本的エージェントシステムのアーキテクチャ, エージェント間の連携のための手法エージェント技術の応用例について概説する.
著者
村上 直
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌データベース(TOD) (ISSN:18827799)
巻号頁・発行日
vol.3, no.3, pp.46-67, 2010-09-28

O/R マッピングフレームワークを用いることで,リレーショナルデータベース (RDB) を用いたアプリケーション開発の困難さを軽減できる.O/R マッピングでは,開発の容易さ (Ease of Development: EoD) とデータモデルの記述力が重要である.既存の O/R マッピングフレームワークでは,EoD と記述力がトレードオフの関係となっており,両方を兼備するのは困難である.すなわち,EoD を重視した場合はデータモデルの記述力を犠牲にせざるをえず,記述力を重視した場合は EoD を犠牲にせざるをえない.本研究では,EoD と記述力を兼備した O/R マッピング言語 DBPowder-mdl を提案する.DBPowder-mdl は,リレーショナルモデル (RM) の記法とオブジェクトモデル (OM) の記法を提供する.設定より規約 (Convention over Configuration: CoC) を推し進めることで設計記述量を減らすことができる一方,設計内容を明示的に記述することで高い記述力を得ることもできる.RM または OM のうち,その一部分を設計すれば CoC により多くが補われる.いっぽう,RM と OM の双方を制御する記法も提供しており,柔軟な O/R マッピングも実現可能である.DBPowder-mdl は,EoD と記述力を兼備することに成功した.これにより,開発のフェーズやスキーマの部分に応じて EoD と記述力から受ける恩恵を使い分けることを可能とした.O/R mapping frameworks reduce difficulties to develop applications with relational databases (RDB). While they are expected to take advantages of the ease of development (EoD) and enough descriptive power of the data model, it is difficult to take both of them since there are trade-offs between them. In this paper, we propose DBPowder-mdl: EoD featured and much descriptive domain specific language for O/R mapping. DBPowder-mdl describes a relational model (RM) and an object model (OM). DBPowder-mdl has the feature of Convention over Configuration (CoC) that reduces the amount of design and description. In contrast, DBPowder-mdl supports the style of explicit description which brings enough descriptive power. The result of O/R mappings can be derived from either of RM or OM since DBPowder-mdl complements the omissions. DBPowder-mdl also offers the flexible ways to describe with no omissions of RM and OM. In conclusion, DBPowder-mdl succeeded to take both advantages of EoD and enough descriptive power of the data model as the situations demand.
著者
平野 耿
出版者
東洋大学文学部哲学研究室
雑誌
白山哲学 (ISSN:03851087)
巻号頁・発行日
no.4, pp.88-111, 1966-11
著者
鎌田 直人 安江 恒 角張 嘉孝 向井 讓 小谷 二郎 角張 嘉孝 向井 譲 小谷 二郎
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2005

ブナの結実に関係する要因として虫害としいなが重要である。しいなの原因として、近交弱 勢の影響が示唆されていたが、有効花粉親数(Nep) 値が低い母樹ほどしいなが多いという本研 究でも指示された。種子生産は年輪生長にはほとんど影響していなかった。しいなや虫害種子 の結実コストは、健全種子の約40%と推定された。しいなや虫害種子が多いと、結実コスト/ 開花コスト比が低くなり、開花数の年次変動が小さくなることによって、開花数の変動が小さ くなり、結果として虫害率が高くなるという悪循環に陥っている可能性が示唆された。
著者
松本 淳 多田 隆治 茅根 創 春山 成子 小口 高 横山 祐典 阿部 彩子
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2002

本研究では,アジアモンスーン地域における過去の気候資料と,日本のさまざまな緯度帯から取得される地質試料(サンゴ年輪やボーリングコア等)の解析によって,過去数10年〜数千年の時間スケールでアジアモンスーン域の降水量変動および各流域洪水の洪水史をまとめ,モンスーンにともなう降水量変動と洪水の歴史の関係を長期的に復元し,地表環境の変化との関係を考察することを目的として研究を行なった。千年規模での変動として,日本海南部隠岐堆の海底コア三重県雲出川流域のボーリングコアを解析した。後氷期には約1700,4200,6200年前に揚子江流域で夏季モンスーン性降雨が強まり,雲出川流域において約6000年前には堆積速度が大変に速く,この時代には広域的に洪水が頻発していた可能性が判明した。また,琉球列島南端の石垣島で採集されたサンゴ年輪コアの酸素同位体比と蛍光強度の分析によって,過去の塩分変動を定量的に復元できることがわかった。20世紀後半の変動としては,近年洪水が頻発するバングラデシュにおいて,GISとリモートセンシングデータによってブラマプトラ川の河道変遷と洪水との関係を検討し,河道が約10年周期で河川の平衡状態への接近と乖離とを繰り返したことがわかった。また大洪水が雨季には稲作に大きな被害をもたらすものの,引き続く乾季には大幅な収量増加がみられることを見出した。流入河川上流域のネパールでの降水特性を検討し,ネパールで豪雨が頻発した年とバングラデシュにおける洪水年とが対応していないことがわかった。さらに日本においては,冬の終了や梅雨入り・梅雨明けが近年遅くなっていることを明らかにした。気候変動研究に多用されているNCEP/NCARの長期再解析データには,中国大陸上で観測記録と一致しない変動がみられることを見出し,アジアモンスーンの長期変動解析にこのデータを使用するのは不適切であることを示した。
著者
吉本 直弘
出版者
大阪教育大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2004

大阪府の夏期高温日の午後に発生する強雨と熱的局地循環との関係について調べた。解析対象は大阪府内の7つのアメダス観測点で、解析期間は2005年7月18日(近畿地方の梅雨明け)から8月31日までの45日間である。日最高気温が30℃以上に達し、大規模な大気擾乱の通過に関連せずに日最大1時間雨量5mm以上の降雨が観測された事例は8日間あった。これらのうち、主に大阪平野に強雨がもたらされた3事例について、アメダス及び大阪府地域大気汚染常時監視測定データを用いて、地上の気温場と風系を詳しく解析した。いずれの事例も8時から10時にかけて大阪府南部沿岸地域で海風の進入が見られた。海風は時間と共に大阪平野の内部へと東進し、12時から14時には海風前線の進行方向前方の大阪平野北東部に高温域(最高気温38℃)が形成された。同時に、大阪平野上に形成された高温域に向かって京都府南部から北東寄りの風が吹いていた。この風と大阪湾から進入する海風とが衝突し、大阪平野上に大きな気流の収束が形成された。この収束域で雲頂高度が対流圏界面に達する発達した積乱雲が発生し、強雨がもたらされた。京都府南部から大阪平野上の高温域に向かって吹く北東寄りの風は、これら二つの地域の温度差によって生じた局地風であると考えられた。この風と海風循環によって夏期高温日の午後に大阪平野上に強雨がもたらされる。大阪平野上の高温域の形成には都市のヒートアイランド現象の影響が考えられた。大阪市周辺の都市型集中豪雨の予測には、大阪平野上の気温場と風系の詳細な把握と精確な予測が必要である。
著者
小峯 和明 渡辺 憲司 米井 力也 増尾 伸一郎
出版者
立教大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2005

1国内のキリシタン文学関連の資料調査と収集立教大学海老沢文庫の前近代及び明治期のキリシタン文学関連資料の悉皆調査を行い、書誌データをまとめた。また、上智大学キリシタン文庫の前近代及び中国を中心とする東アジアのキリシタン文学関連の資料調査を行い、書誌データをまとめた。沖縄のキリシタン文学関係の調査及び踏査を行った。2海外のキリシタン文学関連の資料調査と収集パリ国立図書館の中国を主とするキリシタン文学関連の資料調査を行い、目録を整備し、書誌データをまとめ、伝本研究を行った。また、韓国教会史研究所、ソウル大学の朝鮮時代のキリシタン文学関連の資料調査を行い、伝本研究を行った。3海外における国際シンポジウムの開催アルザス日本学研究所で「キリシタン文学と日欧交流」のテーマで国際シンポジウムを行った。また、韓国外国語大学で「東アジアの日本文学研究」のテーマで国際シンポジウムを行った。以上、日本と西洋との一対一対応にとどまらない東アジアにまたがる多面的な次元でのキリシタン文学・文化の様相が解明できた。キリシタン文学を軸にひろく東西交流文学を対象とする新しい領域が開拓でき、海外の研究者との共同研究の体制も確立し、今後の研究推進のおおきな足がかりを得られた。
著者
多和田 眞一郎
出版者
広島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

沖縄語の通時的研究は、その共時的研究に比して、遅れていると言わざるをえないという認識の下に、(音韻史に関して)その基盤構築・整備のための研究を進めてきた。その目標の八割ぐらいは実現できた。ハングル資料・漢字資料に関してはほぼ達成できたが、いくつかの仮名資料及びアルファベット資料に関しては、後日を期すものが生じた。作業は継続し、相応のまとめをする予定である。ハングル資料「語音翻訳」「漂海録」に関しては、影印・翻刻を初め、本文・語彙索引及び分析にいたるまで、今回の研究で最終的なものが示せた。漢字資料に関しては、『琉球譯』の分析が保留となったが、本文の検討と語彙索引の作成によってある程度の成果が得られた。その他の漢字資料「中山伝信録」「琉球入学見聞録」等については、ほぼ完成したものが得られた。仮名資料に関しては、辞令文書・碑文記を中心に研究の骨格となるものが示せた。が、本文入力は終了しながら語彙索引作成・分析にまで到れなかったものが、いくつか存在する。その最たるものが『沖縄對話』(1880)である。進行中の語彙索引が完成すれば、研究の進展に寄与すること大である。アルファベット資料に関して言えば、「クリフォード琉球語彙」を基に研究の基盤が整備された。「チェンバレン琉球語彙」と称して収録した「チヤンバレーン氏増訂琉球会話」の語彙索引は、有効な資料となろう。『ベッテルハイム琉球語文典』から抜粋した「ベッテルハイム琉球語彙」の語彙索引も今後作成されるので、合わせて利用すれば相当の効果が得られる。報告書(1)・(2)を基に、前述の保留資料も整備して、『沖縄語の歴史(音声・音韻)』としてまとめる構想を持っている。研究の更なる発展を目指す。
著者
板見 智 高安 進 園田 忠重
出版者
大阪大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1994

ヒトの毛の発育の男性ホルモン感受性の違いを分子レベルで解析するために毛組織の上皮系、間葉系それぞれの細胞を培養し、男性ホルモンレセプター、5α-リダクターゼについてmRNAレベルで解析した。手術時に得た皮膚より手術顕微鏡下に頭髪、髭、脇毛等の外毛根鞘、毛乳頭を単離し継代数4-6代に達した細胞を実験に用いた。I型、II型それぞれの5α-リダクターゼのmRNAの発現をRT-PCR法で調べたところ、I型5α-リダクターゼのmRNAはすべての外毛根鞘、毛乳頭細胞に認められたがII型の5α-リダクターゼは髭及び前頭部毛乳頭細胞で強く発現していた。男性ホルモン受容体mRNAの発現は腋毛の毛乳頭細胞で最も強く後頭部毛乳頭細胞ではわずかに認めるのみであった。男性ホルモン受容体に対するポリクローナル抗体を用いた免疫組織染色では、いずれの部位より得た毛包においても上皮系の細胞は陽性所見を示さず男性ホルモン受容体は毛乳頭細胞に局在していた。後頭部毛乳頭細胞には男性ホルモン受容体は認められなかった。以上の知見より髭、腋毛、男性型脱毛の前頭部毛の毛乳頭細胞はいずれも男性ホルモンの標的細胞であるが、II型の5α-リダクターゼは髭、男性型脱毛など強い男性化徴候を示すために必要と考えられた。毛乳頭細胞の分泌する男性ホルモン依存性の毛包上皮系細胞増殖因子について、in vitroで毛の発育作用が報告されているFGF、HGF、IGF-I等についてmRNAの発現を検討したところ、IGF-IのmRNAの発現のみが男性ホルモンにより促進されていた。また髭毛乳頭細胞と外毛根鞘細胞の混合培養では、男性ホルモンによる外毛根鞘細胞の増殖促進はIGF-Iに対する中和抗体により抑制された。これらの結果より髭組織においてはIGF-Iが毛乳頭細胞由来の男性ホルモン依存性の毛の増殖因子の一つであることが明らかとなった。
著者
小池 孝良 村上 正志 柴田 英昭 日浦 勉 高木 健太郎 田中 夕美子
出版者
北海道大学
雑誌
特定領域研究(B)
巻号頁・発行日
1999

光合成速度のピークは6月下旬で8-16umol・m^<-2>s^<-1>低下は樹種に特徴的。CO2付加では針葉樹材の細胞内腔が増加した。成熟林の1998〜2000年の現存量成長量は0.44、0.60、0.48tC・ha^<-1>yr^<-1>であった。総胸高断面積は32322.8m^2、平均胸高断面積は14.4m^2・ha^<-1>であった。総現存量は59626.9tC、平均現存量は26.6tC・ha^<-1>であった。1999〜2001年の平均NEPは258 gC m^<-2> y^<-1>土壌から大気へ放出される炭素フラックスは平均580 gC m^<-2> y^<-1>でNEPの二倍以上を示した。GEPは838 gC m^<-2> y^<-1>でありGEPに占めるNEPの割合はおよそ30%であった。幹呼吸量は土壌呼吸速度の11〜20%に相当した。GEPの算出に幹呼吸を入れると929 gC m^<-2> y^<-1>となり、樹木葉(含枝呼吸)の総光合成速度に相当した。リタートラップによると土壌還元量は三年間平均で118 gC m^<-2> y^<-1>であり、GEP(929 gC m^<-2> y^<-1>)の約13%であった。枯死による炭素還元量は79 gC m^<-2> y^<-1>であった。地上から地下部への炭素転流量は549 gC m^<-2> y^<-1>であった。植生から土壌へ流入する炭素フラックスは533 gC m^<-2> y^<-1>であった。GEPの約57%の炭素が根系を経て土壌へと供給された。河川への炭素放出は溶存有機炭素(DOC)、溶存無機炭素(DIC)、粒状有機炭素(POC)に大別される。全溶存炭素濃度濃度は4.1±1.8 gC m^<-2> y^<-1>で、DICの占める割合は約67%でありDOCとPOCは同程度で、流域からの炭素流出量はNEPの1.6%で約254 gC m^<-2> y^<-1>炭素が蓄積された。このうち108 gC m^<-2> y^<-1>(43%)が植生に146 gC m^<-2> y^<-1>(57%)が土壌へ蓄積された。
著者
飯野 由香利 倉渕 隆 鶴田 久美子 野田 圭弘
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.53, pp.275-278, 2010-07-18

本研究では、都内の1小学校普通教室で冷房設備の設置前と設置後の温熱・空気環境と環境調節行為および児童の温冷感の相違を明らかにすることを目的として調査を行い、以下の知見を得た。1)冷房設備の設置により、暑熱期の室温28℃以上になると冷房と扇風機の併用が多くなり、窓扉開放率が約10%以下になることが多くなりCO_2濃度が1500ppmを超えることがある。2)室温が26℃以下までは設備を使用しなくても暑さをしのげ、27℃までは扇風機により耐えられるが、28℃以上では冷房が必要になり、室温が高くても冷房による相対湿度の低下や暑熱順応などにより耐えられる。
著者
野田 仁美 岡本 佳美 山川 勝
出版者
武庫川女子大学
雑誌
武庫川女子大学紀要. 自然科学編 (ISSN:09163123)
巻号頁・発行日
vol.51, pp.13-18, 2003

スカートを着用して歩いた時の揺れ方はスカートのパターン,布地,また着用者の体型,歩き方など様々な要因が複雑に関係し合ってできているものであるが,今回はそれらの要因のうちスカートを構成する布地の違いに着目し,布地特性の違いが揺動形状にどのような影響を及ぼすのか検討を行った.また,実際にスカートを着用・歩行をしなくても,布地特性値からスカートの揺動形状を予測することを試みた.今回は,歩行時のスカートの動きのうち,最も動きの変化する部分FL(被験者の右側から見て,スカートの1番前の線)の動きについて,次のような予測方法を求めることが出来た.右足によって蹴られる前のF70が最も身体に近付いたときのFL形状をFL1とし,右足によって蹴られた後,F70が最も身体から離れたときのFL形状をFL2,そして再びF70が最も身体に近付いたときのFL形状をFL3とする.これらのFL1,FL2,FL3の形状と,FL1がFL2に変化するときの速度とFL2がFL3に変化するときの速度で,スカートの揺れを簡略化して表現する.それぞれの形状を示す式を作成し,その式の係数を各布地特性値から予測する.(1)FL1の近似曲線式[numerical formula]x_1:厚さx_2:剛軟度x_3:回復性FL1のF70は座標(x,64).(2)FL2の近似曲線式y=Bxを書く.この線をBとし,座標(0,0)をFL2のFWする.[numerical formula]x_1:防しわ性x_2:回復性x_3:せん断剛性G(平均)x_4:厚さ次にFL1のF70の水平な線に対して角度C線をFL1のF70から引く.この線と線Bとの交点がFL2のF70となる.[numerical formula]x_1:厚さx_2:ドレープ係数次に線Bの中心から垂直な線をDcm左に延ばす.その先端を点Eとする.FL2のFWと点EとF70を緩やかなカーブで描く.このカーブがFL2となる.[numerical formula]x_1:防しわ性x_2:剛軟度x_3:曲げかたさ(たて)(3)FL3の近似曲線式[numerical formula]x_1:回復性x_2:せん断剛性G(平均)x_3:厚さFL3のF70は座標(x,65).(4)FL1からFL2までの移動速度Fcm/s[numerical formula]x_1:剛軟度x_2:回復性x_3:ドレープ係数x_4:曲げかたさ(たて)(5)FL2からFL3までの移動速度Hcm/s[numerical formula]x_1:剛軟度x_2:形状係数x_3:ドレープ係数x_4:重さx_5・・・曲げかたさ(バイヤス)
著者
青砥 清一
出版者
神田外語大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究では、パラグアイ国チャコ地方のコンセプシオン市とフィラデルフィア市において、58の語彙項目、ならびにレ代用法(Leismo)、ボス法(Voseo)、アスペクト迂言形などの形態統語論的バリエーションに関する質問票調査を実施した。そのうえで、同国におけるスペイン語の語彙的・形態統語論的バリエーションに関する全国言語地図を作成し、言語変化の内的および外的な動機付けを探求した。言語地図は電子化し、ウェブページにおいて公開した(http://www.geocities.jp/pedro1aoto/index.html)。
著者
里見 進 末永 智一 藤盛 啓成 後藤 昌史
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2008

本研究により、複数の微小組織サンプルの呼吸活性指数を15分以内に高精度で計測できる臨床応用可能なシステムを構築することに成功した。開発したシステムを活用することにより、糖負荷前後における分離膵島の呼吸活性の変動指数が移植後の膵島グラフト機能と有意に相関し、有用な移植前評価法となり得ることが判明した。さらに本システムは、新規膵島分離酵素剤や新規膵島培養デバイスの構築に極めて有用であることも明らかとなった。