64 0 0 0 OA [師守記] 64巻

著者
中原師守 [著]
巻号頁・発行日
1339

南北朝時代の北朝方の官人、中原師守(生没年未詳)の日記。書状、具注暦、仮名暦の紙背や暦の暦日ごとの余白、及び欄外などに日記が記されている。この日記は兄師茂を中心とした記載のため『師茂記』と呼ばれることもある。師守は北朝方にあって大炊頭、雅楽頭、少外記などを務めた。日記中には朝儀や公事、公領、家領の記述の他に、後醍醐天皇の崩御(暦応2年8月)や将軍足利尊氏らが見物した橋勧進田楽(貞和5年6月)についてなど当時の政治、軍事、社会の情況が豊富に記されており、当代一級の史料である。

64 0 0 0 OA 寛政重脩諸家譜

出版者
國民圖書
巻号頁・発行日
vol.第6輯, 1923
著者
三本松 政之 関井 友子
出版者
文教大学
雑誌
人間科学研究 = Bulletin of Human Science (ISSN:03882152)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.88-97, 1994-12-01

Political Correctness is a new vogue term in the U. S.. It rejects the traditions of the West and is used to refer to a correct ideological position on matters of race, gender, and sexual orientation. This paper is to describe characteristics of PC movement in the U. S.. PC movement is concerned with multiculturalism movement on campuses and a crisis in American higher education. We intend to make clear what is the PC movement, especially focussing on four aspects; language cleansing, cultural war, politicul struggle or empowerment and integrating nationalities.
著者
吉井 美穂 八塚 美樹 安田 智美
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.1_125-1_129, 2009-04-01 (Released:2016-03-05)
参考文献数
7

近年,入院患者におけるペットボトル飲料の利用は増加しており,直接口を付けて飲むいわゆる口飲みが多く行われている。そのため,細菌が混入する確率は高く,免疫力が低下している患者にとっては問題であると考えられる。今回,入院患者のペットボトル保有状況と保存方法の実態を把握し,それに基づいた細菌学的調査を行うことを目的に研究を行なった。結果,飲用頻度は多いものから茶,スポーツ飲料,ミネラルウォーターの順であり,保存方法としては常温保存と冷所保存ともにほぼ同数であった。また,実際に被験者によって口飲みされた飲料水を用いて検証したところ,スポーツ飲料水からは室温,冷所ともにほとんど菌の増殖は認められなかった。茶飲料水では室温保存において時間の経過とともに細菌の増殖が認められ,24時間以降,細菌増殖が著しく測定不能となった。一方,冷所保存では24時間まで平均46CFU/mlと一定菌数を維持していたもののそれ以降抑制されていった。また,ミネラルウォーターにおいても室温保存において経時的な細菌増殖が認められ,冷所保存でも10時間までは細菌増殖が認められたが,それ以降菌数の減少を認めた。 今回の結果より,スポーツ飲料水からは,保存方法の違いに関係なく細菌増殖が抑制されていることが明らかとなった。しかし,茶およびミネラルウォーターの一度口をつけたペットボトル飲料水からは菌が検出され,保存方法によっては飲料水基準を満たさず,衛生学的に問題であることが示唆された。
著者
中越 みずき 稲増 一憲
出版者
日本社会心理学会
雑誌
社会心理学研究 (ISSN:09161503)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.72-84, 2019-11-30 (Released:2019-11-30)
参考文献数
48

Previous studies have indicated that there is a negative attitude toward the welfare system and its recipients. Media coverage of welfare is considered to be one of the factors behind this attitude. In this research, we conducted a web survey experiment focusing on framing effects, exploring how media coverage of social problems affects people’s ways of perceiving problems. Furthermore, we examined the interaction between media framing and informational positions: whether the article is positive or negative for welfare. Results revealed that the episodic frame focusing on welfare recipients affected the attribution of responsibility to welfare recipients, and this tendency was remarkable in the critical content condition. However, the thematic frame focusing on the welfare system had only a weak influence on the attribution of responsibility to the government, and the difference due to informational positions was also small. Attribution of responsibility affected support for enhancing financial policies. Participants tended to oppose the policies if they attributed causal (onset) responsibility and treatment (offset) responsibility to welfare recipients, and to agree with the policies if they attributed treatment responsibility to the government.
著者
仮屋﨑 圭司
出版者
政策研究大学院大学 / National Graduate Institute for Policy Studies
巻号頁・発行日
2016-03-16

論文審査委員: 森地 茂 (主査), 日比野 直彦, 園部 哲史, 岩倉 成志 (芝浦工業大学), 富井 規雄 (千葉工業大学)
著者
土岐 めぐみ
出版者
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine (ISSN:18813526)
巻号頁・発行日
vol.54, no.5, pp.363-366, 2017-05-18 (Released:2017-07-31)
参考文献数
19
被引用文献数
2

平均寿命が長く,平均寿命と健康寿命の差が長い女性は,介護を受ける機会が男性よりも多い.家族形態の変化に伴い,家族の中で介護を担うことは困難になってきている.従来女性の仕事とされてきた介護に,男性の参加が増えている.介護負担が高じて起こる,虐待や殺人などを防ぐために,介護される者だけではなく,「介護者を支援する」という考え方が出てきている.経済的・社会的な支援システムの構築が望まれる.
著者
福地 伊芙映 立原 一憲
出版者
一般社団法人 日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
pp.21-006, (Released:2022-02-17)
参考文献数
48

The Daito (Borodino) islands, comprising three riverless oceanic islands (Minami-daito, Kita-daito and Oki-daito Islands) mostly bounded by rocky coasts, are the only southern Japanese islands located between the Ryukyu Archipelago and the Ogasawara islands. Identification of the mullet fauna on such oceanic islands should provide a clue to the dispersal ability of the family. Field surveys at Minami-daito and Kita-daito Islands were conducted in October 2019 and March 2020 resulting in five (Chelon macrolepis, Crenimugil crenilabis, Ellochelon vaigiensis, Mugil cephalus, Oedalechilus labiosus) and four mugilid species (Ch. macrolepis, Cr. crenilabis, Neomyxus leuciscus, O. labiosus) being collected from the respective islands. In addition, a specimen of Moolgarda seheli previously collected from Minami-daito Island, was found in the collection of the National Museum of Natural and Science (NSMT). All seven mugilid species are here recorded for the first time from the Daito Islands, supported by voucher specimens. A detailed description is provided for each species.

64 0 0 0 Null

著者
Null studio
出版者
Null studio
巻号頁・発行日
1960
著者
小長谷 有紀 Yuki Konagaya
出版者
国立民族学博物館
雑誌
国立民族学博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Ethnology (ISSN:0385180X)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.425-447, 2013-03-29

2012 年11 月14 日,モンゴル国政府は「チンギス・ハーン生誕850 周年」記念行事をおこない,エルベグドルジ大統領は,チンギス・ハーンの末裔たちがひろく分散しているという歴史を利用して,中央ユーラシア諸国との国際的な協働的関係を強調した。1989 年の民主化以降,こうしたチンギス・ハーンをめぐる政治的な利用が活発化しており,一般にモンゴル社会でチンギス・ハーン崇拝がつよまっている。こうしたナショナリズムとむすびついた,近代的なチンギス・ハーン崇拝の起源について考察するために,本稿では,社会主義以前の中国内モンゴルで日本人によって流布されたと思われる「肖像画」と「軍歌」に着目し,協働的ナショナリズムが明示される資料をあきらかにした。
著者
杉山 匡
出版者
文教大学
雑誌
生活科学研究 = Bulletin of Living Science (ISSN:02852454)
巻号頁・発行日
no.37, pp.77-87, 2015-03-01

本研究は、大学生が学生生活を過ごすキャンパスの立地環境の違いが、彼らの浮気に対する態度にどのように影響しているのかについて検討することを目的とした。浮気に対する態度尺度を作成し、文教大学越谷キャンパスに通学する学生と東京都心にキャンパスを構える大学に通学する学生を対象とした調査を実施した。その結果、両大学の学生は、いずれも浮気に対してやや否定的な態度であることが示された。しかし、文教大学より都心の大学の学生の方が浮気に対する否定的態度が弱く、東京都心の大学の男子学生においてその傾向が顕著であることが示された。キャンパス立地環境が娯楽の多様性や生活スタイルなどの違いを生じさせ、それが浮気に対する態度に影響を及ぼしている可能性が示唆された。多様な価値観と接触する機会が郊外と比べて相対的に多い都市部の環境への適応を通じて、都市部のキャンパスに通学する学生は、様々な価値観に対する社会的寛容性を獲得しているものと推測された。
著者
谷村 省吾 TANIMURA Shogo 戸田山 和久 TODAYAMA Kazuhisa
巻号頁・発行日
2020-12-03

2020年9月30日に名古屋大学出版会と本屋B&Bの共催で行われた対談イベント「自由意志の哲学ぅ?オレが求めている自由はそんなんじゃねえ!」において対談の視聴者から寄せられた質問・コメントに対する回答集。イベントの趣旨は、ダニエル・デネット著、戸田山和久訳の書籍『自由の余地』(名古屋大学出版会)の刊行記念。戸田山和久氏によるコメントも所収。リポジトリ投稿2020年12月3日。総ページ数47.
著者
西村 貴裕
出版者
人間環境大学
雑誌
人間環境論集 (ISSN:13473395)
巻号頁・発行日
no.5, pp.55-69, 2006

1933年の政権獲得後、ナチス・ドイツは次々と動物保護、自然保護に関する立法を実現していった。本稿はそれらの法律、すなわち「動物の屠殺に関する法律」、「動物保護法」、「帝国森林荒廃防止法」、「森林の種に関する法律」、「帝国自然保護法」といった法律の成立過程、内容を分析する。「動物の屠殺に関する法律」、「森林の種に関する法律」がナチスの病理を表現するものである一方、「動物保護法」、「帝国自然保護法」は、当時の水準からすれば極めて進歩的な法律であった。これらの立法過程には帝国森林監督官たるヘルマン・ゲーリングが深く関与した。彼の意図は、動物・自然保護を促進させることよりも、むしろ広範な社会層の支持を取り込むことにあった。こうした立法事例は、動物保護・自然保護と全体主義思想との関連、自然思想と全体主義思想との親和性について再検討する必要があることを、我々に教えている。