著者
香田 芳樹
出版者
日本独文学会
雑誌
ドイツ文学 (ISSN:24331511)
巻号頁・発行日
vol.152, pp.1-7, 2016-03-25 (Released:2018-03-31)
著者
畑井 喜司雄 江草 周三
出版者
The Japanese Society of Fish Pathology
雑誌
魚病研究 (ISSN:0388788X)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.45-56, 1976-06-30 (Released:2010-02-10)
参考文献数
91
著者
鈴木 允
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集 2017年度日本地理学会春季学術大会
巻号頁・発行日
pp.100352, 2017 (Released:2017-05-03)

本研究は,愛知県東加茂郡賀茂村(現豊田市足助地区の一部)の,大正年間の『居所寄留届綴』の分析から,当時の山村地域からの労働力移動の実態に関する知見を見出すことを目的としている. 明治・大正期の人口動態に関する研究は、統計資料の不正確性・不完全性ゆえに未だに多くの検討の余地を残しており、とりわけ人口移動の活発化に伴う都市化の進展の実態解明は大きな課題である。本研究はこうした課題に接近するため、人口移動や都市化の実態解明につながる知見を見出すことを狙いとしている.また,移動の実態を人口排出地域の側から明らかにすることは,大正年間に始まったとされる人口転換プロセスの解明にも寄与できる可能性がある.本研究においては,1915(大正4)年から1926(大正15)年の居所寄留届のこれらの情報をデータベース化し,寄留先や寄留者の属性,寄留の期間などを検討した.
著者
北條 芳隆
出版者
一般社団法人 日本考古学協会
雑誌
日本考古学 (ISSN:13408488)
巻号頁・発行日
vol.8, no.11, pp.89-106, 2001

国立スコットランド博物館所蔵のマンローコレクション中にある環頭形石製品のうち1点は,材質や風化の状況,製作技法を検討した結果,真正品であることが確認された。その結果,日本国内に現存する破片資料の再点検が可能となり,これまで特殊な石釧とみなされてきた2例は,同じく環頭形石製品と考えるべきことも判明した。現状では本例を含めて3点の環頭形石製品が確認されることになる。いずれも古墳時代前期後半から末にかけての資料と認定されるのであるが,すべて緑色凝灰岩製であり,しかも武器の装飾品としての造形である。この事実は,古墳時代の石製品研究において重要な問題提起となり,従来の定説的見解には大幅な修正が必要であることを意味する。すなわち碧玉製や緑色凝灰岩製の石製品は実用性をもつ宝器とみなし,滑石製模造品は儀礼器具であるとして両者を截然と区別する根拠は,ほとんどなくなったとみるべきである。両者を統合的に把握しなおし,石製祭具として古墳時代祭祀の変遷過程のなかに位置づけるのが妥当である。<BR>ところで本資料は,20世紀の初頭においてマンロー自身が学界に公表したものであり,その著書『先史時代の日本』では,本例にかんする真贋問題の検討結果とともに丁寧に紹介されている。にもかかわらず,ごく最近までは石製品研究において本資料が省みられることはなかった。当時の日本側考古学者が,これを贋作とみなしたことが主因である。しかしいかなる背景のもとに,そのような処遇にたちいたり,以後研究対象から除外されるという情勢が生まれたのか。この問題を点検した結果,高橋健自と後藤守一の著作においてその概要をうかがうことができた。20世紀の前半段階において,碧玉や緑色凝灰岩製の石製品と滑石製模造品とを截然と区別し,それぞれが固有の器種構成を有するといった基本認識はすでに定立されており,本例はこの基本認識に抵触するがゆえに除外された可能性が高いのである。その後の研究動向もまた,これら古典的著作を踏襲する方向で進められてきた結果,本例が省みられる機会は遠のいたとみなければならない。その意味で今回の検討結果は,石製品研究におけるマンローの再評価として位置づけられる。
著者
澤根 美加 大田 正弘 山西 治代 本山 晃 高倉 伸幸 加治屋 健太朗
出版者
日本化粧品技術者会
雑誌
日本化粧品技術者会誌 (ISSN:03875253)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.188-196, 2012-09-20 (Released:2014-09-20)
参考文献数
9
被引用文献数
1

皮膚には血管・リンパ管からなる微小循環系がはりめぐらされており,皮膚は全身の臓器と同様に,血管から栄養や酸素を供給され,リンパ管から過剰な水分や老廃物を排出されることで恒常性を維持している。皮膚の恒常性維持に微小循環系は重要と考えられるが,皮膚老化への関わりとその分子メカニズムについては未知な部分が多かった。本研究では,加齢による皮膚老化が循環系機能の低下によって引き起こされ,さらにその循環系機能を血管安定化にかかわる受容体Tie2 (endotheliumspecific receptor tyrosine kinase 2) が制御することを明らかにした。まず,ヒト皮膚組織を用いて循環系変化を解析したところ,加齢で血管およびリンパ管の構造が不安定化し,機能が低下していた。さらに,そのメカニズムはTie2の活性化の低下に起因していた。Tie2は血管と同様,リンパ管機能や成熟化にも寄与しており,Tie2の活性化が血管・リンパ管の安定化に重要であった。そこで,Tie2を活性化する薬剤を網羅的に探索した結果,ケイヒエキスを同定した。
著者
榎本 佳樹
出版者
The Ornithological Society of Japan
雑誌
(ISSN:00409480)
巻号頁・発行日
vol.5, no.25, pp.453-462, 1928-03-31 (Released:2008-12-24)
出版者
京都大学大学院人間・環境学研究科
雑誌
人環フォーラム (ISSN:13423622)
巻号頁・発行日
vol.14, 2004-03-05

<巻頭言>五〇年ぶりの修学旅行 / 佐野哲郎<対談>生と死のあいだ / 島薗進, カール・ベッカー, 司会 高橋義人<特集 : 京のまつり>葵祭 / 薗田稔<特集 : 京のまつり>「祇園祭」とわたし / 米山俊直<特集 : 京のまつり>時代祭と京都の近代化 / 上田正昭<フィールド便り>パラオの海洋生物 / 宮下英明<フィールド便り>低酸素環境と運動トレーニング / 橋本健志<フィールド便り>近代日本の「少女」のイメージ / 今田絵里香<リレー連載 : 環境を考える>良き場所からガイアへ ― カルロス・カスタネダとスターホーク / 田中雅一<フロンティア>菌類子実体の光と重力に対する反応 / 金子愛<フロンティア>四価の鉄イオンを含む酸化物 / 林直顕<サイエンティストの眼>部品学からシステム学へ 生物のエネルギー代謝系の進化を例に / 三室守<サイエンティストの眼>スイス連邦工科大学に見る研究環境 / 津江広人<社会を斬る>地域でオーラルヒストリーを聴くこと / 蘭信三<京博便り>柄鏡の製作地を求めて / 久保智康<世界の街角>ベルリンの花 / 宮崎興二<文学の周辺>鰻鱺綺譚 / 内田賢徳<書評>小岸昭著『隠れユダヤ教徒と隠れキリシタン』 / 上山安敏<書評>佐藤義之著『レヴィナスの倫理 ― 「顔」と形而上学のはざまで』 / 森秀樹<書評>山本茂樹著『近衛篤麿』 / 岡本幸治<書評>岡田敬司著『教育愛について』 / 土戸敏彦<書評>李愛俐娥著『中央アジア少数民族社会の変貌 カザフスタンの朝鮮人を中心に』 / 田中哲二<書評>西脇常記著『ドイツ将来のトルファン漢語文書』 / 木島史雄<書評>佐伯啓思著『貨幣・欲望・資本主義』 / 大黒弘慈<書評>有福孝岳著『哲学の立場』 / 池田善昭<書評>片田珠美著『オレステス・コンプレックス ― 青年の心の闇へ』 / 鈴木國文<人環図書><瓦版><コラム>right and wrong / 廣野由美子<コラム>素数ひとこと / 山内正敏
著者
和田 干藏
出版者
日本鳥学会
雑誌
(ISSN:00409480)
巻号頁・発行日
vol.3, no.12-13, pp.120-133, 1922-03-30 (Released:2010-03-01)
被引用文献数
1
著者
後藤幸功 長野 央 荒木 啓二郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.104, pp.115-120, 1997-11-06
参考文献数
6
被引用文献数
8

インターネットを使用した動画像アプリケーションは,品質が保証された通信を必要とするためRSVPなどを用いて資源予約を行なう必要がある.しかし,RSVPとIntegrated Serviceで規定されている品質のパラメータはユーザが動画像が要求する品質パラメータと異なるため,動画アプリケーションはRSVPを使用して要求するパラメータとは他にユーザから動画アプリケーションに要求する品質パラメータの値を送信者に送る必要がある.本稿では,ユーザが動画アプリケーションに対して要求するパラメータを考察し,RSVPを用いて資源予約可能な動画アプリケーションを実装するための機能のモデルを提案した.Movie applications on the internet need to use RSVP (Resource Reservation Protocol) which is one of reservation protocol on the internet to guarantee of QoS. However, QoS parameters which are described in drafts of RSVP and Integrated Service by IETF differ with QoS parameters which are required from users to movie application. "Therefore it is need the system which send QoS parameters required user to the movie server beside RSVP. In this paper, we discuss QoS parameters which are required by users and proposed the model of system for the implementation of movie application which guarantees QoS using RSVP.
著者
松島 英子
出版者
一般社団法人 日本オリエント学会
雑誌
オリエント (ISSN:00305219)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.96-112, 1990-09-30 (Released:2010-03-12)

A divine statue played a very important role in the religion of the ancient Mesopotamia. It was considered to be a vividly realistic sacred being, god of a very real sense. It was actually fed and clothed. In the first millenia B. C., the statue was made with wooden materials, I believe, according to some evidences. Then, what were the materials of the divine statues in both the second and the third millenium? Some certain year names of the period of the 3rd dynastie of Ur, Isin, Larsa and the Ist dynasty of Babylon suggest that small copper or bronze made divine statues were dedicated by the kings of those days in the temples there. Certain texts of economic concern of the Ur III period also tell us about the manufacture of the statues with copper or bronze materials. Though the numbers have still been few, lists of divine clothings and jewelries of the Ur III period, mainly of the old Babylonian period and thereafter, have also revealed to us. As I think that a large and wodden-made statue should also have required to wear clothings and jewelries, I am inclined to assume that wooden statues came to apear about this period.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.978, pp.83-86, 1999-02-15

おそらく、多くの人は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の「プレイステーション」と答えるだろう。世間の話題をさらった次世代ゲーム機戦争に勝ち、セガ・エンタープライゼスの「セガサターン」や任天堂の「NINTENDO64」に大差をつけ、昨年12月、いちはやく全世界で5000万台を出荷したからだ。 しかし、答えはノーだ。
著者
大平 勝秀
出版者
公益社団法人 低温工学・超電導学会 (旧 社団法人 低温工学協会)
雑誌
低温工学 (ISSN:03892441)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.61-72, 2006 (Released:2007-02-15)
参考文献数
29
被引用文献数
6 6

Since liquid hydrogen has a high specific impulse as fuel for rockets, its technology has been developed in connection with space technology programs. On the other hand, with the recent advance of technologies such as fuel-cell vehicles and stationary fuel-cell systems, liquid hydrogen is also expected to be used as an efficient means of transporting and storing hydrogen used as a source for clean energy. Slush hydrogen is a two-phase solid-liquid cryogenic fluid consisting of solid hydrogen particles in liquid hydrogen. Compared with liquid hydrogen, the density and cryogenic heat capacity of slush hydrogen with a solid fraction of 50% increase by 16% and 18%, respectively. Various applications of slush hydrogen are anticipated such as fuel for reusable space shuttles and fuel cells, and as a more efficient means of transporting and storing liquid hydrogen. This paper describes the applications and technology developments of liquid and slush hydrogen.
著者
廣井 脩
出版者
公益社団法人 砂防学会
雑誌
砂防学会誌 (ISSN:02868385)
巻号頁・発行日
vol.51, no.5, pp.64-71, 1999-01-15 (Released:2010-04-30)
参考文献数
4
被引用文献数
2