著者
八木 太門 小林 寛明 今瀬 玲菜 三島 有華 尾形 朋之 山下 高明 土屋 公威 稲瀬 直彦
出版者
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
雑誌
気管支学 (ISSN:02872137)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.190-194, 2016-05-25 (Released:2016-06-07)
参考文献数
14

背景.フッ素樹脂は日用品に汎用されるが,過燃焼によりヒュームを生じ,時に肺障害をきたし得る.症例.55歳女性.鍋に火をかけて寝てしまい,2時間後に呼吸困難を自覚し当院へ搬送となった.発熱と低酸素血症があり,胸部CTにて中枢側優位のすりガラス陰影を認めた.気管支鏡検査では気管支肺胞洗浄液にて好中球増多があり,経気管支肺生検では軽度の胞隔炎の所見であった.フッ素樹脂加工鍋の使用歴から,ポリマーヒューム吸入による肺障害と診断した.症状や画像所見は速やかに消失し,第7病日に退院となった.結論.ポリマーヒューム熱は日常生活の中で起こり得る疾患として注意が必要であるため,報告する.
著者
澤 宗則 南埜 猛
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集 2020年度日本地理学会春季学術大会
巻号頁・発行日
pp.70, 2020 (Released:2020-03-30)

1.問題の所在日本において, 「インド料理店」が急増している。しかし新規店舗は, ネパール人経営者と料理人であることがほとんどである。しかも, チェーン店化していてもあまり繁盛しているようには見えない。本発表ではネパール人経営の「インド料理店」が急増している理由・背景の解明を出発点として, ネパール人移民のエスニック戦略を神戸市を事例として明らかにする。エスニック戦略とは, エスニックな社会集団の構成員が, そのネットワークを社会関係資本(Social Capital)として活用しながら, ホスト社会の中で独自に実践する方策である。日本ではベトナム人とならびネパール人の移民が急増している。ネパール人は日本語学校の留学生(いわゆる「出稼ぎ留学生」 が多い), 「インド料理店」の経営者・料理人, および料理店関係者の妻子が主である。2.神戸市のネパール人神戸市もネパール人は急増している。東灘区深江浜に食品工場(弁当・冷凍食品など), 中央区・東灘区に多くの日本語学校・専門学校が立地し, 両区にネパール人は多い。食品工場の労働者は, かつては「日系人」が主力であったが, 現在は日本語学校のベトナム人・ネパール人などの留学生や, ネパール人料理店経営者や料理人の妻子が主力となった。日本語学校は, 東日本大震災(2011年)以降減少した中国人学生の代替としてベトナム人とネパール人学生を積極的に増やした。人手不足のコンビニ, 食品工場, ホテルのベッドメーキングが, ネパール人留学生と料理人の妻子のアルバイト先となった。3.神戸市の「インド料理店」のエスニック戦略神戸市のインド料理店も急増し, 新規店舗の多くはネパール人経営である。「インド料理店」とは, インドカレーを看板メニューにした飲食店であるが, 経営者がインド人, パキスタン人, ネパール人でその経営戦略が大きく異なる。①インド人経営の場合, 古くからのインド人集住地(中央区北野〜三宮)に集中し, インド人定住者向けの料理店を発祥とし, 現在は日本人(観光客を含む)向けのやや高級な非日常的なエスニック料理を提供する。食事も内装もインド伝統にこだわる。ウッタラカンド州のデヘラドゥーン周辺出身からのchain migrantがほとんどである。②パキスタン人経営の場合, 中央区の神戸モスク・兵庫モスクのそばにハラール食材店とともに局地立地。ムスリムが主な顧客で, ハラール食材のみ使用し, アルコール飲料も原則置かないため, 収益はあまり期待できない。経営者は, 中古車貿易業が主であり, 料理店は食事面で不便なイスラム同胞のために開始したサイドビジネスであることが多い。印パ分離独立(1947年)にインドからパキスタン・カラチに避難したムスリムが多い。③ネパール人経営の場合, 駅前・郊外・バイパス・ショッピングモールなどに居抜きで出店(出店料を抑える)。昼はランチ1000円未満のセット(ナン食べ放題など)を提供する定食屋, 夜は飲み放題などの居酒屋として, コストパフォーマンス重視の戦略である。主な顧客は日本人である。経営不振の際は夜にもランチメニューを導入, さらには価格を下げることで対応しているが効果は薄い。経営赤字は妻子の収入(食品工場・ベットメーキング)で補填している。できる限りチェーン店化を進め, 兄弟, 親戚, 同郷者を呼び寄せる。チェーン店化が進むほど, チェーンマイグレイションが進む。山間部のバグルン周辺出身者がほとんどである。必ず実家へ送金し(料理人の月収は約13万円, 生活費3万円, 残りの10万円送金), 実家の子どもの教育に投資, さらには実家が平野部の都市・チトワンに移動する場合もある。日本のネパール人留学生が卒業後, 料理店を起業する場合も増加した。さらには, 出身地で「日本語学校」を起業する場合もある。4.エスニック料理店のエスニック戦略「エスニックビジネス」としての「インド料理店」はそれぞれの地域の資源(顧客層)を独自に読み解きながら, エスニックネットワークを社会関係資本として活用し, 独自のエスニック戦略のもと経営を行っている。「エスニックビジネス」を単体のみで考えるのではなく, トランスナショナルな領域で形成されている社会関係資本の一部として考える必要がある。
著者
グレゴリー・A グッド 有賀 暢迪
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.74, no.12, pp.856-859, 2019-12-05 (Released:2020-05-15)

話題未来のために歴史を残す――アメリカ物理学協会(AIP)のオーラル・ヒストリー
著者
木川 智美
出版者
心理学評論刊行会
雑誌
心理学評論 (ISSN:03861058)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.387-396, 2016 (Released:2018-03-21)
参考文献数
45

The purpose of this study is to comprehensively review the trends in psychological research on manipulation of others and to consider the direction of future research in this area. Based on the studies in this review, a model is proposed that can order in terms of effectiveness or susceptibility the manipulations used in antisocial behaviors using combinations of “personality traits that seek to manipulate others or techniques for manipulating others” and “specificities of the object persons of the manipulation”, respectively. As for future issues and prospects, it is desirable to develop a comprehensive model that includes various underlying concepts by defining the common theoretical structure that encompasses various concepts in each area while repeatedly testing the validity of the model. The applicability of the model should be evaluated based on the many actual techniques of manipulating others and on the social cases of manipulating others.
著者
田村 梨紗
出版者
国際忍者学会
雑誌
忍者研究 (ISSN:24338990)
巻号頁・発行日
vol.2020, no.3, pp.25-38, 2020 (Released:2021-09-01)
参考文献数
20

史実では徳川家康の家臣である服部半蔵は、今日では代表的な忍者として知られ、多くの創作作品で活躍している。半蔵は、猿飛佐助や霧隠才蔵の活躍した大正時代の第一次忍者ブームでは出番はなかった。昭和30 年代に、小説をはじめマンガやアニメ、テレビドラマ、映画や演劇作品などに忍者として描かれ、定着した。 「忍者・服部半蔵」の生成過程で重要な作品に、柴田錬三郎『赤い影法師』(昭和35)、山田風太郎の短編「忍者服部半蔵」(昭和39)がある。前者は服部半蔵を、主人公と深く関わり物語を貫く中心人物として描いた。後者は、「服部半蔵」とは特定の人物を指すのではなく、継承される名前であることを示した作品である。服部半蔵の有名無実さを的確に表現し、創作世界の「忍者・服部半蔵」の可能性を広げた。 「忍者・服部半蔵」の空虚な本質に、各作家が好みのイメージを代入し、独自な創作を加えたことによって、多様な表象が生まれたのである。
著者
関沢 俊弘
出版者
Business History Society of Japan
雑誌
経営史学 (ISSN:03869113)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.1_29-1_55, 2011 (Released:2014-09-10)

Recent studies contend that Taiwanese small- and medium-sized enterprises not only were able to survive but thrive during Japanese colonial rule. However, the scarcity of primary historical sources has not led to further research in this area. This article analyzes the factors for the business failure of a Japanese enterprise, the Taiwan Canned Pineapple Co. (TCPC), which was the first packer in Taiwan, and through this case study, indirectly highlights the reasons for the resilience of Taiwanese enterprises.TCPC prospered in the early 1920s. However, when many Taiwanese packers entered the market from the mid-1920s, TCPC faced difficulties, even though it adopted the new business policy of focusing on the quantity rather than the quality of products. The causes of TCPC' s slump can be explained as follows.First, the measures taken by TCPC, such as processing by machinery and procurement of pineapples from its own plantation, were not appropriate for the condition of the market and the technology of the pineapple industry at that time. In particular, TCPC' s investment in the pineapple plantation, unlike the situation where most Taiwanese factories did not possess their own pineapple plantations, was a crucial factor for its poor business performance. In marked contrast to TCPC, Taiwanese factories also adopted a labor-intensive method of production, which further contributed to its success in the industry.Second, after the bankruptcy of Suzuki & Co. in 1927, TCPC did not involve trading companies and wholesalers as its shareholders and did not have close connection with them. TCPC, therefore, became disadvantaged not only in sales and marketing but also in financing.Third, the assistance which the Japanese colonial government (Taiwan Sotokufu) provided to TCPC, such as the disposal of government land and lending of machinery, did not help much in facilitating TCPC' s business.In conclusion, this case study shows that Japanese small- and medium-sized enterprises could not compete with Taiwanese enterprises in such labor- intensive light industries as the canned pineapple industry.
著者
功刀 浩
出版者
公益財団法人 腸内細菌学会
雑誌
腸内細菌学雑誌 (ISSN:13430882)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.7-13, 2018 (Released:2018-01-29)
参考文献数
50
被引用文献数
1

うつ病は慢性ストレスを誘因として発症することが多いが,腸内細菌叢とストレス応答との間に双方向性の関連が示唆されている.動物実験によりプロバイオティクスがストレスに誘起されたうつ病様行動やそれに伴う脳内変化を緩和することが示唆されている.うつ病患者における腸内細菌に関するエビデンスはいまだに乏しいが,筆者らはうつ病患者においてLactobacillusやBifidobacteriumが減少している者が多いことを示唆する所見を得た.最近,プロバイオティクスがうつ病に有効であるという臨床試験の結果も報告されるようになった.自閉症スペクトラム障害においては,消化器症状を示す者が多いことが知られ,重症度とも相関することから,古くから腸内環境の関与が検討されている.患者の腸内細菌叢に関する検討では,ClostridiumやSutterellaなどいくつかの菌の変化が指摘されているが,結果は必ずしも一致していない.プロバイオティクスや便の細菌移植などの治療法が探られており,ASDの有効な治療法は殆どないことから,今後の発展が期待される.
著者
上村 晃弘 サトウ タツヤ
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.33-47, 2006 (Released:2006-10-07)
参考文献数
42
被引用文献数
2 2

血液型性格関連説は日本で人気のある疑似性格理論の1つで,1920年代の古川竹二の仮説に由来する。現在では多くの提唱者がこの仮説を様々に解釈している。したがってこの説には多様性がある。本研究では,最近の「血液型ブーム」においてTV放送された説を伝統的説明,生物学的媒介,枠組利用,剰余特性付加の4つの型に分類した。伝統的説明型は古川の仮説の後継である。生物学的媒介型は,血液型と性格の関係を進化論や脳科学などの新しい学術的知識を用いて説明する。枠組利用型は単に占いに用いている。剰余特性付加型は提唱者の専門分野で見出された特性を追加した程度である。すべての提唱者の説は論理的妥当性をもたない。
著者
大城 直樹
出版者
The Japan Association of Economic Geography
雑誌
経済地理学年報 (ISSN:00045683)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.49-59, 2020-03-30 (Released:2021-03-30)
参考文献数
23

本稿では,東京で行われた(る) 二つのオリンピック大会に関連した都市(再) 開発の様相の異同について簡単な検討を行った.1964年と2020年の間には大きな差異が存在する.一言で言うならば,後者におけるイベント自体の商業化の進展と公的空間の大規模な再開発にともなう収益装置化,つまり公的空間の価値の使用価値から交換価値への転換に他ならない.都心部のみならず沿岸部の埋め立て地でも同様のことは行われている.他方,1964大会の特徴は,東京都心部の諸インフラの大々的な改造・建造であるが,事業は1960年代の高度経済成長期の状況ににわかに対応させたものであったため,今日では,諸々の建造環境が逆に都市成長の桎梏となり果てている.また,都市表象ないしは景観表象についても,衛生観念と結びついて,美化キャンペーンのもとで,ゴミやポスター,汚水・下水の不可視化が徹底された結果,人々の意識を大きく変容させることとなった.
著者
辰巳 敬
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.47, no.6, pp.378-381, 1999-06-20 (Released:2017-07-11)
参考文献数
3
被引用文献数
1

有機溶媒・有機溶剤は麻酔作用や皮膚・粘膜刺激性などの急性毒性も問題であるが, 繰り返し長期にわたって使用されることが多く, 神経系, 肝臓, 腎臓, 血液などに障害を与える慢性毒性に注意する必要がある。有機溶媒の毒性については, 第1種から第3種までに分類され, 発ガン物質であるベンゼンは別に特定化学物質に指定されている。有機溶剤については蒸気圧と許容濃度の比の大きいもの程危険性が高い。今後, 毒性の低い有機溶媒への転換や, 脱有機溶媒化の技術が重要となってくる。
著者
楠原 弘己 Triapitsyn Serguei V.
出版者
Entomological Society of Japan
雑誌
昆蟲.ニューシリーズ (ISSN:13438794)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.8-11, 2023-03-25 (Released:2023-04-13)
参考文献数
10

The zig-zag leafhopper, Maiestas dorsalis (Motschulsky, 1859) (Hemiptera: Cicadellidae), is a minor pest of rice in Asia. To investigate the fauna of egg parasitoids associated with leafhoppers in rice field, we deployed sentinel egg traps of M. dorsalis on rice seedlings in Fukuoka Prefecture, Kyushu Island, Japan. Females of two fairyflies, Lymaenon aureus (Girault, 1911) and L. litoralis (Haliday, 1833) (Hymenoptera: Mymaridae) were reared from the deployed sentinel eggs. This is a new host record for L. aureus. Additionally, new distributional records of both species from Honshu Island are presented.
著者
片岡 栄美
出版者
日本スポーツとジェンダー学会
雑誌
スポーツとジェンダー研究 (ISSN:13482157)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.49-63, 2019 (Released:2019-09-06)
参考文献数
25

本研究は,ブルデューの男性支配と象徴権力の理論を用いて,日本の大学生におけるスポーツ嗜好のアイデンティティをもつ学生の価値,態度,文化資本を,量的な調査データに基づき明らかにした. 体育会系アイデンティティの保持者は男女ともに,ジェンダー役割意識に関する非民主的価値と男性支配的価値を示した.彼らのコミュニケーション能力は高く,かつ男子体育会系の大半が権力志向でもある.とくに男性の体育会系は権威主義的価値観や伝統重視の価値観をより強く持っている.かれらは政治的な無関心を示す傾向が強く,マスメディアの情報を信頼しており,また一般的他者への信頼も高い.それゆえ,かれらは現在の社会体制を疑うことはあまりなく,社会の問題や社会の矛盾に気がつきにくいナイーブな存在でもある.また体育会系学生の文化資本は,他の学生よりも相対的に低かった.これらの価値態度,いいかえれば,ハビトゥスは近い将来の日本の保守的・非民主的な階層フラクションを体現するものである.
著者
東 賢一
出版者
一般社団法人 室内環境学会
雑誌
室内環境 (ISSN:18820395)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.113-120, 2018 (Released:2018-08-01)
参考文献数
35
被引用文献数
3 1

1970年に制定された建築物衛生法の二酸化炭素の環境衛生管理基準は,1000 ppmを超えると倦怠感,頭痛,耳鳴り,息苦しさ等の症状が増加することや,疲労度が著しく上昇することに基づき定められたものである。二酸化炭素に関する近年の複数のエビデンスが,500~5000 ppmの範囲における二酸化炭素濃度の上昇と生理学的変化(血液中の二酸化炭素分圧や心拍数の上昇等)を確認している。また,1000 ppm程度の低濃度域におけるシックビルディング症候群(SBS)関連症状については,多くの疫学研究で報告されている。ヒトにおける生理学的変化は二酸化炭素によるものと考えられるが,低濃度域におけるSBS症状については,他の汚染物質との混合曝露による影響の可能性が高いと考えられる。近年,1000 ppm程度の二酸化炭素に短時間曝露した際の二酸化炭素そのものによる生産性(意思決定能力や問題解決能力等)への影響が示唆されており,このような影響は社会経済への影響が懸念されることから,慎重な対応が必要であると考えられる。建物内の二酸化炭素の室内濃度を1000 ppm以下に抑えることで,SBS症状や生産性への影響を防止できる。大気中の二酸化炭素濃度が上昇し続けているが,地球温暖化のみならず,室内の二酸化炭素濃度の維持管理のためにも大気中二酸化炭素濃度の低減に関する早急な対策が必要である。
著者
上條 史子 山本 澄子
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.31, no.3, pp.445-450, 2016 (Released:2016-07-06)
参考文献数
18
被引用文献数
2

〔目的〕体幹機能評価として用いられるTrunk Impairment Scale(TIS)と歩容との関係を片麻痺者で検討することである.〔対象〕男性片麻痺者14名とした.〔方法〕三次元動作解析システムを用い,対象者の歩行を計測した.また,対象者の体幹機能はTISを用いて評価し,歩行中の体幹の動態とTISの項目との関係を検討した.〔結果〕麻痺側立脚後期の体幹の動態とTISの動的項目・協調性項目の結果に関係が認められた.特に骨盤と中部体幹間の回旋とTISに相関が認められた.〔結語〕TISの動的項目と協調性項目は,片麻痺者での歩行中の体幹の動態を評価できると示唆された.特に,立脚後期の体軸内回旋を反映すると考えられた.
著者
Beomryong Kim Jongeun Yim
出版者
Tohoku University Medical Press
雑誌
The Tohoku Journal of Experimental Medicine (ISSN:00408727)
巻号頁・発行日
vol.251, no.3, pp.193-206, 2020 (Released:2020-07-14)
参考文献数
81
被引用文献数
19 50

Approximately 90% of low back pain (LBP) diagnoses are non-specific (NSLBP; i.e. with unknown cause). In NSLBP patients, the hamstrings, iliopsoas, piriformis, and tensor fasciae latae are overactive due to weak hip abductor, extensor, and core muscles. Core stability is essential for proper load balance within the pelvis, spine, and kinetic chain, and core stability exercise (CSE) is an exercise treatment regimen for LBP conditions. We investigated how core stability and hip muscle stretching exercises affected NSLBP patients’ physical function and activity. Patients were randomly allocated to three groups. The Stretch group (n = 24) performed exercises for hip muscle stretching for maximal motion; the Strengthen group (n = 22) performed exercises for hip muscle strengthening while maintaining the maximal isometric contraction. The Sham group (n = 20) received gentle palpation of the skin. Therapy was conducted thrice weekly for 6 weeks. Pain intensity, lower back instability, and hip muscle flexibility were measured to assess physical function. Disability level, balance ability, and quality of life were measured to assess physical activity. Data were collected prior to intervention and at 6-week follow-up. There were significant within-group changes for all measurements (P < 0.05). The Stretch and Strengthen groups had greater improvements in pain intensity, disability level, balance ability, and quality of life than the Sham group. Lower back instability and hip muscle flexibility had the greatest improvement in the Stretch group. In conclusion, CSE and hip muscle stretching are effective at improving physical function and activity in NSLBP patients.