著者
大場 康弘
出版者
北海道大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2012-08-31

本研究では,星間分子雲における化学進化で重要な役割を担う星間塵表面反応による,アミノ酸の重水素濃集に関する研究をおこなった。もっとも単純なアミノ酸であるグリシンを超高真空反応チャンバー内に設置した反応基板(12K)に蒸着し,重水素原子と反応させた。FTIRやNMRで反応生成物を分析したところ,グリシンの重水素置換体の生成が確認された。反応には高い活性化エネルギーが存在するため,極低温での重水素置換体生成には量子力学的なトンネル効果が重要だと考えられる。本研究では,アミノ酸が星間分子雲における極低温表面原子反応によって重水素濃集可能であることを示した。
著者
田原 大輔 杉本 亮 富永 修 谷口 真人
出版者
福井県立大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012-04-01

小浜湾への地下水湧出量を222Rn・塩分の収支モデルから推定したところ、地下水は、全淡水流入量の4~44%を占めており、河川流量の低下する夏季にその割合が高くなる傾向にあった。また、地下水から供給される溶存無機態の窒素、リン、ケイ素は、全陸水由来の栄養塩輸送量の平均で39%、58%、37%を占めていた。特に小浜湾の一次生産はリン制限下にあるため、地下水によるリン供給は小浜湾の生物生産において重要な役割を果たしていると考えられた。
著者
髙橋 麻衣子 (2013-2015) 高橋 麻衣子 (2012)
出版者
東京女子大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究の大きな目的は,児童・生徒の学習効率を最大限に引き上げる視聴覚メディアの在り方についての基礎的知見を提供することである。今年度も昨年度に引き続き,文字情報だけでなく音声や表情といった付加的な情報を同時に提示できる視聴覚メディアの在り方を提案すべく2つの実証研究を行なった。研究1では,視覚的な文字情報にそれを読み上げた音声情報を付与することが読解行動と理解成績に与える影響を検討した。36名の成人の参加者に,視覚的な情報のみ提示する黙読条件,音声情報を付与する音読条件と読み聞かせ条件の3つの条件下で説明的文章を読ませ,読解中の眼球運動と読解成績を測定した。その結果,黙読条件の読解成績が最も高いことが示され,成人の読み手にとっては文字情報に付与された音声情報が理解を妨げる可能性があることが指摘された。さらに各条件での読解活動中の眼球運動を分析したところ,文章読解中の視線の停留回数や停留時間は黙読条件で最も少なく,音読条件で最も多いこと,読み聞かせ条件の眼球運動は黙読条件のものに類似していることが示された。これらの結果は,成人の読み手は文字に音声情報が付与されていても,視覚的な文字情報をメインに処理して読解を行なっていることを示唆している。読みに熟達すると読み上げ音声が邪魔になる可能性があり,電子教科書の音声読み上げ機能は使用者の読解能力によって調整できるようにする必要があることが提案できた。研究2では,文字の音声情報だけでなくそれを読み上げる話者の表情動画を付与した場合,発話内容の理解にどのような影響があるのかを検討した。36名の成人を対象とした実験の結果,発話者の声の感情よりも表情そのものが受け手の理解に寄与することが示され,インターネットを介した会議などでの話者の顔の表示がコミュニケーションを円滑にする可能性が示された。
著者
廣見 多恵 仁田 周一 武藤 篤生
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMCJ, 環境電磁工学
巻号頁・発行日
vol.95, no.611, pp.13-20, 1996-03-27

ヒューズは回路に過電流が生じた際洛断し, 回路を熱から保護するために挿入されている重要な保護回路である.回復可能なブレーカーが普及してきた今日でも未だに精密な機器に利用されている.ヒューズに関する研究は今までも多数行ねれており,それに従ってヒューズに関するJIS規格も多数ある.しかしそれらは基準時間以内にヒューズが溶断する事が主な項目である.また,溶断時に発生するアーク放電に関しては,消弧技術に関する研究はなされているが,アーク放電発生の機構に関する研究はなされていない. しかし実際にはヒューズが洛断する際アーク放電が発生し,電流が短時間で遮断出来ないばかりか,激しい電圧変動が生じる.それが本来保護すべき回路に悪影響を及ぼす可能性がある.本研究では,ヒューズが溶断する際に生じるノイズの発生機構の研究とそれが回路を含むシステムに及ぼす影響を観測し,ヒューズを使用する際にJISで定められている規定以外に留意しなくてはならない点を提言することを目的としている.
著者
斉田 智里
出版者
日本言語テスト学会
雑誌
日本言語テスト学会研究紀要
巻号頁・発行日
no.10, pp.119-133, 2007-10-01

This research addressed the comparison of concurrent calibration between a polytomous IRT model and a dichotomous IRT model using English achievement test data. Two forms of English achievement tests for senior high school students were composed of testlets (groups of items) to eliminate the effect of the dependence among within-testlet items. The two forms were equated with common testlets through a polytomous IRT model. The testlet parameter estimates and the category characteristic curves were analyzed on a common scale. The result showed that one form was more difficult than the other, as test designers had intended. The mean of the ability parameter estimates of the more difficult form was higher than that of the easier form. These findings yielded useful feedback for test designers. Item parameter estimates of independent dichotomous items, ability parameter estimates and the amount of test information derived by concurrent calibration under the graded response model (polytomous IRT model) and the two-parameter logistic model (dichotomous IRT model) were compared. The results showed similar parameter estimates for the two IRT models. The standard errors of ability parameter estimates for both models also were highly correlated. The two-parameter logistic model provided a greater amount of test information than the graded response model.
著者
梶原 行夫
出版者
広島大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

我々は、「速い音速測定」と呼ぶ新たな実験手法が、液体中の「ゆらぎ」=エントロピーの直接観測として利用できること、また、水の液体-液体相転移現象の理解を深めるために非常に有効であること、を近年提言し、この手法による独自の液体研究を行っている。本研究では①水-アルコール系、②水と類似の熱力学異常が観測されているテルル系、を主な対象として、この手法の有効性を立証すると共に、それぞれの系のゆらぎの状態を議論した。
著者
有馬 昌宏 森田 勝弘 徐 娜
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2014年春季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.145-148, 2014 (Released:2014-08-06)

戸籍および住民基本台帳に関する情報システムは住民生活に密接にかかわるものでありながら、東日本大震災においてその脆弱性が問題として顕在化した。われわれが2011年の1月から2月にかけて実施した全国の1,747の市区町村を対象とした住民関連情報システムの実態調査では、住民関連情報システムのバックアップ体制おび共同化に向けての意識が自治体種別によって異なることが明らかとなっている。本研究では、このバックアップ体制と共同化への意識の違いを、人口規模、財政力、地域特性などの観点から定量的に分析し、今後の自治体の住民関連情報システムの在り方についてについて検討する。
著者
高橋 佳吾 西本 卓也 嵯峨山 茂樹
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. [音楽情報科学] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.53, pp.61-66, 2003-12-21
参考文献数
8
被引用文献数
9 7

本報告では、多重音のモノラル音響信号の基本周波数を連続的な分布として出力する手法(Specmurt法)を提案する。多重音を構成する各音が共通した周波構造パターン(高調波成分間の強度比パターン)のスペクトルを持つ場合、対数周波数軸上では、これらの互いの関係は、同一の倍音パターン形状を平行移動した関係となる。これは、多重音の基本周波数の分布と共通調波構造パターンとの対数周波数軸上の畳み込みと解釈でき、基本周波数分布を人力、共通調波構造パターンをインパルス応答とした線形系の出力と考えることができる。共通調波構造パターンを仮定して、対数周波数領域に対するフーリエ領域で除算を用いて逆畳み込みを行えば、基本周波数を連続分布として求めることができる。その結果を濃淡表示すれば、スペクトログラムに似た基本周波数分布表示が得られる。実験を通して、基本的な理論を検証し、実際の音楽信号に適用し、効果を確認した。
著者
金 玄辰
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
E-journal GEO (ISSN:18808107)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.82-89, 2012 (Released:2012-04-09)
参考文献数
29
被引用文献数
1 1

本稿では,日本との比較の観点からイギリス,オーストラリア,韓国,香港における地理カリキュラムを分析した.その結果,1)概念・主題中心の地理カリキュラムの構成が主流であること,2)学習方法においては地理的探究に基づく学習,ならびに地理的技能としてのICT活用を強調していること,3)価値・態度においては,持続可能な社会を形成するために市民的資質の育成を目指していること,という3点を地理教育の世界的動向として挙げることができた.
著者
志村 喬
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
E-journal GEO (ISSN:18808107)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.1-2, 2012 (Released:2012-04-09)
参考文献数
1
著者
三谷 文夫 ミタニ フミオ Mitani Fumio
出版者
近畿大学農学部
雑誌
近畿大学農学部紀要 (ISSN:04538889)
巻号頁・発行日
pp.81-300,図4枚, 1960-12
被引用文献数
3 16

Synopsis緒言 第1節 研究の意義・目的 第2節 謝辞第1篇 形態 第1章 成長に伴う形潜の変化 第1節 はじめに 第2節 幼魚の形態 第3節 横しまの形状 第4節 魚体各部の成長比 第5節 成長に伴う背鰭の分離 第6節 発育各期の段階分け 第2章 魚体測定に関する基礎的資料 第1節 体節的形質 1. 鰭条数 2. その他の体節的形 第2節 各種体長間の相互関係 第3節 魚体各部の相対成長 第4節 体長と体重との関係第2篇 生態 第1章 回遊・分布 第1節 漁期・漁場 第2節 回遊速度 第3節 遊泳深度 第2章 成長・年令 第1節 はじめに 第2節 各種年令形質の性状 1. 鱗 2. 耳石 3. 脊椎骨 4. 鰓蓋骨 第3節 鰓蓋骨による年令査定 1. 体長ひん度分布 2. 輪紋形成時期の推定 3. 各輸紋の平均輪径 4. 各輪紋形成時の計算体長 5. 論議 第3章 成熟・産卵 第1節 はじめに 第2節 生殖せんの形状 第3節 成熟 1. 熟度階級 2. 体長と卵巣重量との関係 3. 肥満度と生殖せん指枚との関係 4. 卵巣卵の成熟過程 第4節 抱卵数・産卵数 1. 算定方法 2. 卵巣重量と抱卵数との関係 3. 体長と抱卵数との関係 4. 成熟度と単位卵巣重量当たり抱卵数との関係 5. 産卵数 第5節 生物学的最小形 1. 満2才に連するまでの生殖せんの発育状態 2. 満2才以後の生殖せんの成熟状態 第6節 産卵期・産卵場 1. はじめに 2. 成熟度の季節変化 3. 生殖せん指数の季節変化 4. 性比 5. 稚魚の出現時期と地理的分布 6. 産卵好適水温 7. 女島の漁場条件とその附近の海況 8. 産卵期・産卵場の推定 第4章 食性 第1節 はじめに 第2節 稚魚の食性 第3節 食餌構成種の出現回数 第4節 食餌構成種の量的比率とその季節変化 第5節 餌料生物と漁況との関係 第6節 摂餌活動の日周変化 第7節 魚群の大小による摂餌活動の相違 第8節 産卵群の摂餌活動 第9節 成長に伴う摂餌活動の低下 第10節 サバとの混養からみた摂餌習性第3篇 漁況 第1章 漁況の永年変化 第1節 はじめに 第2節 太平洋側各県間の漁況の相関性 第3節 永年変化の型式 第4節 漁獲量の分布型式 第2章 漁況と気象との関係 第1節 はじめに 第2節 低気圧の強さとの関係 第3節 風向・風速との関係 第4節 気温との関係 第3章 漁況と海況との関係 第1節 はじめに 第2節 漁獲水温 第3節 透明性 第4節 漁況の周期性 1. 若狭湾における夏ブリの漁獲量の経年変化 2. 経ガ岬水温の経年変化 第5節 若狭湾における夏ブリの漁況と海況 第4章 漁況とその他の要因との関係 第1節 漁況と地形との関係 第2節 漁況と害敵第4篇 種族・資源 第1章 種族の問題 第1節 はじめに 第2節 各海区における漁況の経年変動状況 第3節 海区間漁況の相関性 第4節 体重組成の比較 1. 調査漁場 2. 対馬および五島海域の漁場別・月別体重阻成 3. 日本近海におけ海域別・月別体重阻成 第5節 論議 第2章 資源 第1節 はじめに 第2節 漁具・漁方からみた資源 第3節 生態・漁況からみた資源 1. 産卵生態からみた資源 2. 成長率からみた資源 3. 摂餌生態からみた資源 4. 漁獲状況からみた資源 第4節 論議および結論文献図版 1~4
著者
田上 英一郎 BHASKAR P. V. BHASKER P.V.
出版者
名古屋大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2006

海水中の有機物の起源や動態は、懸濁態有機物や溶存態有機物毎に、それぞれ個別的に炭素安定同位体やバイオマーカーを用いて研究されてきた。本研究では、同一海水中に含まれる懸濁態有機物や溶存態有機物について、陸源性及び海洋性有機物を分子レベルで明らかにし、伊勢湾-黒潮域を対象に、それらの動態を明らかにすることを目的とする。具体的には、濾紙上に捕集できる懸濁態有機物と共に、脱塩・濃縮が可能な溶存有機物高分子画分について、陸起源性高分子有機物、海洋性有機物を生産する動物、植物、細菌に由来する分子を区別しつつ、それらの動態を解明する。伊勢湾は、本州中央部に位置する閉鎖性内湾で、広大な集水域を有する木曽三川を中心に陸起源性有機物が負荷される一方、富栄養化による高い基礎生産による海起源性有機物の負荷も大きい。このような伊勢湾を南下すれば、そこには世界の海洋環境のなかで、最も貧栄養海域である黒潮海域が存在している。本研究が対象とする海域は、上記研究目的達成には理想的モデル海域と言える。9月23日〜25日、三重大学所属勢水丸の航海において、伊勢湾奥から伊勢湾口外部大王崎にいたる測線で、一般海洋観測を行い、淡水-海水混合状態や生物現存量、等を把握すると同時に懸濁態及び溶存態有機物試料を連続的に採集した。得られた試料については、炭水化物、アミノ酸・タンパク質及び蛍光・吸光物質等の全量分析を行った。
著者
堺 正太朗
出版者
北海道大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2012

土星内部磁気圏におけるダスト-プラズマ相互作用について, 過去の観測結果に基づきイオン速度が共回転速度から遅れる原因が調べられ. イオン速度はダスト密度が大きい, あるいはダスト層の厚さが厚い時に減少することが明らかとなった. また磁気圏イオン速度は電離圏電気伝導度にも強く依存することが明らかとなった. そこで本研究では電離圏電気伝導度を求めるために電離圏プラズマ密度, 速度, 温度を数値計算によって求めた. プラズマ密度は高度1200km付近で最大値10^<10>m^<-3>となった. 速度は高度10000km以下でプロトンのような軽いイオンは上向きの速度, 重いイオンは下向きの速度を持った. 特に上向き高速流イオンは土星系において初めて提案した結果である. これは遠心力及び分極電場による加速と重力によるバランスによるものと考えられる. 温度は従来の結果から極端に高くなった. 高度2000㎞付近で2000K, 高度10000kmで20000Kとなった. 低高度ではジュール加熱が, 高高度では磁気圏からの熱流が温度上昇に寄与していることが明らかとなった. 電離圏電気伝導度はローカルタイム依存性を示した. 昼間, 伝導度は最大となり明け方に最小となる. これは磁気圏イオン速度のローカルタイム依存性を示唆している. 以上の結果から, 土星内部磁気圏は強く電離圏と結合していることが分かった. これらの成果はまもなく論文投稿予定である.カッシーニ・ラングミュアプローブのデータ解析を行い, エンセラダスプリュームのプラズマ特性を調べた. 土星内部磁気圏ではプリュームが重要なパラメターである. 電子密度とイオン密度の比はエンセラダスに近い領域で0.01, 離れると0.4となった. これはプリューム内に大量の荷電ダストが存在していることに一致している. これらの結果も論文投稿準備中である.
著者
高山 範理 筒井 末春 中野 博子
出版者
日本心身健康科学会
雑誌
心身健康科学 (ISSN:18826881)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.2_42-2_51, 2010-09-10 (Released:2010-12-10)
参考文献数
20
被引用文献数
1

本研究では,近年,新たなストレス解消方法として期待されている森林浴に着目し,利用者の個人特性が,オンサイトにおける森林浴から享受される心理的な癒し効果(森林浴効果)に,どのように反映されているのかについて明らかにすることを研究の目的とした.まず,二十代の男子学生を調査対象者とし,4種類の調査票を用いて個人特性(17指標)の調査をおこなった.次に,POMS(6尺度)を用いたオンサイトの森林浴実験をおこない,森林浴効果を調査した.その後,個人特性の17指標とPOMSの6尺度の間で,相関分析および2群(個人特性の各指標の得点によって「高群」あるいは「低群」に分類)による対照分析をおこなった.その結果,森林浴の前後で「活気」および「疲労」尺度などに気分の改善効果がみられた.また,相関分析および対照分析の結果から,“神経症傾向”および“失敗に対する不安”と「怒り─敵意」との間に,“外向性”および“行動の積極性”と「活気」との間に,それぞれ有意な負の相関が確認された.さらに,歩行活動によって個人特性の各指標と「怒り─敵意」尺度との間に,座観活動によって各指標と「活気」および「疲労」尺度との間に,相対的に高い相関関係があることが確認された.本研究の結論として,(1):調査地の森林には森林浴効果があった(2):森林浴は,特に神経症傾向や失敗に対する不安感が高い人,あるいは外向性や行動の積極性の低い人により効果的であった(3):(2)のような人々は,森林内をゆったりと散策することで,通常の人よりも,より「怒り─敵意」の感情が沈静化し,よりリラックスした心理状態になることなどが示唆された.