著者
Pournelle Jerry
出版者
日経BP社
雑誌
日経バイト (ISSN:02896508)
巻号頁・発行日
no.221, pp.185-194, 2001-10

いつもなら,報道されたばかりのニュースを取り扱うことはない。しかしこの話は,長く心に残りそうだ。 ちょうどラジオで,Dmitry Sklyarovが保釈されたことを聞いた。Sklyarovは,DefCon(コンピュータ・セキュリティに関する会議)に招待されたロシアのプログラマで,学者でもある。彼は,Adobe eBookの暗号化コードを解読したと言われるロシアElcomsoft社で働いている。
著者
水谷 規男 山口 直也 上田 信太郎 岡田 悦典 京 明 緑 大輔 笹倉 香奈
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010-04-01

本研究では、刑事法研究者及び実務家からの聞き取り調査をアメリカ、イギリス、オーストラリア、ドイツ等の国々について行い、司法取引制度ないしそれに類似する実務が英米法系の国々においてだけでなく、従来は取引に否定的であると考えられてきた大陸法系の国々においても、司法の効率化のために存在していることを明らかにした。これに対して、我が国で導入が検討されている刑事免責制度や捜査・公判協力型協議・合意制度は、訴追側と弁護側の取引を容認するものであるものの、司法の効率化よりも供述の獲得にウエイトがある点に特徴があることを明らかにした。
著者
森川 治 戸田 賢二 前迫 孝憲
出版者
東京工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

Windowsで動く、遠隔学習システム(動画の解像度が320x240画素)を試作し動作確認した。動画部の解像度不足のため、教育現場で実証実験はできないとの評価が出た。高解像度化・映像合成のハードウエア化を検討した。映像合成システムの使いにくさは、ディスプレイが単一のビデオ信号だけを表示するように設計されている点にあると考えた。全画面、フレームレートという概念を持たない、新しいビデオ信号の提案を行った。提案したビデオ信号を使って、お互いに情報交換することで、表示位置と縮尺率を決定する自律型カメラと、それを表示する表示装置を設計した。出願していた映像表示装置の特許 5548898を取得した。
著者
小宮根 真弓
出版者
自治医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

ST2LはIL-33受容体であり、可溶性ST2はIL-33とST2Lの相互作用およびそのシグナル伝達を阻害することが報告されている。われわれは、野生型マウスおよび可溶性ST2トランスジェニックマウスを用いて、FITCあるいはオキサゾロンによる接触過敏反応について検討し、組織学的にも検討したが、野生型マウスと可溶性ST2トランスジェニックマウスの間で、統計学的有意差は認めなかった。また、培養表皮ケラチノサイトを用いて、IL-33の産生メカニズムに関する検討を行った。その結果、UVB、IL-17、IFNγによってIL-33産生が誘導され、その誘導はEGF受容体に依存していることが明らかとなった。
著者
平井 克尚
出版者
京都大学大学院人間・環境学研究科
雑誌
人間・環境学 (ISSN:09182829)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.13-26, 2011-12-20

ウルマーのイディッシュ期の映画『グリーン・フィールド』を論じる.これまでこの映画に関しては,文化的側面とフィルム・テクスト的側面の差異がさして意識されることなく調和的に論じられてきたが,本論では,これまで論じられてこなかった,イディッシュ文化とフィルム・テクストとの軋みの部分に焦点をあて,この観点を軸に論じる.それは,ウルマーによるこの映画がマイノリティの文化的共同性を単に補強するものではなく,様々な映画的記憶により織り成されたテクスチャーであることを示すことになるであろう.最初に,この期の映画を検証するにあたりイディッシュ,ウルマー,イディッシュ期のウルマーについて見る(I).次に,この期のウルマーの映画『グリーン・フィールド』の製作経緯を見る(II).引き続き,この映画の最後のシーンに着目する(III).最期に,この映画のフィルム・テクストを分析する(IV).
著者
黒橋 禎夫 長尾 真
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.33, no.8, pp.1022-1031, 1992-08-15
被引用文献数
34

日本語情報処理において未解決のまま放置されている問題の1つに 長い文を正しく構文解析することがほとんどできないという問題がある文が長くなる主な原因は 1文中に多くの内容が並列的に述べられているところにあるしたがって このような並列する構造を正しく認識できれば 長い文も短くすることができ 文の解析が正しくできる可能性が高くなる多くの文において 並列する部分は何らかの意味において類似しているそこで 文中の並列構造を類似した2つの文節列としてとらえ これをダイナミックプログラミングの手法によって発見することを実現した並列構造としては 名詞句の並列のほかに いわゆる連用中止法といわれている述語句の並列等を対象としたまず 日本語文を文節ごとに区切り すべての文節対について類似度を計算するそして 並列の存在を示す助詞や連用中止などの前後において バランスのとれた並列構造を優先すること 文を意味的に区切っているある種の表現をこえて並列の範囲が広がる可能性は少ないこと 並列構造の直後に「など」のような語が現れやすいこと 等を考慮に入れた上で 類似度の総和が最も大きい2つの文節列を求め これを並列構造の範囲とする方法を考案した180文に対して実験を行ったところ この方法によって82%の精度で並列構造を推定することができた
著者
白井 利明
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.65, no.1, pp.54-60, 1994-04-20 (Released:2010-07-16)
参考文献数
14
被引用文献数
21 25

The present study attempts to construct an Experiential Time Perspective Scale, which measures not only the experience of personal future, but also those of the present and the past and, it will measure, at the same time, two aspects of future, namely, hopefulness and goal-directedness. This scale was administered to 460 university and professional school students. The results showed rather high internal consistency and test-retest reliability. Correlational analyses with Time Attitude Scale (Nuttin & Lens, 1985) showed convergent and discriminant validity in each subscale, except for the dimension of hopefulness. However, the different relationships of subscales with fear for the future and self-esteem confirmed the validity of this scale including that of hopefulness.
著者
河鰭 一彦
出版者
関西学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

本研究は柔道の衝撃負荷定量化をし科学的エビデンスに基づく安全に柔道を学習するための新資料の提供を目的とした。本研究は柔道初習者が最初に学ぶ受け身に焦点を当てた。なぜなら受け身は学習者が受ける衝撃負荷を全身運動をもとに緩衝する技術であり事故防止には重要な学習項目である。研究を進める中で以下の点があきらかになった①柔道熟練者はどの方向に投げられても採用する受け身は「横(側方)受け身」であった。②「横(側方)受け身」は「後ろ(後方)受け身」と比較して大外刈りを施された際の頭部動揺が小さい傾向があった。③「横(側方)受け身」の頭部動揺が小さい理由は「横(側方)受け身」頭頸部筋力の有効活用があった。

1 0 0 0 OA 無声詩話

著者
金井烏洲 (粲) 著
出版者
山中市兵衛
巻号頁・発行日
1883
著者
片桐 亮 安形 康 横張 真
出版者
Japanese Institute of Landscape Architecture
雑誌
ランドスケープ研究 (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.71, no.5, pp.479-482, 2008
被引用文献数
5 1

Transformation processes of green open spaces in Edo / Tokyo from the late Edo era to the early Meiji era have remained as amissing linkin the history of Japanese open space. This study aims to identify, mainly in quantitative manner, how green open spaces in Edo in the late Edo era have been succeeded to Tokyo in the early Meiji era. A significant deterioration of green open spaces on the alluvial plain was identified in the eastern half of the city while new farmland patches were identified on the plateau in the western half,which externally resulted in the preservation of the quantity of green open space in the city. These new farmland patches, developed mostly on former residential lots, not necessarily cultivated but designated as farmland, were thus understood to be one of key players in the history of green open space in Edo/Meiji, as the patches afterwards became to be seed lots for parks and public facilities established during Meiji era.
著者
戸田 由紀子
出版者
椙山女学園大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

本研究では、トニ・モリスンの小説が「母性」の言説をどのような政治的レトリックとして用いているかを、「共和国の母」の理念と「近代母性のイデオロギー」といった19世紀に大量生産された「母性」の言説と、黒人女性との歴史的関係を踏まえて考察した。公民権とフェミニズムを経た現代黒人文学では、黒人女性たちの多様な「母性」を自己定義することができるようになった。しかしその一方で、奴隷制や人種間の非常にデリケートな問題を扱う場合には、白人の「近代母性のイデオロギー」が戦略的に用いられていることを分析し、人種とジェンダーの問題が根強く残るアメリカ社会をモリスンの小説が提示しながら批判していることを論じた。
著者
澤村 精治
出版者
日本熱物性学会
雑誌
熱物性 (ISSN:0913946X)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.36-40, 1993-01-30 (Released:2010-03-16)
参考文献数
39
被引用文献数
2 3

高圧力下の固体の水への溶解度を (1) 高圧溶解度測定法 (2) 有機化合物の溶解度 (3) 無機化合物の溶解度に分けて、 データも含めて紹介した。 熱力学的には圧力と体積は相補的関係にあり、 高圧力下の溶解度から体積の情報が得られる。 逆に体積の情報から高圧力下の溶解度が推定できうることおよびそこでの注意点を示した。
著者
芳澤 勝弘
出版者
青月社 ; 2011-
雑誌
聚美
巻号頁・発行日
no.11, pp.110-113, 2014
著者
中津川 研一
出版者
昭和女子大学
雑誌
學苑 (ISSN:13480103)
巻号頁・発行日
vol.842, pp.48-50, 2010-12-01