著者
神崎 清
出版者
警察時報社
雑誌
警察時報
巻号頁・発行日
vol.10, no.9, pp.31-34, 1955-09
著者
岡崎 文規
出版者
京都帝國大學經濟學會
雑誌
經濟論叢 (ISSN:00130273)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.94-105, 1923-07-01
著者
大塚 二郎 関根 文太郎 伊東 康 加藤 正彦
出版者
公益社団法人精密工学会
雑誌
精密機械 (ISSN:03743543)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.308-313, 1981-03-05
被引用文献数
2 2

本研究は機械的ラッピング装置を用いて, 工作機械等に用いられる親ねじの酔歩をどのようにして減少させるかについて述べている.リード誤差のうち, 特に1リードに数回の周期を持つ酔歩の除去は研削仕上でも困難であり, 最終的に酔歩は熟練者の勘に頼るハンドラッピングによって取り除かれている.本研究の目的は次のとおりである.(1)フランクにねじの酔歩に相当するうねりの付いたそろばん玉状の試料を親ねじの近似モデルとし, それをラッピングする.(2)その基礎データをもとにして酔歩のある親ねじ試料をラッピングして, その減少する様子を観察し, それについて検討を加える.その結果, 近似モデルでは, うねりは徐々になくなった.実際の親ねじでは, 二つの方法についてラッピングを行ったところ, 一つの方法では酔歩は1/4程度に減少し, もう一つの方法では酔歩は減少してほとんど認められなくなった.
著者
北原 武 中村 元
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 B (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.J94-B, no.6, pp.729-737, 2011-06-01

無線通信端末における電池駆動時間の向上は重要な課題であり,各種関連分野において様々な研究が進められている.筆者らは,放電電流の増加に伴い放電容量の減少を招く事象に対して,電池の電気化学的性質に着目し,放電容量の維持を指向したデータ通信制御技術を検討してきた.小型化が進む無線通信端末において,電池容量を制限しつつ高出力の無線送信機器を駆動する際には放電容量の減少が顕著となる.一方,連続放電に適切な休止期間を設けた間欠放電では,放電容量の減少が抑制される特性があり,電子回路での放電制御にも利用されている.本論文では,アプリケーションレイヤでのデータ送信制御により間欠放電を実現し,放電容量の減少を回避する方式を提案する.データ送信制御による間欠放電では,電子回路における放電制御に比べて,放電電流の変動幅及び動作周期が増大するため,放電容量の減少回避に関わる効果も異なると考えられる.そこで,CDMAセルラ網に接続可能な通信モジュールを用いて小容量電池で駆動する端末を試作し,提案方式による間欠放電を実証する.更に,同試作機に搭載したリチウムイオン二次電池の放電実験を通じて提案方式の適用効果を評価する.
著者
関口 洋美 吉村 浩一
出版者
大分県立芸術文化短期大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究の目的は大きく分けて2つであった。1つは、鑑賞授業における鑑賞文の作成を支援する鑑賞シートを開発することである。なお、鑑賞シートは、オノマトペによる感性評価を中心として、子どもたちが答えやすいものを目指した。もう1つの目的は、完成した鑑賞シートを授業で使用してもらい、鑑賞文の作成に効果があるかを検証することである。結果、21語のオノマトペから構成される鑑賞シートが完成した。本鑑賞シートの実証授業では、多くの子どもたちが鑑賞文の作成がしやすくなったと回答してくれた。特に、普段鑑賞文を書くのが苦手な子どもたちに有効に働くことが実証された。
著者
佐藤 毅 相田 敏彦 安川 一 川浦 康至 栗原 孝 市川 孝一 草津 攻
出版者
一橋大学
雑誌
総合研究(A)
巻号頁・発行日
1987

1.調査の概要 (1)目的-子どもの社会化、とくにしつけの局面における親子(父、母、子)の相互行為の実態を明らかにすること。(2)対象-武蔵野市と長野市の小学5年生(271名)、中学2年生(208名)それぞれの親(父母、合計952名)から回答を得た。(3)方法-質問紙によるアンケート調査(一部で投影法を用いた)。2.調査による主な知見 (1)親の産育意識-育児の苦労や次の社会を担う世代という意識が強く、今や親の都合や家の存続を前提とした観念は薄くなっている。(2)親の子どもへの期待像、子ども自信の期待像-「やさしい子ども」をあげる回答が最も多いが、親子のズレも多く見られた。(3)子どもの将来の理想像-親子ともに「幸せな家庭生活」をあげるものが最も多い。(4)親の親子観-「子どもを独立した人格」と見なす回答が最も多かったが、父親の親子観が相対的に未分化なのにたいして、母親のそれには依存と干渉、放任と独立というカテゴリーがより明確に意識されている。(5)親子のコミュニケーション関係-子どもは母親に比べて父親に対して、あまり話しかけないし、また、自分の話をきいてくれるとも思わないこと、さらに、相互理解という点でも父親は疎遠な存在である。(6)しつけの担い手-母親が主たる担い手となっている。(7)しつけの重点-父親は「礼儀作法」「勉強」「ものを大切に」、母親は「勉強」「礼儀作法」「家事」の順に多くあげる。(8)叱り方-父親では「怒鳴る」が「よくわかるように説明する」を上廻り、母親では「小言やぐちを言う」を多くあげる傾向がある。(9)叱り言葉-「早くしなさい」が親の言葉として最も多いが、子どものあげる叱られ言葉との間にギャップがある。(10)ほめ言葉-親は子どもの学業成績に関してほめている言葉が目立つ。(11)慰め言葉-親は子どもにリターンマッチをすすめる言葉を多く発する傾向があり、親子のギャップがある。
著者
中村 桃子
出版者
関東学院大学経済研究所
雑誌
経済系 : 関東学院大学経済学会研究論集 (ISSN:02870924)
巻号頁・発行日
vol.252, pp.1-17, 2012-07

本稿は、1970年代のアメリカ映画字幕で使用された女ことばを例に挙げて、現代でも翻訳は日本語の変化をけん引している側面があることを明らかにする。1章では、マンガの分析から、それまでていねいさや従順さの表現とみなされてきた女ことばが、1970年代から悪意・高飛車な態度・怒りなどを表現する際に用いられている現状を報告する。2章では、このような変化の要因の一つとして、フェミニズムの影響により1970年代のアメリカ映画のヒロインが現れ、彼女たちのせりふが女ことばに翻訳された事情が考えられることを示す。戦い、闘う、強い西洋女性の身体が発する女ことばが広く消費されたことにより、女ことばの再生産だけでなく、変化までもが翻訳に先導されているとしたら、日本語とジェンダーの最も重要な関係である女ことばの構築、再生産、変革において、翻訳が思いがけなく大きな働きをしていると言える。結論では、女ことばの構築、白人性による女らしさの正当化、および、言語イデオロギーが翻訳過程に与える影響に関して本稿の分析が示している理論的示唆を論じる。
著者
小林 祥一 坂本 尚史 柿谷 悟
出版者
日本粘土学会
雑誌
粘土科学 (ISSN:04706455)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.81-91, 1993-08-31
被引用文献数
8

An artificial chemical weathering of a polished plate of granite from Kitagi, Okayama Prefecture, Japan was conducted using a Soxhlet extraction apparatus with distilled water and HNO_3 solution of pH 4 at 50℃ for a different period of time up to 189 days. The granite was composed mainly of quartz, plagioclase (Ab_<86>An_<12>Or_2), alkali feldspar (Or_<92>Ab_8) and biotite. The results showed the release of elements and the degree of weathering of minerals as a function of leaching time. Among the all minerals, biotite showed the higher chemical weathering that was enhanced by the HNO_3 solution. The chemistry of the surface of each mineral shows a characteristic change during the chemical weathering as follows : 1) The ratios (Mg+Fe+Mn+Cr) / Al in the octahedral sheet and (K+Na+Ca) / (Total Al) in the interlayer of biotite decrease with the increase of leaching time, but the ratio (Si+Ti) / Al in the tetrahedral sheet is not changed ; 2) The tatio (Na+Ca+K) / Al for plagioclase decreases with the increase of leaching time. Smectite, containing a small amount of iron, was developed from the alteration of plagioclase during the chemical weathering by the HNO_3 solution.
著者
財満 久義 山本 強
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1999, no.70, pp.49-54, 1999-08-23

マルチメディア、テレコミュニケーション分野で待望視されている三次元オブジェクトの生成方法と表現方法について提案を行う。三次元オブジェクトは、そのニーズが高い一方、データの作成方法やデータ容量など解決すべき問題が多く残されており、広く普及しているとは言い難い現状にある。三次元オブジェクトをマルチメディアのコンテンツとして位置付けた場合、その生成方法はユーザフレンドリーであることが望まれ、そのデータ構造はインフラフレンドリーであることが望まれる。本研究は、既存物体をいかに簡易にモデリングし、いかに低コストで配信、利用するかに焦点をあてる。提案手法では三次元オブジェクトを双方向レイトレースモデリングという生成方式を用いてモデル化する。この生成方法によりフリーハンドで撮影した複数枚の画像より三次元の幾何情報の推定を行う。また、Screened Voxelという表現形式により簡易にデータを記述する。この表現方法では、コアとなるデータ容量が小さいため、現行のネットワーク環境下で低コストの配信が可能となる。We propose an approach for the generation and distribution of three-dimensional scenes that is practical on existing networks. In spite of needs and expectations from many fields, three-dimensional visualization is not yet commonly used. Our approach is based on the idea that multimedia data should be both infrastructure-friendly and user-friendly. We represent three-dimensional objects using screened voxel expressions. This representation keeps the data size small enough so that existing network bandwidth is sufficient, and can be rendered efficiently enough (using the 3DDDA algorithm) so that low cost client computers can be used. In this paper we explain how to represent scenes using screened voxel expressions and give some examples.
著者
深尾 良夫 ゲラー ロバート 山田 功夫 武尾 実 島崎 邦彦
出版者
東京大学
雑誌
一般研究(A)
巻号頁・発行日
1993

本計画は、世界最大の沈み込み帯である西太平洋域の地球内部構造を解明するために、(1)カムチャッカに新しい高性能地震観測点を建設し、(2)ミクロネシア観測点のバ-ジョンアップを行ない、(3)これまでに得られた記録から地震学的トモグラフィーを行ない従来より鮮明な地球内部イメージを得ること、が目的であった。以下に、成果の概要を報告する。(1)カメンソコエ観測点の建設平成5年度中は観測点建設のための様々な準備(観測システムの構成部品の入手・組立及び調整、相手側研究者との連絡、相手側研究者による観測壕の建設など)を行なった。平成6年度は、建設された観測壕に地震計システムを設置し運転を開始したが、機材の輸送トラブルにより地震計1成分の部品が足りず2成分観測で出発せざるをえなかった。平成7年度にようやく残り1成分も動きだし、現在は順調に稼働を続けている。データは光磁気ディスクの形で送られてきている。(2)ミクロネシア観測点のバ-ジョンアップ平成5年度、ミクロネシア連邦ポナペ観測点において別途予算で高性能地震観測を開始した。この間、ミクロネシアでは全島に光ケーブル電話回線を敷設する工事が進められた、その結果、平成6年度には電話事情が格段に改善され、日本からの電話呼出しによる地震計のシステムコントロールや準オンラインでの主要地震記録の取り込みが可能となった。平成7年度は、観測壕のかぶりを深くし引込用電柱を撤廃してケーブルを埋設化した。ポナペ観測点は計画期間中総じて順調に稼働し良好なデータを得ることができた。地震学的トモグラフィーによる地球内部解明全マントルP波トモグラフィー(平成5年度):Fukao et al.(1992)が行なったよりもデータ数を5倍にして全マントルトモグラフィーを行ない、特に西太平洋全域で「マントル遷移層によどむスラブ」のより鮮明なイメージを得た。一方、1994年のデジタル波形を用いて相関法によってP-PP波到達時刻差を測定し、全マントルP波トモグラフィーで分解能の高い地域ではモデルと測定とがよく一致すること、逆に分解能の低い地域では一致が悪いことを示した。表面波群速度測定(平成6年度):ポナペ島及び父島において西太平洋の最も古い海洋底(160Ma)と最も若い海洋底(`0Ma)のレイリー波群速度を測定し、従来実測された如何なる地域よりも早い群速度及び遅い群速度を得た。コア・マントル境界P波トモグラフィー(平成7年度):グローバルなP波及びPcP波到達時刻データを用いて、コア・マントル境界付近の水平不均質構造を求めた。特に、新しいモデルを提出するよりも用いたデータから確実に抽出できるイメージを明らかにすることに焦点を絞り、東南アジアと中南米の低速度異常と北極域の高速度異常を見いだした。
著者
岡 隆一 西村 拓一 張 建新 伊原 正典
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.86, no.6, pp.764-775, 2003-06-01
被引用文献数
21

語彙に依存しない音声の検索方式を二つ取り上げ,それらの性能を比較する.検索方式の二つとは,検索対象の音声データベースと音声クエリー波形の双方について,各フレームの表現が分析フレーム特徴そのものとしてそれを用いるものと,フレーム特徴から音素々に変換したものを用いるもの,である.フレーム系列表現された検索対象の音声データベースと音声クエリーとの間では連続DPによるスポッティング処理が適用される.連続DP値のローカルピークを検出し,それの抽出する音声データベース中の重なりのない音声区間を検索出力とする.日常会話の発話音声を検索対象者音声データとし,音声クエリーによる検索実験を行った.より高い検索性能を与える方式は各フレーム特徴を音素記号に変換した方式であることが明らかになった.
著者
久松 洋介
出版者
東京理科大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2011

デスリガンドの一種であるTRAILとデスレセプターを介するシグナル伝達は、がん細胞選択的にアポトーシスを誘導するため、副作用の少ない抗がん剤開発のための標的経路として注目されている。本研究は、生体内に存在する亜鉛イオンもしくは鉄イオンを用いて、Zn^<2+>(bpy)_3もしくは、Fe^<2+>(bpy)_3錯生成に基づくC_3-対称性の自己集積型TRAIL様人工デスリガンドの創製を目的として取り組んだ。採用1年目である本年度、C_3-対称性構造を有する自己集積型TRAIL様人工デスリガンドを開発するための配位子の選定を行い、1,10-フェナントロリン配位子に対してデスレセプターとの相互作用部位であるPatchA、PatchBペプチドを導入したリガンドの合成を行った。今後、合成した人工デスリガンドの精製およびTRAIL様活性評価と課題は残っているものの、一定の進展はあったと判断する。さらに、C_3-対称性構造に固定化されたトリスシクロメタレート型イリジウム錯体に関して、種々の誘導体化を行い、特徴的な発光特性を有する新規イリジウム錯体を見出した。この知見に基づき、イリジウム錯体にPatchAペプチドを導入したリガンドを合成し、現在、TRAIL感受性細胞を用いた活性評価に取り組んでいる。ドイツでの半年間の留学では、人工トランスフェクション試薬および4点型双生イオン部位を導入した自己集積型分子の創製研究に取り組んだ。特に後者では、高極性溶媒中で外的な刺激に応答可能な超分子ポリマーの生成に関して有用な知見を得た。
著者
山口 忍
出版者
茨城県立医療大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2009

水俣病発生した後1965年以降に公衆衛生看護活動に類似する活動が行われていたことを発掘することができた。それは「移動診療所の活動」であった。活動を行っていたのは、看護職、医療職、資格を持たない人々である。その中でも、看護師である堀田静穂氏が行っていた訪問活動は、保健師の「家庭訪問」と酷似していた。その訪問活動を受けた患者から「家族関係がよくなった」「不安が軽くなった」「地域の活動に患者が出向くようになった」という評価を得ることができた。
著者
和田山 正
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 = The transactions of the Institute of Electronics, Information and Communication Engineers. D-II (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.88, no.2, pp.170-187, 2005-02-01
被引用文献数
11

本論文は, 記憶性の通信路の一種であるバースト誤り通信路に適した反復復号法の原理, 並びにこの分野の研究動向に関する紹介を目指したものである.論文の前半では, バースト通信路モデル, 既存のバースト誤り訂正手法, LDPC符号の基礎などについて述べる.後半では, Belief Propagationに基づく記憶性の通信路に適した反復復号法の原理を紹介したのち, 具体例としてギルバート通信路, 二次元バースト通信路に適した反復復号法についてその詳細を示す.