著者
内田 達人 敷田 幹文
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.31, pp.133-138, 2008-03-21

インフォーマルコミュニケーションの重要性は広く認識されているが,コミュニケーションの場の分散化によりその機会は減少している.この流れを受け,状況情報を用いたコミュニケーション支援が分散環境下において数多く行われており,その支援効果が確認されている.しかし,これらの支援方式はコミュニケーション全体を支援対象としているため,支援効果をあげることによりインフォーマルコミュニケーションの機会が減少しかねない問題を持つ.この問題に対して,本稿では2種類の状況情報を使用することにより,受信側がインフォーマルなメッセージを受け入れられるタイミングを算出しメッセージの通知を行う.これにより,ユーザ間にストレスを与えることなく,分散環境下におけるインフォーマルコミュニケーションの活性化を実現する.The importance of informal communications is widely recognized. However, the chance decreases because the communication space decentralized. There are a lot of communication supports that uses context information for this problem. And, the effect of those supports is confirmed. These supports target all communications. Therefore, the chance of informal communications might be decreased. In this paper, we use two kinds of context information to solve this problem. And, we calculate timing to be able to accept an informal message by using these contexts. This method notifies an informal message according to the timing. So, this method decreases the stress between users. And, this method activates informal communications of the distributed surrounding.
著者
中野 雄介 山登庸次 武本 充治 須永 宏
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.727-738, 2008-02-15
被引用文献数
3

近年,インターネットをはじめとする分散環境で,様々なコンポーネントを連携させ,サービスを提供する試みがさかんになっている.これにともない,ネットワーク上でのコンポーネントの提供が増えている.しかし,このようなコンポーネントの数は十分とはいえず,連携サービスの作成者が意図したサービスを自由に作れるほどコンポーネントはそろっていない.そこで,Web アプリケーションが生成するHTML ドキュメントの中から,Web アプリケーションの処理結果の部分を抽出する手法を,Web アプリケーションのWeb サービス化のためのラッパ生成に応用することを提案する.本手法はHTML ドキュメント内の各タグのネストの回数(深度)の変化に規則的なパターンがある部分を結果部分として抽出する.本手法を評価するための評価プログラムを実装し,既存のWeb アプリケーションが生成するHTML ドキュメントから,結果部分の抽出を試みた.100 ドキュメント中76 ドキュメントから結果部分を抽出することに成功した.加えて,本提案はラッパ作成者に対して十分なユーザビリティを提供できることを確認した.This paper proposes a novel method to create Web Services by transforming existing Web applications in the Internet or enterprise networks. Recent technical trends in service coordination using various kinds of components in distributed service execution environments necessitate the provision of elemental service components, which typically take the form of Web Services. However, the number of Web Services is still small although that of Web applications is enormous, and so there should be a method that makes good use of such Web applications. Our approach is to convert HTML documents a Web application creates into a Web Service interface by extracting the operational result parts of the Web application. In this method, the depth of HTML tags, i.e., the number of nests of a given HTML document is analyzed to identify a regular patter and extract this part as an output. Through the evaluation of the wrapper system including this method, it is shown that correct result segments can be extracted from 76% of documents among a hundred. Also, it is clarified that this method has good usability for wrapper creators.
著者
金光 永煥 中里 秀則 星合 隆成 浦野 義頼
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DC, ディペンダブルコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.15, pp.7-12, 2008-04-16

分散環境でタスクを効率よく実行する場合,タスクの実行時間と通信遅延を考慮して実行粒度を調整することが重要である.これまで我々は,タスク実行粒度調整のためにDAGの最大経路長の増加を抑え,かつ通信遅延を抑えるために各マシンでの実行サイズに下限値を設ける,という特徴を持つ「タスクマージ」を提案した.ところがタスクマージでは各タスクの通信と実行の同期がとられ,応答時間の短縮にはつながりにくいという問題がある.そこで,実行と通信の同期を行わずにタスク同士をまとめる「タスククラスタリング」によって,応答時間を短縮することを検討した.本稿では,このような粒度調整を目的としたタスククラスタリングを行う最に必要となる基準を考察した.
著者
矢野 裕章 中西 正樹 三輪 忍 中條 拓伯
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. 計算機アーキテクチャ研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.181, pp.75-80, 2009-01-06

現在,東京農工大学共生科学技術研究院を中心に共生情報工学プロジェクトが推進されている.今後のマルチコアプロセッサや組み込み機器で構成される並列/分散ネットワーク環境において、仮想マシンを構築することで汎用的な計算環境を実現することを目的とする.その大規模分散環境において,利用するプロセッサの台数の増加にしたがって性能を向上させるための組み込み仮想プロセッサの概念を提案する.そして,その実験評価システムについて示し,実装の方向性について述べる.
著者
中脇 望 舟阪 淳一 石田 賢治 天野 橘太郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.560, pp.13-18, 2003-01-09

近年のインターネット上で提供されるコンテンツの多様化に伴い,コンテンツが大容量化する傾向にある.利用者がこのようなコンテンツをより早く取得できるようにすることは重要な課題である.この要求を満たすために,1つのファイルを複数のブロックに分割し複数のサーバから並列にダウンロードする方式が提案されている.しかし,既存の方式は(1)コンテンツを要求する際あらかじめ分割数を決定しておく必要がある,(2)クライアントから各サーバへの利用可能帯域について考慮していない,という問題点がある.そこで本稿では,各サーバに対するスループットを観測することにより,リクエストするブロックのサイズを動的に変更する方式を提案した.提案方式ではファイル分割数も動的に決定される.インターネットを用いて評価した結果,提案方式の方が従来方式よりファイル取得時間を短縮化できることが分かった.
著者
白 晶 松下 正彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.578, pp.333-338, 2007-03-01

現在、P2Pネットワークにおけるファイル交換は、サイズの大きいファイルの送受信が中心になってきている。各ピアは相手にファイルを転送する速度を制限するので、単一のピア間のファイル転送は遅いという現状がある。また、従来のピア間でファイルを転送する方法は、一対一の関係で行っているので、転送速度が遅いという欠点もある。本論文では、これらの問題を解決するため、協力ピアの利用手法を提案している。具体的には、P2Pネットワーク上で、ダウンロードしたいファイルのサイズと転送平均速度に基づき、ファイルを分割する。そして、協力ピアを決めて、各協力ピアにダウンロードしたいファイルの一部分を転送してもらうことにする。本稿では、転送系の構成法を示し、シミュレーションによって、高速化が達成できることを示す。
著者
舟阪 淳一 二矢川 敏夫 石田 賢治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.36, pp.19-24, 2009-05-14
被引用文献数
1

ファイルを部分に分解し、複数のサーバから同時に別々の部分を取得することによって高速化を図る並列ダウンロードが提案され、効率的な実行について研究が重ねられてきている。従来のTCPを用いる方法には、データリンクで損失の多発するネットワークにおいては性能が低下するという問題があった。これを解決するために我々はTCPの替わりにSCTPを用い、特にマルチストリーム機能の適用に注目した並列ダウンロード方式を提案してきた。本稿ではSCTPマルチストリームを用いて並列ダウンロードを実現する方法を検討し、用いるサーバを1台のみに簡単化して(分割ダウンロードとして)シミュレーション実験により評価する。ここではネットワーク環境のパラメータである遅延、パケットロス率を変更し、方式のパラメータである同時リクエスト数、分割数、ストリーム数をさまざまにとり、シミュレーション実験を行った。その結果、SCTPマルチストリームが分割ダウンロードのロス耐性を向上させる効果をもつことが明らかとなった。
著者
片桐 展子 片桐 康雄
出版者
日本貝類学会
雑誌
ちりぼたん (ISSN:05779316)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.37-42, 2007-08-31
被引用文献数
1

イソアワモチOnchidium verruculatumは暖流が洗う外洋に面した潮間帯の岩礁に棲み,千葉県の房総半島が北限とされる(黒田・波部,1971)。体全体が保護色ともいえる岩と同じ色調で,小判型である(図1)。イソアワモチの頭部には1対の触角があり,触角の先端にカタツムリのような柄眼がある。イソアワモチは頭部の柄眼の他に背中にも眼があることで知られる。体の背側の外套は大小の粟状の突起で覆われるが,一部の突起は背眼を備え担眼突起と呼ばれる。担眼突起は外套の中央部付近にあり,1個体に15個前後,1つの担眼突起に3〜4個の背眼が光軸を異にしてそれぞれ別の方を向いている。イソアワモチは柄眼と背眼の2種類の眼を持っているのである。柄眼も背眼も直径0.2mm位で黒い点として肉眼で識別できる。(Stantschinsky,1908;黒田・波部,1971;Okuno et al., 1976;片桐,1999)。イソアワモチは不思議な動物で,全身で光をキャッチしている。行く方向へ延ばした触角の先端に柄眼がある。外套背面では伸び縮みする担眼突起の上で背眼が周囲を見張っている。そして,柄眼と背眼の他にも,眼外光受容である皮膚光覚細胞が体表全体に夥しく散在する。その上,中枢神経系に光感受性神経節細胞が存在する(後藤・西,2003)。イソアワモチは光情報を得るために多種類で多数の光受容装置を搭載している。このような動物は他に例がなく,イソアワモチは光受容の研究に貴重な動物である(平坂,1912;Eatagiri et al., 1985,1990;片桐,1999)。私たちは1975年頃からイソアワモチに見られる多種類の光受容装置について研究してきた。研究材料であるイソアワモチは主に房総半島で採集し,実験室に持ち帰って飼育していたが,その過程で「イソアワモチと一般に呼ばれているものには2種混じっている」ことに気付いた。2種を区別するために,一般にイソアワモチと呼ばれているものをイソアワモチOnchidium verruculatumとし,もう一つをミニアワモチ(仮称)Onchidium sp.と呼んでいる(これは便宜的な仮称であり,正式な標準和名として提唱するものではない)。ミニアワモチはイソアワモチに非常に似た動物である。イソアワモチとミニアワモチは図1と2のように2種並べて見れば違いが分かる。しかし,どちらか一方だけを見たのでは,外観による区別は難しいようである。一般には,ミニアワモチはイソアワモチと同一視され区別されていないため,ある動物図鑑にはミニアワモチの写真がイソアワモチとして掲載されているし(濱谷,1986),ある臨海実験所にイソアワモチの採集を依頼したところミニアワモチが届いた。私達は研究を始めた当初から,同じ採集地で見かけるミニアワモチをイソアワモチと区別し,イソアワモチを選んで採集し実験してきた。ミニアワモチは以下に述べるいくつかの特徴と発生の孵化時の状態に違いがあるので,イソアワモチとは別種であると考えている(藤本,1984;片桐・他,1983;片桐,1999)。
著者
元木 貢 佐々木 健 楠木 浩文 水谷 澄
出版者
日本ペストロジー学会
雑誌
ペストロジー (ISSN:18803415)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.63-69, 2008-10-31

1.ウエストナイル熱等の昆虫媒介性疾病が日本に侵入したときに備えるため,家屋周辺のオープンスペースを対象とした蚊成虫対策を検討した.2.屋外開放環境下に薬剤処理する方法として,動力噴霧機を用いた低濃度多量処理およびULV機による高濃度少量処理を採用した.薬剤は,前者にクロルピリホスメチル10%乳剤を,後者にはフェノトリン10%ULV用乳剤を選定した.3.クロルピリホスメチル10%乳剤を用いた低濃度多量噴霧の用量は,250倍と500倍希釈液・250ml/m^2処理が,フェノトリン10%乳剤のULV噴霧は,2〜4倍液・2ml/m^2処理が適した用量であることがわかった.4.同時に検討した植物に対する薬害試験は,2種の観葉植物の鉢植えを供試した.殺虫剤製剤に対し敏感に反応することが考えられたスパティフィラムは,前述した希釈倍率の高い用量区でも,若干の影響が認められた.5.この結果,実際に屋外開放環境下で噴霧処理する際は,観葉植物などに対し,できる限りあらかじめ被覆すること,もしくは,噴霧に暴露されない安全な場所に移すことを考慮すべきである.6.低濃度多量処理は作業性に若干問題があり,ULV処理はコスト高になることがわかった.どちらの方式を採用するかは,実施場所の地形,対象面積および水源の有無などにより選択する必要がある.しかしながら,公園や住宅地など広域に薬剤処理する場合には,大型機器が必要である.
著者
松山 聡 久保 喜平 大橋 文人 高森 康彦
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.59, no.3, pp.201-203, 1997-03-25
被引用文献数
2 8

イヌ,ネコ,ウシ, ウマおよびウサギの正常肝臓組織より, 癌抑制遺伝子の一つと考えられているプロヒビチンcDNAの一部のクローニングをRT-PCR法により行った. その結果, 今回, RT-PCRにより増幅された部分は, 各動物種間でcDNAの塩基配列では約90%, アミノ酸配列では約95%以上の相同性を示した. したがって, これらのRT-PCR産物は, 各動物のプロヒビチンcDNAの一部であることが示唆された.
著者
湊 宏 大久保 皖司
出版者
日本貝類学会
雑誌
ちりぼたん (ISSN:05779316)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.3-4, 1991-07-31
著者
湊 宏
出版者
日本貝類学会
雑誌
貝類学雑誌Venus : the Japanese journal of malacology (ISSN:00423580)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.109-111, 1975-09-30

Land snails of the Genus Parmarion belonging to the family Helicarionidae include two species (HOFFMANN, 1940). The specimen of Parmarion martensi SIMROTH, 1893, reported in this paper was collected by Mr. K. UOZUMI on January 2th, 1975 from Ishigaki Island, the southern Ryukyus, Japan. The reported distribution of Parmarion has been limited to the Southeast Asia (Hainan Is., Cambodia, Sumatra, Java, Lumbok and Borneo) and the northernmost record was from Hainan Island, China. This specimen here reported represents the first record of the species from Japan, or some 1400 km northeastern range extension.
著者
松木 隆宏 松岡 正明 寺田 真敏 鬼頭哲郎 仲小路 博史
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.71, pp.323-328, 2008-07-17
被引用文献数
1

近年,P2P ファイル交換ソフトウェア環境を悪用したマルウェアなどにより,個人あるいは組織の機密情報が流出する事象が続発し,社会へ悪影響を与えている.本稿では,P2P ファイル交換ソフトウェア環境において,マルウェアによる感染ノードの活動や利用者の誤った操作によって,ノードから機密情報が流出する問題に対し,意図しないファイルの流出を検出した場合にホストが送信するパケットに符号を付与し,不正な活動をしていることを近傍ネットワークに広報する機能を提案する.また,提案方式を実装したプロトタイプシステムについて報告する.Recently, there are many problems regarding the P2P file exchange environment on the Internet. The need to reconsider the current P2P file exchange environment for information leak. In this paper, we propose notification function of illegal activities of host. That is a part of the Information part of Sharing Architecture for P2P File Exchange Environment we showed. And we show prototype system.
著者
馬場 達也 藤本 浩 角 将高 稲田 勉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.193, pp.15-21, 2005-07-14

現在、ワームやスパイウェアなどのマルウェアの感染による被害が大きな問題となっている。そこで、PCを企業ネットワークに接続する際に、そのPCがマルウェアに感染していないことをチェックする検疫技術が必要とされている。しかし、クライアントOSとしてWindowsを対象とした技術は存在するが、Mac OSやLinuxなどの非Windows OSが混在した環境への対応は十分であるとはいえない。本稿では、Windows以外のOSが混在した環境でも適切な検疫を行う方式について検討した結果を報告する。
著者
伊田 久美子
出版者
イタリア学会
雑誌
イタリア学会誌 (ISSN:03872947)
巻号頁・発行日
no.33, pp.56-72, 1984-03-15

"Una donna", il primo romanzo di Sibilla Aleramo e forse la piu famosa e migliore belle sue opere, suscito rampia attenzione e il dibattito di letterati, socialisti e femministe di auora(da Ojetti, Graf, Bontempelli, a Olper Monis, Lombroso eec.). Era il momento in cui in ltalia il movimento femminista si trovava in una fase di sviluppo, con la nascita delle varie organizzazioni delle donne a cui partecipo anche l' Aleramo. Questo romanzo, autobiografico, narrato in prima persona, racconta la storia di una donna dall' infanzia al matrimonio. allanascita del figlio, all' abbandono della famiglia. Si tratta dell' esigenza di una "individualita intera" da parte della donna, che giustamente prese la forma di autobiografia. Si puo notare che in questo romanzo esistono due dimensioni contrastanti di emancipazione della donna: una razionalista che richiede l'uguaglianza e l' altra romantica che, partendo dall' individualismo, finisce con il sottolineare la diversita tra i sessi. Queste sono, infatti. le idee ereditate dai suoi genitori. rappresentate nelle loro figure descritte nel romanzo. Ma oltre a questo elemento personale, c'e coincidenza con la tendenza generale dell' ideologia femminista che ondeggia tra queste due posizioni che ancora oggi non sono arrivate a una sintesi.
著者
曽田 三郎
出版者
広島大学大学院文学研究科
雑誌
広島大学大学院文学研究科論集 (ISSN:13477013)
巻号頁・発行日
vol.67, pp.33-54, 2007-12

中华民国是各省脱离清朝统治而成立的, 因此推进新的行政制度也是最初各省独自进行的。但是, 制定中华民国临时约法之后, 根据该法, 大总统·国务员, 参议院等中央行政·议会机构一旦建立, 再加上正式召开国会, 制宪筹备等工作安排到政治日程上, 就有必要制定统一的地方制度方案。中华民国诞生的1912年, 法制局在制定地方制度方案方面, 起了重要作用。当初在大总统直属下的法制院, 随着袁世凯就任临时大总统, 作为法制局就设在国務总理直管之下。1912年这一年, 法制局也发挥局員在日本·德国留学的经验, 制定了三种地方制度方案, 但是, 都没通过参议院。其原因不在于参议院本身, 而在于都督, 省议会等地方势力方面。袁世凯面临着这些势力的反对, 在参议院正式开始审议之前, 撤销了有关地方制度的法案。另一方面, 袁世凯为了汇集地方的意见, 要求各省派遣代表, 设立了行政谘询处。这种措施一方面損害了国务院与法制局的权威, 另一方面强化了总统府秘书与政治顾问对制定地方制度方案所起的作用。