著者
亀井 源太郎
出版者
首都大学東京
雑誌
法学会雑誌 (ISSN:03868745)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.237-267, 2007-12
著者
安藤 雄一 高徳 幸男 峯田 和彦 神森 秀樹 根子 淑江 宮崎 秀夫
出版者
有限責任中間法人日本口腔衛生学会
雑誌
口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
巻号頁・発行日
vol.51, no.3, pp.248-257, 2001-07-30
被引用文献数
14

成人を対象とした歯科健診は低受診率による選択バイアスが生じやすいことから,1999年度に行われた第4回新潟県歯科疾患実態調査では,従来の歯科健診のみによる方式から,あらかじめ調査対象者全員に質問紙を配布して歯科健診を行う方式に切り替えた。本論文では,歯科健診の受診率と質問紙の回答率,健診受診者と非受診者の特性を比較することにより,新たに採用した調査方式の有用性を評価することを目的とした。調査地区は,新潟県内14保健所に1〜2地区を割り当て,23地区を抽出した。調査対象者は,対象地区内に在住する1歳以上の全住民3,561名とした。歯科健診の受診率は35.3%と低く,年齢・性差が大きかった昿質問紙の回収率は83.2%と高く,年齢・性差は小さかった。質問紙の各項目について健診受診の有無別に比較した結果,自己評価による現在歯数は60〜70歳代で受診者のほうが多かった。これは,歯科健診のみによる従来型の調査方法を採用し,受診率が今回のように低い場合,高齢者の現在歯数が過大評価されることを示唆している。また,歯科健診の受診者は,非受診者に比べて,口腔の自覚症状を有する割合が高く,歯科医院を早めに受療し,歯石除去経験のある割合が高かった。以上より,今回新たに採用した調査方式は,対象集団の実態を正しく示すために有用と考えられた。
著者
山本 清
出版者
筑波大学大学研究センター
雑誌
大学研究 (ISSN:09160264)
巻号頁・発行日
no.30, pp.1-34, 2004-01

今ご紹介いただきましたように、本日のテーマは皆さんのお手元のレジュメにあるとおり「国立大学の財務と法人化の課題」ということですが、私立大学の方も3分の1程度おられるということですので、「少し一般的な話をしなければいけないな」 ...
著者
佐々木 尚
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EID, 電子ディスプレイ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.353, pp.17-20, 2003-09-30

LCDのための視覚線形なガンマ補正の方法を提案する。この方法は自然でかつ正確なものであり、LCDの電気光学的特性のモデリングには区分的階調再現曲線モデルを利用し、視覚の光学感覚特性モデルとしてはDICOMグレースケールを利用する。
著者
稻垣 誠二
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.46, no.544, pp.35-36, 1939-01-20

該化石は岩手縣二戸郡金田一村湯田産で, その産出層位は大塚學士の下部門ノ澤層群である。標本の保存状態は比較的に良く, 2個體が重なり合つて産す。上部のものは腹部の形態から雌と確認されるが, 下部の性別は判然しない。兩標本とも同一種に屬し, 相模灣以南臺灣に到る本邦近海に産する Scylla serrata (FORSKAL)「ノコギリガザミ」に酷似して居る。亦甲殻の外形は Portunus trituberculatus (MIERS)「ガザミ」のそれにも似て居る。分類上重要な螯脚長節の前縁に於ける棘數が不明であるが, 種々の點より見て本化石標本を新種と認め, 之にScylla miocenica INAGAKI なる新名を與へた。
著者
湯 陵華 森島 啓子
出版者
日本育種学会
雑誌
Breeding science (ISSN:13447610)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.153-160, 1997-06-01
被引用文献数
4

雑草イネとは稲田の中や周辺に雑草として定着しているイネで,直播田で多く報告されている。世界各地で収集された雑草イネ24系統の各種形質およびアイソザイム変異を調査し,その遺伝的特性を明らかにしようとした。繁殖体系に関しては,自然脱粒・自然発芽する自生型と,形態・生態が栽培イネと非常に似ているためイネに混入したまま収穫・播種される作物擬態型の2つのタイプが認められた。また,インド型・日本型への分化が明瞭に認められた。供試系統はインド型的作物擬態型(I群),インド型的自生型(II群),日本型的自生型(III群)に大別されたが,これらは異なる起源を持つと考えられる。作物擬態型は,古い在来品種が持っていた多様な遺伝変異の中から雑草的なものが選抜されて残ったのであろう。野生イネの分布する熱帯の水田地帯で見出される自生型は,野生イネと栽培イネの自然交雑に由来するものと考えられる。野生イネの分布していない地域で見出される自生型系統の起源についてはよくわからないが,目印交雑のような遠縁品種間交雑の分離後代に由来する可能性や,過去に存在した野生イネと栽培イネとの自然交雑の結果生じた可能性などが考えられる。中国長江下流域に自生していた雑草イネ(III群)の成立には,この地域に存在していた可能性の高い日本型的野生イネが関与したと考えることもできる。
著者
中野 重大
出版者
放送大学
雑誌
研究報告 (ISSN:09152202)
巻号頁・発行日
vol.54, pp.9-18, 1993-03

平成元年に改訂された小学校学習指導要領は、平成四年度から全面実施となる。その間の移行措置については、すでに特例と通達で示され、いわゆる「慣らし運転」も、いよいよ最終段階に入った。この移行措置期間の平成3年3月に、文部省は、小学校児童指導要録を改訂し、各都道府県教育委員会等に通知した。指導要録の改訂は、学習指導要領の改訂を受けてなされるものであり、新学習指導要領に基づく教育を適切に評価するために、指導要録の改訂がなされたのである。このように、新学習指導要領と新指導要録は一体のものであり、新指導要録によって、新しい学習指導要領の目指すものが、より鮮明にされたのである。「子供のよさを生かす」ということは、今次改訂の学習指導要領と指導要録の目玉の一つであり、これからの取り組みの重要な課題なのである。
著者
佐藤 智子 佐々木 肇
出版者
岩手県立大学
雑誌
総合政策 (ISSN:13446347)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.103-125, 2008-03

1992年釜石市を主会場として三陸・海の博覧会が開催されたが、博覧会の目玉のひとつが、ディーニュ・レ・バン市で1億9千5百万年前の地層から発見された、アンモナイト化石群の剥離標本(複製)の展示であった。この標本(複製)製作に力を貸したのが、ディーニュ・レ・バン市にあるオート・プロヴァンス地質学研究所であったことが縁で、釜石市は同市を知ることになった。市関係者の相互訪問を経て、1994年両市は姉妹都市提携を締結したが、最初の数年間は児童・生徒の絵画交換交流が続いたものの、2000年以降その交流は途絶えた状態になっている。本論では最初に、太平洋に面している海の町釜石市と、アルプスの麓にある山の町ディーニュ・レ・バン市がどのようにして知り合ったのかを詳しく解明した。そして次に、姉妹都市提携後どのような交流へと発展していったのか、その軌跡を辿った。さらに、初動期が過ぎると、瞬く間に交流活動が停止状態に陥ってしまった原因はどこにあるのかを考察した。最後に、両市の姉妹都市交流復活の道を探るべく、いくつかの提言を試みた。
著者
谷川 毅 高儀 雅俊 一井 眞比古
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.71, no.2, pp.249-251, 2002-03-15
被引用文献数
3 19

タマネギ品種の品種識別並びに品種間の類似度を評価するために, タマネギ22品種を用いてRAPD分析を行った.RAPD分析に100種類のプライマーを供試したところ, 17種類で再現性のある多型バンドが得られた.17種類のプライマーで合計88本の増幅バンドが得られ, その内35本のバンドが多型を示した.数種類のプライマーから得られた多型バンドを組み合わせることにより22品種全てを識別することができた.類似度は, 0.836-0.979の範囲であり, 品種間の遺伝的距離が近いようであった.類似度に基づくデンドログラムでは, タマネギ22品種は大きく6群に分かれた.'スーパーハイゴールド'は他品種と遺伝的に離れていた.各群に含まれる品種の形態的および生態的特性並びに遺伝的背景には一定の傾向は見いだせなかった.一方, 培養細胞からの植物体再分化能が高い品種では欠失し, 低い品種では存在するRAPDマーカーOPD-03-850が得られた.
著者
Hayashi Terutake Maekawa Katsuhiro Tamura Masashi HANYU Kenichi
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
JSME International Journal Series A Solid Mechanics and Material Engineering (ISSN:13447912)
巻号頁・発行日
vol.48, no.4, pp.369-375, 2005-10-15
被引用文献数
25

The present paper investigates the laser sintering of titanium sheets toward the fabrication of porous artificial bones. The novelty lies in the use of a titanium powder sheet mixed with an organic binder and the application of selective laser sintering to the fabrication of a laminated porous structure. Alternating irradiation of Nd: YAG pulses with short scanning paths results in the suppression of distortion of the sintered part as well as enhanced mechanical properties. Under the appropriate conditions identified in the experiment, a bending strength of 63MPa and a Young's modulus or 1.5GPa are attained when the load is applied parallel to the lamination direction, whereas load vertical to the lamination direction yields 79MPa and 1.8GPa, respectively. The size of pores varies from 200 to 300μm, and the porosity is approximately 65%. These values, other than Young's modulus, are almost equivalent to those of human bones.
著者
橋本 茂 奥浦 孝彦 駒井 春士
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.21, no.64, pp.7-12, 1997-10-31

In march of 1997,we broadcasted the total eclipse of the sun live from Mongolia with the latest technology. Despite of terrible weather the actual shooting was successfully done up in the air with the helicopter camera. In the midst of the black-faced sky was the beautiful "Diamond Ring" we could see very clearly. The world-widely controversial comet "Hale-Bopp" was captured by the all new ultra high sensitivity HDTV camera just mysterious as it was.
著者
丸山 マサ美 桑本 美智子 安藤 満代
出版者
九州大学
雑誌
九州大学医療技術短期大学部紀要 (ISSN:02862484)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.49-53, 2002-03

Present study tried to examine patient A's view of life, sense of value or happiness by her essays, letters, or diary in the struggle with illness, for the purpose of groping about terminal care of school children. Though medical staff usually have had a tendency to chink of children in terminal stage from the view of medicine, but it is also important to think of children from the view of various aspects, such as the ability of decision, parents' acting judgement or role, children's own life in the life course. In the present case, classroom for weak children was the base of A's heart, and A's classroom was the place of establishing identity. The important point for QOL of school children in terminal stage is the view of recognizing them as growing with death because they are in the process of growing and development. So it is important to take in to consideration how children spend their time and limited space from the viewpoint of children. In addition, it is very necessary for nurses to be an advocacy as well as their parents.
著者
丸山 マサ美 安藤 満代 松崎 彰信
出版者
九州大学
雑誌
九州大学医学部保健学科紀要 (ISSN:13482319)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.85-90, 2003-09

Recently, due to the increased recognition of the importance of patient-focused medical care, the concept of informed consent or patients' understanding ability in terms of truth-telling is reconsidered. This report proposes the adaptation of concept narr