著者
山田 真裕
出版者
筑波大学
巻号頁・発行日
1993
被引用文献数
1

自民党代議士の集票システム:橋本登美三郎後援会額賀福四郎後援会の事例研究 ~ 山田、真裕
著者
片岡 英幸 福原 隆宏
出版者
THE JAPAN LARYNGOLOGICAL ASSOCIATION
雑誌
喉頭 (ISSN:09156127)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.118-123, 2014-12-01 (Released:2015-07-22)
参考文献数
35
著者
中島 義博 前田 貴司 今石 喜成 岩佐 聖彦 原野 裕司 荻野 美佐 志波 直人 山中 健輔 松尾 重明 田川 善彦
出版者
バイオメカニズム学会
雑誌
バイオメカニズム (ISSN:13487116)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.235-242, 2000-06-15 (Released:2016-12-05)
参考文献数
10

Purpose Exercise of patients was carried out to maintain and improve their body functions. The load on the hip joint during exercise was analyzed using the integrated EMG and force measurement of agonist and antagonist muscles. Method Experiment 1: The relationship between the integrated EMG and the muscle force of hip abduction was examined to identify their linearity up to 100% MVC using a Cybex 6000. Twelve lower extremities of six healthy males were used. Experiment 2: The load on the hip joint was estimated through this experiment, using twenty lower extremities of ten healthy males. Exercises such as straight leg raising (SLR), hip abduction, and knee extension were performed. The integrated EMG at 100% MVC and the muscle force of agonist and antagonist were measured. Then the integrated EMGs of agonist and antagonist were measured to determine the muscle force in proportion to the force at 100% MVC. Mathematical models were used to analyze the load on the hip joint in each exercise. Results Experiment 1: The integrated EMG and the muscle force of the hip abduction showed a strong linearity up to 100% MVC. Experiment 2: In SLR, the resultant force on the hip joint was 908 N and 1.4 times body weight at 10 degrees hip flexion. It was 765 N and 1.2 times body weight at 20 degrees, and 657 N and equal to body weight at 30 degrees. In hip abduction in the lateral position, it was 1.8 times body weight at 10 degrees hip abduction, and it decreased with increasing hip abduction. In knee extension with sitting, it was 127 N and 0.2 times body weight at a 60-degree knee flexion angle, and it increased gradually with knee extension. Conclusion The analyzed values showed good agreement with those from sensorized prostheses. The proposed method in this study was considered appropriate for evaluating the load on the hip joint during exercise. In SLR, the load was 1.4 times body weight, which was unexpected. Our approach will be applicable to other exercises in a rehabilitation protocol.
著者
宮田 公治
出版者
公益社団法人 日本語教育学会
雑誌
日本語教育 (ISSN:03894037)
巻号頁・発行日
vol.141, pp.36-45, 2009 (Released:2017-04-05)
参考文献数
8

本稿は「にとって」の用法について,教室での説明に供することを念頭に置き,簡明な記述を目指したものである。「Xにとって,AはB」は,「経験者がXである場合を適用範囲として,「AはB」という判断を行う(=“少なくともXの場合は,「AはB」と言える”)」という意味の表現である。B(述語)の位置を占めるのは名詞・形容詞を基本とするが,不自然な例になりやすいのは形容詞である。なかでも「反対だ」「嫌いだ」など,常に特定のXのもとに下される個別的判断を表す述語は「にとって」と結びつきにくい。これらは“X(経験者)を必須成分とし,「XはA{が/に}B」という文型をとる”という構文上の共通点を持つ。ただし,「にとって」は構文関係を明示するという機能も有しており,その機能を優先して,これらの述語にあえて「にとって」を共起させることもある。
著者
塩谷 英之 宮脇 郁子 北野 貴美子
出版者
神戸大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

本研究を通じてメタボリックシンドローム患者の運動介入に関しては運動量増加という観点から歩数の増加、体力増加などを積極的に支援していくことの重要性が明らかとなった。ただ運動量の増加だけでは不十分で一方では血圧低下の観点からはリラックスを主目的とした東洋的運動の効果も重要であり、日常生活にこれらの有酸素運動と東洋的運動をうまく組み合わせることで効果的な運動療法になると考えられた。したがって運動療法支援にはこれらの運動を組み合わせて支援することが重要と考えられた。
著者
藤井 容子
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.85, no.778, pp.2621-2628, 2020 (Released:2020-12-30)
参考文献数
7

The Shikoku pilgrimage route consists of 88 official temples and numerous other sacred sites located around the island of Shikoku. There are some accommodation options for the pilgrims. However, there are only a few choices for low cost accommodation. Zenkonyado is an accommodation where the local residents or homeowners welcome Shikoku pilgrims to stay overnight for free or at a low cost. This is based on Shikoku Pilgrimage culture called Osettai.  The aim of this paper is to clarify: 1) The characteristics and problems of the housing spatial layout and management of the Zenkonyado; 2) The needs and the challenges of the pilgrims; and 3) The future direction of the Zenkonyado.  Methodologies used are: 1) Interview with the owners of the Zenkonyado; 2) Measurement of the space and the equipment; and 3) Survey questionnaire for the pilgrims.  The study found that for Zenkonyado: 1) Converting unoccupied houses is effective as it allows full use and utilization of unused rooms and facilities; 2) Socio-cultural exchange was made easier and more convenient for pilgrims and Zenkonyado managers to take part in; 3) Safety and privacy of the managers and the pilgrims are ensured; and 4) A number of aging managers and the changing manners of pilgrims, who stay in Zenkonyado, are some of the issues that could possibly make continued operation of the accommodation difficult.
著者
安 道幹
出版者
日本オーラル・ヒストリー学会
雑誌
日本オーラル・ヒストリー研究 (ISSN:18823033)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.125-144, 2007-09-15 (Released:2018-12-10)

In this text, the movement to excavate remains in Shumarinai is analyzed. When remains function as media to tell the past, these show character of the interpretation diversity and operativeness, exceeding the individual of remains. In addition to, remains don't approve by a one-sided interpretation by the person in the mournful act. It is because the subjectivity of remains often appears. It is shown that remains function so that the person represents voices of dead. Moreover, the grief that the person has accumulated is comforted by the representation. And, participants come to be able to consent and to share the meaning of the remains by the representation. However, the representation has danger that can exclude other interpretations at any time. It is necessary to keep such both of the relation between the person and the dead.
著者
花村 高行 青木 仁史 内田 絵理子 萩原 俊彦
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.6-12, 2008-01-15 (Released:2008-02-29)
参考文献数
21
被引用文献数
1

アセロラはアスコルビン酸含量の高い果実として知られている.アスコルビン酸は必須栄養素としてだけでなく,美白効果をもつ美容素材として化粧品や健康食品に広く使用されている.アセロラの美容効果についてはin vitro試験での有効性は報告されているが,ヒトを対象とした試験の報告は見当たらない.我々は40代の閉経前の健康な女性について,アセロラ果汁飲料の12週間摂取による美容効果をアスコルビン酸含有飲料およびアスコルビン酸を含有しない飲料を対照として二重盲検並行群間比較法により検討した.美容効果の評価は機器による評価,被験者による肌状態のVAS法を用いた自己評価および皮膚科専門医による肌状態の評価により行った.その結果,被験者の自己評価および医師の評価ではアセロラ果汁飲料は2種類の対照飲料より,肌状態に対して高い効果を示した.従って,これらのアセロラ果汁飲料の美容作用には,アスコルビン酸だけでなく他の成分の関与が示唆された.しかしながら,機器による評価では対照とアセロラ果汁摂取で明確な違いは認められなかった.
著者
中嶋 一雄
出版者
認知症治療研究会
雑誌
認知症治療研究会会誌 (ISSN:21892806)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.34, 2022 (Released:2023-02-08)
参考文献数
31

夏目漱石は,神経衰弱・胃潰瘍・糖尿病の持病を有し,糖尿病の治療として当時の最新治療 の厳重食(現在の糖質制限食)が行われた.炭水化物を減らし蛋白質・脂肪を増やす食事内容で,こ の治療により糖尿病と神経衰弱の症状は改善し,最終作の「明暗」に治療光景が描写された.しかる に胃潰瘍は改善せず,結局腹腔内出血で死亡した. 3 種の持病の関連と厳重食の治療効果を,現代の医学で考察してみた.①2 型糖尿病患者はピロリ 菌陽性率が高い.②40 代の糖尿病患者にうつ病発症率が高く,一方再発性うつ病患者は胃潰瘍発生 率が高い.③ケトン体形成食が統合失調症等の精神症状の改善を生ずると報告されている.三種の疾 病は相互に関連していたと考えられた.当時の厳重食は神経衰弱・糖尿病に有効だったが,胃潰瘍に は無効であった.ビタミンA や食物繊維の多い食材を多く摂取すれば,胃潰瘍にも効果があった可 能性がある.
著者
丸山 恭司
出版者
一般社団法人 日本教育学会
雑誌
教育学研究 (ISSN:03873161)
巻号頁・発行日
vol.67, no.1, pp.111-119, 2000-03-30 (Released:2007-12-27)
被引用文献数
1

<他者>あるいは他者性は現代思想のみならず、教育研究においても重要な概念である。この概念に着目することによって、抑圧された人々を不当に扱うことを避けることができる。研究者は<他者>承認の可能性を問うてきた。しかしながら、教える者と学習者の教育的関係は他の人間関係とは異なっているため、<他者>の一般概念を教育の文脈に応用するとき、誤謬が生じることになる。しかし、一方で、教育的関係において<他者>が何を意味するかは決して明確ではない。よって、本論の目的は、教育的関係に現れる<他者>の特性を明らかにし、学習者の他者性を問うことの意味を探ることである。第1節では、まず「他者」概念と他者問題の歴史を概観したうえで、現代思想において問われる<他者>と教育関係における<他者>の相違が考察される。<他者>をめぐる現代の思想家の関心は哲学的であると同時に論理的-政治的なものである。それは、抑圧された人々の解放である。一方、教育的関係において<他者>は必ずしも抑圧されているわけではない。抑圧と解放の図式に囚われてしまうと、教育的関係において現れる<他者>の特性を見落としてしまいやすい。教育的関係において学習者の他者性がいかに現れ、消滅するのかを明らかにするために、第二節では、ヘーゲルとウィトゲンシュタインの他者論を比較する。ヘーゲルの他者概念ではなく、ウィトゲンシュタインの他者概念によって教育的関係における<他者>の特性が説明されることが示される。ヘーゲルおよびその継承者は主人と奴隷の関係が逆転する主奴の弁証法に関心があり、自己意識は初めから承認を求めて闘争する者として描かれている。一方、ウィトゲンシュタインは、<他者>を戦士としても、被抑圧者としても描かない。彼は教育的関係における<他者>の文法的特性に明らかにする。学習者の他者性はその技術と知識の欠如ゆえに言語ゲームの進行を妨げる者として現れ、実践ないし生活形式における一致のうちに解消されるけれども、また顕在するかもしれないものなのである。教育的関係において<他者>を承認する可能性を探るために、学習者の他者性を問うことの意味が、最後に明らかにされる。ウィトゲンシュタインの議論は教育の概念を制限づける。教育は学習者の心性を制御することでも彼らを放置することでもありえない。それは実践における一致として終了する。教育はユートピアを実現するための手段ではなく、われわれは学習者の潜在的な他者性を引き受けるねばならないのである。
著者
武藤 徹一郎 上谷 潤二郎 沢田 俊夫 杉原 健一 草間 悟
出版者
Japan Gastroenterological Endoscopy Society
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.241-247, 1981-02-20 (Released:2011-05-09)
参考文献数
5

内視鏡的ポリープ摘除によって診断した早期癌(m,sm癌)21病変中7病変の周囲粘膜に内視鏡的に観察しうる白斑を認めた.同時期に観察した良性腺腫には,同様の所見は1例にしか認められなかった. 組織学的には,この白斑はH.E.で淡く染まる顆粒を含有する組織球の,表層上皮直下の粘膜固有層への集簇よりなっており,PAS-alcian blueで淡青色に,Mucicarmine,Toluidine blueで弱陽性に染った.電顕では,electron-densityのない円形顆粒の中に,わずかにdensityのある顆粒が混在して認められた.組織化学的にはこの白斑の性状はMuciphageに最も類似していると考えられた.その本態については,いくつかの可能性が示唆されたが,完全には解明しえなかった。 この所見は,良性腺腫・大腸腺腫症の腺腫の周囲粘膜,潰瘍性大腸炎などにも稀に見出されたが,内視鏡的にポリープ周囲粘膜に白斑を認めた場合には,悪性を強く疑うことができるという点で,臨床的に重要な所見であることを指摘した.
著者
村川 美也子 星川 恭子 中川 美奈 田中 聡司 由雄 祥代 須田 剛生 阿部 和道 黒田 英克 飯島 尋子 日本肝臓学会キャリア支援・ダイバーシティ推進委員東部会ワーキンググループ
出版者
一般社団法人 日本肝臓学会
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.64, no.10, pp.476-486, 2023-10-01 (Released:2023-10-12)
参考文献数
8

第44回日本肝臓学会東部会のキャリア支援・ダイバーシティ推進委員会関連企画の一環として,学会参加者を対象にキャリア支援・学会・SNSに関するアンケート調査を実施し,238名(男性78%,女性22%,40歳未満21%)から回答を得た.「希望するキャリアを継続する際の大きな障害」について最多回答は「時間的な余裕」(61%),次いで「支援体制の不備」(43%)であり,「キャリア支援・ダイバーシティ推進において重要だと思うこと」は「働く環境の整備」(58%)が最多だった.また,学位の取得や留学については肯定的な意見が多かった(学位81%,留学75%).必要な学会の取り組みとしては,学術集会・教育講演会のハイブリッド開催(74%)や単位更新のweb化(51%)の要望が多かった.さらにSNSを利用している割合はFacebook 44%,Twitter 32%であり,Twitterは若い年代で多かった.
著者
小森 敦正
出版者
一般社団法人 日本肝臓学会
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.64, no.10, pp.466-475, 2023-10-01 (Released:2023-10-12)
参考文献数
42

原発性胆汁性胆管炎(primary biliary cholangitis;PBC)は,慢性進行性自己免疫性肝疾患である.2000年代になりPBC診療の焦点は,ursodeoxycholic acid(UDCA)不応例に向かっている.Bezafibrateおよびobeticholic acidのadd-on投与が確立し,UDCA不応例の治療も進歩しているが,次世代add-on薬の開発,ならびにdual add-on療法の評価など,add-on不応例の一掃を目標とした試みが現在も展開されている.一方で,抗ミトコンドリア抗体陰性PBCおよびPBC-自己免疫性肝炎overlapの診断,治療反応と予後の予測,患者報告アウトカム(掻痒症)への対応と治療にも進歩がみられるが,課題も残っている.PBC診療の進歩とアンメットニーズ,次世代個別化医療への展望について概説する.
著者
中分 遥 佐藤 浩輔
雑誌
じんもんこん2022論文集
巻号頁・発行日
vol.2022, pp.119-124, 2022-12-02

道徳神仮説によれば, 超自然的な行為者や罰への信念を持つことは、 社会的な協力行動を維持 することに役立ち、人類の社会的複雑性を高める動因となる. これまで体系的な研究も含め、他の人 間に対して危害を加えることに対する超自然罰に関する研究は数多く行われてきたが, 一方で自然に 対して危害を加えることに対する超自然罰に関する計量的な分析はほとんど行われてこなかった。こ うした信念は、環境問題や地域のコミュニティーの持続可能な発展に役立っていた可能性がある. 本 研究では,日本の民間伝承のデータベースに登録されている, 超自然的な報復である 「タタリ」に関 連した資料について分析した.分析の結果,「タタリ」 と自然に関連する単語 (e.g., 木・動物・山の 神)が高い頻度で共起した. また, 報復は個人ではなくより大きな単位 (c.g.. 家) に対して与えられ る傾向についても示唆された.これらの結果は日本のタタリ伝承が 「報復する自然」 観を内包してい ることを支持するものである.
著者
村瀬 天出夫 伊藤 博明 小野 純一 中西 悠喜 平井 浩
出版者
聖学院大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2022-04-01

イスラム圏および西欧圏という地中海の東西二大文化圏における双方向的な魔術思想の交流を扱う。魔術は「自然の操作」という観念のもとに、近代以前の「知の歴史」に多大な寄与をなし、実験科学の興隆や人間観・自然観の形成に影響を与えた。その背景には中世・近世にかけて両文化圏をまたぐ魔術思想の交流があった。対立的(「イスラム対キリスト教」)と捉えられがちな両者の関係を、相互依存的・相互発展的な知の往来という観点から包括的に明らかにする。そのために、分断されている現在の研究潮流の統合を試みるとともに、当時の「魔術的知」の伝統と「自然の操作」の観念が現代へ連なる「近代世界」を準備した重要な要因であることを示す。