2 0 0 0 檸檬

著者
梶井基次郎著
出版者
図書月販(発売)
巻号頁・発行日
1972
著者
小林 洋一 菊嶋 修示 宮田 彰 三好 史人
出版者
一般社団法人 日本不整脈心電学会
雑誌
心電図 (ISSN:02851660)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.20-36, 2010 (Released:2010-07-14)
参考文献数
10

ATP(アデノシン三リン酸)は多くの不整脈の診断と治療に用いられる.そのなかで,上室不整脈に対するATPの使い方としては,上室頻拍の停止,上室頻拍の鑑別診断,wide QRS頻拍の鑑別診断,上室頻拍に対するカテーテルアブレーションの評価,WPW症候群に対するカテーテルアブレーション後の副伝導路再発の予知,心房細動に対するカテーテルアブレーションの評価,などがあげられる.まず,ATPのヒトにおける上室の刺激伝導系への作用を概説し,次にATPの基本的な使い方を,さらには,臨床的な診断治療における有用性につき述べ,その他今まであまり使われていない使用方法にも触れる.Ca拮抗薬はすでに20年以上前から不整脈治療に用いられてきたが,本章では静注薬に的を絞り,ATP,ベラパミル,ジルチアゼムの使い分けについて解説する.

2 0 0 0 檸檬

著者
梶井基次郎著
出版者
十字屋書店
巻号頁・発行日
1940
著者
ミヤモト エジソン 中村 美智子
出版者
The Linguistic Society of Japan
雑誌
言語研究 (ISSN:00243914)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.128, pp.113-129, 2005-12-25 (Released:2007-10-23)
参考文献数
27

小泉・玉岡(2004)は,二重目的語を伴うかき混ぜ文ともとの文に対する反応侍間を比較し,結果の違いが二つの文の統語構造の違いによるものであると主張した.本稿では,新聞コーパスから得た頻度や被験者に行なった文完成作業の結果をもとに,かき混ぜ文が比較的まれな現象であることを示し,かき混ぜ文に対する反応時間を扱う際,頻度の影響が問題となることを指摘する.また,日本語かき混ぜ文の即時処理モデルを例示し,小泉・玉岡が考慮すべき様々な問題を提示する.
著者
浦野 広明
出版者
立正大学法学会
雑誌
立正法学論集 = The Rissho law review (ISSN:02864800)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.81-111, 2022-03-20
著者
太田 喜穂子 矢野 忠
出版者
一般社団法人 日本温泉気候物理医学会
雑誌
日本温泉気候物理医学会雑誌 (ISSN:00290343)
巻号頁・発行日
vol.68, no.2, pp.122-133, 2005 (Released:2010-04-30)
参考文献数
35
被引用文献数
2

We examined the effects of superficial and deep acupuncture on the neck and shoulder stiffness. The aim of this study was 1) to clarify whether muscle hardness and surface EMG under slightly flexed neck position are useful as objective index of the muscle tone 2) to compare the effects of acupuncture in different depths (superficial and deep) on the muscle hardness, surface EMG and deep hemodynamics.10 healthy subjects participated. Two modes of acupuncture, deep muscle stimulation and subcutaneous acupuncture insertion were performed at the neck and shoulder. Both of the superficial and deep acupuncture were left for 10 minutes.As a result, there was a good correlation between muscle hardness and surface EMG under slightly flexed neck position (p<0.01). The integrated EMG was significantly decreased by the superficial acupuncture (p<0.05).On the other hand, muscle hardness was significantly reduced by both of the superficial acupuncture and deep acupuncture (p<0.05).Furthermore, the oxyHb was increased by the superficial acupuncture (p<0.05).These results suggested that the superficial acupuncture has a greater efficiency than the deep acupuncture on neck and shoulder stiffness under slightly flexed neck position.
著者
坂本 保夫
出版者
日本眼光学学会
雑誌
視覚の科学 (ISSN:09168273)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.1-6, 2021 (Released:2021-03-30)
参考文献数
20

近年のライフスタイルでは,眼にとって「ストレス的な光」または「必要な光」として,紫外線(UV),バイオレットライト(VL),ブルーライト(BL),イエローライト(YL)が注目されている。デジタル化時代と高齢化社会において,これらの光ばく露が最適になるように,眼鏡レンズのスペクトラルバランスを考えてみる。UV,VL,BLの波長領域は重なっており,適度なばく露と過度なばく露の判別は難しい。確かに,最適な光線被ばく量には個人差がある。今後も,光から眼を守るためには,基礎・臨床・疫学的な研究・調査が必要であり,レンズの開発と使用者への啓発が望まれる。
著者
中谷 英章 入江 潤一郎 稲垣 絵美 藤田 真隆 三石 正憲 山口 慎太郎 岡野 栄之 今井 眞一郎 安井 正人 伊藤 裕
出版者
一般社団法人 日本臨床薬理学会
雑誌
日本臨床薬理学会学術総会抄録集 第42回日本臨床薬理学会学術総会 (ISSN:24365580)
巻号頁・発行日
pp.2-P-M-2, 2021 (Released:2021-12-17)

【目的】最近の動物実験においてニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)の細胞レベルでの減少がインスリン抵抗性やアルツハイマー病に代表される老化関連疾患を引き起こすこと、NAD中間代謝産物であるニコチンアミドヌクレオチド(NMN)を投与することによりNAD量を増加させ、病態を改善することが報告されている。しかし、ヒトにおけるNMN投与の安全性については不明である。そこで我々は健康成人男性にNMNを経口投与し、その安全性を確認する臨床試験を行った。【方法】10名の健康成人男性に対し、100mg、250mg、500mg のNMNを1週間毎に段階的に経口投与し、投与前と投与後5時間までの血液データや尿データ、投与時の身体計測、心電図、胸部レントゲン、眼科検査を行った。【結果・考察】NMNの単回経口投与により血圧、心拍数、体温、血中酸素飽和度は変化しなかった。血液データでは、軽度の血清ビリルビンの上昇、血清クレアチニン、クロライド、血糖値の低下以外は変化を認めなかった。投与前後での眼科検査や睡眠の質スコアは変化を認めなかった。また、血中のNMNの最終代謝産物は濃度依存性に上昇し、体内でNMNの代謝がきちんと行われたことが確認された。【結論】健康成人男性においてNMNの単回経口投与は大きな副反応を認めず安全であった。
著者
勝田 仁之
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.69, no.1, pp.37-40, 2021-03-11 (Released:2021-04-05)
参考文献数
12
被引用文献数
3

著者が 2020 年 4〜7 月に行ったオンライン授業の効果測定を行う。力学概念獲得度を測定する FCI のスコアを,科学的思考力を測定する LCTSR のスコアが同程度の生徒集団ごとに,昨年度の通常対面授業のデータと比較することで効果測定とした。その結果,著者のオンライン授業は,科学的思考力の相対的に低い集団については,昨年度の通常対面授業よりも高い効果が認められた。その一方,科学的思考力の相対的に高い集団については,昨年度通常対面授業より効果が低かった。
著者
門田 陽介 森野 勝太郎 本山 一隆 重歳 憲治 福江 慧 石井 真理子 芦原 貴司
出版者
一般社団法人 大学ICT推進協議会
雑誌
学術情報処理研究 (ISSN:13432915)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.79-86, 2022-12-28 (Released:2022-12-28)
参考文献数
18

文部科学省が推進するGIGAスクール構想の中で教育現場における「講義のオンライン化」は重要な目標課題の一つであったが,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)をきっかけに全国の教育機関における講義のオンライン化が急速に進んだ.オンライン化が感染対策として有効である事は疑問の余地はないと思われるが,オンライン配信による遠隔講義が,対面講義と同等の学習効果を生み出しているかどうかについては,これまで十分な客観的検証がされているとはいえない.我々は,無線LAN接続による位置情報とZoom®ログを用いて学生が遠隔講義と対面講義のいずれに出席していたかを推定し,講義形式が学業成績GPAに与える影響を検討した.粗解析では対面講義参加割合が正に学業成績GPAと相関していた.学業成績には前年度の学業成績と入試成績が関与している事が分かったため,これらの因子を調整したところ,低学年では対面講義を志向する群が遠隔講義を志向する群に比して学業成績が良かったが,高学年では両群に統計学的な差は無かった.本分析は,ポストコロナ期の高等教育機関における教育の在り方について議論する貴重な材料になり得ると考えられる.
著者
森 正樹 岩崎 和美 前川 秀樹 太田 諒 今村 好章
出版者
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
雑誌
医学検査 (ISSN:09158669)
巻号頁・発行日
vol.63, no.5, pp.557-562, 2014-09-25 (Released:2014-11-10)
参考文献数
10

頚部リンパ節穿刺吸引細胞診の穿刺針の洗浄液から液状処理細胞診Liquid-based cytology(LBC)標本を作製し,細胞学的形態のみならず胚細胞系マーカー等の免疫細胞化学的染色を行ったことにより,胎児性癌の頚部リンパ節転移と診断し得た1例を経験したので報告する.症例:30歳代,男性.左鎖骨上部の腫脹を主訴に当院紹介受診.頚部リンパ節穿刺吸引細胞診では,大型不整形核と明瞭な大小の不整形核小体を有する腫瘍細胞を集塊状及び散在性に認めた.LBC標本を用いた免疫染色ではCD30,Oct3/4,SOX2およびcytokeratin AE1/AE3が陽性を呈したことから胎児性癌の頚部リンパ節転移が疑われ,頚部リンパ節生検で胎児性癌の転移と診断された.胸腹部CT検査では,左頚部~鎖骨上窩・上縦隔および傍大動脈~左総腸骨動脈周囲のリンパ節が腫大し,これらに一致してFDGの強い集積を認めた.また,左精巣にも点状の集積亢進を認めたが,触診と超音波・CT検査では,精巣腫瘍は指摘出来なかった.結論:リンパ節穿刺吸引細胞診やそれ以外の細胞診材料において,胚細胞腫瘍に遭遇する可能性を認識することが肝要である.LBC標本を用いた適切なマーカーによる免疫染色が診断に有用と考える.
著者
友田 智哲 杉野 公則 伊藤 公一
出版者
特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
雑誌
頭頸部外科 (ISSN:1349581X)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.5-9, 2020 (Released:2020-07-17)
参考文献数
20

近年甲状腺癌に関する様々なガイドラインが改訂された。特に,国内のガイドラインで,転移や浸潤徴候のない微小乳頭癌患者に対して,非手術経過観察を希望される場合には,“経過観察を行うこと”が推奨された点は,他癌種の治療ストラテジーである早期発見,早期治療とは相反しており注目すべきである。この背景には,微小癌の増大頻度や遠隔転移の頻度は低いこと,増大後手術施行しても術後成績が変わらないことが前向き研究で示された為である。海外のガイドラインでは,次世代シーケンサーの普及に伴い,遺伝子検査が細胞診の鑑別困難時の診断補助として推奨されている。国内でも,髄様癌のRET遺伝子検査は,治療法決定に不可欠な検査である。
著者
小畑 拓未
出版者
北九州市立大学
巻号頁・発行日
2022-03-23

全国的に問題となっている木造戸建住宅の夏季床下高湿化について、実測調査、数値シミュレーション、CFD解析の手法を用いて検討を実施した。床断熱住宅に関しては、高湿化の要因分析と最適な対策の検討を行った。基礎断熱住宅に関しては、複数の住宅における6年間に亘る実測結果から、床下空間の形態ごとの温湿度性状を明らかにし、竣工初期のコンクリートからの発湿が終了した住宅においても高湿化の危険性があることを示した。
著者
小田 亮
出版者
心理学評論刊行会
雑誌
心理学評論 (ISSN:03861058)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.308-323, 2020 (Released:2022-02-05)
参考文献数
84
被引用文献数
1

Traditional psychology has primarily focused on the mechanism and development of human altruism. However, the functional significance and evolutionary origin of altruism are also important. The condition for altruism to evolve by natural selection is “positive assortment.” To guarantee positive assortment, variance within a group must be small, whereas variance between groups must be large, which results in “parochial altruism.” Some features of reasoning and memory in humans are believed to have been adapted to parochial altruism. However, humans sometimes show “generalized altruism” beyond each group they belong to. Clarifying the relationship between the function of the mind as a legacy of evolution and the structure of human social groups is important to understand altruism.
著者
Toshiro SARUWATARI Masamitsu IWATA Yoshitaka YABUMOTO Frensley D. HUKOM Teguh PERISTIWADY Yoshitaka ABE
出版者
Kitakyushu Museum of Natural History and Human History
雑誌
北九州市立自然史・歴史博物館研究報告A類(自然史) (ISSN:13482653)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.67-80, 2019-03-31 (Released:2020-09-15)
参考文献数
11

Seventh specimen of Indonesian coelacanth, Latimeria menadoensis POUYAUD et al., 1999 was caught off Sulawesi, Indonesia on November 5, 2014. This specimen is a female, 1276 mm in standard length. Counts and measurements on the external morphology of the specimen was carried out by a team of Japanese and Indonesian researchers, providing the most comprehensive data on the morphology of this species. All available data on morphology of L. menadonesis is compiled together to provide insights into the biology and taxonomy of extant coelacanths.