著者
佐藤 洋志 角 浩史 佐藤 ルブナ 田中 めぐみ 西脇 農真 鶴田 信慈 原岡 ひとみ
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.103, no.1, pp.149-151, 2014-01-10 (Released:2015-01-10)
参考文献数
5
被引用文献数
1

症例は56歳,女性.20歳頃月経時に発熱と腹痛が生じ,その後月経周期に一致して症状を繰り返すため近医で精査するも異常所見を認めなかった.症状は月経終了後無治療で自然軽快していた.父親にも同様の症状が出現していたことから,遺伝性自己炎症性疾患を疑い遺伝子検査を施行したところ,MEFV遺伝子変異を認めたため家族性地中海熱(Familial Mediterranean fever:FMF)と診断した.コルヒチン投与後症状は消失し,現在までアミロイドーシスの発症も認めていない.
著者
小林 武志 木村 凡 藤井 建夫
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.69, no.5, pp.782-786,853, 2003-09-15 (Released:2008-02-01)
参考文献数
15
被引用文献数
2 2

石川県特産のフグ卵巣ぬか漬けでは,有毒卵巣がぬか漬け後に食用となるので,その減毒への微生物関与の可能性を検討した。ぬか漬け製造中の桶の液汁を採取し,これにフグ毒を添加して貯蔵を行い,その毒性を測定すると共に,ぬか漬けの微生物185株をフグ毒培地に各々接種し,培養後の培地の毒性を測定した。また,フグ毒培地にぬか漬けを直接接種,培養して,毒性変化を調べ,毒分解活性を有する微生物を増菌して分離しようと試みた。しかし,一連の実験では,微生物関与と考えられる明確な毒性低下を確認できなかった。
著者
宮本 昭彦 渡辺 重行
出版者
日本大学医学会
雑誌
日大医学雑誌 (ISSN:00290424)
巻号頁・発行日
vol.72, no.1, pp.11-18, 2013-02-01 (Released:2014-11-30)
参考文献数
19
被引用文献数
1 1

2007 年に,宮本は,咽頭後壁を丹念に視診する事により,インフルエンザ濾胞を発見し,インフルエンザを早期に診断する事が可能である事を示した19).2009-2010 年の A/H1N1 2009 死亡者は,米国で約12,500 人に対して,日本では 198 例のみで (死亡率:約1/25),世界各国の中でも,日本での死亡率が非常に低かった.本邦の例では,発症後 12 時間以内に 3 割,24時間以内に 7 割,48 時間以内に 9 割がノイラミニダーゼ阻害薬を開始していたが,他国では 48 時間以内の同薬剤投与は 1 割である.早期診断と適切な治療の開始が生死を分けていると言える.Miyamoto らは,2009 年 8-10月の A/H1N1 2009 の 23 例について,観察者間のデータ信頼性 (κ) を示し,「インフルエンザ濾胞」 が従来の迅速検査に比べ感度・特異性も高い事を示した (第一期) 4).本稿では 2009 年 11 月から 2010 年 1 月 (第二期) のインフルエンザ患者 87 例について (第一期と第二期を合わせ110 例) 検討した.2 歳~82 歳 (17.7 ± 13.1 歳,中央値 14 歳) の患者が (発熱から受診までの時間が 1~48 時間,11.8 ± 8.4,中央値 12 時間),超急性期の 3 時間以内が16 例含まれる中で,インフルエンザの診断が可能であった.87 例中,初診日迅速検査陰性が 10 例,この内 8 例は初診から 2 日目に迅速検査が陽性となり,2 例は 3 日目に陽性となった.87 例中,初診日にインフルエンザ濾胞を認めない患者が 1 例あった.第二期の症例の中で,発熱から 3 時間以内という超早期の患者を診察するようになった結果,従来の Definitive influenza follicles よりも更に小さい微小な濾胞が観察された.インフルエンザ濾胞は,迅速検査が陰性の超急性期であってもインフルエンザの診断が可能であった. 理学的所見は,臨床検査・機器の進歩の中においても不変的に重要である.
著者
KATSU ISHIGAKI HIROYUKI NAMBA NOBORU TAKAMURA HIROKAZU SAIWAI VLADIMIR PARSHIN TOSHINORI OHASHI TAKASHI KANEMATSU SHUNICHI YAMASHITA
出版者
The Japan Endocrine Society
雑誌
Endocrine Journal (ISSN:09188959)
巻号頁・発行日
vol.48, no.5, pp.591-595, 2001 (Released:2006-11-25)
参考文献数
13
被引用文献数
17 17

We evaluated the incidence of childhood thyroid diseases and urinary iodine levels in Nagasaki, Japan and in Gomel, Belarus, which was greatly radio-contaminated by the Chernobyl accident, in order to obtain the comparative data of thyroid diseases between iodine-rich (Japan) and -deficient (Belarus) areas. In Nagasaki, the median level of urinary iodine, measured by ammonium persulfate digestion in microplate method, was 362.9μg/L. In order to evaluate the geographical differences in Japan, other samples were collected in Hamamatsu and in South Kayabe, Hokkaido, where the median levels were 208.4μg/L and 1015.5μg/L, respectively. Furthermore, thyroid screening by ultrasound (US) in Nagasaki revealed only four cases that showed goiter (1.6%) and two cases (0.8%) that had cystic degeneration and single thyroid cyst. There was no evidence of thyroid nodule detected by US examination. In contrast, the median of urinary iodine level was 41.3μg/L in Gomel. The incidences of goiter (13.6%) and echogenic abnormality (1.74%) in Gomel were much higher than in Nagasaki, suggesting the critical involvement of iodine deficiency in increased childhood thyroid abnormality around Chernobyl. Radioactive iodine released just after the Chernobyl accident may have influenced predominantly children residing in iodine-deficient areas. Our results suggest that management of thyroid screening for schoolchildren at ordinary times may be beneficial for monitoring the adverse effects of radioactive iodine from the standpoint of future prospective study.

455 0 0 0 OA 揖斐郡志

著者
岐阜県揖斐郡教育会 編
出版者
揖斐郡教育会
巻号頁・発行日
1924
著者
野元 野元 広瀬 健一郎 前田 耕司 廣瀬 隆人 若園 雄志郎 清水 裕二 上野 昌之 慎 基成 套 図格 紅 桂蘭 ゲーマン ジェフ JENNIFER Hixson DAVID Adcock PAUL Hixson 洪 〓柔 SANDRA L Morrison
出版者
首都大学東京
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010 (Released:2010-08-23)

アイヌ民族教育の原理・制度、アイヌ民族教育に関する実践、海外の先住民族・少数民族の教育3つの研究課題の柱に沿って研究・調査行い、アイヌ民族の当事者が設立を求めているアイヌ民族学校、アイヌ民族大学などのアイヌ民族教育機関の具体的なイメージを持つとともに、管理・運営のためのアイヌ民族教育委員会制度や教育内容・方法について検討することができた
著者
帝国大学新聞社 編
出版者
帝国大学新聞社
巻号頁・発行日
vol.昭和16年度版, 1940
著者
池田 和臣 中村 健太郎 丸島 和洋 ストーンマン ジャック 西村 慎太郎 小山 順子 大友 一雄
出版者
人間文化研究機構国文学研究資料館
雑誌
国文研ニューズ = NIJL News (ISSN:18831931)
巻号頁・発行日
no.44, pp.1-16, 2016-08-01

●メッセージ断簡零墨の価値と異分野融合研究●研究ノート中世の短冊資料の諸問題――新収の短冊手鑑「筆陳」を中心として――●大坂夏の陣と「乱取り」――真田信繁娘阿梅の行方――●ブリガム・ヤング大学所蔵のブルーニング・コレクションとその調査●トピックス「平成27年9月関東・東北豪雨」における常磐市役所被災公文書の保全●UCBにて初めて「古典籍ワークショップ」を開催――三井写本コレクション調査とともに――●連続講座「くずし字で読む『百人一首』」●『近世大名のアーカイブズ資源研究』とアーカイブズ活動●<国文学研究資料館展示室より>特設コーナーにご注目を!●平成28年度国文学研究資料館「古典の日」講演会●第40回国際日本文学研究集会●総合研究大学院大学の近況
著者
三野 たまき 上田 一夫
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.49, no.3, pp.255-267, 1998-03-15
参考文献数
10
被引用文献数
1

本研究では, 静立位の浴衣圧・それに対する官能評価・体型・浴衣の着崩れとの関係をSPEARMANの順位相関を用いて検討した.被験者は20〜30歳代の成人女子5名であった.浴衣圧(液圧平衡法を使用)は呼吸運動や動作などの様々な因子によって変化した.浴衣圧は主に腹部に発生していた.最も高い圧が計測されたのは帯の下層の, 浴衣と腰紐との間の水平面であった(静立位では10.7±9.7mmHg(14.6±13.2gf/cm^2), 正座位では18.9±10.8mmHg(25.7±14.7gf/cm^2)).トップバストとアンダーバストの差が大きい被験者ほど, 胸元の着崩れ量が多かった.右脇線の着崩れ量は腰紐の締め方に依存した(20mmHg(27g/cm^2)を超えないように, 腰紐をしめるべきである).胸元の着崩れ量が多い被験者ほど, 圧感覚(締め感覚)の大きさは小さかった.
著者
上田 浩 石井 良和 外村 孝一郎 植木 徹
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告[教育学習支援情報システム] (ISSN:21888620)
巻号頁・発行日
vol.2015-CLE-16, no.9, pp.1-8, 2015-05-15

SIG Technical Reports are nonrefereed and hence may later appear in any journals, conferences, symposia, etc.
著者
中込 清皓 村瀬 康治
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.146-150, 1984-02-20 (Released:2011-03-14)

クイズ番組専用として, リモートセンシング等に使用されている画像処理装置を中心に, 各種の周辺装置と効果音発生用シンセサイザーを組合せ, 多彩な機能を盛り込んだ総合システムとしてまとめた.この結果, 操作性の単純化と共に, 多種多様な機能と相まって, 当番組の意図する番組作りに大きく寄与している.
著者
藤田 昌久 石川 文彦 釜田 茂幸 山田 千寿
出版者
日本大腸肛門病学会
雑誌
日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471801)
巻号頁・発行日
vol.68, no.7, pp.486-489, 2015 (Released:2015-06-30)
参考文献数
23

経肛門的直腸内異物の大部分は自慰行為や性的行為により生じるが,異物は多種多様である.今回,われわれは,経肛門的に直腸内に挿入された巨大なシリコン製玩具に対して,ミオームボーラーを用いて経肛門的に摘出した症例を経験した.症例は34歳男性.自慰行為にて肛門よりシリコン製玩具を挿入,摘出できなくなり当科を受診した.外来で無麻酔下には摘出できず,全身麻酔下に摘出を行った.各種鉗子では異物を把持,牽引できなかったがミオームボーラーを異物に刺入することで安全に摘出することができた.異物は円錐状で,大きさは30×10cmと巨大であった.異物の形状や材質により摘出の工夫が必要であるが,シリコン製玩具に対してはミオームボーラーが有用である.
著者
Ryugo S. HAYANO Masaharu TSUBOKURA Makoto MIYAZAKI Hideo SATOU Katsumi SATO Shin MASAKI Yu SAKUMA
出版者
The Japan Academy
雑誌
Proceedings of the Japan Academy, Series B (ISSN:03862208)
巻号頁・発行日
vol.91, no.3, pp.92-98, 2015-03-11 (Released:2015-03-11)
参考文献数
17
被引用文献数
4 4

Comprehensive whole-body counter surveys of Miharu-town school children have been conducted for four consecutive years, in 2011–2014. This represents the only long-term sampling-bias-free study of its type conducted after the Fukushima Dai-ichi accident. For the first time in 2014, a new device called the Babyscan, which has a low 134/137Cs MDA of <50 Bq/body, was used to screen the children shorter than 130 cm. No child in this group was found to have detectable level of radiocesium. Using the MDAs, upper limits of daily intake of radiocesium were estimated for each child. For those screened with the Babyscan, the upper intake limits were found to be ≲1 Bq/day for 137Cs. Analysis of a questionnaire filled out by the children’s parents regarding their food and water consumption shows that the majority of Miharu children regularly consume local and/or home-grown rice and vegetables. This however does not increase the body burden.
著者
権藤 克彦 明石 修 伊知地 宏 岩崎 英哉 河野 健二 豊田 正史 上田 和紀
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.26, no.4, pp.4_17-4_29, 2009-10-27 (Released:2009-12-27)

「ソフトウェア開発で得られる経験や知見を成果とする論文(=ソフトウェア論文)を書くことは難しい」とよく言われますが,「なぜ難しいのか」の分析はこれまで十分にはなされていません.本論文では本誌のソフトウェア論文特集を編集した経験から,「ソフトウェア論文を書くことがなぜ難しい(と感じる)のか」の分析を試みます.問題は「著者の作文の問題」だけではなく,ソフトウェア自体,ソフトウェア工学,査読者,社会状況にも要因があることを示します.要因が多岐に渡るので結論を短く言うことが難しいです.あえて言えば「著者の作文技術にも問題はあるが,(著者の責任ではない)本質的な難しさも別にあるので,著者が自らハードルを上げてしまうことは避けるべき」「ソフトウェア論文の追試としての価値を査読者は評価すべき」です.また作文技術の問題を解決する一助として,ソフトウェア論文の執筆チェックリストを最後に示します.