著者
梅垣 雄心 中村 雅俊 武野 陽平 小林 拓也 市橋 則明
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.40 Suppl. No.2 (第48回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.48101963, 2013 (Released:2013-06-20)

【はじめに、目的】臨床現場において、ハムストリングスのストレッチングは多くの場面で用いられている。近年、ストレッチングの効果に関して多く報告されているが、ストレッチング法について検討した報告は少なく、特に内外側ハムストリングスの選択的なストレッチング法について、科学的根拠は示されていない。理論的に筋のストレッチングは筋の作用と逆方向へ伸張すべきであり、ハムストリングスは股関節伸展・膝関節屈曲作用に加え、内側は股関節内旋、外側は外旋作用を有していることから、内側は股関節屈曲・外旋位から膝関節伸展、外側は股関節屈曲・内旋位から膝関節伸展の他動運動が効果的なストレッチングになると考えられる。その一方で股関節屈曲・膝関節伸展に股関節外旋を加えることで外側を、内旋を加えることで内側を選択的に伸張できるという報告もあり、統一された見解は得られていない。そこで、本研究では筋は伸張されると硬くなるという先行研究に基づき、超音波診断装置と弾力評価装置を用いて筋硬度を測定し、筋の伸張量の指標とした。本研究の目的は股関節屈曲・膝関節伸展に股関節の内旋と外旋を加えることが、内・外側ハムストリングスの伸張量に与える影響を明確にすることである。【方法】対象は下肢に神経学的及び整形外科的疾患を有さない健常男性17名(平均年齢24±3.4歳)の利き脚(ボールを蹴る)側の大腿二頭筋(以下:BF)及び半腱様筋(以下:ST)とした。ストレッチング肢位は、背臥位でベッド側方から非利き脚をたらし、ベルトで骨盤を固定した。試行は股関節90°屈曲、膝関節90°屈曲位(以下Rest)、股関節 90°屈曲・最大内旋からの膝関節伸展(以下IR)、股関節90°屈曲からの膝関節伸展(以下NOR)、股関節90°屈曲・最大外旋からの膝関節伸展(以下ER)の4試行とし,IR、NOR、ERでは痛みを訴えず、最大限伸張する角度まで他動的関節運動を行い、その時の膝関節伸展角度と筋硬度を測定した。 筋硬度の評価はテック技販製弾力評価装置(弾力計)と、SuperSonic Imagine社製超音波診断装置の剪断波エラストグラフィ機能 (以下:エラスト)を用いた。弾力計では圧力20NでRestのみ2回測定し、その平均値を算出した。IR、NOR、ERは1回の測定値を使用した。エラストでは全て1回の測定値を使用した。測定位置は,坐骨結節と外側上顆を結ぶ線の中点の位置でBFを、坐骨結節と内側上顆を結ぶ線の中点の位置でSTを触診しながら測定を行った。統計学的解析では、BFとSTにおける筋硬度値と膝関節伸展角度をそれぞれ各条件間でWilcoxon検定を用いて比較し、Bonferroni補正を行った。有意水準は5%未満とした。【倫理的配慮、説明と同意】対象者には研究の内容を説明し、研究に参加することの同意を得た。【結果】BFでは、弾力計の値はRestに比べ、IR,NOR,ERが有意に減少し、エラストの値はRestに比べ、IR、NOR、ERが有意に増加しが、両筋硬度ともIR、NOR、ERの間に有意な差は認められなかった。STでは、弾力計の値はRestに比べ、IR、NOR、ERが有意に減少し、ERに比べ、IR、 NORが有意に減少したが、IRとNORには有意な差は認められなかった。エラストの値はRestに比べ,IR,NOR,ERが有意に増加し、ERに比べIR、NORが有意に増加したが、IRとNORには有意な差は認められなかった。膝関節伸展角度は、NORで-21.5±12.2、IRは-31.5±7.2、ERは-36.5±8.8であり、NORはIR,ERに比べ有意に高値を示し、IRはERに比べ有意に高値を示した。【考察】本研究では、 BFはIR,NOR,ERの間で伸張量に変化がなかったことから、BFの伸張量を股関節内外旋の動きにより、コントロールすることは困難であることが示唆された。一方、STはERに比べIR、NORの方が有意に伸張されたことから、大きな外旋の動きを加えた場合より、股関節内外旋の動きを加えない場合や大きな内旋の動きを加えた場合の方が、STは伸張されやすいことが示唆された。この理由として、内側ハムストリングスの股関節内旋作用、外側ハムストリングスの外旋作用というのは解剖学的肢位での作用であり、股関節屈曲や最大内外旋することによって作用が変化している可能性が考えられる。また、ERにおいて、NORやIRと比較して膝関節伸展角度が有意に小さく、BFが伸張されていないことから、ERではハムストリングス以外の要素が優先的に膝関節伸展を妨害しており、その結果としてBFが伸張されなかった可能性も考えられる。【理学療法学研究としての意義】ハムストリングスのストレッチングにおいて、股関節内外旋の動きを加えることでより伸張することは難しいことが考えられ、ハムストリングスのストレッチングにおいては股関節内外旋の動きを大きく加える必要はないことが考えられる。
著者
佐野 貴司 Sano Takashi 和田 秀樹 Wada Hideki 海野 進 Unimo Susumu 中村 俊夫 Nakamura Toshio
出版者
名古屋大学年代測定資料研究センター 天然放射性元素測定小委員会
雑誌
名古屋大学加速器質量分析計業績報告書
巻号頁・発行日
vol.3, pp.67-75, 1992-03

We obtained radiocarbon datings of 29,209±554 yrBP. for shell sample from Pukaki and 30,230±413 yrBP. for that from Motukorea in the Auckland Volcanoes, New Zealand. When we supply the ages of indivisual volcanoes and compositional change with time, it can be possible to elucidate the magma system of the Auckland Volcanic Field.
著者
大木 麻理奈 横関 博雄 中村 悟 谷口 裕子 佐藤 貴浩 片山 一朗 西岡 清
出版者
公益社団法人 日本皮膚科学会
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.107, no.10, 1997

アトピー性皮膚炎(AD)と病巣感染との関連についての報告は少ない.今回,扁桃の感染病巣の治療として扁桃摘出術(扁桃)を施行したAD患者10例と,歯科の感染病巣を治療したAD患者6例について,その効果を検討した.1990年4月から1996年6月までに当院に入院した成人AD患者183名のうち,扁桃の感染病巣が疑われた28名に扁桃マッサージ試験を施行.25列で,体温,白血球,血沈の上昇,皮疹の増悪のいずれかに陽性所見を認めた.このうち7例と,試験陰性もしくは未施行でも耳鼻科的に適応が認められた3例に,扁摘を施行.経過を追跡しえた7例中5例で6ヵ月以内に皮疹が軽快し,うち2例では1年以上にわたり皮疹の再燃を認めない.扁桃マッサージ試験で皮疹の増悪が認められた患者に,扁摘有効例が多く認められた.また,齲菌や歯根膿瘍などの歯科病変を合併し,抜歯などの歯科治療を施行したAD患者6例中,4例で歯科治療中にADの増悪を認め,全例で歯科治療終了後に一時的にせよADの軽快傾向を認めた.これらの感染病巣の除去により軽快するのは,顔面および頸部の■漫性紅斑ならびに漿液性丘疹,体幹の貨幣状湿疹様の皮疹が主であり,苔癬病巣や結節などは軽快しにくかった.ADの一部の症例では扁摘および歯科治療が有効であり,扁桃炎および歯根膿瘍などの感染病巣の存在も,ADの増悪因子の一つであると考えられるため,AD患者において感染病巣の積極的な検索が必要であると考えられる.
著者
中村 潤平 福地 伊芙映 立原 一憲 本村 浩之
出版者
一般社団法人 日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.67, no.1, pp.123-128, 2020

<p>Two specimens (227.8–251.7 mm standard length) of the rare grouper <i>Cephalopholis polleni</i> (Bleeker, 1868) were collected off Okinawa-jima and Ishigaki-jima islands, Ryukyu Islands, the species having previously been known from scattered insular localities in the Indo-Pacific Ocean, including the Ryukyu Islands between the Amami and Yaeyama Islands. Although a single specimen of <i>C. polleni</i> had been previously obtained from a fish market in Naha, Okinawa-jima Island, its capture locality was unknown and the specimen is now apparently lost. All other Japanese records of the species were based solely on photographs. Accordingly, the present specimens of <i>C. polleni</i>, described here in detail, from Okinawa-jima and Ishigaki-jima islands represent important specimen-based records of the species from Japan, being the first with precise locality data. A review of previous distribution records of <i>C. polleni</i> from Japanese waters is also provided.</p>
著者
垣鍔 直 中村 肇 稲垣 卓造 堀越 哲美
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.65, no.528, pp.67-73, 2000-02-28 (Released:2017-02-03)
参考文献数
16
被引用文献数
4 4

Kruithof demonstrated the preferred combination of illuminance levels and color temperatures. However, as Kuller pointed out, a seasonal change and gender difference in such preference may be expected. In order mainly to observe a seasonal change in preference of color temperatures for a given illumination level, four male and female subjects were exposed to four different conditions of color temperatures of 3,000K and 7,500K combined with room temperatures of 22℃ and 30℃ at l, 5001x in summer and winter. In addition, preference of color temperature was tested under the thermally neutral condition in spring and autumn. Physiological variables such as skin temperatures, heart rate, finger blood flow, blood pressure and oral temperature were measured. Themal sensation vote, themal comfort vote, and sensation votes on illuminance and relaxation were reported at 5-min. intervals. As a result, evaluation from psychological and physiological responses indicated that 7,500K was more preferred than 3,000K at 1500lx in spring and summer.
著者
中村 恵美 浅見 泰司
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.84, no.756, pp.437-445, 2019 (Released:2019-02-28)
参考文献数
15
被引用文献数
1 8

In this research, we investigated the food desert in central Tokyo, where economic disparity was progressing by gentrification. Growth of high-income population due to redevelopments induced an increase in luxury supermarkets and a decrease in local grocery stores, which made worsened low-income households access to affordable fresh food. Therefore, we took questionnaire surveys and analyzed on the following 2 aspects. (1) Shopping distance We hypothesized that the low-income households have difficulties shopping due to having to go to distant supermarkets. Generally, it is said to be difficult to access if the shopping distance over 500m. In the study area the average to the store was 319m, so the food access was apparently good. But actually, it was different by area, some area had only luxury supermarkets within 500m, we named “unaffordable food access area”. The low-income households living there went to distant supermarkets by bicycle or bus instead of walking. One-third of them used farther away, over 2km supermarkets. The result of the hypothesis was that the low-income households living in “unaffordable food access area” went shopping to distant stores. Thus, they had difficulties accessing to affordable food. (2) Nutritional risk We hypothesized that the low-income households shopping long distance increase risk of low nutritional value diets. The elderly and low-income households living in “unaffordable food access area” had a 1.76 times higher nutritional risk than the other participants. Multiple regression analysis showed that the cause was not only social networks and personal habits, but also inconvenient shopping circumstances peculiar to urban areas. In addition, traveling long distances to go shopping resulted in a decrease in purchase volume and frequency. The results of this research indicate that the assessment of the proximity of shopping should consider the accessibility by not only the physical distance but also the households income. Furthermore, the results indicate that traveling long distances to go shopping have a negative influence on purchase volume and frequency, so even if bicycles and public transportation can be used in the area, we should evaluate shopping circumstances by considering shopping behavior.
著者
小坂 健二 中村 隆一
出版者
社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
リハビリテーション医学 (ISSN:0034351X)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.93-100, 1983

筋電図反応時間(EMG-RT)は肢位変化によって変化することが知られている.例えば上腕三頭筋のEMG-RTは,促通肢位で短縮する.このEMG-RTの肢位依存性は,小脳障害患者で消失するがPNFによって一時的に回復する.このPNFの効果の神経機序を検討するために,サルの大脳皮質運動野刺激によって惹起されるEMGの潜時の肢位依存性について検討し,小脳核の破壊前と破壊後の肢位依存性の変化を比較検討した.さらに破壊後,皮質反復刺激を行なった.<br>皮質上肢運動野の連続電気刺激によるEMGの潜時は,肩のretraction肢位と比較するprotraction肢位で短縮した.この潜時の肢位依存性は,小脳核破壊によって消失した.試行間隔を短縮し,皮質刺激を反復すると,消失した肢位依存性は回復した.これらの神経機序については次のように考えられる.潜時の肢位依存性は,肢位変化による運動感覚入力が皮質運動野の興奮性を変化させた結果の現象である.小脳はこの運動感覚の入力系と運動の出力系に対してmodulatorとして作用しており,その破壊によって肢位依存性は消失する.この肢位依存性の回復には,試行間隔を短縮して皮質刺激を反復することでおこる上位中枢への運動感覚情報のより強力な入力が有効である.<br>このことからPNF治療には,最大抵抗下における随意運動の反復によって上位中枢への運動感覚入力を強化させることが重要である.
著者
阪本 司毅 中村 元彦
出版者
奈良教育大学次世代教員養成センター
雑誌
次世代教員養成センター研究紀要 (ISSN:21893039)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.199-207, 2015-03-31

科学的概念の獲得を困難にする要因の1つに誤概念がある。誤概念を修正することは容易ではなく、学習後においても保持されることが知られている。本研究は、誤概念の修正に影響を及ぼす要因として学習者の考える力や自身の思考への態度、理科への関心・意欲・態度などの学習者の性質に関わる要因を取り上げ、これらの要因が誤概念の修正に影響を及ぼすかを調べることを目的とした。大学生を対象に、力学分野の誤概念を取り上げ調査した結果、上述した要因が誤概念の修正に影響を及ぼすことが示唆された。さらに、場合によっては、これらの要因が誤概念の修正を妨げるように働くことも示唆された。
著者
縄田 隆生 中村 辰三 小田原 良誠 篠原 昭二 池内 隆治 北出 利勝 南川 正純 兵頭 正義
出版者
公益社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
日本鍼灸治療学会誌 (ISSN:05461367)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.105-112, 1981-03-15 (Released:2011-05-30)
参考文献数
8

We previously reported on needle damage to needles sterilized 50 times. This time we increased the number of sterilizations to 100 times and investigated needle damage. damage.Sterilization was performed using a small high pressure steam sterilizer at a temperature of 126°C for 25 minutes each time.1. Non-gold or silver needles had a tendency to become finer but there was no remarkable weight change noted.2. Resistance to bending tests showed that Chinese needles become more difficult to break.3. Elasticity tests showed that non-gold needles become easier to restore to their original state.4. Insertion tests showed that some needles, especially Chinese needles and stainless steel No. 3 needles, become more difficult to insert smoothly.5. Hardness and sturdiness tests showed a general decrease in both factors with the exception of hard silver No. 3 needles and Chinese needles which become sturdier.
著者
中川 泰彰 松末 吉隆 中村 孝志
出版者
Japan Shoulder Society
雑誌
肩関節 (ISSN:09104461)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.161-164, 1998

Purpose: We have previously reported that shoulder pain was the fourth, and disability was the second problem for sumo* wrestlers. We examined sumo wrestlers directly in order to study the shoulder problems in sumo.<BR>Materials and Methosds: Forty-three major league Western Japan Student Sumo Federation sumo wrestlers were examined from February to April 1997. Their means were as follows: height-174.4cm,ght-106.2kg, body mass index-34.9, age -19.3 years old and length of sumo career- 9.5 years. We obtained their past histories, present disabilities, physical examination, ranges of motion and shoulder joint laxities. Results Twenty-two cases (51%) had past histories of the shoulder problems, which were 10 cases (23%) of shoulder dislocations,5 cases (12%) of contusions,4 cases ( 9 %) of acromioclavicular dislocations and so on. Seven cases (16%) had present disabilites, which were 2cases of shoulder dislocations,2 cases of acromioclavicular joint dislocations and so on. According to this study, the less heavy sumo wrestlers tended to injure and dislocate their shoulders more, and the number who complained of shoulder problems increased, with the length of sumo careers. There were no significant influences seen between the ranges of motion, shoulder joint laxities and shoulder problems.<BR>Conclusion: The lighter sumo wrestlers tended to injure and dislocate their shoulders more. It interfered with the wrestling of sumo, who had previously dislocated their shoulder.
著者
犬飼 望 田中 伸治 中村 文彦 有吉 亮 三浦 詩乃 小根山 裕之 柳原 正実
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学) (ISSN:21856540)
巻号頁・発行日
vol.74, no.5, pp.I_1327-I_1338, 2018 (Released:2019-01-10)
参考文献数
17

交差点の平面幾何構造と交通制御を工夫し,右折車と対向直進車の交錯を減らすAlternative Intersections(以下,AI)と呼ばれる新しい交差点概念が海外にて提案されている.本研究ではAIが我が国でも交通制御の選択肢の1つになり得るという仮説のもと,適用に向けた知見を得ることを目的とする.日本に存在する交差点からAIの適用可能性があると考えられる交差点を選定し,観測データを基本入力値としたシミュレーションを用いてAIを仮想再現し,交差点処理性能評価を行った.また,従来型交差点と構造が大きく異なるAIを日本人ドライバーが迷いや違和感なく運転できるかどうかドライビングシミュレータを用いて検証した.その結果,我が国におけるAIの適用領域の目安を示し,日本人ドライバーにとってAIは工夫次第で受容性があることを明らかにした.
著者
堀江 登 中村 愛子 桂 智美 川瀬 純子 Noboru Horie Aiko Nakamura Tomomi Katsura Junko Kawase
雑誌
武庫川女子大学紀要. 自然科学編 (ISSN:09163123)
巻号頁・発行日
vol.51, pp.27-31, 2004-03-31

The mice were dosed with several sugars (glucose, maltose, starch, sucrose, lactose) by ingestion after fast for 24 hours, and the changes of blood sugar level, glycogen concentration in the liver and muscle were examined according to time-schedule. The level of glycogen in muscle by the fast for 24 hours was consumed more than the ones of blood-sugar and liver-glycogen. The level of blood sugar was recovered immediately after dose of sugars by ingestion, and the synthesis of liver-glycogen and muscle-glycogen were followed. The synthesis of muscle-glycogen after recovery of blood sugar by glycogen-dose was more remarkable than others.
著者
藤原 桜 尾﨑 雅子 中村 由果理 高野 奈央 高松 邦彦 破魔 幸枝 杉浦 あおい 高松 明子 中田 康夫
出版者
神戸常盤大学・神戸常盤大学短期大学部
雑誌
神戸常盤大学紀要 = Bulletin of Kobe Tokiwa University (ISSN:18845487)
巻号頁・発行日
no.13, pp.83-92, 2020-03-31

産後の母親の7割は、育児に対して自信がもてず、ストレスを感じ、身体的・精神的な不調を自覚しているといわれていることから、子育て中の母親のストレスに対する支援は重要である。アロマセラピーは、ストレスを軽減することが知られており、産褥期についての報告はあるが、子育て中の母親に対する効果の報告はない。そこで、本研究は、子育て中の母親にアロマハンドマッサージを行い、ストレスに対する効果を生理学的(唾液アミラーゼ活性)および主観的(POMS 2Ⓡ成人用 短縮版)に明らかにした。t検定とWilcoxonの符号付順位検定を用いて、対応のある母平均の差の検定を行い、マッサージの前後について、唾液アミラーゼ活性とPOMS 2Ⓡ成人用 短縮版で計測した。その結果「怒り-敵意」、「混乱-当惑」、「抑うつ-落込み」、「疲労- 無気力」、「緊張-不安」、「総合的気分状態」が有意に低下し、逆に「活気-活力」と「友好」は、有意に上昇した。なお、本研究は平成29年度に、採択された私立大学研究ブランディング事業タイプA「地域子育てプラットホームの構築を通したAll-Winプラン」における研究ブランディングAチームの地域研究の一貫として行われた研究成果である。| Because 70% of postpartum mothers are not confident about childcare, feel stressed, and are aware of physical and mental disorders, it is important to support the mother's stress during childcare. Aromatherapy is known to relieve stress, and there are reports about the effect of aromatherapy on the postpartum period. However, there are no reports on the effects of aromatherapy on the mother during childcare. Therefore, this study clarified the effects on stress, physiologically (saliva amylase level) and subjectively (Japanese version POMS2 shortened version), by giving aroma hand massages to mothers raising children. Using the t-test and Wilcoxon's signed-rank test, the difference between the population means was tested to reveal a decrease in salivary amylase activation and a 7-scale decrease. In addition, this research was conducted in 2017 as a part of the research branding A-team's area of research in private university research branding type A titled "All-Win plan through the construction of a regional childcare platform."
著者
中村 幸治 芳野 隆治 Robert GRANETS Gabriella PAUTASSO Otto GRUBER Stephen JARDIN
出版者
社団法人 プラズマ・核融合学会
雑誌
プラズマ・核融合学会誌 (ISSN:09187928)
巻号頁・発行日
vol.78, no.4, pp.347-355, 2002 (Released:2005-12-08)
参考文献数
31

Validation studies of a neutrally balanced vertical plasma position, so-called ”neutral point”, have been carried out by computational simulations and experiments under trilateral Japan-US-EU collaborations. It was clarified that the neutral point, where VDEs (Vertical Displacement Events) are hardly occurred, does exit in the Alcator C-Mod and ASDEX-Upgrade tokamaks as well as the JT-60U, consistent with the simulations. Meanwhile, precise details of the VDE behavior exhibit their own characters according to the individual ofthe tokamaks such as an up-down asymmetry of plasma shape. Sensitivity of the neutral point to the plasma shape and current profile was also addressed in detail.
著者
中村 秀
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.48, no.6, pp.438-439, 1999-06-01 (Released:2011-10-14)
参考文献数
6
著者
川口 秀夫 寺村 浩 中村 聡子 荻野 千秋 原 清敬 蓮沼 誠久 老沼 研一 高谷 直樹 平野 恒 佐塚 隆志 北野 英己 近藤 昭彦
出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
バイオマス科学会議発表論文集 第11回バイオマス科学会議 (ISSN:24238333)
巻号頁・発行日
pp.35-36, 2016-01-14 (Released:2017-03-22)

Sorghum bagasse pretreated with diluted acid, which was predominantly composed of glucan (59%) and xylan (7.2%), was used as a lignocellulosic feedstock to produce D-phenyllactic acid (PhLA) by a recombinant Escherichia coli strain expressing phenylpyruvate reductase from Wickerhamia fluorescens. Compared to filter paper hydrolysate, the PhLA yield was reduced by 35% during fermentation with enzymatic hydrolysate of sorghum bagasse as a carbon source, and metabolomics analysis revealed that intracellular levels of erythrose-4-phosphate and phosphoenolpyruvate and NAD(P)H regeneration for PhLA production from glucose markedly reduced. Compared to the separate hydrolysis and fermentation (SHF) with sorghum bagasse hydrolysate, simultaneous saccharification and fermentation (SSF) of sorghum bagasse under glucose limitation conditions yielded 4.8-fold more PhLA with less accumulation of eluted components of p-coumaric acid and aldehydes, which inhibited PhLA fermentation. These results suggest that gradual hydrolysis of sorghum bagasse during SSF reduces the accumulation of both glucose and fermentation inhibitors, collectively leading to increased PhLA yield.
著者
佐伯 竜彦 富山 潤 中村 文則 中村 亮太 花岡 大伸 安 琳 佐々木 厳 遠藤 裕丈
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集E2(材料・コンクリート構造)
巻号頁・発行日
vol.76, no.2, pp.98-108, 2020

<p> 本研究は,同一の薄板モルタル供試体を用いて,日本各地の101か所において暴露試験を行い,飛来塩分環境を評価した.暴露供試体への塩化物イオン浸透量をコンクリートの表面塩化物イオン濃度に換算し,標高,風向,波エネルギーの影響を考慮して離岸距離を補正した,「補正距離」によって,地域によらず一律に表面塩化物イオン濃度を評価できる推定式を提案した.</p>
著者
濱 興治 板谷 敏弘 笹尾 博行 中村 明寿 橋本 真伊知
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成25年度大会(長野)学術講演論文集 第8巻 性能検証・実態調査 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.301-304, 2013 (Released:2017-11-18)

本報ではリニューアルオープンした東京都美術館の企画展示室の気流分布の測定結果を示す。気流分布は展示物の保存環境として重要であり、0.3m/s以下の低風速が望まれる。展示室全域については、風速0.3m/s以下の比率は98%であった。壁面風速については、間仕切パネルがない場合には全ての測定点で風速0.3m/s以下であった。間仕切パネルを設置した場合には、吹出口との関係で場所によっては0.35m/s程度の壁面風速が観測されるが、97%は風速0.3m/s以下であった。展示ケース内の風速は最大0.25m/sであった。