著者
星川 秀利 木村 裕一 玉木 啓一 藤本 浩志 中村 好男 村岡 功
出版者
バイオメカニズム学会
雑誌
バイオメカニズム学会誌 (ISSN:02850885)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, pp.173-182, 1993-08-01 (Released:2016-10-31)
被引用文献数
1 2

The purpose of this study was to investigate the influence of training level on indices of effectiveness (IE). Six male cyclists and non cyclists performed pedalling bouts for I minute using a cycle ergometer against the work load of 1 50, 200 and 250W. The subjects were directed to maintain 90 rpm of pedalling rate during the cycling bouts. Rotary encorders and triaxis force sensors were mounted on the ergometer for measuring crank angle, both pedal forces and both pedal angles. Using these data, the resultant pedal force (FR) and the force perpendicular component of the crank force (FE) were calculated. IE represents the ratio of the force component perpendicular to the crank to the appplied force to the pedals and was calculated by FR and FE . IE was not different between cyclist and non cyclist groups. On the other hand, peak FR during 250W was significantly lower in cyclists than non cyclists ( 344.9±37.6 [N] and 398.4±24.6 [N] respectively, p<0.05). Those results suggested that pedalling skill would be reflected by the lower pedalling force which was related with a reduction of negative force during up phase rather than its efficiency converting to effective torque.
著者
井川 憲男 中村 洋 古賀 靖子 古城 真也
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.62, no.494, pp.15-22, 1997
被引用文献数
6 8

Suitable standard data on daylight and solar radiation are absolutely prepared and offered for the excellent energy saving interior environmental design. The first step of the modification of the data by real measurements into the useful standard data is to classify the sky, conditions when the data were gained. A proposal of a means is stated in this paper in order to divide the sky conditions into ordered categories. The sky conditions when the data were measured are arranged based upon the comparison with the sky, luminance distribution data obtained by sky scanning and the theoretical results on CIE(Commission Internationale de l'Eclairage) Standard Clear and Overcast Sky and Intermediate Sky by one of the authors. The sky conditions are finally classifred into Clear, Near Clear, Intermediate, Near Overcast and Overcast Sky. This Research work is deeply related to the IDMP(International Daylight Measurement Programme) promoted by CIE. Its result convinces authors of its great contributions to the progress IDMP and development of interior environmental design.
著者
花沢 明俊 中村 克樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.227, pp.39-42, 2012-09-27
参考文献数
7

学習療法は,認知症に対する非薬物療法の1つであり,読み書き計算などの単純な課題を行うことにより,認知症の改善,進行抑制効果が報告されている.学習療法による認知機能回復は,知能テストと類似した方法によって測定され,療法の効果測定や課題の難易度調整に用いられている.認知症では,認知機能だけでなく,情動機能も低下し,表情や音声による喜怒哀楽の表出が失われていく.学習療法では,情動機能の回復も報告されている.しかし,表情や音声といった情動表出の定量的計測が困難なため,最近笑顔が増えた,といった介護者の観察による定性的あるいは印象レベルの知見にとどまっている.本研究では,学習療法のシステムやプロセス改善に役立てるため,笑顔画像計測による情動機能回復の定量的化を試みた.
著者
中村 通宏
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.100-100, 1983-02-01 (Released:2011-10-11)
参考文献数
5
著者
戸田 善治 竹内 裕一 大久保 紗容 中村 友亮 松永 智貴 高橋 和雄 天野 孝太郎
出版者
千葉大学教育学部
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要 (ISSN:13482084)
巻号頁・発行日
vol.60, pp.203-213, 2012-03

本稿は,2010年度に社会科教育教室が開講した大学院授業「授業研究」における,大学教員と大学院生の共同研究の報告である。そこでは,中学生を対象とする授業《ベトナムと日本のODA》を開発した。日本政府は,政府開発援助の方針を決めてきたODA大綱を新たに発表した。この旧から新へのODA大綱の変化とその背景となった要因を捉えるため,ベトナム高速鉄道計画という一つの例について考えつつ,日本の政策決定の一過程について検討させる授業の開発を行った。
著者
戸田 善治 竹内 裕一 大久保 紗容 中村 友亮 松永 智貴 高橋 和雄 天野 孝太郎
出版者
千葉大学教育学部
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要 (ISSN:13482084)
巻号頁・発行日
vol.60, pp.203-213, 2012-03

本稿は,2010年度に社会科教育教室が開講した大学院授業「授業研究」における,大学教員と大学院生の共同研究の報告である。そこでは,中学生を対象とする授業《ベトナムと日本のODA》を開発した。日本政府は,政府開発援助の方針を決めてきたODA大綱を新たに発表した。この旧から新へのODA大綱の変化とその背景となった要因を捉えるため,ベトナム高速鉄道計画という一つの例について考えつつ,日本の政策決定の一過程について検討させる授業の開発を行った。
著者
藤根 久 遠藤 邦彦 鈴木 正章 吉本 充宏 鈴木 茂 中村 賢太郎 伊藤 茂 山形 秀樹 Lomtatidze Zaur 横田 彰宏 千葉 達朗 小杉 康
出版者
日本第四紀学会
雑誌
第四紀研究 (ISSN:04182642)
巻号頁・発行日
vol.55, no.6, pp.253-270, 2016-12-01 (Released:2017-01-12)
参考文献数
46
被引用文献数
3

有珠火山の南麓には善光寺岩屑なだれ堆積物(Zd)が多数の流れ山をなして分布する.Zdは従来,9kaから6kaに発生した有珠山外輪山の崩壊によるとされてきた.海岸の近くの岩屑なだれの流れ山に囲まれた標高約4.5mの低地においてボーリングコアを2本採取し,その層序,年代,堆積環境,植生変遷を検討した.両コアはほぼ岩相が同様で,標高+2~-6mにわたり連続的に泥炭層および有機質シルト・粘土層が見られた.AMS法による14C年代測定の結果,最下部の有機質シルト・粘土層から20calkaBP頃の年代が得られた.泥炭層下部には15calkaBP頃に濁川カルデラから飛来した濁川テフラ(Ng)が,泥炭層中部には駒ヶ岳から6.6calkaBPに飛来した駒ヶ岳gテフラ(Ko-g)が,同上部には白頭山苫小牧火山灰(B-Tm)などのテフラが認められた.コアの基底には洞爺火砕流堆積物(Toya(pfl))と同質の軽石に富む軽石質火山灰層が捉えられた.珪藻化石は,20~10calkaBPに湖沼~沼沢湿地が継続し,10calkaBP頃に沼沢湿地に移行し,以後0.4calkaBPまで継続したことを示し,先行研究で明らかにされている最終氷期から完新世にかけての北海道の植生変遷と矛盾しない.花粉化石は,20~15calkaBPに亜寒帯性針葉樹林が卓越し,15calkaBP頃からカバノキ属が増大する移行期を挟み,10calkaBP頃に温帯落葉広葉樹林へと推移したことを示した.以上から,2本のコアの泥炭層および有機質シルト・粘土層は,Zdの岩屑なだれで閉塞された凹地に形成された湖沼~沼沢湿地の堆積物で,岩屑なだれの発生は20calkaBPのLGM(最終氷期最寒冷期)の頃である可能性が極めて強い.また,有珠外輪山の活動は20calkaBPより以前に始まって山体を形成していたことになる.
著者
坂口 輝子 池谷 幸子 中村 春美 湊 真理子 日下 和代 高橋 喜久雄
出版者
千葉県立衛生短期大学
雑誌
千葉県立衛生短期大学紀要 (ISSN:02885034)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.9-14, 2002

Edema, pain and limited jaw opening are common sequel after extraction of the impacted third molar tooth. We studied the efficacy of easy cold dressings in 111 patients, and compared it with a control group (n=118). The material of the dressing pad is packed frozen polydichlorosodium that is applied to the facial surface immediately following the removal of the tooth. The major findings are summarized as follows : 1) There was no statistical difference between the two groups with respect to body temperature, degree of swelling, maximum incisal opening and frequency of intake of analgesics. 2) Pain level and degree of difficulty in mouth opening were determined by patient self-assessment using visual analog scales (VAS). In these subjective findings, the cold dressing group showed a better outcome compared with the control group. 3) In the cold dressing group, 74.8% of the patients felt relief from the application of the cold pads. 4) There was no difference between the two groups in wound healing and the frequency of complications. The results of this study document the advantages of easy cold dressings following the extraction of the impacted lower wisdom tooth.
著者
中村 哲 岩坂 英巳 根來 秀樹 サクリアニ サクティ 戸田 智基 Neubig Graham 田中 宏季
出版者
奈良先端科学技術大学院大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2014-04-01

自動ソーシャルスキルトレーナと題して,ソーシャルスキルトレーニング(SST)の過程を人間と対話エージェントの会話によって自動化する研究を進めてきた。これまでに開発したシステムは、自閉スペクトラム症での効果測定をしていなかったという問題があった。最終的な実験的評価として、自動ソーシャルスキルトレーナを使用し、10 名の自閉スペクトラム症者における訓練の効果を調査した。50 分間のシステムを使用した訓練実験により、有意に話のスキルが向上していることを示し、自動ソーシャルスキルトレーニングが有効であることを示してきた。これからも希望者がいつでもどこでも手軽に使用できる SST を目指していく。
著者
中村 雅典 近藤 信太郎 江川 薫 曽我 浩之 八木 秀樹 伊藤 恒敏
出版者
昭和大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2000

我々は、骨破壊を伴う重症リウマチ性関節炎(RA)患者腸骨骨髄における著しい好中球造血の亢進とその好中球による骨破壊の可能性を示した。また、破骨細胞による骨吸収を強力に抑制するaminobisphosphonate(ABP)をコラーゲン誘導関節炎マウスに投与しても骨破壊が抑倒されないことも見いだしている。そこで、好中球による骨破壊の可能性を詳細に検討する目的で、コラーゲン誘導関節炎マウスにABPを投与した時の破骨細胞によらない骨吸収機構を好中球の動態を中心に検索すると共に顆粒球と骨との共培養による骨破壊についても検索を行った。ABP投与群・非投与群共に骨破壊を伴う関節炎が認められ、ABP非投与群に比してABP投与群では炎症が悪化する傾同にあった。骨破壊部位を観察すると、ABP非投与群では多数の酸性フォスファターゼ(ACP)強陽性の破骨細胞が骨表層に認められるのに対し、ABP投与群では破骨細胞は少数存在するもののACP活性は弱く、また骨表面から遊離していた。骨破壊部位には顆粒球が集積し、超微形態学的に骨表面に集積する好中球のrupture、細胞内顆粒の骨周辺への散在、コラーゲン線維が消失が認められた。好中球と骨との共培養系では、in vivo同様骨基質からのコラーゲン線維の消失が認められ、好中球の持つMMP-2,9やelastaseに対する阻害剤添加実験でコラーゲン線維消失が抑制されることが明らかとなった。以上の結果から、骨破壊に好中球が直接関与することが示された。
著者
村田 佳子 渡邊 修 谷口 豪 梁瀬 まや 高木 俊輔 中村 康子 渡辺 裕貴 渡辺 雅子
出版者
JAPAN EPILEPSY SOCIETY
雑誌
てんかん研究 = Journal of the Japan Epilepsy Society (ISSN:09120890)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.43-50, 2012-06-30

高齢発症側頭葉てんかんにおいて、健忘症、気分障害、睡眠障害、排尿障害、唾液分泌過多、低ナトリウム血症を認め、抗電位依存性カリウムチャンネル複合体(voltage-gated potassium channel:VGKC-complex(leucine-rich glioma inactivated1 protein:LGI-1))抗体陽性から、抗VGKC複合体抗体関連辺縁系脳炎(VGKC-LE)と診断した。本例は数秒間こみあげ息がつまる発作が1日100回と頻発し左上肢を強直させることがあった。Iraniらは、VGKC-LEの中で抗LGI-1抗体を有するものは、3~5秒間顔面をしかめ上腕を強直させるfaciobrachial dystonic seizures(FBDS)を報告しており、本発作は診断の一助となると考えられた。本例は、本邦において抗LGI-1抗体とFBDSの関連を指摘した最初の報告である。<br>
著者
宇佐川 智也 中村 誠 津田 栄三 加藤 啓介
出版者
石川県農業短期大学
雑誌
石川県農業短期大学研究報告 (ISSN:03899977)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.75-78, 1988

近年の豊かな食生活は「飽食の時代」と言われるまでになって,食肉に対しても高級化・多様化が求められている。ラム肉(子羊肉)は欧米では高級肉と位置づけられているが,わが国では新鮮でおいしいラム肉を食べる機会が少ないため,くさい肉,ジンギスカン用,というマトンのイメージがまだ強いようである。ラム肉のおいしさが知られるようになると,高級品としての新鮮なラム肉が今以上に求められる事は十分に予想される。めん羊は体躯の大きさが手ごろで性質が温順であるので飼いやすく,一村一品運動の好適な対象になり得る。わが国のめん羊飼養頭数は,昭和32年の約100万頭をピークに,昭和51年には約1万頭と激減した。その後,昭和61年の26,200頭とわずかに回復したにすぎない。国民一人あたりの飼養頭数でみると,イギリスの0.6頭,オーストラリアの9.0頭,ニュージーランドの21.8頭に比べて,わが国ではわずかに0.0002頭である。したがって,北海道や長野県などのめん羊飼育の盛んな地域を除けば,冷凍の輸入品が市販されてはいるものの,ラム肉を食べる機会は非常に少ないのが現状である。本研究では,本県でのめん羊飼育の可能性を探る手初めとして,サフォーク種めん羊を用いて,生後約6ヵ月間飼育したときの増体成績および産肉成績について,わが国内外の資料と比較検討した。
著者
小林 佳祐 中村 卓
出版者
社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.60, no.8, pp.412-417, 2013-08-15 (Released:2013-08-31)
参考文献数
17
被引用文献数
2

本研究ではデュラム澱粉にパスタ乾燥条件をモデルとした高湿加熱処理を行った.加熱温度80°C,相対湿度70%以上の高湿加熱処理によってデュラム澱粉の糊化特性が変化すること,澱粉ゲルの力学物性と食感が変化することを明らかにした.高湿加熱処理によりDSCの糊化ピーク温度の上昇,融解エンタルピーの減少,X線回折の総結晶化度の減少,RVAの最高粘度が減少した.これらの変化は湿熱処理と同様の変化であることから高湿加熱処理は湿熱処理と同様の構造変化を澱粉粒に引き起こすと考えられる.さらに,澱粉粒表面の凹凸が消失し,澱粉糊化度が増加したことから澱粉が部分糊化したと考えられる.澱粉ゲルの官能評価にて高湿加熱処理の加熱温度,相対湿度が高い方がかたさ,歯切れのスコアが高くなり,付着性のスコアが低くなった.本研究の結果からパスタ乾燥工程は乾燥だけでなく,澱粉自体が加工(膨潤抑制) される場である可能性が示された.また,超高温乾燥パスタが硬くなる原因として従来報告されているタンパク質の高分子量化だけでなく,澱粉自体の膨潤抑制も寄与している可能性が示された.