著者
中村 順
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.67-72, 2011-04-15
参考文献数
12

<p>警察は産業事故についても事実を明らかにし,原因を究明して安全を確保する責務がある.対象となる事故は,死傷者を伴う事故や,社会的に関心の高い事故となる.現場検証は裁判所の令状に基づく公式な事故を記録するものである.関係者の供述についても証拠化され,他の調査機関と異なり,人に関する事故に至る背景,事情までも含めて調査を行うことになる.事故原因を明らかにして,責任を明確にすることが求められている.責任者の処罰ではない.</p>
著者
浅山 滉 中村 裕 緒方 甫 森田 秀明 児玉 俊一 畑田 和男
出版者
産業医科大学学会
雑誌
産業医科大学雑誌 (ISSN:0387821X)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.121-130, 1984-06-01
被引用文献数
1

国際障害者年を記念して, 初の大分国際車いすマラソン大会(ハーフマラソン:21.1km)が催された. 参加各国選手から任意に選んだ選手を対象に, 大会における選手の体力医学的検討を行った. 脊髄損傷による対麻痺者は体力の向上が望まれるが, 病態生理学的に問題が多く, 持久的体力を必要とする運動には危惧の念があった. 予備試験で車いすトレッドミルの負荷テストを行い, 各人の心拍数と酸素消費量(V0_2)の相関式を得て, 実際のレース時に装着した心拍数記憶箱から得られた値を基に, レース中の推定V0_2を得た. (結果)平均87.1±9.1分間(n=5)にV0_2-34.17+8.11ml/kg/minであり,レース中の高い心拍数(191-152拍/分)の割には低いV0_2であった, 脊損者は事故もなくこの持久運動に十分に耐え, 車いすマラソンは対麻痺者の体力向上に優れたスポーツであると考えられたが, 被検者は体力向上の余地があると思われた.
著者
岩間 太 中村 大賀
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.282, pp.67-72, 2011-11-10

要求・仕様書や設計書などの上流文書成果物に対応して計画・実施される統合・システムレベルのテスト設計では,コードを対象とした単体・結合レベルのテストに比べ自動化技術が進んでおらず効率面・品質面から問題となっている.このような状況を改善することを目的とし,我々は,上流文書成果物からのテストケース設計作業を自動化するための課題を整理し,それらを解決する手法を汎用的な枠組として提案したい.提案手法では,テストケースを定義する際に重要であり,かつ現実の多様な文書から取得することが可能な情報のモデルを実プロジェクトからの洞察をもとにまとめ,これを構造的なタグとして定義する.その上で,対象文書からの情報をRDF形式のデータとして抽出しRDFストアに一元的にまとめ,抽出されたRDFリソースデータに対して上記モデルで定義されたタグを付加する.その後,このタグ情報を用いて文書からテストケースを一様な手続きのもと生成する.本論文ではこの手法とその実装システム,実プロジェクトへの適用結果の概要を示す.
著者
中村 洋 山本 景子 倉本 到 辻野 嘉宏 水口 充
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:18840930)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.2, pp.1-8, 2011-01-14

ユーザが携帯電話を所持していても,実際に相手と通話できるか否かは相手の物理的・社会的状況に依存する.そのため,相手の無事を知るために通話をしたいと感じても,相手が通話に応じてくれるかどうかわからないため,漠然とした不安が生じてしまう.そこで本研究では,相手の携帯電話に付与したセンサにより相手の状況を自動的に判別し,相手が通話できかつ電話に出てもよいと考えているかどうかという通話是非情報を通知する手法を提案する.それにより,「相手の無事による安心感」,「相手に自分を助けてもらえることによる安心感」,「相手の意思・意図」の 3 つの感覚が伝達でき,その結果として安心感の拡大や行動を決定する上での判断の助けとなる.アンケート評価の結果,安心感を拡大することができ,行動を決定する上での判断の助けとなることがわかった.さらに試作システムによる携帯電話所有者の通話是非状態の判別精度を評価し,高い精度で判別できることを確認した.Whether a person with mobile phone can receive someone's call is dependent on the physical and social situation of him/her. Therefore, when we want to communicate with our partner to know his/her safety, we feel insecure because we cannot know whether he/she can accept our call or not. To solve the problem of insecurity feeling, we propose a method which helps to emphasize our sense of security by notifying the partner's acceptability of receiving our call. The acceptability is estimated with several sensors attached to mobile phone. The method aims to transmit three senses ― "sense of security about the partner's safety", "relief by the partner's help", "intention of the partner". From the result of questionnaire about the proposed method, it is found that the method can enhance sense of security so that we can decide what to do. In addition, it is found that the prototype can estimate participants' acceptability with high accuracy.
著者
中村 敦夫
出版者
文芸春秋
雑誌
文芸春秋
巻号頁・発行日
vol.52, no.12, pp.364-372, 1974-11
著者
今井 弘一 竹田 眞人 北坂 弘行 中村 正明
出版者
一般社団法人日本歯科理工学会
雑誌
歯科材料・器械. Special issue, 日本歯科理工学会学術講演会講演集 (ISSN:02865858)
巻号頁・発行日
vol.14, no.25, pp.32-33, 1995-03-31
被引用文献数
1

粘膜モデルによる細胞回復度試験法を開発する目的で、粉末状の接着性モノマー4種ならびに液状のMMAとTEGDMAについて、2種の市販モデルを用いて細胞回復させた.また7種の溶媒に各モノマーを溶解させた従来の細胞回復度試験も行った.その結果、市販モデルを用いた方法による細胞回復度試験は可能で、試験したモノマーの細胞回復度を得ることができた.一方、溶媒を用いた従来の細胞回復度試験では変動の大きい細胞回復度であり、培養液に難溶性もしくは不溶性の細胞毒性試験について検討を要することがわかった.
著者
青木 隆行 宮内 邦雄 西村 光彦 中村 和彦
出版者
The Japan Society for Technology of Plasticity
雑誌
塑性と加工 (ISSN:00381586)
巻号頁・発行日
vol.48, no.555, pp.308-312, 2007
被引用文献数
1

A both-sided ironing process for simultaneous ironing of the outer and inner wall surfaces of deeply drawn cans has been developed successfully. The new process produces ring grooves in the can wall by vibrating the inner die along the ironing direction. The up-and-down motion of the inner die changes the ironing condition between the inner die and the outer die to continuously form ring grooves in the wall of ironed cans. The frequency of the vibration of the both-sided ironing process is set at about 4∼6 c⁄min. The profile of ring grooves in the ironed can wall is found to be influenced by the height difference between the outer and inner dies and the amplitude of the vibration. In particular, the greater the amplitude of vibration, the greater the depth of the ring grooves. The bent part of the ring grooves formed by the both-sided ironing process using vibration is the unique point of lowest strength. An ironed can with ring grooves in the wall can be easily squashed by a relatively small force.
著者
辻 澄子 中村 優美子 外海 泰秀 柴田 正 内堀 伸健 川田 誠 小林 建夫 鈴木 宏 室井 順子 鈴木 由記子 兼田 登 鈴木 英樹 宮本 文夫 伊藤 誉志男
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品工業学会誌 (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.111-123, 1990
被引用文献数
2 6

農産物39種類195試料,水産物23種類115試料及び畜産物8種類40試料の生鮮食品合計70種類350試料並びに農産加工品58種類331試料,水産加工品38種類323試料,畜産加工品19種類147試料,菓子類18種類90試料,嗜好飲料31種類250試料,油脂・砂糖・調味料など15種類75試料及び調理加工食品11種類55試料の加工食品合計180種類1271試料中のH<SUB>2</SUB>O<SUB>2</SUB>を酸素電極法により測定した. <BR>生鮮食品70種類中,H<SUB>2</SUB>O<SUB>2</SUB>を含有していない食品は56種類であり,平均値として1mg/kg未満のものが9種類であり,1mg/kg以上のものはピーナッッ(乾)(3.3mg/kg),カレイ(1.7mg/kg),ホタテ貝(4.0mg/kg),ホタルイカ(3.4mg/kg),及びカニ(1.2mg/kg)の5種類であった. <BR>一方,加工食品188種類中,H<SUB>2</SUB>O<SUB>2</SUB>を含有していない食品は47種類であり,平均値として1mg/kg未満が82種類,1~5mg/kgの範囲の食品が41種類であり,5mg/kg(以下単位省略)以上の食品としては甘らっきょう(5.7),干ししいたけ(7.4),いかなご佃煮(9.1),焼のり(8.9),ひとえぐさ佃煮(7.8),乾燥ひじき(8,5),玉露(葉)(6.7),煎茶(葉)(6.2),玄米茶(葉)(6.4),番茶(葉)(6.4),ほうじ茶(葉)(30.4),紅茶(葉)(18.0),ウーロン茶(葉)(35.3),麦茶(45.0),コーヒーいり豆(140.3),インスタントコーヒー粉末(368.5),ココア(62.8),こいくちしょうゆ(7.6)の18種類であった.茶類及びコーヒー類は飲用状態ではいずれも5mg/kg以下となった. <BR>調理による食品中のH2O2含有量に対する影響について,加熱調理では,H<SUB>2</SUB>O<SUB>2</SUB>量の増加傾向が,水もどし調理では,干ししいたけ以外はH2O2量の減少傾向が示された. <BR>従って,H<SUB>2</SUB>O<SUB>2</SUB>含有量は調理方法により大きく変化することが判明した. <BR>更に,干ししいたけのように,水もどしすることにより,H<SUB>2</SUB>O<SUB>2</SUB>量が増加傾向を示し,ばらっきも大きいことから,しいたけ成分からのH<SUB>2</SUB>O<SUB>2</SUB>生成の可能性が示唆された.
著者
伊藤 和之 加藤 麦 中村 仁洋 池田 和久 幕内 充 水落 智美 岩渕 俊樹
出版者
国立障害者リハビリテーションセンター(研究所)
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

重度の中途視覚障害者の手書き行動が学習に影響を与えるかを検証するため,新規外国語単語学習課題を手書き有り無しの2条件で行う行動実験及びMRI撮像を行った.その結果,聴くだけの学習は短期記憶で,手書きとの併用は長期記憶で有効との示唆を得た.また,視覚障害者群で,両側の運動野を含む前頭頭頂葉から後頭葉に亘る広い領域で,晴眼者に比して強い神経活動が見られた.特に,左前楔状回を中心とする視覚領域では,手書き条件で,非手書き条件より強い神経活動が観察された.重度の中途視覚障害者の手書き行動は,長期記憶に有効であり,視覚心像に関わる視覚連合野を中心とする神経活動を介して学習促進が起こることが示された.
著者
中村 剛 内田 臣一
出版者
愛知工業大学
雑誌
愛知工業大学研究報告. B, 専門関係論文集 (ISSN:03870812)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.127-134, 2003-03-31

Amounts of the gravel transport during a flood in September 2000 were estimated in the upper and middle reaches of the Yahagi River, central Honshu, Japan, from the change of sediment deposition n 5 reservoirs on the main stem, and from the observation of particle size of the sediments. The estimated amounts at influxes into the reservoirs are 17,000, 3,200, 41,000, 400, and 460,000 m^3 respectively from lower to upper reservoirs, and each amount deposited probably all in the reservoir. The transport below the lowest reservoir was also estimated at 5,000 m^3 by the change of riverbed cross sections. These amounts of gravel transport tend to be negatively correlated to the biomass of benthic invertebrates and the richness of riparian vegetation after the flood; i.e., a mass of gravel transport above the uppermost reservoir greatly destroyed the riparian vegetation and the benthic invertebrates, especially net-spinning caddis larvae, whereas both were well preserved even after the flood in the middle reaches. The amounts are positively correlated to the sediment yield in the tributaries estimated by previous studies. It suggests that the gravel transport in the main stem of the Yahagi River depends on the sediments from tributaries because the transport through the main stem is interrupted by the reservoirs.
著者
村上 成之 中村 紀夫 谷 諭
出版者
日本救急医学会
雑誌
日本救急医学会雑誌 (ISSN:0915924X)
巻号頁・発行日
vol.3, no.6, pp.461-470, 1992-12-15 (Released:2009-03-27)
参考文献数
21
被引用文献数
1

二輪車交通事故における頭部外傷のメカニズムを検討する目的で,臨床情報をふまえて事故後回収したヘルメット120例について分析を加えた。臨床データから頭部外傷の程度によって負傷者を軽症,重症,死亡に分類した。また,障害の内容も細分しそれぞれの延べ数を求めた。ヘルメットは外表の観察にとどめず,切断して衝撃吸収ライナーとして使用されている発泡スチロールの状態も検査した。この方法によりヘルメットの損傷部位と程度を評価した。ヘルメットが事故に際し脱落したもの(脱落例)では脱落しなかったもの(非脱落例)に比べ障害が重症となる傾向を示した。局所性脳損傷は脱落例で多いのに対し,びまん性脳損傷は脱落例,非脱落例で明らかな差はみられなかった。ヘルメットの分析結果から衝撃の強さと方向を推定し頭部外傷の傷害内容と比較したところ,急性硬膜下血腫ではヘルメットの辺縁部に前後方向から衝撃を受けた場合に生じやすく,びまん性軸索損傷は円蓋部に横方向から衝撃を受けた場合に生じやすかった。脳組織の損傷メカニズムとして,実験的に回転外力でびまん性脳損傷が生じやすいことが証明されている。ヘルメットの円蓋部を打ったときにびまん性軸索損傷が多かったのは,ヘルメットの円蓋部への衝撃では頭部の重心より上部に外力が加わり,辺縁部への衝撃に比べ回転外力が生じやすいためと考えられた。急性硬膜下血腫,脳挫創,びまん性軸索損傷などの重症の脳外傷はヘルメットの損傷の強い場合が多かった。ヘルメットにそのような損傷を来す外力がヘルメットを着用せず直接頭部に加わっていたならば,さらに重篤な脳損傷を来して死亡していた可能性が強いと推定された。したがって,重症度の軽減の面からはヘルメットは十分に脳保護作用を発揮していると考えられる。
著者
清水 哲也 水口 義昭 吉岡 正人 松下 晃 金子 恵子 川野 陽一 勝野 暁 神田 知洋 高田 英志 中村 慶春 谷合 信彦 真々田 裕宏 横室 茂樹 内田 英二
出版者
日本腹部救急医学会
雑誌
日本腹部救急医学会雑誌 (ISSN:13402242)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.79-85, 2016-01-31 (Released:2016-04-26)
参考文献数
19

ERCPは胆膵疾患の診断に不可欠な手技となり,ERCPを応用したさまざまな手技が活用されている一方,ERCPの偶発症は重篤化しやすく慎重を要す手技である。ERCP合併症の中でも後腹膜穿孔は死亡率が高く,その診断と対処が重要である。1999年1月から2015年5月までのERCP自験例 4,076例のうちERCPの後腹膜穿孔を10例(0.25%)に認め,その原因と対応を検討した。穿孔部位は,乳頭部3例,胆管3例,膵管2例,十二指腸2例であり,原因は,乳頭部穿孔ではEST,胆管穿孔では砕石処置具の挿入,膵管穿孔ではカテーテル操作,十二指腸穿孔では内視鏡の挿入による損傷であった。後腹膜穿孔を疑う際にはENBDや胃管で減圧しCTで後腹膜穿孔の重症度を確認する。CTで後腹膜に液体貯留を認め,かつ発熱や疼痛のある症例は緊急手術を行う。後腹膜気腫のみ,もしくは少量の液体貯留のみで無症状の症例は保存的加療を行い経時的に疼痛や液体貯留をフォローし,所見の悪化がある際は緊急手術を考慮する。
著者
中村 修一 南野 徹
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.22-31, 2011-01-01 (Released:2012-01-01)
参考文献数
40

大腸菌やサルモネラ菌などの細菌は,「べん毛」と呼ばれる繊維状の運動器官をスクリューのように高速回転させて水中を泳ぐことにより,栄養が豊富で生育に適した温度やpHの環境に集まることができる.べん毛繊維を回転させているのは,繊維の根元に細胞膜に埋まって存在する「べん毛モーター」と呼ばれる直径約45 nmの回転分子モーターである.べん毛モーターは,細胞膜を隔てて形成される水素イオン(プロトン)の電気化学的ポテンシャル差を1秒間に約300回転の高速回転に変換し,その回転方向は環境中の化学物質などに反応して瞬時に切り替わる.ここでは,プロトン駆動型細菌べん毛モーターの構造と回転機構について,最新の研究内容を含めて紹介する.
著者
今井 範子 中村 久美
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.49, no.6, pp.687-698, 1998-06-15
被引用文献数
5

This study analyzed the changes brought about to consciousness of residents concerning dwelling and other life conditions after the latest Hanshin-Awaji Earthquake, and we then intend to consider what life style should be. The residents we observed live in apartments owned by the Housing and Urban Development Corporation at five places in Kobe and its adjacent cities, Nishinomiya, Takarazuka and Amagasaki which were all disaster stricken by the earthquake. In this first paper we are to clarify difficult living conditions suffered by the residents just after the earthquake. The results are as follows: People were busily engaged from just after the earthquake in supplying drinking water, food and other daily necessities which had not been stored for emergency use. The most difficult problems was the shortage of life sustaining water. There were also other difficulties such as the inconvenience arising from the stoppage of elevators and feelings of insecurity and stress on the part of the residents dwelling at higher floors of high-rise apartments. It is necessary to consider the solutions for these problems on planning urban high-rise dwelling. Most older couples, older sigle people and families having school-age children took refuge in regional public shelters or stayed at home as they were anxious to keep close to their neighbourhood communities. Most people were provided with drinking water, food and other daily necessities, living space by their relatives and friends. On the whole enough support was not given by government bodies and volunteer groups. It is necessary to try to augment government support and to keep ready an emergency volunteer support system. Neighbourhood community play important role at emergency, providing such support as rescue activities, transportation and distribution of water, delivery of information, etc.
著者
桂田 浩一 中村 有作 山田 真 山田 博文 小林 聡 新田 恒雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.44, no.11, pp.2681-2689, 2003-11-15
被引用文献数
17

本論文ではマルチモーダルインタラクション(MMI)記述言語XISLを提案する.XISLの目標は,(1) MMIで必要とされるモダリティの利用方法・対話の制御を記述可能にすること,(2)モダリティの拡張性を高めることである.これらを実現するために,XISLでは,(1) VoiceXML,SMILといった従来言語を参考に,モダリティの利用方法および対話制御の諸概念や命令を導入し,(2)入出力モダリティに関する記述に自由度を持たせている.本論文ではXISLの概略を説明するとともに,PC上に実装したXISLの実行システム,およびプロトタイプとして試作したオンラインショッピングアプリケーションについて述べる.またXISLを他の言語と比較することにより,XISLのMMI記述言語としての特徴を明らかにする.This paper provides a multimodal interaction (MMI) description languageXISL. XISL aims to be a language satisfying the following conditions: (1) it has enough power to describe MMI scenarios, (2) it has extensibility of input/output modalities. For this purpose, (1) XISL prepares a lot of commands and structures used in previous languages such as VoiceXMLand SMIL,and (2) XISL has flexibility of describing input/output modalities. In this paper, we outline the specification of XISL, and show its interpreter and an application implemented on PC. Moreover, we clarify advantages of XISL by comparing it with other MMI description languages.