著者
佐藤 和宏 市瀬 龍太郎 栗原 聡 相澤 彰子 沼尾 正行
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第25回ファジィ システム シンポジウム
巻号頁・発行日
pp.139, 2009 (Released:2009-12-15)

科学研究費の申請データを解析した結果について,報告する.本研究の目的は,研究助成金申請データから研究分野間の関係性を抽出する手法を,研究領域の時系列変化の解析と予測に応用することである.従来,学術研究の動向を調べる研究としては,論文のデータを用いる事が一般的であった.しかし論文を用いる方法には,研究分野によってバイアスがかかるという問題がある.これに対し著者らは,研究分野間の関係性の抽出に研究助成金申請データを用いることを提案し,その有効性を2005 年度の科研費申請データを用いて示した.本論文では,その手法を複数年度のデータに対して適用し,研究領域の時系列変化の解析と予測を行った結果について説明する.解析結果として,時系列変化の抽出に対する有効性を示唆する結果が得られた.予測もある程度は可能であったが,解決すべき課題が多く残っている.
著者
小川 勝 松沢 晋一郎 佐藤 和夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.203, pp.17-20, 2013-09-05

ADAS (先進運転支援システム)とは,ドライバの認知/判断/操作を繰り返し支援してドライバを危険な状況に近づけないためのシステムである.そのシステムのいくつかには77GHz,24GHz帯のミリ波,準ミリ波レーダ(以下,ミリ波レーダ)が主要なセンサとして利用されており,ADASのさらなる高機能化にはミリ波レーダの性能向上が重要と考えている.ミリ波レーダの課題の1つとして方位分解能の向上に着目し,その実現方法の提案と動作確認を行った結果について報告する.
著者
井上 秀雄 佐藤 和郎
出版者
Japan Association of Mineralogical Sciences
雑誌
岩石鉱物鉱床学会誌 (ISSN:00214825)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.133-137, 1961-10-05 (Released:2008-08-07)
参考文献数
9

There are three pegmatites in Ryuen mine, Fukuoka Prefecture, which intruded in Masaki granite of the middle Cretaceous. The U-Pb age of uraninite from a pegmatite has been chemically determined as 100×106 years by Kimura and Iimori (1937). Uraninite was collected from the other pegmatite, of which mode of occurrence was different from the above mentioned uraninite. It occurred in chlorite vein cut the pegmatite. In order to know whether or not any measurable time interval existed between the pegmatite solodification and the vein formation, isotopic U-Pb age was determined on the uraninite from the chlorite vein. The age of uraninite is 110×106 years and the formation of chlorite vein continued immediately after the solidification of pegmatite.
著者
佐藤 和夫 岩本 博幸 出村 克彦
出版者
地域農林経済学会
雑誌
農林業問題研究 (ISSN:03888525)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.37-49, 2001-06-25 (Released:2011-09-05)
参考文献数
29
被引用文献数
9 9

Recently, Japanese consumers have become very anxious about food safety, including the safety of rice, their staple food. Therefore, there seems to be a potential demand for rice produced with reduced amounts of chemical pesticides and fertilizers, nevertheless such kinds of rice are not in adequate supply. In this situation, rice producers in Hokkaido, the northernmost island of Japan, are trying to improve the competitiveness of “Hokkaido rice” through producing safer rice. A “Choice Based Conjoint Analysis” was conducted to reveal the Japanese consumers' preference for the safety of rice, particularly rice produced in Hokkaido. The results show that Hokkaido rice could be more preferred than rice produced in other parts of Japan, which is said to be tastier than Hokkaido rice, if it were produced with reduced amounts of chemical pesticides and fertilizers. Although there is a potential demand for safer rice, those who highly prefer the safer rice of Hokkaido are consumers with relatively low incomes. For that reason, rice producers in Hokkaido should address their product to them by supplying rice with a certain level of safety at reasonable prices instead of producing rice with a high level of safety at higher prices.
著者
佐藤 和子 天野 敦子
出版者
大分県立看護科学大学
雑誌
大分看護科学研究 (ISSN:13456644)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.1-7, 2000-12
被引用文献数
9 5

三交代制勤務に従事する看護職者の勤務条件と慢性的・蓄積的疲労の関連を検討するために、6 つの病院1,574 名の看護職者を対象に無記名式質問紙調査を行った。その結果、看護婦の蓄積的疲労は、職位、年齢、経験年数、家族の有無との関連が強いこと、とくに家族の存在は、労働の意欲を高める要因になっていることが明らかになった。勤務条件としては、勤務時間や超過勤務、週休の形態、週休や有給の取得状況、勤務場所との関連が深いことが確認された。中でも、超過勤務時間や週休の形態は看護職者の蓄積的疲労に深く関与しており、1日の勤務時間が長く連続した休日が規則的にとれない場合には、身体的な疲労だけでなく精神的・社会的疲労も強くなることが確認された。今回の調査対象の病院では、夜勤回数は人事院勧告通りに運用されており、夜勤回数の違いによる蓄積的疲労の差は認められなかった。調査結果から、超過勤務をなくす人員配置や、規則的で連続した休養がとれるような完全週休2日制の実施などに向けての改善の必要性が示唆された。
著者
遠田 幸生 竹村 卓也 佐藤 和美 沓名 潤子 伊藤 新 高橋 武彦 小林 淳一 郷地 元博
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 第23回廃棄物資源循環学会研究発表会
巻号頁・発行日
pp.387, 2012 (Released:2013-07-08)

バイオエタノール製造前処理技術歯車型粉砕媒体を水平振動式加振機で駆動する省エネルギー型の高衝撃粉砕機を開発している。本粉砕機で処理した粉末は、従来糖化率が高く、同時糖化発酵においても発酵阻害がなどの特徴をもってい。しかしながら、製造コスト40円/Lを達成するためには、酵素の費用の削減、30~40 wt/vol%の高濃度粉末スラリーの同時糖化発酵後のエタノール回収の効率化などが必要である。 そこで本報告では、製造プロセスのコスト削減を図るため、酵素を回収して再利用、30~40 wt/vol%の高濃度粉末スラリーの同時糖化発酵後のエタノール回収に関する検討を行った。そのバイオエタノール製造プロセスの低コスト化を図る一環として、エタノール回収、酵素回収の検討を行った結果、エタノール回収率は95vol%以上、酵素回収率は約50%を達成できる見通しが得られた。
著者
新家 光雄 仲井 正昭 劉 恢弘 稗田 純子 趙 研 東 健司 上杉 徳照 石本 卓也 今野 豊彦 佐藤 和久 赤堀 俊和
出版者
名城大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2012-04-01

β型低弾性率Ti-29Nb-13Ta-4.6Zr合金(TNTZ)およびTi-Cr系合金につき、特にユビキタス元素である酸素(O)に注目し、従来では脆化をもたらすと考えられてきた高O濃度としたり、CrおよびO量を制御することにより、ω相、α”マルテンサイトあるいは双晶を適切に誘起すること、さらには超塑性歪加工、微粒子衝突やキャビテーションピーニングを施すことにより、両合金の高強度・高延性化、高疲労強度化、自己ヤング率調整機能の付与を達成した。TNTZでは、単結晶を用いて変形挙動を解析し、同合金単結晶が塑性的には異方性を示す、弾性的には等方性を示すことを見出した。
著者
田崎 和江 野村 正純 森井 一誠 佐藤 和也 馬場 奈緒子 中西 孝 横山 明彦 CHAERUN Siti Khodijah
出版者
地学団体研究会
雑誌
地球科學 (ISSN:03666611)
巻号頁・発行日
vol.62, no.5, pp.325-330, 2008-09-25

The magnitude-6.8 Chuetsu-Oki Earthquake struck at 10:13 a.m. 16^<th> July 2007, off the northwestern coast of Japan in Niigata Prefecture, Japan. The hypocenter was Chuetsu-Oki region 37.33N, 138.36E (17km in depth). The quake started under the ocean about 9km North of Kashiwazaki Kariwa nuclear plant, killing 11 peoples, and flattening several hundreds of buildings. In this study, Radon has measured in air and ground fissures using portable natural gamma ray system on July 16-17, and 20-21^<th>, 2007. The quite high gamma ray of 300-340 cpm was detected on July 21^<th> at Ohminato, Kariwa village which is the nearest of the fault fissure zone. The abnormal increase (200-300cpm) was detected at large deep subsidence and new crack on the paved road. For comparison, normal air radon without earthquake was counted as low as 60-80cpm. The car-borne and hand-borne measurement system was assembled for easily and rapidly detecting full features of the fissures buried in the ground.

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著者
楠田枝里子著 佐藤和宏絵
出版者
PHP研究所
巻号頁・発行日
1983
著者
天野 雅郎 小関 彩子 佐藤 和正 永井 邦彦
出版者
和歌山大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012-04-01

21世紀は、大学の激動の時代である。この研究は、そのような大学の激動の時代において、大学の再生の可能性を教養教育の視点から考察したものである。そのために、この研究では日本の近代の教養教育が、これまで辿って来た歴史を振り返り、それをヨーロッパの教養教育の理念と比較しながら、その影響関係や齟齬について吟味し、さらに加えて、21世紀の新しい教養教育の可能性について、理論と実践の双方向から、教育哲学による提言を行なったものである。
著者
竹下 克志 阿久根 徹 佐藤 和強 星 和人 川口 浩 中村 耕三 加藤 茂明 池川 志郎 竹下 克志
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2002

本研究では骨・軟骨の形成、再生におけるcystatin10(Cst10)の役割と制御機構を解明し、Cst10の医療応用を実現することを目的として行われた。Cst10はマウス軟骨細胞からクローニングされ、cysteine protease inhibitorであるcystatin familyに属する分子で、形態学的、分子生物学的手法を用いた解析により、軟骨細胞の分化後期に発現し、軟骨細胞の後期分化・アポトーシスの誘導に働くことを見いだした。更にCst10の生体内における高次機能を解明する目的で、Cst10ノックアウトマウス(Cst10KO)を作製した。Cst10KOは、成長・外見ともに、野生型マウス(WT)との顕著な差は見出されなかったが、骨組織を各種画像検査、および組織形態計測によって解析した結果、骨成長や骨代謝の著しい障害は見られなかったものの、成長板での石灰化層および一次海綿骨の減少が見られた。Cst10KOの成長板から単離した軟骨細胞培養により、分化に障害がみられたことから、軟骨細胞に発現しているCst10の役割は、細胞の最終分化の促進と基質の石灰化であることが明らかとなった。また、内軟骨性骨化が関与すると考えられる骨折治癒、変形性関節症における骨棘形成や、高齢化に伴う異所性石灰化においても、Cst10KOではWTに比し石灰化の著明な低下が認められた。またWTでは、これらの病態における石灰化部位においてX型コラーゲンを発現している肥大化した細胞に、Cst10が強く発現していた。これらの所見から、Cst10は、軟骨細胞石灰化作用を有し、生理的な骨成長や骨代謝には影響を及ぼさないものの、変形性関節症や異所性石灰化の病態に関与している事が明らかとなった。
著者
外園 豊基 錦織 勤 佐藤 和彦 桑山 浩然 松浦 義則 藤木 久志
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2000

本研究は日本中世(12〜16世紀)を主たる対象とするが、時代を広くとって平安期から近世初頭(9〜17世紀前半)までを考察の範囲とした。「戦争と平和」の主たる内容を、戦争および災害とした。政治的な災害としての戦争と、自然的な災害としての飢饉などと異なるものであろうが、前近代においては不可分の関係にあったといえよう。まず、平安期〜近世初頭における戦争および災害に関する資料の網羅的収集を行うことを第一義とし、共同研究作業を通じて、それらのまとめを行った。具体的には、戦争および飢饉などの災害関連記事を収集し、それらを編年にまとめる作業をしたのちに、それを基に年表を作成した。それとともに共同研究作業として、調査を深化させるための報告会・研究会を通じて、いくつかの作業を並行して進めた。その一つとして、平安時代の戦争・災害関連記事について、『平安遺文』を用いてまとめ、年表の作成を行った。それとあわせて、本研究の主題である「日本中世における日損・水損・風損・虫損・飢饉・疫病に関する情報」年表を完成させた。これに研究分担者および研究協力者の研究成果をあわせて、研究成果報告書としてまとめた。また、動乱の時代といわれる南北朝期(14世紀)に関して、『大日本史料』(第6編)を検索し、戦争関連年表の作成を行ってきたが、完成間近の段階であり、かつ紙幅の関係で、研究成果報告書には反映することができなかった。さらに、近世初頭の関ヶ原の戦いにおける禁制を収集し、その内容・分布状況など考察することによって、民衆の戦争への関わり方を究明することに主眼をおいて考察を加えてきたが、これもまとめる段階までには到達できなかった。
著者
佐藤 仁 天笠 光雄 佐藤 和子 山田 隆文 川口 哲司 冨塚 謙一 石井 純一 小林 裕 塩田 重利 岡田 憲彦 井上 哲生
出版者
Japanese Society of Oral and Maxillofacial Surgeons
雑誌
日本口腔外科学会雑誌 (ISSN:00215163)
巻号頁・発行日
vol.37, no.8, pp.1512-1516, 1991
被引用文献数
4 4

Multiple oral cancers have been found more frequently today than in past years.The reason may be due to the progress of therapeutic result and the long term follow-up observationafter success of prompt and effective treatment of the first primary lesion.<BR>Multiple cancer involving oral cancer were observed frequently in the multicentric areassuch as the stomach, lung, and esophagus but rarely found in the thyroid.<BR>The patient with double cancer of the tongue and thyroid was found due to material fromradical neck dissection for tongue cancer.
著者
佐藤 和彦 池辺 八洲彦 藤代 一成
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.45, pp.187-188, 1992-09-28

現在多種類の自然言語辞書(以下辞書とよぶ)が利用されているが,ユーザーの立場から見ると辞書にはいくつか不備な点が認められる。それらは大別して構造的な欠点と内容的な欠点の2つに分類することができる。構造的な欠点の多くは通常の辞書が「紙」という媒体で構築されていることを原因とする欠点で,内容的な欠点とは辞書が扱う情報に関する欠点である。文献では,内容的な欠点の一例として英和辞書における単語の語源情報の取扱いの不備が指摘されている。自然言語の時的発達に関する情報をまとめて語源情報という。語源情報には,その単語に関する意味,語形,用法などの歴史的変化の情報が含まれる。当研究室では,英和辞書に普遍的に見られる語源情報の不備を新しい視点から改善した辞書システムを,高度データベースシステムとして構築するプロジェクトが進行中である。その一部として本報告では,大学受験生(高校生),一般社会人を対象とした英単語学習システム構築を念頭におき,語源情報の一部である印欧原語語根から生じる単語間の関連の利用可能性と有効性の調査結果について述べる。