著者
佐藤 文彦
出版者
順天堂大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

非肥満IGTにおける高血糖のメカニズムは完全には解明されていな。本研究においては、非肥満IGTの病態生理を検討するためにトレーサーを用いたグルコースクランプと、二つのトレーサーを用いた経口糖負荷試験を行った。私達の予備的なデータからは、非肥満IGTでは肝糖取り込みの低下と骨格筋のインスリン抵抗性が高血糖に寄与する可能性が示唆された。今後は、これらのデータを確定させるためにさらなる調査が必要である。
著者
中村 恵子 塚原 加寿子 伊豆 麻子 岩崎 保之 栗林 祐子 大森 悦子 佐藤 美幸 渡邉 文美 石崎 トモイ
出版者
新潟青陵大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

養護教諭を対象とした質問紙調査を実施し、どのように養護診断・対応を行っているのかを明らかにした。養護教諭やスクールカウンセラー、生徒指導主事への面接調査を実施し、心の健康問題における連携について分析、記述を行った。スクールソーシャルワーカー(SSW)に面接調査を行い、SSWによる支援について明らかにした。また、養護教諭へのグループインタビューをもとに、保健室来室者記録の改善を図った。さらに、各関係機関を訪問し、連携について調査した。アセスメント・シートや情報提供書を作成するとともに、健康相談活動の進め方や体制づくり、関係機関との連携などについて、研究成果としてまとめた。
著者
棚瀬 幸司 大津 佐和子 佐藤 茂 小野崎 隆
出版者
園芸学会
雑誌
Journal of the Japanese Society for Horticultural Science (ISSN:18823351)
巻号頁・発行日
vol.82, no.2, pp.179-187, 2013 (Released:2013-04-19)
参考文献数
30
被引用文献数
4 16

花持ちに優れるカーネーション‘ミラクルシンフォニー’(MS),系統 006-13,系統 62-2,対照品種‘ホワイトシム’(WS)の花におけるエチレン生成,エチレン生合成遺伝子,老化関連遺伝子の解析を行った.WS では収穫 6 日後に典型的な老化の兆候である花弁のインローリング,生重の急激な減少,急激なエチレン生成量の増加が観測された.MS,006-13,62-2 では典型的な老化の兆候は観察されなかったが,花持ち日数と収穫 15 日後のエチレン生成量に違いが見られた.006-13,62-2 では収穫 15 日後に低レベルのエチレン生合成遺伝子(DcACS1,DcACO1)の発現が確認され,わずかにエチレンを生成していた.一方,MS ではエチレン生成量,DcACS1,DcACO1 の発現のいずれも極めて低レベルであった.006-13,62-2 では収穫 15 日後に老化関連遺伝子(DcCP1,DcbGal,DcGST1,DcLip)の発現上昇が観察された.これらの遺伝子は外生エチレン処理により発現量が上昇することから,わずかなエチレン生成が老化関連遺伝子の発現を誘導し,花弁の老化を引き起こすと考えられる.一方,外生エチレン処理により発現が低下する DcCPIn は老化とともに発現量が低下するが,MS,006-13,62-2 における収穫 15 日後の DcCPIn の発現量には大きな差が見られなかった.これらの結果から,花持ちに優れるカーネーションでは,エチレン生成量,エチレン生合成遺伝子および老化関連遺伝子の発現量が低下し花持ちが延長している可能性が示唆された.
著者
澤村 豊 間瀬 誠子 髙田 教臣 佐藤 明彦 西谷 千佳子 阿部 和幸 増田 哲男 山本 俊哉 齋藤 寿広 壽 和夫
出版者
園芸学会
雑誌
Journal of the Japanese Society for Horticultural Science (ISSN:18823351)
巻号頁・発行日
vol.82, no.3, pp.222-226, 2013 (Released:2013-10-12)
参考文献数
17
被引用文献数
4 13

ニホンナシは配偶体型自家不和合性を有し,結実には他家受粉が必要となる.本研究では,ニホンナシの自家和合性個体を作出するため,自家不和合性品種の‘幸水’にガンマ線を緩照射し,その‘幸水’より採取された花粉を無照射の‘幸水’に受粉し,交雑実生を獲得した.その結果,自家受粉で 74.4%の結実率を示す自家和合性個体 415-1 を得た.PCR 法により S-RNase の遺伝子型を解析したところ,415-1 は‘幸水’と同じ S4S5 であった.415-1 の自家和合性が花粉側変異,花柱側変異の何れによるものかを受粉試験により調査した.415-1 に同じ S 遺伝子型をもつ品種(‘秀玉’および‘王秋’)の花粉を受粉しても結実が確認できなかったことより,415-1 の S4- および S5-RNase は機能していると考えられた.一方,‘秀玉’および‘王秋’に 415-1 の花粉を受粉したところ,種子を有する果実の結実が確認された.これらの結果から 415-1 は花粉側の自家和合性変異体であると判断した.
著者
斎藤 晶 佐藤 孝夫
出版者
北海道立林業試験場
雑誌
光珠内季報 (ISSN:09132430)
巻号頁・発行日
no.48, pp.6-16, 1981-04 (Released:2011-03-05)
著者
山田 隆持 佐藤 吉哉
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1463, pp.100-102, 2008-10-27

答 9月に投資家向け説明会で米国に行ったのですが、機関投資家は「今、100年単位の歴史が作られている」と言っていました。こういう世界経済の状況だと、とにかく足元をしっかりと固めないといけない時ですね。 問 NTTドコモは過去にiモードという先進的なサービスを打ち出しましたが、最近はそうではない。
著者
佐藤 恭道 大熊 毅 別部 智司 戸出 一郎 雨宮 義弘
出版者
日本歯科医史学会
雑誌
日本歯科医史学会会誌 (ISSN:02872919)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.87-92, 1999-09-30

ボーイスカウト運動の創設者, R.S.S. Baden-Powell (以下,B-P)が著した"Scouting for Boys"の初版(1908年・改訂成本版)の「歯」に係わる項目について考察した.内容は,ユーモアを交えて書かれた,歯が悪いために採用されなかった志願兵の話,具体的な歯磨きの習慣について,詳細な図で説明された房楊枝に似た小枝を利用した歯ブラシ,ボーア戦争当時,歯が悪いために本国に送還された兵士の話,また歯ブラシに対するカウボーイやアフリカに住む白人の話などが認められた.これらの記述はB-Pのインド,アフリカにおける軍隊生活における経験のみならず,19世紀後半から20世紀にかけて,歯科医学の進歩に裏打ちされたものであると考えられた.また20世紀初頭における少年向け書籍の中で歯口清掃の啓蒙と野外で応用できる歯ブラシの作成法は特筆すべきものであり,当時の口腔衛生に関する世相を知る上で一つの資料になるものと考えられた.
著者
松森 昭 佐藤 幸人
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2001

サイトカインは、ウイルス性心筋炎における病因において重要であり、その抑制性サイトカインを発現させる事で有用な治療効果が得られるのではないかと考え、In vivo電気穿孔法により、IL-1ra、vIL-10、可溶性c-kitの遺伝子をマウス心筋炎モデルに導入した。IL-1ra、v IL-10導入の結果については、HUMAN GENE THERAPY 12:1289-1297に報告しているが、生存率、組織、サイトカイン等すべてにおいて、治療効果を認める結果を得た。さらに、サイトカイン遺伝子導入による血中レベルを長期に持続するため、サイトカインと免疫グロブリンのFc部分を隔合した蛋白を発現するプラスミドの作製を試みた。vIL-10+免疫グロブリンにFc隔合遺伝子導入により、血中vIL-10濃度は隔合しない場合に比べ100倍上昇し、ウイルス性心筋炎の治療効果がみられた。また、同じくマウス心筋炎モデルにおいて、可溶性c-kitプラスミドを導入することにより治療効果を見た。可溶性c-kitを発現させる事により、幹細胞因子(肥満細胞増殖因子)の活性を阻害し、肥満細胞の増殖、活性化を抑制することが狙いである。まず4週齢のDBA/2雄マウスで心筋炎モデルを作製し、ウイルス投与と同時に、マウス両前頚骨筋に、可溶性c-kitプラスミド100μg、対照群としてベクタープラスミド100μgを筋肉内に注射し、In vivo電気穿孔法にて遺伝子発現を増幅させた。その結果、7日目までの生存率は、可溶性c-kitプラスミド注射群で明らかに良好であった(可溶性c-kitプラスミドVSベクタープラスミド:100%VS50% P<0.05)。また、7日目の心臓組織の評価では、心筋炎の病勢を反映する炎症細胞浸潤、心筋壊死領域は、明らかに可溶性c-kitプラスミド投与群で軽度であった(炎症細胞浸スコア0.90±0.46VS1.37±0.65 p<0.05、心筋壊死スコア0.85±0.22VS1.61±0.23 p<0.05)。以上の結果より、マウスウイルス性心筋炎モデルにおいて、In vivo電気穿孔法による可溶性c-kitプラスミドの導入は有効な治療法であり、新しい遺伝子治療として非常に有用であると考えられた。
著者
内田 慎一 藤森 淳 浦辺 徹郎 砂村 倫成 坪野 公夫 須藤 靖 三河内 岳 佐藤 哲爾 二宮 哲平
出版者
東京大学大学院理学系研究科・理学部
雑誌
東京大学理学系研究科・理学部ニュース (ISSN:21873070)
巻号頁・発行日
vol.44, no.6, pp.5-9, 2013-03

退職にあたって/内田慎一先生を送る/定年の今送る「手紙~拝啓十五の君へ~」/浦辺徹郎先生を送る/時代はまわる/坪野公夫先生を送る/宮本正道先生を送る/前へ!/定年後の8万時間
著者
佐藤 正明
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.955, pp.158-161, 1998-08-31

家庭用ビデオの規格統一に乗り出した通産省に対し、ビクターはVHSの技術的な優位性を必死になって説明した。通産省はVHSによる規格統一に動くかにみえたが、ソニーの反撃も凄まじかった。まだ発表していない2時間録画機種を切り札に出し、とうとう通産省をベータ寄りに引きつけてしまった。そのうえで、ソニーはVHS連合の7社とそれぞれ個別交渉する形で、VHS陣営の切り崩しを図った。

1 0 0 0 OA 真冬の干潟

著者
佐藤 賢治
出版者
仙台市科学館
雑誌
仙台市科学館研究報告 (ISSN:13450859)
巻号頁・発行日
no.23, 2014-02-13
著者
奥田 稔 深谷 卓 小林 恵子 伊藤 依子 調所 廣之 設楽 哲也 八尾 和雄 小川 浩司 橋口 一弘 佐伯 哲郎 山越 隆行 濱田 はつみ 川崎 和子 石井 豊太 鳥山 稔 増田 哲也 杉山 博 川端 五十鈴 川島 佳代子 八木 昌人 田部 浩生 岡村 浩一郎 木場 玲子 斉藤 晶 安藤 一郎 野村 恭也 吉見 健二郎 窪田 哲明 大谷 尚志 波多野 吟哉 竹山 勇 上杉 恵介 林崎 勝武 鈴木 淳一 澤木 誠司 石塚 洋一 古屋 信彦 安達 忠治 坂井 真 新川 敦 小林 良弘 佐藤 むつみ 山崎 充代 斎藤 洋三 舩坂 宗太郎 斉藤 啓光 石井 正則 浅井 和康 森山 寛 遠藤 朝彦 小林 毅 関 博之 林 成彦 石井 哲夫 窪田 市世 水谷 陽江 荒 牧元 大竹 守 北嶋 整 上田 範子 山口 宏也 牛嶋 達次郎 坊野 馨二 菊地 茂 佐橋 紀男 臼井 信郎 原 俊彰 宮川 晃一 田中 康夫 喜友名 朝盛 井上 庸夫 八木 聰明 大久保 公裕 服部 康夫 町野 満 大塚 博邦 稲葉 真 島田 早苗 添野 眞一 星 慎一 頼 徳成 大橋 和史 村山 貢司 飯塚 啓介 市川 朝也 冨田 寛 小山 明 山内 由紀 渡辺 健一 佐藤 かおる 山田 久美子 木田 亮紀 牧山 清 亀谷 隆一 藤田 洋祐 井上 鐵三 田村 悦代 野原 理 阿部 和也 水野 信一 岩崎 真一 小川 裕 加賀 達美
出版者
The Society of Practical Otolaryngology
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 (ISSN:00326313)
巻号頁・発行日
vol.88, no.6, pp.797-816, 1995-06-01
被引用文献数
6 3

To evaluate the effectiveness, safety and utility of Emedastine difumarate (ED) in the treatment of Japanese cedar pollinosis, a multicentered, double-blind comparative study was performed in 290 patients in 1994.<br>Patients with Japanese cedar pollinosis were divided into two groups; the first group was treated with ED at a dose of 4mg/day starting two weeks before the season and continuing for the whole season. The second group was given an inactive placebo instead of ED during the pre-season and the early portion of the season and then replaced with ED during the later portion of the season.<br>As a result, the final improvement rate was significantly higher in the first group than that in the second group.<br>All subjective symptoms such as sneezing, nasal discharge, nasal obstruction and eye itching were suppressed due to ED treatment.<br>In conclusion, it was better to continuously administer ED to patients with pollinosis from the preseasonal period till the end of the season.<br>However, when the ED treatment was started in the midseason, the outcome was good, although less satisfactory than the outcome of continuous treatment given throughout the entire pollen season.
著者
小澤 俊治 雨宮 毅 佐藤 俊彦
雑誌
山梨県果樹試験場研究報告 (ISSN:03893588)
巻号頁・発行日
no.10, pp.1-9, 2000-03

山梨県果樹試験場では、農林水産省の指定試験地として1951年からブドウの育種事業を開始し、わが国の気象条件下でも容易に栽培が可能で高品質の生食醸造兼用品種の育成を図ることを目標に事業を進めてきた。その成果として、'サマーブラック'を登録するに至ったので、その育成経過及び特性を報告する。本品種は1968年に'巨峰'と'トムソン・シードレス'を交雑した実生11個体から選抜したものである。1969年に播種、育苗後、1970年に個体番号8255として圃場に定植した。1990年に一次選抜を行い、1992年より'山梨35号'の系統名で第8回系統適応性検定試験に供試した。その結果、早生品種として着色や果実品質が優れることから、1997年8月19日に'サマーブラック'と命名、'ぶどう農林16号'として登録、公表された。1997年3月31日に種苗法に基づく品種登録の申請を行い、1999年3月18日に出願公表された。樹勢は強く、新梢の伸びは旺盛である。樹冠の広がりは大きく、樹勢いは強い。葉の大きさは大きい。花穂は複穂円筒形で、1新梢あたり2花穂を着ける。花は完全花(両性花)であり、三倍体品種である。満開期は山梨市で6月中旬で、花振るいは多い。防除は'巨峰'に準じた散布で問題となる病害虫は認められない。自然状態の果房は、有岐円筒形であり、着粒密度は中である。果粒の形は扁円~円で、大きさは3g程度である。満開時及び満開10日後のジベレリン50ppmの処理によって、7~8gに果粒が肥大し、400g前後の果房となる。果粒は紫黒色で着色は良好であり、果粉は多い。果皮は厚く、はく皮性はやや困難である。肉質は塊状と崩壊性の中間であり、フォクシー香を有する。果汁の糖度は20~21°Brixと高く、酸含量は0.5~0.6g/100mlで食味は濃厚である。裂果は少ない。果梗と果粒の分離性は容易であり、果実の日持ちは短い。収穫の目安は糖度19°Brix以上、酸度0.6g/100ml以下、糖酸比30以上とする。
著者
小林 敬生 馮 〓 佐藤 源之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.300, pp.41-45, 2003-09-04
被引用文献数
6

アフガニスタンにおける地雷除去活動への供与を目的とする地雷探知SAR-GPRシステムの開発を進めている.開発中のSAR-GPRシステムは地中を3次元可視化して地雷の判別を行なう.センサは10基のビバルデイアンテナで構成されたアレイアンテナである.実験によりレこのアレイアンテナのアンテナ間隔と地表面粗さが地中ターゲット画像に及ぼす影響を調べた.その結果、アレイアンテナのアンテナ間隔には地表面粗さに応じた最適値が存在することが分かった.