著者
加藤 耕一
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.67, no.554, pp.337-342, 2002-04-30 (Released:2017-02-04)

The constructions of most of the early gothic cathedrals were started under the reign of Louis VII. This paper investigates the actual relationship between Louis VII and the construction of the cathedrals. Regarding the finances of the constructions, Louis VII gave economic aid in some case, but they weren't the great patronages. As for his power of ruling over the "royal bishopric", it reduced under his reign. Thus. Louis VII wasn't the great patron of the early gothic style. The fact that the king renounced his right to deprive the bishops' possessions might help the construction of the gothic cathedrals.
著者
加藤 光男
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.534, pp.6-11, 2011-12-26

駅の直下に並ぶ2本のシールドトンネルを切り広げて、その間にホームを築造する。道路下での施工例はあるが、鉄道直下は初のケース。道路では数センチメートルの沈下が許されるのに対して、この現場では8mmが限界値だ。
著者
加藤 普章
出版者
大東文化大学法政学会
雑誌
大東法学 (ISSN:02870940)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.317-342, 2015-11

カナダ連邦内閣の構成原理を歴史的にたどり、閣僚ポストがどのように配分されているかを考察した。特に移民政策や多文化主義政策を担当する閣僚に焦点を絞り、検討した。現在ではこれは重要なポストになってきたが、これまでは若手議員などが任命されることが多く、やや軽量級の大臣ポストであった。
著者
川上 昭吾 加藤 綾子
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
科学教育研究 (ISSN:03864553)
巻号頁・発行日
vol.26, no.5, pp.394-401, 2002-12-27 (Released:2017-06-30)
参考文献数
6

We investigated the characteristics of the children museum "Eureka!" in cooperation with schools as a viewpoint. Eureka! was founded in 1992 and it is a small non-governmental museum. It is a small museum but, there are about 800 visitors from 18 schools in a day. We found five reasons why Eureka! has so many visitors. The first reason is that its exhibitions are connected tightly with the British National Curriuculum, especially for KS 1 and KS 2. Actually, Eureka! appealed to school teachers and parents that their exhibitions be connected with the National Curriculum. This is the main reason why there are so many visitors every day. Secondly, exhibitions are all hands on type, that is. interactive museum. Students are able to learn science through experiences and exhibitions. These are attractive to students for reasons of having these good ideas. For example, not only students can merely touch the exhibitions or push the switches, but they can also learn science through discovery with much surprise and interest. Another characteristics of this museum is that the exhibitions are made colorfully. There are four amazing galleries namely; "Me and my body". "Invents. Create, Communicate", "Things", and "Living and Working Together". Thirdly, they accept visitors by three guide courses: 10:15-12:15. 12:30-14:30, and 13:30-15:30. Every cousc consists of one focus hour with enabler (teaching assistant) and one discovery hour by learning themselves. Fourth, Eureka! is always evaluated by visitors. The results are reflected in the exhibitions. Fifth, there are some detailed information on the corner of galleries for further study.
著者
加藤 元和
出版者
京都教育大学
雑誌
京都教育大学紀要. A, 人文・社会 (ISSN:03877833)
巻号頁・発行日
vol.81, pp.57-70, 1992-09

(承前)今回は第1次世界大戦前におけるドイツスポーツ・体育と青少年教育との関連について,特に社会におけるスポーツ・体育に視点を据えて追究する。そのために以下の5点に追究点をおいて明示的認識に至る。1)ドイツツルナ一連盟について2)スポーツ運動の発展とスポーツをめぐる論争について3)青少年ドイツ団について4)ドイツ青少年・民族シュピール促進中央委員会について5)シエンケンドルフの青少年教育論について This study clarifies some problems of the German Youth Education and the Social Physical Education or Sports before the First World War. The following points were investigated. 1) "Die Deutsche Turnerschaft"2) Development of sports and Controversy about sports 3) "Jungdeutschland-Bund"4) "Zentralausschuss zur Forderung der Jugend-und Volksspiele" 5 ) Schenkendorff's Theory of the Youth Education
著者
土屋 萌 落合 和彦 鈴木 浩悦 神谷 新司 加藤 卓也 名切 幸枝 石井 奈穂美 近江 俊徳 羽山 伸一 中西 せつ子 今野 文治 川本 芳
出版者
日本霊長類学会
雑誌
霊長類研究 Supplement 第33回日本霊長類学会大会
巻号頁・発行日
pp.37, 2017-07-01 (Released:2017-10-12)

2011年3月11日に起きた東日本大震災に伴い,東京電力福島第一原子力発電所(以下,原発)が爆発し,周辺に生息する野生ニホンザル(Macaca fuscata)は,ヒト以外の野生霊長類において世界で初めて原発災害によって放射線被ばくを受けた。放射線被ばくによる健康影響は数多く報告されており,ヒト胎仔の小頭化や成長遅滞もその1つとして知られている。本研究では,被ばくしたサルの次世代への影響を調べるため,震災前後における胎仔の脳容積の成長および,生後1年以内の幼獣の体重成長曲線を比較した。また,脳容積の推定のため,頭蓋骨の骨化度を考慮しCRL(頂臀長)が140㎜以上の個体21頭においてCT撮影により頭蓋内体積を計測した。震災後胎仔は震災前胎仔よりもCRLに対する頭蓋内体積が小さい傾向が見られ,胎仔に脳の発育遅滞が起こっていると考えられた。さらに,0歳の幼獣について捕獲日ごとに体重と体長との散布図を作成し,震災前個体と震災後個体の成長曲線を比較した。その結果,体長が250㎜に達するまでは震災前個体よりも震災後個体の方が体長に対する体重が軽い傾向が見られた。一方,成長が停滞する250~350㎜に達すると震災前個体も震災後個体も体重はほぼ変わらず,再び成長が見られる350㎜以上では大きな差は見られなくなった。以上より,震災後個体は生後も数か月間は成長が遅滞していることが示唆された。
著者
加藤 久美 毛利 育子 谷池 雅子
出版者
日本小児耳鼻咽喉科学会
雑誌
小児耳鼻咽喉科 (ISSN:09195858)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.5-10, 2013 (Released:2013-06-17)
参考文献数
22

小児の健やかな発育・発達のためには十分な睡眠が必要である。乳幼児期の睡眠不足は後の多動性や肥満に関連することが知られている。しかし,我が国の小児の睡眠時間は世界一短く,小児の睡眠が軽視されていると言わざるを得ない。また,閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)やレストレスレッグズ症候群(RLS),ナルコレプシーなどの小児の睡眠関連疾患は小児の認知・行動面に影響を及ぼす場合があるが,決して稀な疾患でないにも関わらず,一般的には認知されていない現状があり,適切な治療を受けるのに年月を要するケースも珍しくない。年齢依存的に出現する症状や小児に特有の病態など,小児の睡眠関連病態は成人とは異なる点が多い。本稿では,小児の睡眠の重要性と主たる睡眠関連病態について,小児科の立場より解説する。
著者
堀井 統之 加藤 恒昭 大山 芳史
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.41, pp.183-184, 1990-09-04

メッセージ、特に電報文を対象として、その効率的な蓄積方法について検討を行なっている。できるだけ少ない蓄積メッセージから多様なメッセージを生成するためには、蓄積されている複数のメッセージの各部分を組み合わせて新たなメッセージを合成できると都合がよい。これは、たとえば、(例1)新郎、新婦の誕生バンザイ。人生は七転八起。二人三脚で長い旅路のゴールを目指そう。(例2)ご結婚おめでとうございます。北の町の春は、お二人の愛から始まります。末長くお幸せに。という2つの電報文が蓄積されているときに、これらから、ご結婚おめでとうございます。人生は七転八起。二人三脚で長い旅路のゴールを目指そう。末長くお幸せに。を合成できるということである。このような処理を考えた場合、メッセージをそのまま蓄積するのではなく、新たなメッセージを合成する際の一部分となり得るような単位、すなわち「人生は七転八起。二人三脚で長い旅路のゴールを目指そう。」などのような、意味的につながりを持つまとまりに分割して蓄積する必要がある。我々はそのような単位のことをセグメントと呼んでいるが、本稿では、各文の言語行為に着目して、メッセージを自動的にセグメントごとに分割する手法について述べる。
著者
加藤 司
出版者
日本社会心理学会
雑誌
社会心理学研究 (ISSN:09161503)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.78-88, 2003

The purpose of the present study was to examine the relationship between styles of handling interpersonal conflict, personality, and mental health. In study 1, the Handling Interpersonal Conflict Inventory (HICI) was developed to measure five styles of handling interpersonal conflict based on a 2 dimensional, 5-style model of handling interpersonal conflicts : integrating, compromising, avoiding, yielding, and forcing. Factor analysis of data from 520 undergraduate students generated the 2 dimensional, 5-style model. In study 2, 378 undergraduate students completed the Handling Interpersonal Conflict Inventory, the Big Five Scale, the Psychological Stress Response Scale, the UCLA Loneliness Scale, and the Interpersonal Satisfaction Scale. The results suggested that the five styles of handling conflict are better predicted by personality, and also that they are related to mental health.
著者
加藤 祐三 新城 竜一
出版者
琉球大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1995

1993年8月、沖縄島中部西海岸読谷村の海岸でハンマーの打撃で発火する物質の存在が確認され、これが天然の白リンであることが明らかになった。このリンの分布を明らかにすることと、実験にたえる量の試料を採集する目的で、第1発見地点付近を中心に、50m×36mの範囲を2m間隔のメッシュで切り、潮溜まりであるために採集できない場所を除いて系401個の試料採集を行った。採集した試料は水に漬けて実験室に持ち帰った。試料は白色の物が多いが、リンを含む地点の周辺では不規則に黒色に着色している。この黒色物質は不安定で、保管するうちに次第に消失し、試料全体が白色に変化していく。全岩分析をしてP_2O_5%を定量・比較すると、黒色部では明瞭に多く、0.15%以上、最大0.82%含有しているのに対して、白色部では平均0.10%である。これらの値は今回沖縄島各地で採集した琉球石灰岩の平均値0.05%より明らかに多い。リンを主成分とする唯一の造岩鉱物であるアパタイトの含有を、黒色部を粉末にし重液分離して調べたところ、極めて僅かであるが共生鉱物としての存在が確認できた。一方、白リンについてX線粉末回折実験を行った結果、人工合成したリンと、産状から見て人工物と判断されるフィリピンで発見されたリンの2試料には、リンのピークには一致しない不明のブロードピークが同じ位置に存在するのに対して、読谷村産のリンにはこのピークが認められない。このことは、このリンが前2者とは成因が異なり天然産であることの傍証となる。
著者
加藤,順三
出版者
造船協會
雑誌
造船協會會報
巻号頁・発行日
no.36, 1925-07-15
著者
浅野 有紀 横溝 大 藤谷 武史 原田 大樹 清水 真希子 松中 学 長谷川 晃 田村 哲樹 松尾 陽 加藤 紫帆
出版者
同志社大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

研究2年目に当たる本年度は、トランスナショナルローを巡る法的・政治的問題についての理論研究をさらに進めると共に、組織規範動態WGと国際金融規制WGにおいて、実証研究に向けた本格的検討を開始した。先ず、理論研究については、3回の全体研究会を開催し(2017年7月、8月、及び、2018年2月)、共同研究者や国内の他の研究者による報告を基に意見交換を行い、知見を深めた。具体的に扱ったテーマは、「トランスナショナル・ローと法哲学の課題――多様な正統性と機能主義的考察」、「グローバルな土地収奪のトランスナショナル・ローの観点からの研究」、「解釈主義的法理論とトランスナショナル・ロー」、「立法過程と政治学の応用」、「批判法学から法多元主義、法多元主義から批判法学へ-無意識的な『法の帝国』化について」、「グローバル・ガバナンスと民主主義-方法論的国家主義を超えて」である。また、実証研究については、組織規範動態WGが2回の会合を(2017年9月、12月)、国際金融規制WGが1回の会合を(2018年3月)開催し、実証研究を進める際のテーマの選定や方法について検討を重ねた。その上で、各研究分担者が、3年目以降にさらに理論又は実証研究を進展させるべく、その基礎となる論稿を中間的成果として日本語・英語で執筆・公表した。具体的には、'Self-regulations and Constitutional Law in Japan as Seen From the Perspective of Legal Pluralism'、「法多元主義の下での抵触法」、「グローバル・ガバナンスと民主主義」、「グローバル化と行政法の変容」、「ソフトロー」、「コーポレートガバナンスと政治」、「グローバル資本規制」等である。
著者
米村 憲輔 加藤 悌二 土屋 立昭 阿部 靖之 西田 公明 高木 克公
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.642-645, 1994-03-25 (Released:2010-02-25)
参考文献数
7

Three treated groups totaling 60 patients with solitary bone cysts were evaluated. Curettage and bone graft, methylprednisolone acetate (MPA) injection, and curettagehydroxyapatite (HA) filling were performed in 20, 32, and 12 patients, respectively. Four patients were treated with two different interventions. The healing rates (complete healing plus incomplete healing evaluated by Campanacci's criteria) in the three groups was 85%, 83%, and 100%, respectively. Although the healing rate of HA filling appeared to be best in this series, the average duration of follow-up was less than two years. Therefore, MPA injection should be the preferred method for its greater simplicity and the absence of complications.