著者
長谷川 裕晃 北原 一起 犬飼 保夫
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会論文集 (ISSN:13446460)
巻号頁・発行日
vol.50, no.582, pp.272-272, 2002 (Released:2003-09-02)
参考文献数
5
被引用文献数
2 1

The Air Turbo Ramjet (ATR) is a combined cycle engine which performs like a turbojet engine at subsonic speeds and a ramjet at supersonic speeds and therefore the ATR is an attractive propulsion system for the wide operation range (e.g. Mach 0 to Mach 4). The ATR can provide a higher specific impulse than a solid fuel rocket engine and a higher thrust per frontal area than a turbojet engine. The major ATR components are the inlet, fan (compressor), turbine, gas generator, combustor and exhaust nozzle. In the ATR, the turbine drive gas is generated by a decomposed liquid or solid fuel gas generator. In order to carry heavier payloads and to attain shorter flight time, the compact and high thrust engine is required. In this study, the ram combustor with the double-staged flameholders and the fan with tandem blade were introduced to shorten the engine length and to increase the fan pressure ratio, respectively. Furthermore, the engine testing was carried out on sea level static condition to confirm the engine component integration technologies for the ATR propulsion system.
著者
西原 一嘉 Knisely Charles W. 中畑 佑介 井口 学
出版者
日本実験力学会
雑誌
実験力学 (ISSN:13464930)
巻号頁・発行日
vol.8, no.3, pp.189-195, 2008-09-25 (Released:2009-03-25)
参考文献数
37

Experimental Investigation has been carried out on turbulent flow around an obstacle placed on the lower wall of a square duct. Particular emphasis is placed on the velocity distribution of turbulent flow, the reattachment length, and the static pressure distribution on the upper wall of the duct. Two types of obstacles are used: a backward-facing step and a diffuser-like constriction. A flow visualization method is used for measuring the velocity distribution and reattachment length. Soap bubbles are used as the tracer. A pressure transducer is used for measuring the static pressure distribution. A blockage factor is introduced to correlate the static pressure distribution. The reattachment length depends strongly on the shape and size of an obstacle. An empirical equation is proposed for the reattachment length.
著者
松村 稔 伊藤 喜宏 木村 尚紀 小原 一成 関口 渉次 堀 貞喜 笠原 敬司
出版者
公益社団法人 日本地震学会
雑誌
地震 第2輯 (ISSN:00371114)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.167-184, 2006-12-15 (Released:2013-08-05)
参考文献数
27
被引用文献数
7 10

We have developed an automatic system called the Accurate and QUick Analysis System for source parameters (AQUA System) that provides rapid estimates of hypocenter location, magnitude, and moment tensor for medium to large-scale earthquakes that occur near or underneath Japan. The AQUA System monitors high-sensitive real-time seismic waveform output from the Hi-net operated by the National Research Institute for Earth Science and Disaster Prevention (NIED). Upon detecting an earthquake, the AQUA System provides an estimate of the event’s hypocenter and magnitude within 15-30 seconds. Within a further 2-10 minutes, the system provides centroid moment tensor (CMT) solution by inversion technique using broadband seismic waveform of NIED F-net. To assess the accuracy of the new system, we compared hypocenter and magnitude data derived from the AQUA System over the period from September 2004 to August 2005 with catalog data from the Japan Meteorological Agency (JMA). We also compared CMT solutions derived from the AQUA System with corresponding values from the NIED F-net and catalog data of Harvard University’s CMT Project. A total of 339 seismic events were detected during the period of analysis. The AQUA System determined hypocenters for 324 of these events and CMT solutions for 224 events. The estimated hypocenters are within 10km horizontally and 20km vertically of the hypocenters calculated by the JMA in 80% of cases, and the CMT solutions were approximately the same as those obtained from other systems. The results of analyses by the AQUA System are published on the website of NIED Hi-net.
著者
上村 隆広 花村 周寛 尾家 建生 原 一樹
出版者
大阪府立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究は、開創 1200 年を迎えた高野山を訪れる外国人来訪者の観光動機・体験を実地調査し、高野山における外国人特有の観光体験の実態について、「観光と物語」「多感覚体験」「場所の聖性」等の視角から解明することを目的としたものである。各種調査の結果、以下のような知見を得た。即ち高野山の自然的環境、宗教的伝統、今日的実践が融合して得られる独特の観光体験が、精神性に価値を置く来訪者の高い満足度と評価につながっている一方で、インバウンド急増による「観光地化」的変化等の懸念も出始めており、高野山が観光体験の質を持続させるためには、内外の旅行者とホスト側との「対話」的関係性の増進が期待される。
著者
海老原 一之 楜沢 順 岩澤 昭一郎 大谷 淳
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学
巻号頁・発行日
vol.96, no.507, pp.61-67, 1997-02-03
被引用文献数
2

本報告では,誰もが歌舞伎役者に変身可能な「バーチャル歌舞伎システム」について述べる。本システムは,仮想空間に3次元歌舞伎役者モデルをコンピュータグラフィックにより作成し演技者の全身の動きと表情を実時間で非接触な形式で検出し、歌舞伎役者の動きとして再現するものであり、誰もが歌舞伎役者に変身が可能である。さらに,このシステムは3次元モデルを変更することにより、任意のキャラクタに変身することが可能であり、自分を任意に変身させてコミュニケーションを行えるだけでなく、インターラクティブな映画作成等に使用できる見通しを得た.
著者
植松 一眞 細谷 和海 吉田 将之 海野 徹也 立原 一憲 西田 睦
出版者
広島大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2005

オランダ国ライデン自然史博物館に保管されているシーボルトが採集した日本産フナのタイプ標本を現地で精査した結果、C. cuvieriはゲンゴロウブナに,C. langsdorfiiはギンブナに,C. grandculisはニゴロブナによく一致したが、キンブナに対応するタイプ標本はなかった。一方、C. buergeriのタイプシリーズにはオオキンブナとナガブナが混入している可能性が示唆された。日本各地および韓国群山市で採集したフナ59個体と7品種のキンギョを入手し、筋肉断片から抽出したミトコンドリアDNA(mtDNA)ND4/ND5領域の約3400塩基配列に基づく近隣結合法による系統樹作成、外部形態・計数形質・内部形態の計28項目の計測比較、倍数性の確認を行なった。その結果、これらは1.琵琶湖起源のゲンゴロウブナからなる集団、2.韓国・南西諸島のフナとキンギョからなる集団、3.日本主要集団からなることが遺伝学的にも形態学的にも確認された。日本産と韓国産の2倍体フナは異なる久ラスダーを形成したことから、両者には異なる学名を与えるべきと考えた。日本主要集団の2倍体個体はさらに東北亜集団(キンブナ)、中部亜集団(ナガブナとニゴロブナ)、そして南日本集団(オオキンブナ)に分けられるので、これらに与えるべき学名を新たに提案した。また、ゲンゴロウブナ集団はすべて2倍体であったが、他の2集団は、遺伝的に非常に近い2倍体と3倍体からなる集団であった。すなわち、2倍体と3倍体は各地域集団において相互に生殖交流しつつ分化したものと考えられた。キンギョは遺伝的に日本主要集団のフナとは明らかに異なり、韓国・南西諸島の集団に属するので、大陸のフナがその起源であることがあらためて確認された。フナとキンギョの行動特性(情動反応性)が明らかに異なることを示すとともに、その原因となる脳内発現遺伝子の候補を得た。
著者
三原 一幸
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.62-67, 1964-02-29 (Released:2012-11-20)
参考文献数
26
被引用文献数
1
著者
澤井 賢一 黒木 裕介 松井 知己 合原 一幸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.133, pp.13-18, 2006-12-15

本稿では,フルートの運指を最適化する手法と,その最適化モデルに含まれるパラメータのチューニングについて述べる.今回提案する手法ではこの最適化問題を,対象とするパッセージから生成されるグラフの最短路問題に帰着してモデル化した.このグラフは,パッセージ中の音に対する運指の候補を頂点集合とし,隣同士の音に対する運指間に有向辺をつけたものである.頂点間距離には,二つの運指を続けて演奏する際のやりにくさを適切に定めて用いる.また,パラメータを用いて距離を定めており,パラメータの値によって出力される運指が変化する.更に,例えばユーザの使い慣れた運指を教師信号とし,その運指が出力されるようにパラメータをチューニングする問題を逆問題として定式化した.This paper describes an optimization method of flute fingerings and parameter tuning. Our op timization method uses a shortest path problem of a directed graph generated by an objective passage. The vertices are the probable fingerings of the tones of the passage, and the arcs are the pairs of fingerings of the consecutive tones. The distance is defined as suitably designed difficulty in using the fingerings. Besides, this method has some parameters in calculation of distance and outputs different fingerings with the same passage by changing the parameter values. Furthermore, we propose a method of tuning the parameter values based on inverse optimization so as to, for example, get the accustomed fingerings of a certain passage as output.
著者
山中 祥太 栗原 一貴 宮下 芳明
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.3_53-3_63, 2013-07-25 (Released:2013-09-25)

視線計測技術の精度は年々向上しているものの,ユーザが操作したいと考えて注視している画面内のオブジェクトを視線情報のみから特定することは困難であると言われている.一方で,注視していない範囲は容易に特定できるため,この領域を適切に利用することで新たなインタラクションが可能になると考えた.本論文では,注視していない領域においてカーソルの移動速度を上昇させ,ポインティングを高速化する手法を提案する.評価実験では,PC操作において日常的に行われるアイコンクリックを想定したタスクを行い,選択時間とエラー率を計測した.実験に用いたカーソル速度は,OSの標準速度,OSの最高速度,提案手法の3種類である.実験の結果,提案手法は標準速度より選択時間が短縮され,かつエラー率は上昇しないことから有効性を示した.
著者
根ケ山 光一 篠原 一之
出版者
早稲田大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2002

思春期の親子関係と匂いの関係を直接的に調べるため,質問紙を用いて,小学生から大学生までの男女(1047名)と高校までの子の父母(162名)に対し,相互の体臭をどの程度快・不快に感じているか尋ねた。その結果,親の様々な身体部位の中で特に口・脇の下・足の裏・頭の臭いが嫌悪され,その傾向は男子に強く,かつ父親がより嫌悪された。しかしながら,子どもの年齢によって親の体臭への嫌悪が顕著に増減する傾向は認められなかった。一方,親から子の体臭に関しては,足の裏や口,頭,脇の下の匂いが嫌悪され,父親からの不快感情が母親よりも有意に強かったが,ここでもやはり予想に反して子の年齢と体臭への嫌悪の対応は明瞭ではなかった。このように子の年齢よりは親・子の性が体臭への嫌悪のより大きな要因であることがわかった。20代、30代、40〜50代の男性の匂いの思春期前・後の女性の情動に及ぼす影響を調べた。思春期前は時期を選ばず一回、思春期後は卵胞期と排卵期に,男性の匂い(腋下、乳首周囲、会陰部、背中)を嗅いでもらい、その匂いに対する印象をSexy、男性的、快、強い、Happyの項目について評価してもらった。その結果、排卵期思春期後女性は思春期前女性と卵胞期思春期後女性に比べ男性の匂いに対しよりSexyに感じることが分かった。そこで、年齢別にSexyさを調べたところ、思春期前女性と卵胞期思春期後女性ではどの年代の男性の匂いにもSexyさは感ぜず、排卵期思春期後女性は20代の男性の匂いにSexyさを感じることが分かった。以上のことから、女性は、生殖可能な年齢しかも生殖可能な時期でのみ、男性の匂いにSexyさを感じることが分かった。さらに、生殖可能な年齢・時期であっても、自分の父親に相当する年齢にはSexyさを感じないことから、匂いによる近親相姦回避の可能性も考えられた。
著者
奥田 泰雄 西村 宏昭 植松 康 萩原 一郎 喜々津 仁密 高橋 章弘 池内 淳子
出版者
一般社団法人 日本風工学会
雑誌
風工学シンポジウム論文集 第20回 風工学シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
pp.40, 2008 (Released:2008-12-03)

内閣府では「災害に係る住家の被害認定基準」を定めて、住家の被害の程度を合理的に評価することを推奨している。しかしこの被害認定基準が主に地震災害に基づいて構成されているために、強風災害では認定結果と被害状況との乖離があること、強風被害特有の被害事例がないため判定が困難であること、といった課題が指摘されている。この論文は内閣府被害認定基準の問題点の整理し、強風災害への適用を考慮した認定基準の雛型を提案した。
著者
後藤 優介 砂山 渡 畑中 裕司 小郷原 一智
出版者
人工知能学会
雑誌
2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)
巻号頁・発行日
2019-04-08

深層学習を用いた,対話文の自動生成が行われるようになってきた.対話文の自動生成においては,対話相手との話の繋がりが重要視されるとともに,対話相手のキャラクタ性によって,対話に魅力を感じさせたり,コンピュータの向こう側に人格を感じさせることが重要である.しかしこれまでの研究においては,文章をある地方の方言にや,侍風に変換するなど,変換先の語彙集合が定義しやすいキャラクタ性を対象としてコーパスを作成,特徴を学習し,変換が行われることが多かった.そこで本研究においては,文章に語彙集合の定義が難しいキャラクタ性をもたせる変換を行う.特に本論文においては,「かわいさ」をキャラクタ性としてもたせることを目的とした,任意の文章にかわいさを付与するための方法を検討し,かわいさを付与できる文と付与できない文を評価した.結果,かわいさを感じさせる要素を付与する事はできたが,かわいさは文の内容に大きく依存することがわかった.
著者
水島 あかね 笠原 一人
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.28, no.68, pp.494-499, 2022-02-20 (Released:2022-02-20)
参考文献数
14

This paper shows that the famous western-style house called “The Former Guggenheim House” was actually built by J.Lyons in Shioya, Kobe, from the end of 1907 to 1908. “The Former Lyons house,” also known as the former Takeuchi house, was built by J.Guggenheim. For a long time, those two houses have been mistaken. J.Lyons established J.Lyons & Co., and this company will later become Nickel and Lyons Ltd.. F.M.Jonas and P.Watson, who were deeply connected with J.Lyons, joined his company and acquired land in Shioya. We can affirm that J.Lyons influenced the development of Shioya into a resort area.