著者
清野 純史 宮島 昌克 鈴木 崇伸 酒井 久和 五十嵐 晃 野津 厚 小野 祐輔 鍬田 泰子 古川 愛子 デュラン フレディ 奥村 与志弘
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011

線的・面的な拡がりを持つ線状地下構造物の地震被害は、都市型災害の嚆矢とも言える1923年関東大震災以降枚挙に暇がないが、その構造を3次元的な拡がりの中の点(横断方向)としてではなく,縦断方向の線や面あるいはボリュームとして捉え、その入力地震動から地震時挙動までを統一的に捉え、設計や地震対策へ結びつけることを目標に、地震被害の分析や各種解析に基づく詳細な検討を行った.
著者
細川 満子 千葉 敦子 山本 春江 三津谷 恵 山田 典子 今 敏子 工藤 久子 玉懸 多恵子 鈴木 久美子 古川 照美 桐生 晶子 櫻田 和子
出版者
青森県立保健大学
雑誌
青森県立保健大学雑誌 (ISSN:13493272)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.159-165, 2008-12

本研究の目的は、効果的な在宅看護実習を展開するために、学生に実習前に身につけさせたい態度について、教員はどう捉えているか明らかにすることである。研究方法は、北東北3県の教育機関34校に所属する在宅看護実習担当教員を対象に郵送法による無記名式自記式質問紙調査を実施した。調査の結果、13名から回答(回収率は38.2%)が得られた。回答者の臨床経験年数は平均7.0年、教員としての経験年数は平均10.4年であった。実習前に、学生に身につけさせたい態度として293コード抽出され、『対象者の生活様式・価値観にあわせた行動ができる』、『信頼関係形成に向けた行動ができる』、『礼節を重んじることができる』、『学生自身の自立した生活ができる』、『主体的に学ぶことができる』、『医療人としての倫理性を遵守できる』の6カテゴリーとなった。在宅看護実習では、学生は生活者である療養者を援助する者として、『学生自身の自立した生活ができる』ことが基盤となる態度であり、全てのカテゴリーのベースになっていることが考えられた。在宅看護は療養者とその家族の多種多様な生活事象の理解をした上で、健康問題や生活課題をアセスメントし、生活条件やQOLの向上、維持を図る看護について「生活モデル」での援助を展開する必要がある。在宅看護において看護師は訪問者としての立場で支援関係を成立させて、限られた時間で看護を展開するという特徴があるため、『対象者の生活様式・価値観にあわせた行動ができる』ことが重要である。そのためには『信頼関係形成に向けた行動ができる』、『礼節を重んじることができる』態度が在宅看護実習では必須である。また、今後ますます求められる『医療人としての倫理性を遵守できる』ことや、『主体的に学ぶことができる』態度を形成するための教育内容が必要であることが示唆された。
著者
古賀 照章 阿部 亮
出版者
日本草地学会
雑誌
日本草地学会誌 (ISSN:04475933)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.8-15, 1994-04-30
被引用文献数
10

現行の酵素分析法ではデンプン含有試料の細胞壁物質(CW)を定量する場合,α-アミラーゼ(デンプン分解)とアクチナーゼ(蛋白質分解)を別々に2段階処理で実施しているが,これを両酵素の混合液による1段階処理にすることによって,時間と手間の短縮・省力を計った。最初に緩衝液とpHの選択を行った。デンプンと蛋白質の標準物質としてジャガイモデンプン,大豆粕及びそれらの等量混合物を供試し,リン酸緩衝液(pH 5.4, 5.8, 6.4, 7.0, 7.4)と酢酸緩衝液(pH 4.4, 5.0, 5.4, 5.8)で酵素液を調製し40℃,16時間の分解における乾物と蛋白質分解率を測定した。pH 5.8酢酸緩衝液を利用した場合,混合酵素処理による乾物と蛋白質の分解率が最も高かったことから,この条件を採用してトウモロコシサイレージ,ソルガムサイレージ,大麦及びフスマのCW音量を測定し現行法での値と比較した。その結果,混合酵素処理法による定量値と現行法定量値との間には統計的な有意差がないか,またあったとしてもその差は非常に小さなものであることから,酵素分析の改良法として1段階処理法を提案することができた。これによって,分析時間を約1日短縮することが可能となった。次に,α-アミラーゼとプロテアーゼの両活性を持つ酵素「バンチダーゼ」のCW定量への利用を試みた。この酵素が持つキシラン分解作用のため結果としては目的を果たせなかった,が,逆にこの性質を牧草の栄養価評価のための人工消化法の開発に応用した。つまり,パンチダーゼとセルラーゼを混合した酵素液(pH 4.4酢酸緩衝液)に試料を加え40℃で16時間分解し,そこで得られた消化率をDPC(digestibility by panchdase and cellulase)とした。牧乾草・牧草サイレージのin vivo TDNとDPCとの間には高い値の相関係数が得られた。
著者
古川 智恵子 豊田 幸子
出版者
名古屋女子大学
雑誌
名古屋女子大学紀要 (ISSN:02867397)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.1-10, 1982-03-31

北設楽地方において,戦前までに着用された女の仕事着について調査した結果,農家の一日の生活時間は,生活即労働といっても過言ではない程で,農作業の場と日常生活の場を,明確に分けることは困難であった.したがって,女の人の仕事着はどの地域においても,家居の時や,仕事の種類によって丈を自由に調節し得る和服の長着物に腰巻,半幅帯のワンピース形態で順には手拭い,仕事によって前かけをつける点に共通性がみられた.これが仕事着の主流であり,又ふだん着の役目をも果していた.稲武町,設楽町,津具村地域では,上記形態に加え水田作業時には股引を,畑作,山仕事にはたつけやもんぺ等を着用する人もみられた.これらは足さばきや,腰の前屈身などの動作に適応する股下構造に機能的な工夫のみられる下半衣を着用する点に地域差がみられた.また袖の形態では,筒袖,鯉口はどの地域にもみられたが,てっぽう袖,平袖は東栄町,豊根村以外の地域にはみられなかった.このように,股引やもんぺにみられる股下のまち構造,および袖の形態がたすき1本にて容易にかえ得ること,袖下のみを縫い直すことによって袖形態を自由にかえ得ることの出来る経済性と簡易性,また着丈の調節のみで作業目的に合わせ,作業動作を機能性のすぐれたものにしていること等は,農村の人々が何代にもわたって着用し,その生活体験から改善,工夫を加えてきたものだけに尊く,その発想が現代のズボン式もんぺや作業衣の袖形態に連綿と受けつがれているのを見るとき,その当時の人々の生活の知恵に今更ながら感心させられるのである.今回の調査により,当時の自給経済の中で,綿を作り,糸を紡ぎ,染色し,布を織り,家族の者の着物を一手に引き受けて,裁ち縫いし,さらに農作業という重労働をも担ってきた女達の強さ,勤勉さにあらためて感銘を深めた次第である.引続き次報では第二次大戦以後,社会経済情勢の動きに伴う北設楽の農村変貌の中での仕事着について調査報告を行なう.
著者
中井 専人 中村 健治 民田 晴也 瀬古 弘
出版者
東京大学
雑誌
東京大学海洋研究所大槌臨海研究センター研究報告 (ISSN:13448420)
巻号頁・発行日
vol.27, 2002-03-29

平成13年度共同利用研究集会「降水システムと降水変動」(2001年8月23日, 研究代表者:渡辺明)講演要旨Variation of precipitation and rainfall system(Abstracts of scientific symposia held at Otsuchi Marine Research Center in 2000))
著者
古川 智恵子 豊田 幸子
出版者
名古屋女子大学
雑誌
名古屋女子大学紀要 (ISSN:02867397)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.25-33, 1980-03-31

大裁女物浴衣及び袷長着の既製和服における,身丈・袖丈・裄丈のサイズ構成について調査し,次の結果を得た.1.身丈は10サイズ以上の分布がみられたが,若・中・高年ともに,155cmの構成が最も多く,次に160cm,158cmの順位であり,以上の3サイズで全体の約70%以上をしめている.低率を示したサイズは153cm, 156cm, 150cm, 152cmであった.既刊和裁書における身丈の割出し方は,身長と同寸法が体型に適合する身丈寸法として高率を示した.工技院資料による20才女子標準体格の身長は約155cmであり,既製和服での高率を示した155cmの身丈と同寸法で,妥当である.中・高年向においては,身長に対して約4〜5cm長の身丈155cmが高率を示した理由として,(1)若・中・高年の加令につれて,ローラー指数は大きくなる傾向を示し,中・高年の肩の厚みに要する寸法をアルファーとして身長に加算するため,若年と同寸法の身丈となると考えられる.(2)量産サイドからは,多サイズにわけて裁断する事は,手間がかかり,能率も悪く,裁断コスト高になる.以上の理由から,量産サイドでは広く不持定多数に適合する身丈寸法として, 155cmを多く採用しているものと考える.2.袖丈では49cmが最も多く,次に47cm, 50cm, 46cmに分散してみられた.既刊和裁書での袖丈の割出し方法は,身長との比率で計算する方式がみられ,体型適合寸法の若年向では身長/3,中年向では身長/3- 3〜4 cm, 老年向では身長/3〜5〜6cmが多くみられた.既製和服についての身丈・袖丈の関係では高率を示した155cmの身長/3は約52cmとなるが,袖丈49cmが最も高率を示した.これは中・高年向には妥当な寸法と考えられるが,若年向にはやや短かい寸法と考えられる.この理由として従来からの慣習サイズの袖丈は,1尺3寸(49cm)がよいという固定観念があるために,量産サイドもこの袖丈寸法を広く採用しているものと考えられる.3.裄丈は61〜68cmまでの11サイズの分布がみられた.最も高率を示したのは64cmで,次に65cmである.裄丈を構成する袖幅と肩幅の関係は肩幅より袖幅が2cm広いグループが最も多く26%,ついで1cm広いグループが21%であり,その他13グループに広く分布してみられたが,全体では袖幅を広くする方法が68%をしめた.既刊和裁書の調査結果では,肩幅より袖幅を1cm広くする方法が高率を示したが,既製和服の実態では肩幅より袖幅が2cm広いグループが最も多くみられた.この理由として,今日の若年層の体型を考慮し,裄寸法を長くかつ身幅を適合した寸法にする為には,袖幅を肩幅より広く設定した方が,袖付の傾斜も少なくて仕立ても容易であり,身幅には支障なく出未るために,量産側は一般向の既製和服寸法として,肩幅より袖幅が2cm広い寸法を採用しているものと考える.以上の理由からこの方に妥当性があるものと思われる. 本学学生の裄寸法計測値は, 66.5cmであり,既製和服寸法に高率を示した裄寸法の64〜65cmに対し1.5〜2.5cmの不足がみられた.以上今回は既製和服の丈寸法について検討したが,引続き次報では幅の構成寸法と体型との関連性について調査検索し,報告する.
著者
松岡 達雄 大附 克年 森 岳至 古井 貞煕 白井 克彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.79, no.12, pp.2125-2131, 1996-12-25
被引用文献数
39

近年,大語い連続音声認識の研究がアメリカ英語,イギリス英語,フランス語,ドイツ語,イタリア語などを対象に新聞記事を用いて盛んに行われている.しかしながら,日本語を対象とした,これに類する研究については報告がない.これは,主に,日本語が単語間にスペースなどのデリミタをおくことなく書かれるため,大語い連続音声認識において重要な役割を果たす単語N-gramなどの言語モデルの導入が容易でないためと考えられる.我々は,日本語新聞記事を対象として大語い連続音声認識の研究を進めている.単語N-gramを言語モデルとして用いるため,テキストを形態素解析することにより形態素(単語)にセグメンテーションした.形態素を単語と定義し,約5年分の新聞記事を用いて単語N-gram言語モデルを推定した.認識システムを評価するため,音声データベースを設計し,54名の話者の各100文ずつの音声データを収録した.この音声データベースの最初の10名の音声を用いて大語い連続音声認識の実験を行った.7 kの語いサイズに対して,no-grammar言語モデル,音素文脈独立音響モデルを用いた場合には単語誤り率が82.8%であった.単語bigram言語モデルと音素文脈依存音響モデルを用いることにより単語誤り率が20.0%に改善された.
著者
森島 圭祐 古川 勇二 吉田 真
出版者
東京農工大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

燃料電池の燃料として,バイオマスから生産されるバイオ燃料や,生物の生体触媒機能によって生産されるエネルギーを利用することで,化石燃料に依存しない発電が可能となる.このような,生体エネルギー変換機能に依存したバイオ燃料電池は,地球環境に対する適合性が高く,研究開発が盛んに行われている.本研究では,光合成細菌であるシアノバクテリアを燃料とし,その代謝反応において生産される還元物質を,導電性高分子であるポリアニリンによって細胞内から直接抽出ることで発電する,直接光合成型バイオフューエルセル(Direct Photosynthetic Bacteria Fuel Cell:DPBFC)を開発してきた.しかし,シアノバクテリア自体の還元物質生産能力が低いため,電池出力は5.3μW/cm2と低く,細胞内から還元物質が抽出されるため,細菌活性も著しく低下し,電池寿命は約2時間と短い.そこで,有機酸を炭素源として代謝を行い,遺伝子操作によって還元物質生産能力を制御することができる紅色光合成細菌Rhodopseudomonas palustrisを新たな燃料として選定し,遺伝子操作による還元物質生産能力の向上によって,DPBFCの出力向上を図った.その結果,遺伝子操作によって,細胞内での還元物質生産能力を向上させた電子蓄積型R.palustrisを使用した際、出力を向上させることができた.また,有機酸を炭素源としていることから,その供給による細菌活性の維持によってDPBFCの長寿命化を図った.有機酸の供給方法には,蒸発現象と吸水性ポリマーの吸水力による流体駆動方法を提案し,外部ポンプを用いることなく,最大流量32nl/minを得ることが出来た.この供給方法を用いた培地還流型DPBFCを試作し,電子蓄積型R.palustisを燃料として使用した結果,12時間以上の発電を確認することが出来た.さらに,試作した薄型DPBFCは、従来型の3分の1程度に厚みを減少させることに成功し,その出力が57μWと従来 のフレキシブルDPBFCとほぼ同等であることを確認した.
著者
西村 拓一 古川 清 向井 理朗 岡 隆一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解
巻号頁・発行日
vol.97, no.40, pp.183-190, 1997-05-15

すでに提案されているRIFCDPは,2つの時系列データ間の任意の類似区間を検出できるため,時系列パターン検索に有用である.しかし,RIFCDPは、計算量とメモリ量が大きいという問題点がある.そこで,過去に溯るに従って指数関数的に重みを減少させてマッチングをとることにより,計算量とメモリ量を軽減し,ほぼ類似の機能をもつ重み減衰型RIFCDPを提案する.また,ジェスチャー動画像を用いて本手法の有効性を示す。
著者
宮本 修 古瀬 清行 福岡 正博 楠 洋子 川合 旭英 塩田 憲三 嶋崎 昌義
出版者
日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, 1973-06-25

症例は58才,女性で,昭和45年11月喀血と胸痛で発病.胸部X線写真では右下肺野は蜂窩状を呈し,S^10の部位に鏡面像を認める.断層写真ではS^9・S^10の部位に種々の大きさの嚢胞状陰影があり,明確な腫瘤陰影はなく,嚢胞の上壁に接して帯状の均等陰影がみられる.気管支造影像はB^6の尖形閉塞,B^9B^10の念珠状拡張を示すが,嚢胞との交通はなく,気管支鏡検査で大細胞癌と診断された.抗癌化学療法も効果なく,昭和46年8月13日死亡した.剖検所見は右S^8発生の肺癌で,それに接し多数の壁の薄い嚢胞が認められる.組織学的には,腺癌が主体を占め嚢胞壁は一部正常気管支上皮の部位もあるが,大部分は癌細胞で被われ,その下に平滑筋の層を認める.腫瘤に接する部位では,この筋層を破り癌の増殖による連絡が成立している.反対側にも発育異常と思われる気管支拡張症があり,この肺癌は気管支拡張性の嚢胞から発生したものと考えられる.
著者
瀬古 弘 加藤 輝之 斉藤 和雄 吉崎 正憲 楠 研一 真木 雅之 「つくば域降雨観測実験」グループ
出版者
社団法人日本気象学会
雑誌
Journal of the Meteorological Society of Japan. Ser. II (ISSN:00261165)
巻号頁・発行日
vol.77, no.4, pp.929-948, 1999-08-25
被引用文献数
7

台風9426号(Orchid)が日本列島に接近した1994年9月29日に、関東平野にほぼ停滞するバンド状降雨帯が見られ10時間以上持続した。つくばにおける特別高層観測、2台のドップラーレーダーおよびルーチン観測のデータを用いて、この降雨帯を解析した。この降雨帯はニンジン形の雲域を持ち、バックビルディング型の特徴を持っていた。南北に延びた降雨帝はマルチセル型の構造をしていて、その中のセルは降雨帯の南端で繰り返し発生し, 西側に広がりながら北に移動した。水平分解能2kmの気象研究所非静水圧メソスケールモデルを用いて、数値実験を行った。メソ前線は実際の位置の約100km南東に形成されたが、バックビルディング型の特徴を持つニンジン型の形状のほぼ停滞する降雨帯が再現され、3時間以上持続した。セルが北西に移動すると共に降雨帯の東側で降水が強化されて、ニンジン形が形成されていた。降雨帯の形成メカニズムを調べるためにまわりの場と雲物理過程を変えて感度実験を行った。その結果、中層風の風上側からの高相当温位の気塊の供給と風の鉛直シアが重要であることがわかった。
著者
宗原 弘幸 古屋 康則 早川 洋一 後藤 晃 後藤 晃
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

交尾は、肺呼吸、四足歩行と並んで、ヒトを含む脊椎動物が陸圏に進出する際の前適応である。交尾の進化過程を再現するため、近縁種に交尾種と非交尾種を含んだカジカ上科魚類をモデルとして、雄間の競争、特に精子競争の影響に焦点を当てて、実験的に調査した。行動形質の評価指標として繁殖成功度に注目した。その結果、射出精子量、交尾の順番が、繁殖成功度に影響し、先にたくさんの精子を雌に渡すという行為が交尾の進化動因であることが示唆された