著者
上垣内 修
出版者
日本地球惑星科学連合
雑誌
JpGU-AGU Joint Meeting 2017
巻号頁・発行日
2017-03-10

1986年の伊豆大島山頂噴火から割れ目噴火に至る一連のイベントに関して、当時存在した、島内の体積歪計1点、傾斜計3点、噴火前後の水準測量結果並びに島外の体積歪計3点すべての地殻変動観測データを包括的に説明可能な地下力源モデルについて、Linde et.al.(2016)Journal of Volcanology and Geothermal Research vol.311, p.72-78に沿って報告する。なお、体積歪データは、長周期地震波応答を用いてキャリブレーションされている。ここでは、噴火イベントを山頂噴火開始から割れ目噴火開始直前までのphase 1(Nov.15-20)と、割れ目噴火に至るマグマ貫入開始以降のphase 2(Nov.21-30)のふたつの期間に分けて論じる。Phase 1噴火は1986年11月15日17:25、山頂火口から始まった。噴火に先立ち、明瞭な地震活動、短期的地殻変動は観測されておらず、十分に火道が形成されていたことを示唆する。噴火開始後は、島内の体積歪計1点、傾斜計3点のみならず、伊豆半島の体積歪計2点でも、同期した変化が20日日界頃に概ね停止するまで観測された。これらの変化をすべて説明する最適な力源モデルとして、カルデラ内北西部の地下約4kmを中心とし、フィリピン海プレートの沈み込みに伴う最大張力軸に直交する鉛直面内に傾斜角70°の軸を持つ、アスペクト比1:0.3、長軸の長さ2.25kmの回転楕円体のマグマ溜まりの減圧が推定された。同楕円体の長軸の延長線と地表との交点は山頂火口と概ね一致している。この形状であれば、噴火前にカルデラ縁から火口付近まで繰り返し行われた水準測量で、火口付近がカルデラ縁に対して相対的に沈降していた観測事実を、同マグマ溜まりの増圧によって説明可能である。本噴火で特記すべきは、これら地殻変動観測と並行して、火口がマグマにより埋められる過程が時系列として詳細に記録されたことである。火口内の地形は既知であるので、地表に噴出したマグマ量と、地殻変動データ解析から推定されるマグマ溜まりの体積変化との直接比較が可能な希有な事例と言える。前者は後者よりも大きく、その差は同マグマ溜まりへの、さらに深い(30km程度か)マグマ溜まりからの充填が、地表への噴出と同時進行で起きていたと解釈できる。なお、近年の伊豆大島島内の体積歪、GNSS、光波測距等の地殻変動観測により、長期的な島の膨張と、それに重なる短期的な膨張・収縮が観測されており、それら変化を説明する球対称力源が、気象研究所により本研究の回転楕円体ソースとほぼ同じ場所に推定されている。これらの関係について、今後の気象研究所の解析が期待される。Phase 2Phase 1の後約1日半の静穏期を挟んで、11月21日16:15からカルデラ内で割れ目噴火が開始し、その約1時間後には山麓からの割れ目噴火に拡大した。最初の割れ目噴火の約2時間前、島内の体積歪データが顕著な変化を示しはじめ、その直後から島を北西~南東方向に縦断するトレンドの顕著な地震活動が始まった。同体積歪変化は最初は縮みで始まり、約10分で変化の極性が伸びに反転している(これが後述のダイク下端の深さに拘束を与える)。そこからは一気に伸びが加速し、その日の深夜までに伸び量が100μstrainを超えてピークを迎えた後、再度極性を反転させて、表面現象が概ね終息した23日を過ぎても、月末まで緩やかな縮みが継続した。この変化と同期して、島外の3点の体積歪計でも顕著な変化が記録された。これら地殻変動変化と、地表の割れ目火口列の分布(この直下のダイクの上端は地表に達したと考えられる)、地震活動の震源分布、噴火前後で実施された島内水準測量で明らかとなった隆起・沈降空間分布(これはPhase 1の影響も含む:ゼロ変化線の離れ具合が主要ダイク上端の深さを拘束)を概ね説明する力源モデルとして、2枚(細かく言うと4枚)の長さの異なる北西~南東走向の平行ダイクの開口と、カルデラ下約10kmに中心を置く最大張力軸方向に潰れた回転楕円体の減圧が推定された。これらの間には、地表への噴出量を差し引いたうえでの質量保存も考慮されている。筆者は、1986年の伊豆大島噴火当時、気象庁入庁3年目で体積歪計の維持管理・データ解析の任にあり、同年11月21日の割れ目噴火の約2時間前から、執務室に置かれた打点記録計に島内の体積歪計が今まで見たこともないような変化を記録するのを、島からのTV中継とともにリアルタイムで見ていた。このイベントで、火山噴火予測への地殻変動観測の重要性を痛感した次第である。現在伊豆大島には当時よりはるかに多数の地殻変動観測点が設けられており、迫り来る次の噴火に向けて、その時の教訓を必ずや活かしたいと考える。
著者
庄垣内 正弘
出版者
日本言語学会
雑誌
言語研究 (ISSN:00243914)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.124, pp.1-36, 2003

The author found fragments of Chinese texts in Uighur script at the St. Petersburg Branch for Oriental Studies of Russian Academy of Sciences and identified their corresponding Chinese originals. The phonological system of the Chinese written in Uighur is basically the same as that of the northwestern dialects of Tang and Five Dynasties. Although the fragments were composed later during the period of Yuan Dynasty, its phonological system is undoubtedly quite different from that of colloquial Chinese used in Yuan Dynasty. As a result of detailed examination of the texts, it has become clear that the phonological system behind the texts is well reflected by the Uighur inherited reading of Chinese characters similar to the Japanese Ondoku system, i.e., Chinese reading of Chinese characters.<br>On the other hand, it is occasionally observed that Chinese characters are sporadically inserted between Uighur lines in the above texts. These inserted Chinese characters must have been read in Uighur. These Chinese characters appear not only as words, but also as phrases and sentences. An interesting fact is that in some bilingual texts such as &Prime;Thousand Character Essay&Prime;the Uighur inherited, reading of Chinese is followed by its corresponding Uighur translation. Furthermore, in other texts represented by &Prime;Abhidharmakosabhasya-tika Tattvartha&Prime;, it is recorded how Uighur speakers read Chinese texts in Uighur pronunciation, translating the contents into the Uighur language. Taking these facts into consideration, a conclusion is inevitable that Uighurs had their own way of reading Chinese texts which is typologically comparable to the Japanese Kundoku system, i.e., Japanese reading of Chinese characters.<br>Japanese is known as a language in which Ondoku and Kundoku are well developed. It is extremely difficult to understand the contents of Chinese texts merely by listening to Ondoku reading, where a large number of homonyms are created by the loss of many phonological distinctions. Japanese Buddhist monks recite Chinese Buddhist texts following the Ondoku system, but at the same time they understand the contents by Kundoku reading utilizing ideographic nature of Chinese characters. The author would like to argue that Uighur monks of the Yuan dynasty period employed the same kind of method when reciting Chinese texts.
著者
江藤 敏治 弘野 修一 永田 賢治 加藤 順也 堀 剛 井戸 章雄 林 克裕 坪内 博仁 小野寺 誠 阿部 弘一 宮坂 昭生 川上 格 佐藤 彰宏 坂下 佳子 岩井 正勝 遠藤 龍人 滝川 康裕 鈴木 一幸 佐藤 俊一 鈴木 千衣子 内田 耕一 弘中 孝治 萱野 幸三 増原 昌明 坂井 田功 沖田 極 関山 和彦 井上 和明 与芝 真 半田 宏一 樋口 大介 井上 和明 関山 和彦 与芝 真 松原 寛 道堯浩 二郎 山内 雄介 井内 英人 長谷 部昌 山本 和寿 井上 愛 堀池 典生 恩地 森一 中西 崇 東俊 宏 狩山 和也 山野 智子 辻 孝夫 川口 光彦 糸島 達也 品川 克至 乾 あやの 小松 陽樹 松本 浩 茂木 陽 宮川 芳宏 藤沢 知雄 上本 伸二 猪股 裕紀洋 田中 紘一 平松 活志 橋本 悦子 谷合 麻紀子 野口 三四朗 長谷 川潔 林 直諒 次田 正 高崎 健 中島 一朗 渕之上 昌平 古川 博之 岸田 明博 大村 孝志 松下 通明 藤堂 省 藤田 美悧 清水 道夫 橋倉 泰彦 三田 篤義 窪田 達也 三輪 史郎 池上 俊彦 寺田 克 宮川 眞一 川崎 誠治 君川 正昭 渕之上 昌平 春口 洋昭 唐仁原 全 中島 一朗 阿岸 鉄三 白髪 宏司 伊藤 克己 高崎 健 橋本 悦子 林 直諒 田中 紘一 上本 伸二 猪股 裕紀洋 阿曽沼 克弘 江川 裕人 藤田 士朗 木内 哲也 林道 廣 田中 紘一 石井 邦英 古賀 郁利子 神代 龍吉 草場 信秀 佐田 通夫 坂本 照夫 加来 信雄 森岡 千恵 菊池 英亮 松尾 英城 中谷 吉宏 豊川 泰勲 富永 謙太郎 山尾 純一 福井 博 福田 邦明 安部井 誠人 遠藤 憲一 本橋 歩 正田 純一 松崎 靖司 田中 直見 古坂 明弘 高橋 正明 平本 淳 白浜 圭吾 永山 和男 田中 照二 Yusufu Youlutuz 松井 淳 持田 智 藤原 研司 小畑 達郎 中島 千種 岡山 昌弘 大野 研而 宮下 智之 田村 明彦 絵野 沢伸 鈴木 盛一 雨宮 浩 青木 達哉 小柳 泰久 山際 健太郎 川原田 嘉文 八木 真太郎 飯田 拓 横井 一 垣内 雅彦 足立 幸彦 飯田 拓 田端 正己 町支 秀樹 横井 一 川原 田嘉文 東口 高志 今井 俊積
出版者
The Japan Society of Hepatology
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.189-198, 1999
著者
中川 慎太郎 野島 修一 石曽根 隆 清水 隆史 垣内 康彦 山口 和夫 中浜 精一
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子学会予稿集 第60回高分子討論会
巻号頁・発行日
pp.3162, 2011 (Released:2012-03-28)

ブロック間に紫外線解裂する官能基を持つ結晶性ー非晶性2元ブロック共重合体を合成した。ブロック共重合体のミクロ相分離を利用して系中にナノシリンダーを形成させた後、紫外線照射によりブロック間の一部を解裂させ、ナノシリンダー中に拘束されたホモポリマー/ブロック鎖ブレンド系を調整した。この系の結晶化挙動をブレンド組成の関数として調べた。

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著者
垣内 幸夫
出版者
京都教育大学情報処理センター
雑誌
情報処理センター年報
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.10-13, 2009-10
著者
藪内 博史 三谷 典映 北垣内 佳予子 島岡 光美 建島 澄子 増谷 喬之 岡本 康幸
出版者
一般社団法人 日本臨床化学会
雑誌
臨床化学 (ISSN:03705633)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3-4, pp.187-191, 2004-12-31 (Released:2012-11-27)
参考文献数
7

脳性ナトリウム利尿ペプチドbrain natriuretic peptide (BNP) は, 血液検体保存中に分解されることが知られている。最適な検体保存方法を探るため, 種々の検体保存条件がBNP値に及ぼす影響について検討した。BNPの分解を最も抑制したのはEDTA+アプロチニン入り血漿で, 6時間後でほぼ90%以上の残存率を示した。EDTAだけでは, この効果は減弱した。血清中では急速なBNP値の低下がみられたが, EDTAとアプロチニンを加えた場合では, 冷蔵保存で良好な残存率を示した。“プロテアーゼ阻害剤カクテル”は, ほぼEDTA+アプロチニンの場合と同程度の効果を示した。カクテルの成分では, ロイペプチンが最も良好なBNP残存率を示した。これらの結果より, BNP測定のための検体を数時間凍結せずに保存する場合は検体へのアプロチニンの添加と冷蔵保存が必要であると考えられた。
著者
小沢 隆昭 宮崎 久義 外山 あつ子 江崎 公明 垣内 康之
出版者
一般社団法人 国立医療学会
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.235-239, 1989-02-20 (Released:2011-10-19)
参考文献数
12

経尿道的前立腺切除術(TUR)中に損傷された前立腺静脈洞からの灌流液吸収によると思われる重症の低ナトリウム血症を経験した. 患者は89才の男性で脊麻下にTURを開始した. 手術開始後1時間ころより血圧下降, 意識レベルの低下がみられた. 瞼結膜は蒼白で, この時点でのヘモグラムはHb 5.6g/dl, RBC 184×104, Ht 17.4%であり, 血清ナトリウム値は109mEq/lであつた. 聴診上胸部全肺野にラ音を聞きPaO2 57.4mmHg, PaCO2 39.6mmHg, pH7.270 BE-8.2であつた.ただちに酸素吸入, 昇圧薬, 高張ナトリウム液を静脈注射し, 出血に対する輸血を開始した. 血圧は回復したが胸部ラ音は次第に強くなり, 胸部X線写真で肺水腫像を呈した. 計測された血清ナトリウム値の最低値は93mEq/lであつた.病棟帰室後も酸素吸入, 血圧, 腎血流維持のためのドパミン持続注入, 利尿薬, ナトリウムの負荷, 輸血を継続した. 術後1日目には各種検査値は正常化し, 2日目には胸部X線写真も術前の状態まで回復した.TUR中の低ナトリウム血症は, その発生の予防とともに早期発見が大切である.
著者
山本 宏子 徳丸 吉彦 鈴木 正崇 垣内 幸夫 細井 尚子
出版者
岡山大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2004

本研究は、日本および周辺アジア地域の太鼓文化を対象に、そのリズムパターンを収集し、それぞれの伝統的伝承システムである口唱歌(口太鼓)に基づく記録方法でデータバンクを構築することを通して、アジアの太鼓文化の相互関係を明らかにし、また、各地域の口唱歌システムを比較分析することによって、日本人のもつ音楽性を浮き彫りにすることを目的とするものである。さらにはアジアの伝統的太鼓文化の保存と発展に資する資料を提示し、理論的・方法論的に問題提起をすることをも、その目的としている。中国・ベトナム・インドネシア・インド・日本で調査をおこない、資料を収集した。1、実際のコンテクストの中でおこなわれた祭・儀礼・芸能を参与観察し、関係者の許可が得られたものは、写真やVTRで記録作成をおこなうことができた。2、芸能の芸態つまりテクストそのものの分析に資する資料として、上演を依頼し、舞踊劇や人形劇・舞踊などを収録した。3、太鼓をそれぞれの伝承者から習い、口唱歌と伝承方法についてのインタビューでデータを集積した。これらの調査から、口唱歌には、「インド系単音オノマトペ型」と「中国系重音オノマトペ型」の2つの化圏があることが分かってきた。また、単に太鼓の音を真似て歌う「単純口唱歌」と、それを体系化した「システム口唱歌」の2つのレベルの文化圏があることも分かってきた。両要素は必ずしも連動してなくて、それらの重なり具合は複雑な様相を呈している。さらに、それらを比較すると、「聞き做し」のオノマトペが、発展し体系化し、伝承システムとして構築されるには、太鼓というテクストだけではなく、太鼓を取り囲むさまざまなコンテクストが影響を及ぼしていることが明らかになった。
著者
渥美 聡孝 上原 直子 河崎 亮一 大塚 功 垣内 信子
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.66, no.2, pp.155-164, 2015 (Released:2015-08-12)
参考文献数
15
被引用文献数
2

漢方薬は医師の7割以上が日常的に処方しており,日本の医療の中で重要な要素となっているが,薬学の分野における漢方教育は確立の途上である。薬学生の漢方に対する認識を把握し,卒後も自主学習できる実践的な漢方教育のあり方を考えるため,本学薬学生を対象にアンケート調査を行った。その結果,漢方に関心のある学生は80.8%,大学で漢方を勉強する価値があると答えた学生は91.1%であり,学生は漢方に対して高い関心を持っていた。しかし漢方を「患者に紹介する自信はない(60.2%)」という,関心の高さに反して漢方の知識が身についていないことも明らかとなった。自由回答からは,1~4年までは生薬に実際に触れる体験型の講義を,5~6年生は症例検討会や西洋薬との薬物相互作用などの臨床に関する講義を希望していることが明らかとなった。変化する学生の興味を認識し,授業を行うことで,学生の学習意欲を向上させることができると考えられた。
著者
道垣内 弘人
出版者
早稲田大学法学会
雑誌
早稻田法學 (ISSN:03890546)
巻号頁・発行日
vol.89, no.3, pp.109-118, 2014-07-01
著者
垣内 正年 森島 直人 砂原 秀樹
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.9, pp.89-94, 2004-01-30

筆者らはルータにおける複雑なポリシを反映するパケット分類の問題に対し,KUPFアーキテクチャを提案・実装してきた.KUPFアーキテクチャのモデルは,パラメータフィルタをポリシ非依存の第1ステージとポリシ依存の第2ステージの2段階に分割する.KUPF KUPF-VRはこの2段階処理のモデルをそのまま実装しているため,2段階処理は処理速度低下の原因の1つとなっている.本稿では,第1ステージにおけるポリシ依存処理の先読み実行による,パラメータフィルタの高速化を提案する.本提案は,KUPF-VRの検索木の各ノードがその下位ノードのポリシ条件を保持することで,検索木の探索中にポリシ依存処理を可能とした.これにより,ポリシに適合しない部分木を検索対象から除くことで,検索処理の効率化を図った.We have proposed and implemented KUPF architecture to expose and resolve problem of packets classification which reflects complicated policy on routers. The model of this architecture divides parameter filter into two stages: the first stage which depends on no policies and the second stage which depends on policies. We implemented KUPF and KUPF-VR based on 2-phase selection strictly, and this selection causes processing speed fall. In this paper, we propose an improvement method in the speed of parameter filter by pre-scanning policy. Our proposal makes each node of search tree on KUPF-VR store conditions of policy for lower nodes, in order to take policy during searching tree. We excluded subtrees which don't agree with policy from targets of search, and the search becomes efficient.
著者
垣内先生還暦記念会 編
出版者
文学社
巻号頁・発行日
1938
著者
今枝 奈保美 磯本 征雄 長谷川 信 後藤 千穂 小嶋 汐美 垣内 久美子 細野 覚代 釜野 桜子 栗原 綾子 三上 春夫 宮川 尚子 内藤 真理子 中畑 典子 南里 妃名子 岡本 尚子 尾崎 悦子 矢口 友理 遠藤 香 佐藤 信子
出版者
名古屋女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

目的:食事記録調査の効率化と精度向上に資するために、食事記録調査の信頼性に影響する諸因子の関連を見直して,食事記録調査支援ツールとしてコンピュータに実装すること。方法:12日間食事記録調査(4季節不連続3日間)の手順をプロセス評価した.結果:コード化標準マニュアル、e-ラーニング、メーリングリスト、入力過誤検索データベース、コード化困難事例照会システム、地区スタッフからのフィードバックアンケートを開発した.熟練した栄養士に備わっている暗黙知を、いくつかのコンピュータ支援ツールとして開発できた.
著者
庄垣内 正弘 熊本 裕 梅村 担 西田 龍雄 藤代 節 吉田 豊
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
1997

本研究の目的は、ロシア科学アカデミー東方学研究所サンクトペテルブルグ支所に保管されている古語文献を調査・整理してカタログを作成することと、主要文献を文献学的・言語学的に研究することであった。対象とした言語はウイグル語、コータン語、ソグド語、西夏語、蒙古語である。研究成果の主なもの掲げる:1.カタログ作成:(1)Kаmало〓 Tан〓уmскux Бу〓〓u〓скuх Памяmнuкоб Инсмuмума Восмокобе〓енця Pоссu〓ско〓 Ака〓емuu Наук(ロシア科学アカデミー東方学研究所所蔵西夏語仏教文献カタログ)京都大学 1999年792p..(2)『サンクトペテルブルグ所蔵ウイグル語文献カタログ』京都大学2001年(印刷中)2.文献研究:(1)『ウイグル文Dasakarmapathavadanamalaの研究』松香堂1998年xii+377p.(2)Contribution to the Studies of Eurasian Languages:Issues in the Asian Manuscripts at the Archive of the St.Petersburg Branch of Oriental Studies,Russian Academy of Sciences,Kyoto University,Kyoto(in print).3.シンポジウム:「中央アジア古代語とチュルク系極小言語-死語と危機言語の研究-」京大会館・京都大学文学部羽田記念館1997年10月24日〜25日.以上のほか、文献研究においては研究代表者・分担者の提出した論文が総計約20点に及ぶ。また、日本とロシアで10回を越える研究討議もおこなった。
著者
道垣内 正人
出版者
早稲田大学法学会
雑誌
早稻田法學 (ISSN:03890546)
巻号頁・発行日
vol.87, no.3, pp.131-158, 2012-03-20
著者
庄垣内 正弘 藤代 節 大崎 紀子
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

ウイグル漢字音成立過程の解明について、ベルリン所蔵ウイグル文字表記漢文本U5335を中心的に扱い、加えていくつかのウイグル文字表記の漢文断片を同定し、資料とした。いずれもこれまでほとんど研究されたことのない文献であった。ウイグル漢字音が10世紀代の「プロト体系」から徐々にウイグル語音化し、やがてU5335に見られるような元朝時代の簡素化した体系に発展してゆく過程を記述し、庄垣内がかつて体系として再構、提出したウイグル漢字音を検証し、その成立、発展を包括的に記述することができた。
著者
垣内 和孝
出版者
地方史研究協議会
雑誌
地方史研究 (ISSN:05777542)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.24-39, 2013-06