著者
山田 慎也 高橋 信補 舩橋 誠壽
出版者
一般社団法人 システム制御情報学会
雑誌
システム制御情報学会 研究発表講演会講演論文集 第50回システム制御情報学会研究発表講演会
巻号頁・発行日
pp.45, 2006 (Released:2006-12-01)

本研究では、実務に耐えうる株式運用の定量的手法を目指し、市場に存在する株式指標を説明変数とする多変量解析や組み合わせ最適化などの分析手法を用いて株式リターンを高精度に予測するための方法論を構築した。またその手法を実データに適用し、実際のパフォーマンスを検証した。
著者
武田 俊平 松沢 大樹 山田 健嗣
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.24, no.5, pp.437-443, 1987-09-30 (Released:2009-11-24)
参考文献数
22
被引用文献数
1 2

神経学的異常のない10歳から88歳までの男536人, 女529人に対し頭部CT検査を行ない頭蓋腔容積と脳脊髄液腔容積を測定し脳萎縮指数BAI (脳脊髄液腔容積/頭蓋腔容積×100%) を算出し脳萎縮の加齢性変化を調べた. BAIは男女共25-34歳群が最小でそれ以降加齢の進行と共に指数函数的に増加した: 男; logBAI=-0.260+0.0150×年齢, r=0.707, n=493, p<0.001; 女; logBAI=-0.434+0.0162×年齢, r=0.757, n=504, p<0.001. 従ってBAIは男では20.1年, 女では18.5年で倍加する事になる. 同様に神経学的に異常のない19歳から88歳までの男197人, 女238人に対しゼノン133吸入法を用いて局所脳血流量rISIを測定し加齢性変化を調べた. 女では60歳代から有意にrISIの低下が始まり80歳にいたるまで加齢の進行に伴い略々直線的に低下したのに対し, 男では50歳代からrISIが有意に低下し始め60歳代にいたるが, それ以降80歳代にいたるまでは有意の低下を示さなくなり一定の閾値の存在がうかがえた. そこで一定の閾値 (rISI) 以下の脳血流量を示す脳局所が脱落して萎縮すると仮定して, 各年代において萎縮した脳体積と一致するrISIの度数分布を計算して閾値となるrISIを算出した所, 50歳代から70歳代において男で約32, 女で約37と各々一定した値が得られた. 従ってrISIは全体として正規分布をしながら, 平均として加齢に伴い直線的に低下するとすると, 一定の閾値以下の脳血流量を示す脳組織は加齢に対し略々指数函数的に増加するので, 脳萎縮が指数函数的に進行する結果となる.
著者
藤林 献明 齋藤 壮馬 山田 庸 北村 哲
出版者
びわこ成蹊スポーツ大学
雑誌
研究紀要 = Bulletin of Biwako Seikei Sport College (ISSN:13489399)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.95-104, 2018

This study intended to develop a new method for assessing the ability to perform lateralstretch-shortening cycle movement with a time limit (TSSC-ability), and to investigate therelationship between TSSC-ability and several footwork performances. We devised and thenmeasured the rebound side jump test (RSJ test) in 30 elementary school children. The RSJ testscore was evaluated by the length of jumping distance and brevity of contact time. We foundthat there were no significant correlations among TSSC-ability in front, side, and upperdirections. Conversely, the RSJ test score was significantly correlated with the ability tochange direction. These results demonstrate the significance of using not only a generalperformance measuring method but the RSJ test for evaluating the comprehensive commonability to perform the stretch-shortening cycle movement.
著者
山田 佐知 明石 行生 安倍 博 高橋 さえり
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会 全国大会講演論文集 平成22年度(第43回)照明学会全国大会
巻号頁・発行日
pp.58, 2010 (Released:2011-02-01)

季節性感情障害(SAD)は、主に高緯度の地域で、冬に日照時間が減少することが原因となってうつ症状を発症する病気である。福井をはじめとする日本海側の地方は冬に日照時間が他の地域に比べて減少する気候特性を持っている。福井大学工学部の学生には、冬の日照時間が福井よりも長い地域を出身市に持つものが大きな割合を占めている。このため、冬の日照時間の減少が原因となって、体調に影響を受けている学生がいるのではないかと考えられる。学生の睡眠とうつの状態を把握し、それが季節や出身地から影響を受けているかを調べることを目的として、夏と冬の2回、アンケートを行った。内容は、睡眠時間とうつの状態で、うつ評価にはSDS(Self-rating Depression Scale)スコアを用いた。また、調査用紙には、学生の出身地、学年、氏名を記入させた。 夏と冬両方で回答を得た117名について、うつ状態であると判断されたのは夏21名、冬20名であり、季節による差はなかった。そのうち、10名は夏冬の両方でうつ状態を示していた。また、睡眠時間も夏と冬で差はなかった。 また、冬にのみうつ状態と判定された学生10名のうち、7名は北陸地方の出身であり、出身地域と冬のうつとの明確な関係性を見出すことができなかった。 しかし、夏冬両方でうつ状態を示した10名のうち8名は1年生であった。学生のうつ状態には日照時間や季節以外の原因が考えられる。
著者
須藤 明治 山田 健二 山村 俊樹 鴫原 孝亮 羽毛田 高聖
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.70, pp.241_2, 2019

<p> 一般的に、握力の評価は、静的最大筋力であり、筋肉の力をみる代表値として用いられている。そして、近年、握力が強い人は、積極的に身体を動かす習慣を持っていることが予想され、より多く筋力を使い、脳への刺激も活発であり、それが心肺機能や循環器機能を高め、認知症や梗塞などの発症リスクを低くしているのだと言われている。また、手の運動が脳の活性化や健康に役立つことも知られている。そこで、本研究では、直径40mmの筒状の棒長さ35cm(A-bou) とし、ほぼmaxで握りしめてから、ひねる動作を繰り返した時の筋活動を測定した。その結果、握力52.1kgの時を100%MVCとして、A-bouを握ったときの筋活動は、腕橈骨筋104.7、尺側手根屈筋110.0、上腕二頭筋15.6、上腕三頭筋2.0、三角筋5.6、僧帽筋1.8、大胸筋19.4、脊柱起立筋33.9であった。そして、ひねり動作時は、腕橈骨筋71.1、尺側手根屈筋19.8、上腕二頭筋3.4、上腕三頭筋1.3、三角筋7.9、僧帽筋4.6、大胸筋20.9、脊柱起立筋32.1であった。また、血流値は2.4倍となった。このように、筋出力を調整することにより、血管への刺激が連続的に行われ、血管自体の柔軟性が高まるのではないかと推察された。</p>
著者
山田 太造 井上 聡
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:21888957)
巻号頁・発行日
vol.2016-CH-109, no.2, pp.1-4, 2016-01-23

東京大学史料編纂所では前近代日本史・史料学研究に関わる 30 もの DB を公開している.これらの DB の多くは人物に関わるデータを含んでおり,史料テキスト内に出現した人名・その人物の別称・官位,肖像・写真,花押,さらに人名辞典などがあり,多様である.本研究では,人物に関わる多様なデータを収集・蓄積するために構築している 「人名リポジトリ」 について紹介する.

1 0 0 0 OA 松屋筆記

著者
小山田与清 (高田) 著
出版者
国書刊行会
巻号頁・発行日
vol.第3, 1908
著者
山田 誠
出版者
龍谷学会
雑誌
龍谷大學論集 (ISSN:02876000)
巻号頁・発行日
no.480, 2012-10-01
著者
山田 高誌
出版者
熊本大学
雑誌
熊本大学教育学部紀要 (ISSN:21881871)
巻号頁・発行日
vol.63, pp.235-248, 2014-12-12

本論文では,『阪大音楽学』第8号(2009)所収の拙論「18世紀後半のナポリにおける諸劇場所属"コピスタ"の同定」(以下,山田,2009)において銀行換金文書,公証人文書により明らかにした5人のオペラ,バレエのコピスタの名前,活躍の範囲の同定を踏まえ,これがナポリ音楽院付属図書館の筆写譜コレクション,つまり楽譜レベルの同定に結びつく可能性を探る試みを行うものである.同時に,一連の検証作業を通して,同図書館所蔵の「王妃マリア・カロリーナ・コレクション」に含まれる王立サン・カルロ劇場での上演作品の筆写譜についても,コピスタ別にグルーピングを行い,同図書館所蔵の筆写スコアに関する書誌学的基礎データを提示する.
著者
谷口 (山田) 亜樹子 栗 彩子 佐藤 祐子 風見 真千子 野口 治子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.70, no.3, pp.133-139, 2019

<p> 鎌倉産, 仙台産, 佐渡産の産地の異なるアカモクの一般成分を測定し, 成分の比較を行った. 鎌倉産アカモクは灰分が最も多く, 仙台産はタンパク質が多く, 佐渡産は炭水化物, 食物繊維が多かった.</p><p> 各産地のアカモクのミネラル量を測定した結果, 鎌倉産はカルシウム, 鉄が多く, 仙台産はナトリウム, カリウム, マグネシウム, 鉄, 銅が多く, 佐渡産は亜鉛が多かった. アカモクのポリフェノール量は仙台産が最も多く102.3 mg/100 g含まれており, 鎌倉産, 佐渡産は各々95.2 mg/100 g, 76.3 mg/100 gであった. アカモクは他の海藻よりポリフェノール量が多く, 抗酸化作用などの機能性が期待できた.</p><p> アカモクを用いて食品を製造し, 栄養計算を行った. 鎌倉産アカモクを食品に使用することで, 食品のカルシウム, 鉄のミネラルの栄養価が高くなり, ミネラルが豊富な食品となった. また, アカモクを添加することで, 食物繊維の多い食品となった.</p>
著者
田中 哲士 山田 真徳 菊池 亮
雑誌
研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:21888655)
巻号頁・発行日
vol.2016-CSEC-73, no.21, pp.1-8, 2016-05-19

機械学習が大規模化するにつれて,機械学習のクラウドへの委託が行われるようになってきている.しかしクラウドからデータが漏洩した場合,ユーザのプライバシー情報のみならず,企業の資産とも言える機械学習パラメータも漏洩してしまう危険性がある.本論文ではこの問題を解決するために,ユーザが持つプライバシー情報と企業が持つ機械学習パラメータを秘匿しながら,クラウドに機械学習を委託する方法を提案する.提案方法は秘密分散ベース秘密計算を基に,ニューラルネットワークを用いた学習・予言を可能としている.さらに,提案方式の有効性を測るため,ニューラルネットワークで用いる活性関数としてランプ関数を用いた場合の計算コストを見積り,既存の実装結果と併せることで,機械学習にどの程度の時間がかかるかを推定する.
著者
山田 篤美
出版者
宝石学会(日本)
雑誌
宝石学会(日本)講演会要旨
巻号頁・発行日
vol.39, pp.6, 2017

<p>今日、宝石の王者はダイヤモンドである。しかし、人類 5000 年の歴史を俯瞰すると、長い間、宝石の世界に君臨してきたのはダイヤモンドではなく、真珠であったことが明らかになる。本講演では最上の宝石だった真珠の歴史をダイヤモンドと比較しながら解説する。</p><p>正確を期すると真珠は鉱物ではなく、有機物の一種である。しかし、真珠は伝統的に宝石と見なされてきた。たとえば、 古代ローマのプリニウスは『博物誌』の中で真珠を最高位の宝石のひとつと位置づけている。一方、プリニウスはキュウリの種ほどのダイヤモンドも貴重視していたが、それらは工具としての実用性が評価されたもので、「宝石」としての評価ではなかった。</p><p>古代ローマ人憧れの真珠であったが、その産地は多くはなかった。自然界では海産真珠貝、淡水産真珠貝が多種多様の真珠を生み出してきたが、丸く美しく光沢のある真珠を生み出す貝は、海産のピンクターダ属(genus <i>Pinctada</i>)の真珠貝などに限られていた。ピンクターダ属の真珠貝の中でも、真珠採取産業を成立させるアコヤ系真珠貝(<i>Pinctada fucata/martensii/radiata/imbricata</i> species complex)の生息地は、古代・中世においては、ペルシア湾、インド・スリランカの海域、西日本の海域ぐらいしか知られていなかった。つまり、ヨーロッパ人にとってアコヤ系真珠は、コショウ同様、オリエント世界でしか採れない貴重な特産品だった。</p><p>その状況が一変したのが 16 世紀の大航海時代である。 1492 年、コロンブスはカリブ海諸島に到達し、その 6 年後、南米ベネズエラ沿岸で真珠を発見する。実はベネズエラ沖はもうひとつのアコヤ系真珠貝の産地であった。オリエントに代わる真珠の産地となったベネズエラには征服者、航海者が押し寄せ、略奪と虐殺が繰り広げられた。 16 世紀のヨーロッパは真珠の時代であり、南米の真珠がヨーロッパ王侯貴族のジュエリー、ドレスを飾ったが、その真珠はブラッド・ダイヤモンドならぬブラッド・パールであったのである。</p><p>一方、ダイヤモンドについても、大航海時代になると、インドの王侯の独占が崩れ、流通が増加。 17 世紀以降のヨーロッパではブリリアント・カットが発明され、ダイヤモンドと真珠が二大宝石となっていく。しかし、 19 世紀の南アフリカのダイヤモンドの発見でダイヤの値段が暴落、真珠は再びダイヤモンドよりも希少になった……。 真珠の歴史をダイヤモンドとの関係性の中で考察すると、小さな真珠がもたらした壮大で壮絶な歴史が浮かび上がるのである。</p>
著者
広瀬 隆則 山田 順子 山本 洋介 佐野 暢哉 日野 明子 古本 博孝 山田 正代 佐野 壽昭
出版者
公益社団法人 日本臨床細胞学会
雑誌
日本臨床細胞学会雑誌 (ISSN:03871193)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.233-237, 1997-03-22 (Released:2011-11-08)
参考文献数
10
被引用文献数
4 4

子宮頸部にはまれに神経内分泌癌が発生することが知られている. 30歳, 妊娠29週の女性の子宮頸部に発生した小細胞性神経内分泌癌の1例を経験したので, 細胞所見を中心に報告した. 患者は不正性器出血を主訴として来院し, 頸部前唇にピンポン玉大の腫瘍が見出されたため, 広範子宮全摘出手術が行われた. 術後, 大量化学療法と末梢血幹細胞移植が施行されたが, 合併症のため約7ヵ月後に死亡した. 擦過細胞診では, 小型で裸核状の腫瘍細胞が壊死物質を背景に孤立散在性ないし結合性の弱い小集塊として認められ, 肺小細胞癌の細胞所見に類似していた. 組織学的に腫瘍細胞は, 胞巣状, 索状ないしリボン状に配列し, 多くの細胞でGrimelius法により好銀顆粒が証明された. 免疫組織化学的に, Chromogranin A, neuron specific enolase, synaptophysinなどの神経性マーカーが陽性を呈しており, 小細胞性神経内分泌癌と診断された. 本腫瘍は, 小細胞性扁平上皮癌や低分化腺癌との鑑別が難しいが, これらの腫瘍より進行が早く悪性度が高いので, 早期に診断し強力な治療を開始することが大切である. 診断上, 細胞診のはたす役割は大きいと考えられた.
著者
山田 朋弘 森 悦秀 南 克浩 三島 克章 内田 浩 塚本 雄一 宮島 貴博 松本 憲
出版者
社団法人 日本口腔外科学会
雑誌
日本口腔外科学会雑誌 (ISSN:00215163)
巻号頁・発行日
vol.45, no.7, pp.427-434, 1999-07-20
参考文献数
12
被引用文献数
3 1

Nineteen cases of unilateral cleft lip and nose were measured and evaluated before and after open rhinoplasty with the use of facial plaster models and a high-accuracy threedimensional digitizer (TRISTATION400CNC, Nikon, Tokyo). Surgery was performed from 1990 through 1994. The mean age of the subjects was 18.6 years.<BR>Three-dimensional wire-frame models were obtained from facial plaster models, and nasal landmarks were extracted automatically by an original program. The landmarks were evaluated and compared according to three operation techniques:(1) Flying bird group: A flying bird incision was made across the columella, and a tornado incision was made in the nostril. After cartilage reconstruction, complex tissue was transplanted into the nostril. Furthermore, Z-plasty was done across the white lip and the alar base of the affected side.(2) Col. base-graft group: An incision was made in the columella base and nostril rim. After cartilage reconstruction, ear cartilage was transplanted onto the nasal tip, alar, or both (3) Col. base-non-graft group: An incision was made in the columella base and nostril rim. The nasal cartilage was reconstructed without a graft.<BR>The nasal tips deviated about 5 mm to the normal side before operation and were corrected after operation in all groups. In the flying bird and col. base-graft groups, the nasal tips moved about 3 mm anteriorly. The difference in the distance between the columelia base and the alar base decreased markedly in the flying bird group. The columella base deviated about 3mm to the normal side before surgery and was corrected after surgery in all groups. In the Col. base-graft group, the columella base protruded inferiorly after operation. No remarkable change was observed in the alar dip in any group.<BR>The procedure used in the flying bird group was suggested to result in a better morphological outcome than the procedures used in the col. base with/without graft groups.