著者
工藤 美和子
出版者
佛教大学
雑誌
歴史学部論集 (ISSN:21854203)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.47-58, 2014-03-01

法然源智交名願文像内納入
著者
工藤 敏文 井上 芳徳 地引 政利 豊福 崇浩 横尾 聡 宮崎 英隆
出版者
東京医科歯科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

末梢動脈疾患(PAD)がある患者の下肢の局所循環を評価することは重要である。PADは下肢切断も免れない重症虚血を招きやすく、このため血行再建を必要とするのか否かをある一定の基準から決定することが肝要である。本研究において、PAD、特に下腿・足部潰瘍が多く認められる重症虚血肢の局所(末梢)循環に対して、新たな局所(末梢)循環の計測法の開発およびより詳細なアンギオサムの解明を行った。
著者
柴原 弘明 世古口 英 竹下 祥敬 鈴木 伸吾 森本 美穂 稲熊 幸子 森 陽子 工藤 壽美代 太田 由美 西村 美佳 植松 夏子 今井 絵理 西村 大作
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.523-528, 2013 (Released:2013-06-29)
参考文献数
10

【緒言】フェンタニル貼付剤による色素沈着の報告は現在までにみられない. 【症例】43歳, 男性. 直腸がん術後再発に対して, セツキシマブ+イリノテカン療法後, パニツムマブ+FOLFIRI療法を施行した. がん疼痛に対して, フェンタニル貼付剤(フェントス®)投与し, 再発部位に後方からの放射線療法を行った. 経過中, 胸部と腹部のフェンタニル貼付剤の貼付部位に色素沈着がみられた. 貼付中止後, 4カ月でほぼ消失した. 【考察】色素沈着の機序として, フェンタニル貼付剤による接触皮膚炎後の炎症後色素沈着である可能性が高い. 正確な機序の解明のためには, パッチテスト・皮膚生検が望ましい. 【結論】フェンタニル貼付剤投与時には, 色素沈着に留意する必要がある.
著者
工藤 哲洋 横山 央明 松元 亮治 工藤 祐己 那須田 哲也 町田 真美 鈴木 昭宏
出版者
国立天文台
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

太陽は恒星の集団である銀河に属し、恒星間には希薄な星間ガスが存在しています。そして、星間ガスには磁場が存在し、太陽のような恒星が星間ガスから誕生する時に大きな影響を与えています。しかし、星間磁場がどのように維持されているのかはよくわかっていません。私たちは、星間磁場の維持増幅機構(銀河のダイナモ機構)に興味を持ち、その機構に重要な不安定性を研究しました。特に、星間空間に存在する宇宙線と呼ばれる高エネルギー粒子に着目し、それが不安定に寄与する事で、銀河の中における星間ガスの密度や磁場の分布が大きく変化を受けることを発見し、それがダイナモ機構に影響を与えうることを確認しました。
著者
工藤 多香子
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
慶應義塾大学日吉紀要 言語・文化・コミュニケーション (ISSN:09117229)
巻号頁・発行日
no.40, pp.245-265, 2008

はじめにI. 人種差別への挑戦II. 黒人であるよりもキューバ人としてIII. 黒人芸術と未開主義IV. キューバ人として, それでもなお黒人としておわりに
著者
寒河江 悟 杉村 政樹 工藤 隆一
出版者
日本保険医学会
雑誌
日本保険医学会誌 (ISSN:0301262X)
巻号頁・発行日
vol.101, no.4, pp.364-372, 2003-12-17
被引用文献数
2 2

婦人科がんの最近の動向は,子宮頸がんでは検診の普及により初期がんが増加しているものの,進行がんも依然多く死亡者数は横ばいである。頸がんの治療はその組織型の違いにより放射線感受性が異なるので,扁平上皮がんには放射線照射を中心にし,腺がんには化学療法後に手術を行う。また子宮体がんは明らかに増加しており,早期がんは予後良好であるが,進行がんの予後はここ10年改善されていない。治療方針は拡大手術か縮小手術か議論が分かれているが,術後療法に放射線療法のみでなく化学療法も取り入れられてきた。更に卵巣がんはI期とIIIc・IV期に二極化しつつあり,依然進行がんの5年生存率は30%台で変わっていない。卵巣がんの治療方法の基本は手術であるが,化学療法の併用による縮小手術が行われている。さらには,化学療法の間に腫瘍減量手術を行う工夫もされている。一方絨毛がんは激減し,完全制圧まであと1歩である。これは,有効な抗がん剤の発見のみならず,経腟超音波による胞状奇胎の早期発見やbeta-HCG検査による管理法の進歩による。これら婦人科がんの危険因子は,子宮頸がんでは性感染症によるヒト乳頭腫ウイルス,子宮体がんでは薬剤や動物性脂肪摂取によるエストロゲン優位状態,卵巣がんでは女性の社会的環境の変化による間接的に排卵の無い時期が少なくなったことが挙げられている。婦人科検診では,頸部・体部細胞診,経腟超音波,CA125が実施されるべきである。
著者
大橋 晃太 横山 明弘 籠尾 壽哉 細田 亮 山本 隆介 米田 美栄 工藤 昌尚 朴 載源 上野 博則 矢野 尊啓
出版者
一般社団法人 日本血液学会
雑誌
臨床血液 (ISSN:04851439)
巻号頁・発行日
vol.54, no.7, pp.670-674, 2013 (Released:2013-08-02)
参考文献数
15

症例は53歳男性,2006年11月にPOEMS症候群と診断され,翌年2月に自家末梢血幹細胞移植(ASCT)を受けた。2011年7月に両側胸水貯留による呼吸困難と,全身性浮腫が出現した。血漿vascular endothelial growth factor (VEGF)およびM蛋白が増加し再発と診断された。lenalidomide/低用量dexamethasone (Ld)療法により体液貯留は速やかに改善し,11コース実施後も増悪なく経過している。ADLは全介助から軽介助立位可能なレベルまで改善した。最近lenalidomideの本疾患への使用報告が増加しているが,浮腫の改善だけでなく溢水症状が急速に改善した報告はない。水分貯留傾向が著明なPOEMS症候群においてLd療法は有効な治療選択肢である。
著者
工藤 喜美子 田邉 靖博 下地 輝明 縄舟 秀美
出版者
一般社団法人エレクトロニクス実装学会
雑誌
エレクトロニクス実装学術講演大会講演論文集 第23回エレクトロニクス実装学術講演大会
巻号頁・発行日
pp.27-28, 2009 (Released:2014-07-17)

ファインパターン性及び耐熱性の両立を目的として、銅上への直接無電解パラジウム/金めっきプロセスの検討を行った。その結果、新たに開発したプレコート液を用いる事により、銅上の直接無電解パラジウム/金めっきが可能となった。我々は本プロセスにより得られためっき皮膜と他の皮膜の性能を比較した。その結果、本プロセスは優れた耐熱性を示し、はんだ接続強度及びワイヤーボンディング性も従来の無電解ニッケル/パラジウム/金めっきと同等以上の性能を示した。
著者
馬上 謙一 坂口 勲 鈴木 拓 糸瀬 悟 松谷 幸 工藤 政都 石原 盛男 内野 喜一郎 圦本 尚義
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集 2013年度日本地球化学会第60回年会講演要旨集
巻号頁・発行日
pp.8, 2013 (Released:2013-08-31)

Nagao et al. (2011) によるはやぶさ試料の希ガス同位体分析は太陽風照射とそれに伴う太陽風起源He/Ne間の分別を明らかにした.しかし,希ガス分析は粒子一粒ごとの結果でありSTEM観察との直接比較を行うには希ガス分析事前にSTEM観察を行うなど,分析方法の工夫が必要である.そこで,我々が開発したポストイオン化二次イオン質量分析装置LIMAS(Laser Ionization Mass Nanoscope)を用いることで,希ガス同位体分析を数十nmスケールの空間分解能で行うことが可能となり得る.本発表では新しい局所希ガス同位体分析手法をもとに,イトカワ表層での太陽風照射の履歴に関して期待される結果について述べる.
著者
工藤 元男
出版者
東洋史研究会
雑誌
東洋史研究 (ISSN:03869059)
巻号頁・発行日
vol.72, no.2, pp.222-254, 2013-09

In this paper, the author analyzes the relation among the rishu 日書, shiri 視日, and zhiri 質日 on the basis of excavated written materials that have attracted attention in recent years and considers the background of the formation of the juzhuli 具注暦, an annotated calendar. The calendar, called the lipu 暦譜, was produced by the central government every year, and edited into several versions in the process of its dissemination to local areas from the center, and these calendars were used for various purposes. The shiri and zhiri may have been made at the most local levels of the government administration for a variety of functions. Calling the shiri (reading-the-day calendar) which contained solar terms, festivals, and annotations might be derived from the idea of a calendar being for "reading" (shi 視) the good and/or bad omens of a day. A precursor of the shiri was an official post of the same name seen in Chu bamboo strips. It is thought that the shiri that appears in the Chu strips was an official who "read" good or bad omens for the day when a legal appeal was received. The duties of the shiri were carried on in later generations by Zhou Wen of the late Qin era, as well is the gongche that appear in the practices of the reign of Emperor Ming of the Later Han dynasty ; and in connection with this, one of the calendars made especially for reading good or bad omens for certain days was the qinian shiri 七年視日 (Yuanguang yuannian lipu 元光元年暦譜). The juzhuli may have be born out of such trends. In contrast, the zhiri was a calendar used exclusively as an official note for officials to record public activities. At first glance, the zhiri closely resembles the shiri, but the zhiri has no calendrical annotations ; and therein we can distinctly see the differing functions of the two. As far as can be gleaned from the circumstances of their excavation, the rishu emerged, by way of contrast, in the Chu state during the late Warring States period, passed through the periods of the Qin state and the Qin empire, and were concentrated in reigns of Emperor Wen and Emperor Jing in the Former Han. They existed as late as the end of the Former Han and into the early Later Han. Most of the owners of tombs who buried rishu belonged to the lower official class in the commanderies and counties. It can be surmised that the bureaucracy and the commandery-and-county system developed at this time as the background to such a situation. For the local official class who frequently made official trips as a result of this reorganization of the government system, the rishu was an indispensable tool for divining the future. In other words, the development of the bureaucracy and commandery-county system increased occasions for official trips, and the rishu and shiri, as well as the zhiri, as a note of official trips, emerged at the time as reflections of such circumstances.
著者
伊藤 清美 工藤 敏之
出版者
武蔵野大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

複数の酵素で代謝される薬物では、併用薬による酵素阻害の影響を定量的に評価するために、代謝における各酵素の寄与率を正確に見積もることが重要である。レパグリニドの代謝におけるCYP2C8およびCYP3A4の寄与率について推定した結果から、in vitro代謝試験において緩衝液条件に留意することの重要性が確認された。また、クラリスロマイシンとグリベンクラミドの相互作用について生理学的薬物速度論(PBPK)モデル解析を実施し、肝取り込み阻害と肝代謝阻害の両者の関与を明らかにした。本研究と同様なPBPK解析の実施により、効率的な医薬品開発および複数薬物の併用による安全な薬物治療に資することが期待される。
著者
中谷内 一也 工藤 大介 尾崎 拓
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.85, no.2, pp.139-147, 2014
被引用文献数
7

This study investigated the levels of public trust in organizations associated with the Great East Japan Earthquake. In Study 1 (<i>N</i> = 639), the levels of trust in eight organizations as well as the determinants of trust–perceived salient value similarity (SVS), ability, and motivation– were measured twice, first immediately after the earthquake and then a year later. The results indicated that the trust levels for six of the eight organizations had been preserved, supporting the double asymmetric effect of trust. The results of structural equation modeling (SEM) revealed that SVS explained trust more when the organization had been less trusted. Trust in the organization explains well the perceived reduction of the target risk. The results of SEM in Study 2 (<i>N</i> = 1,030) replicated those of Study 1, suggesting the stability of the explanatory power of the determinants of trust. Implications of the study for risk management practices are discussed.
著者
陳 銀児 工藤 博幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MI, 医用画像 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.319, pp.27-32, 2003-09-12

この論文では、ファンビーム投影データから時空間CT画像再構成を扱うため,スーパーショートスキャン再構成法とSWM(Sliding Window Method)を用いる新しいアルゴリズムを提案する。提案手法は従来のフルスキャン再構成法やショートスキャン再構成法と比べて、再構成の計算時間を大幅に改善することができる。また、最小の走査範囲のデー夕を用いるため,働きによるアーチファクトを減少させることができる。さらに、複数のX線源を用いたCTにこのアルゴリズムを拡張することができ、再構成画像の時間分解能を向上させることが可能となる。
著者
岩澤 美帆 別府 志海 玉置 えみ 釜野 さおり 金子 隆一 是川 夕 石井 太 余田 翔平 福田 節也 鎌田 健司 新谷 由里子 中村 真理子 西 文彦 工藤 豪 レイモ ジェームズ エカテリーナ ヘルトーグ 永瀬 伸子 加藤 彰彦 茂木 暁 佐藤 龍三郎 森田 理仁 茂木 良平
出版者
国立社会保障・人口問題研究所
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2013-04-01

結婚の形成と解消の変化を理解するために、(1)変化・差異の記述、(2)説明モデルの構築と検証、(3)変化の帰結の把握に取り組んだ。横断調査、縦断調査データの分析のほか、地方自治体に対するヒアリング調査を行った。若い世代ほど結婚が起こりにくく、離婚が起こりやすい背景には近代社会を生きる上で必要な親密性基盤と経済基盤という両要件が揃わない事情が明らかになった。要因には地域の生活圏における男女人口のアンバランスや縁組み制度の衰退、強すぎる関係、男女非対称なシステムと今日の社会経済状況とのミスマッチが指摘できる。一方で都市部や高学歴層におけるカップル形成のアドバンテージの強化も確認された。