著者
永田 晴紀 渡辺 三樹生 伊藤 光範 前田 剛典 戸谷 剛 工藤 勲
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
スペース・エンジニアリング・コンファレンス講演論文集 : Space Engineering Conference (ISSN:09189238)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.13, pp.1-4, 2005-01-20

Small-scale reusable sounding rocket system is under development to provide means of stratosphere observation and three-minutes microgravity experiment. The propulsion system is a hybrid type that uses solid fuel (plastics) and liquid oxygen as propellants and free from explosives, resulting in the dramatically reduced launch cost. To enhance the burning rate of the solid fuel and to augment the thrust, the rocket has employed a new fuel grain design. This new design, named CAMUI as an abbreviation of "Cascaded Multistage Impinging-jet", allows mixing and combustion to occur around stagnation points on fuel surfaces. Successful launch experiments using a 50-kgf CAMUI engine have proved the feasibility of the basic idea of the system. Finally, possible configurations of the stratosphere observation vehicle and the microgravity test vehicle are presented.
著者
今 智之 深澤 朝子 工藤 剛
出版者
[東北農業試験研究協議会]
雑誌
東北農業研究 (ISSN:03886727)
巻号頁・発行日
no.59, pp.149-150, 2006-12

青森県では、8月上中旬に収穫する極早生種として'夏緑'、'祝'、花祝(俗称)、'ラリタン'、'ビスタベラ'などが栽培されている。しかし、'夏緑'以外は酸味が強いなど食味が劣るため、主にお盆のお供え用として利用されている。そこで、当場では食味のよい赤色の極早生種として'あおり11'、'あおり12'、'あおり16'を育成し、品種登録されたので、その特性を報告する。
著者
工藤 彰 村井 源 徃住 彰文
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.187-202, 2012-10-10 (Released:2012-11-30)
参考文献数
21

本論文の目的は,物語の推移に伴った単語の布置と変化から,並行形式小説がどのような構造を持っているのかを明らかにすることである.対象としたデータは,村上春樹の小説『1Q84』とし,二人の主人公である青豆と天吾のそれぞれの章に対して,語彙頻度を測度とした因子分析と変化率分析を行った.その結果,因子分析からはお互いのBOOK2までの特徴がBOOK3で相手の側に現れ,未消化だった二人の再会の物語を完結させるためにBOOK3が書かれたことが明確になった.変化率分析からは,物語進行に従って対称的に登場する二人の人物が発見された.また文芸批評との比較も行い,本研究の分析手法が物語の理解に有効であることを確認した.
著者
工藤 玄恵 野口 鉄也
出版者
東邦大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1986

目的:腫瘍細胞内に発現するMyelcn basic protein(MBP)immunoreactive substanceの生物学的意義を臨床病理学的に解明する.材料と方法:免疫組織化学的検索には10〜20%ホルマリン固定, パラフィン包埋の外科材料や剖検材料から無作為に選出した各臓器原発の腫瘍組織を用いた. 免疫電顕用には術中凍結診断用組織の一部を電顕用固定後用いた. 反応方法はPAP法(前者), ABC法(後者)によった. 一次抗体はいずれも自家製MBP抗体を用いた.結果:陽性細胞は原発部位, 組織型, 分化度等に関係なく存在した. その数や分布は症例により, 又同一症状例でも部位により差があった. 染色性も多様で濃淡あり, 胞体全体が染まるものから一部に限局するもの, 顆粒状のものなどであった. 一方免疫電顕では, 腫瘍細胞内の遊離および付着リボゾームや小空胞内そして細胞表面に反応物を認めた. 核膜周囲腔や粗面小胞体腔, ミトコンドリア, ゴルジ装置等には反応物を見出し得なかった. 尚核内に反応物を有する細胞があった. 対照例は当然ながら陰性であった.考察:本研究においてMBPimmunoreactive substanceは腫瘍細胞に普遍的に存在する物質であり, 腫瘍細胞自らが産生していることを示す結果が得られた. 腫瘍細胞には自らを増殖させる, いわゆるtumor growth factorといえる物質の存在が考えられているが, いまだその物質の性状についての確証はない. ところで, 本研究に用いたMBPによく似た物質の生物学的活性の一つとして各種細胞に対して強いmitogenic activityを有していることが知られている. 我々が現在取扱っているMBPimmunoreactive substanceはその未知なる腫瘍増殖因子の一つではないかと考える.
著者
村井 源 川島 隆徳 工藤 彰
出版者
Japan Society of Information and Knowledge
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.23-43, 2012-03-26
被引用文献数
1

評判分析などが自然言語処理技術によって進められているが,対象は主にWeb上のテキストであり,人文学的な批評文はその主たる対象となっていない.本研究では人文的な批評文の具体的批評対象を計量化することで,批評行為のより深い意味分析に向けての基礎固めを行う.総合的芸術作品である映画と演劇の批評文を対象として,抽出対象を人名と作品名に絞り分析を行った.結果として頻度分析とネットワーク分析で批評における人物の重要性やグループの傾向,他分野との関わりの相違が明らかとなった.またスタッフのデータベースの利用により,語られる固有名詞の批評文中での意味と機能の傾向が抽出された.
著者
橋本 晃 工藤 忠明 奥田 恭之
出版者
岐阜大学
雑誌
岐阜大学農学部研究報告 (ISSN:00724513)
巻号頁・発行日
vol.53, pp.403-412, 1988-12-25

ウサギ12羽(日本白種色8羽,ダッチ種4羽)を用い,超音波画像診断法による妊娠の経過における胎子及び胎盤の発育過程を観察し,併せてそれらの画像所見と肉眼的所見との比較も行った。胎包は妊娠8日目に,ほゞ円形のエコーフリーの嚢胞様画像として比較的容易に描出された。9日目には,胎芽に由来する点状エコーが胎包内に描出され,妊娠の確定診断が可能となった。胎子の四肢,肋骨弓及び胃を示す画像は,それぞれ妊娠14日目,17日目及び20日目から描出できた。心臓拍動は14日目からリアルタイム画像で明瞭に観察された。胎動は16日目からわずかに認められ,20日目頃から活発となった。頭蓋骨の画像には,化骨に由来する音響陰影が23日目頃から観察できた。28日目頃には,脊椎や肋骨も明瞭に描出され,胎子の開口動作も頻繁に認められた。一方,胎盤は最初,胎包腔内へ隆起する小エコーとして描出され,胎盤が発達するにつれて,円盤状ないし半円形の均質なエコーあるいは内部が低エコーの短冊状のエコーとして観察された。今回の検索成績から,超音波画像診断法は,ウサギの妊娠経過に伴って変化する胎子及び胎盤の観察に有用なことが明らかにされた。正常妊娠ウサギで観察された種々の画像所見は,妊娠中に生ずる胎子及び胎盤の病的変化を診断するための指標として利用できると思われた。
著者
工藤 昭彦 斎藤 健二
出版者
東京理科大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2007

NiをドーピングしたZnS光触媒が,正孔捕捉剤存在下,可視光照射下でCO_2還元反応に活性を示す光触媒であることを初めて見いだした。NiドーピングZnS光触媒は,可視光照射下でほぼ定常的にH_2とHCOOHを生成した。一般に,光触媒反応ではPtなど助触媒が必要であるが,この反応において助触媒は不要であり,光触媒自身が活性点を有していることが特徴である。カットオフフィルターを用いたNiドーピングZnSによるHCOOH生成反応の波長依存性より,HCOOHが生成し始める波長と吸収スペクトルの立ち上がりが一致した。このことから,NiドーピングZnSによるCO_2還元反応は,Niのドナー準位から伝導帯へのエネルギーギャップ励起によって進行していることが明らかとなった。一方,(ZnGa_2S_4)-(Znln_2S_4)複合体が,正孔捕捉剤存在下,可視光照射下でのCO_2還元反応に活性な光触媒であることを初めて見いだした。主なCO_2還元生成物として,COとHCOOHの両方が得られた。CO_2還元反応の活性は用いる正孔捕捉剤の種類に大きく依存しており,NaPH_20_2を用いた場合に最も高い活性を示した。また,基盤となるZnIn_2S_4ではほとんどCO_2還元反応が進行しないが,それにGaを10%置換したZnGa_<0.2>In_<1.8><S_4>を用いた場合は,CO_2還元反応の活性が飛躍的に向上した。Znln_2S_4にGaが置換されることで,CO_2還元反応に対するドライビングフォースが増加し,活性点が形成されたため活性が飛躍的に向上したと考えられる。
著者
松嶋 隆弘 工藤 聡一 大久保 拓也 鬼頭 俊泰
出版者
日本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究は、デット・エクイティ・スワップ(債務の株式化)及びデット・デット・スワップ(負債の劣後化)を中心とする不良債権処理スキーム、ないしは企業のリストラクチャリングのための法的手段につき、会社法、そして広く民事法的観点から考察を加え、その可能性と限界を明らかにしようとするものである。
著者
村山 敬 工藤 晋太郎 櫻井 健 水野 謙 加藤 紀夫 上田 和紀
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.2_47-2_77, 2008 (Released:2008-06-30)

LMNtalは階層グラフ書換えに基づく言語モデルであり,リンク構造による接続構造と膜による階層構造の表現・操作機能によって,動的データ構造や多重集合書換えを扱うプログラムを簡潔に記述することができる.LMNtalは書換え規則の適用を単位とする細粒度の並行性をもっており,正しく効率的な実装方式は自明でない.そこで言語処理系をJavaを用いて開発し,効率をできるだけ犠牲にせずに正しく動作する実装方式を確立した.処理系は中間命令列へのコンパイラ,その解釈実行系及びJavaソースへのトランスレータからなり,他言語インタフェースをはじめとするさまざまな有用な機能を備えている.複数の膜を貫くリンク構造を正しくつなぎかえるための処理や,複数の膜にある書換え規則を正しく非同期実行させるための工夫も行っている.本論文では,処理系開発において主要な技術的課題となった階層グラフ構造の保持方法,中間命令体系,安全な非同期実行方式等を中心として,公開中のLMNtal処理系の設計と実装について論じる.
著者
青木 和昭 工藤 峰一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.362, pp.17-24, 2001-10-11
参考文献数
15

パターン認識においては、測定コストの削減、および識別子の性能向上を目的として、特徴選択を行う。特に、識別情報を持たない特徴の除去は、有限のサンプルから識別子のパラメータを推定する際にパラメータの推定精度を向上させ、結果的に識別子の性能向上につながる。通常、特徴選択は全クラスの識別に有効な特徴を選択する。しかし、一般には、特定のクラス集合を他から区別するのに有効な特徴集合は異なる。本研究では、クラスの部分集合に対して異なる特徴集合を選択し、それらを利用して決定木として識別子を構成する方法の有効性について検討を行う。
著者
重松 俊男 工藤 洌
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌 (ISSN:03694577)
巻号頁・発行日
vol.1981, no.1, pp.103-109, 1981-01-10 (Released:2011-05-30)
参考文献数
17
被引用文献数
2

従来,不足当量法は,その歴史的な経緯から不足当量同位体希釈法と不足当量放射化分析法にわけられていたが,不足当量分離の観点から新たに分類した。それにそって,放射化した試料について直接法,担体量変化法および比較法によりリンの定量を行なった。リンの不足当量法は,,モリブドリン酸のイソブチルメチルケトン(MIBK)抽出を用いた。担体量変化法については,従来の照射試料を二分する方法に加えて比較試料を用いる方法を検討した。NBS標準試料のオーチャードリーブス中のリン濃度を,直接法,担体量変化法の従来法および比較試料を用いる方法で定量したところ,それぞれ0.23±0.01%,0.22±0.02%および0.21±0.01%の値を得た。これらはNBSの保証値0.21±0.01%と一致しており,精度を含め定量法の正確さが確認された。その後,比較法でケイ素半導体中のリンを定量したところ,見かけの値として10.5,5.7ppbを得た。さらに,ケイ素の二次核反応で生成する32Pの量を補正したところ,ケイ素中のリン濃疫として7.9および3.1ppbを得た。
著者
工藤 巌
出版者
日本動物分類学会
雑誌
動物分類学会誌 (ISSN:02870223)
巻号頁・発行日
no.31, pp.50-55, 1985-12-25

新種Danothrips sakimoriを報告した.本種はタブの葉に生息し,触角第4節に微刺を備え,複眼後刺毛が一列をなし,前胸背板刺毛は10本未満であることなどの特徴によって同属の他種と区別される.Danothrips属は東洋区起源で旧北区からは未記録である.既知7種の標徴を表示し検索表を付した.
著者
工藤 洋三 橋本 堅一 佐野 修 中川 浩二
出版者
公益社団法人地盤工学会
雑誌
土と基礎 (ISSN:00413798)
巻号頁・発行日
vol.34, no.8, pp.p47-51, 1986-08
被引用文献数
12