著者
小林 武
出版者
愛知大学法学会
雑誌
愛知大学法学部法経論集 (ISSN:09165673)
巻号頁・発行日
no.204, 2015-10-09 (Released:2015-10-09)
著者
牧野 秀成 若林 伸和 矢野 吉治 塩谷 茂明
出版者
公益社団法人 日本航海学会
雑誌
日本航海学会論文集 (ISSN:03887405)
巻号頁・発行日
vol.125, pp.191-197, 2011
被引用文献数
2 2

External forces of marine weather, such as waves, currents and wind flows, affect the course and speed of a ship under way. As a result, marine accidents, such as collisions or grounding, may occur, particularly in inshore areas. On coasts where earthquakes and tsunamis occur frequently, such as the Japanese coast, a tsunami that advances into a bay from the open sea is influenced by the submarine topography. It grows into a huge wave that could cause tremendous damage to ships under way and at anchorage. A massive earthquake occurred in the Tohoku and Kanto regions of Japan on 11 March 2011. In response, a tsunami alert, a tsunami warning and an advisory were issued for the entire Pacific coast region. This research investigates the evacuation behaviour of ships by AIS data in Tokyo bay and Osaka bay after the tsunami warning was issued. The unusual behaviour observed was attributed to the emergency evacuation of ships. In addition, the propagation direction of the tsunami was clarified by analysing the drift situation of each ship.
著者
林 衛
出版者
日本地球惑星科学連合
雑誌
日本地球惑星科学連合2016年大会
巻号頁・発行日
2016-03-10

自然にはたらきかけ,自然を改変しながら進化的適応をはたしてきた人間やその営みを理解するためには,はたらきかけの対象である自然環境の理解が欠かせない。自然環境の理解は,人間やその営みの限界(ポジティブな表現では到達点)や矛盾を照らし出すはたらきをもっている。地球惑星科学の探究者はしばしば,その最先端にいてそれら限界や矛盾にいちはやく気づける。 社会の代表者として探究をしている科学研究者ならではの役割は,市民社会の構成員であるほかの主権者(市民)と共有を図ることにある。しかし,地球惑星科学によって得られる知見や批判的思考力はしばしば「抑制」され,活用されず,学問が軽視あるいはねじ曲げられる状況が放置され,自然災害や原発震災の原因となってきた。 「御用学者」問題発生に通ずる科学リテラシーや批判的思考力の「抑制」とその克服の道筋を,認知科学的な「共感」と理性のはたらかせ方のメタ認知から始まる人の「倫理」の視点から考察する。
著者
前田 奈穂 大坊 郁夫 前田 貴司 岸野 文郎 北村 喜文 高嶋 和毅 横山 ひとみ 藤原 健 林 良彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.457, pp.49-54, 2010-03-01
参考文献数
17
被引用文献数
3

本研究の目的は,非言語手がかりと関係開始スキルの関連について,話者,会話相手,第3者のそれぞれの観点から検討することである.初対面の大学生で同性同士の66人(男性51人,女性15人)を対象に行った会話実験データを以下のように検討した.関係開始スキルについて自己評定,他者評定,第3者評定を測定することで,非言語手がかり(腕の動き,対人距離,相手に顔を向けている割合,単独発言時間,単独発言頻度,単独発言平均時間)との関連について,レンズモデル(Brunswik, 1956)を用いて検討した.その結果,自己評定,他者評定,第3者評定,いずれにおいても,腕の動きと関係開始スキルの間に正の関連がみられた.
著者
小林 哲夫 早川 由紀夫 荒牧 重雄
出版者
特定非営利活動法人日本火山学会
雑誌
火山. 第2集 (ISSN:04534360)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.129-139, 1983-07-01
被引用文献数
6

大隅降下軽石堆積物は, 約22, 000年前に鹿児島湾最奥部で起こった一連の巨大噴火の最初期のプリニアン噴火の産物である.灰白色の軽石と遊離結晶および少量の石質岩片からなる本堆積物は, 全層にわたってほぼ均質な見かけを呈するが, 多くの場合, 上方に向かって粒径がやや大きくなる逆級化層理を示す.層厚分布図(Fig.3)と3種の粒径分布図(軽石の平均最大粒径・石質岩片の平均最大粒径・堆積物の中央粒径;Figs.5, 6, 7)は, いずれも本堆積物の噴出火口が姶良カルデラの南縁, 現在桜島火山の位置する地点付近にあったことを示している.分布軸は火口からN120°E方向に伸びるが, 分布軸から60 km以上離れた地点にも厚く堆積している.又, 堆積物は分布軸の逆方向すなわち風上側にも20 km以上追跡できる.分布軸上で火口から30 km離れた地点での層厚は10 mに達するが, 40 km地点より遠方は海域のため層厚値は得られない.そのため噴出量の見積もりには多くの困難が伴うが, すでに知られている他のプリニアン軽石堆積物の層厚-面積曲線(Fig.4)にあてはめて計算すると, 総体積98 km^3(総重量7×10^<16>g)が得られ, 本堆積物は支笏-1軽石堆積物(116 km^3)に次ぐ最大規模のプリニアン軽石堆積物であることがわかる.3種の粒径分布図から得られる粒径-面積曲線(Fig.8)は, 噴出速度・噴煙柱の高さ・噴出率などで示される噴火の「強さ」を比較する上で有効である.それにより, 大隅降下軽石噴火の「強さ」はけっして例外的なものではなく, プリニアン噴火の平均あるいはそれをやや上回る程度であったことが判明した.
著者
國武 絵美 小林 哲夫
出版者
日本マイコトキシン学会
雑誌
マイコトキシン (ISSN:02851466)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.85-96, 2016-01-31 (Released:2016-02-16)
参考文献数
91
被引用文献数
1

糸状菌は植物バイオマス(リグノセルロース)に由来する低分子の糖を細胞表層であるいは細胞内に取り込んだ後に感知し,シグナル伝達機構を介してセルラーゼやヘミセルラーゼ遺伝子の発現を転写レベルで活性化する.一方,資化しやすいグルコース等の糖の存在時にはカーボンカタボライト抑制機構が働き,転写が抑制される.このメカニズムを理解することは植物バイオマス分解酵素の効率的な生産に極めて重要である.主にAspergillus属,Trichoderma reesei,Neurospora crassaにおいてゲノムワイドな解析が行われ,遺伝子破壊株ライブラリの利用やセルラーゼ遺伝子と同時に制御される未知遺伝子の機能解析などにより,複数の転写制御因子が単離された.またその上流のシグナル伝達カスケードについても研究が進められており,セルロース性シグナルに対する応答が光や既存の調節経路により微調整されることなども示されている.このレビューではリグノセルロース分解酵素遺伝子の発現制御に関わる転写因子の機能,誘導物質の認識及びそのシグナルの伝達などの遺伝子発現誘導メカニズムに関する研究を概括した.
著者
小林 潤平 関口 隆 新堀 英二 川嶋 稔夫
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

読書中の眼球運動は停留とサッカードの繰り返しである。日本語文章における停留場所は文を構成する意味のまとまりに対応しているとの報告があり,意味的なまとまり単位で的確に停留しながら読み進めることができれば,より効率良く,より速く読める可能性がある。そこで本研究では,意味的まとまりのひとつである文節を認識しやすいように,文節毎に異なるタイミングで微振動させる日本語リーダーを提案し,その効果を検証した。
著者
林 美月子
出版者
日本評論社
雑誌
法学セミナ- (ISSN:04393295)
巻号頁・発行日
no.455, pp.p90-96, 1992-11
著者
大嶋 繁 小田 藍 根本 英一 土橋 朗 小林 大介 齋藤 侑也 白幡 晶
出版者
一般社団法人日本医薬品情報学会
雑誌
医薬品情報学 (ISSN:13451464)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.66-75, 2009-11-30 (Released:2010-05-12)
参考文献数
9
被引用文献数
1

Objective : There are two types of studies on the relationship between adverse events and genetic background and the relationship between constitution and genetic background.  To investigate the relationship between adverse events and constitution retrospectively, we first reviewed the appearance of the constitution responsible for the adverse events in the relevant sources of information.Methods : Fifty two pharmaceutical interview sheets, 150 case reports and two manuals; “jyudaina fukusayou kaihi notameno fukuyaku sidou jyouhousyu”, “jyutoku fukusayou sikanbetu manual” were selected for review.Results : Fourteen items about the constitution were found in the pharmaceutical interview sheets.  No items about the constitution were found in the case reports and manuals.Conclusion : Rules for the preparation of pharmaceutical interview sheets and case reports to use the constitution information is necessary for retrospective analysis of this issue.
著者
林 千賀
出版者
昭和女子大学
雑誌
昭和女子大学大学院言語教育・コミュニケーション研究
巻号頁・発行日
vol.1, pp.39-51, 2006

The Japanese word nanka can be a pronoun, adverb, particle and a discourse marker. This paper hypothesizes that nanka as a discourse marker can be observed in its syntactic position which is far from the predicate as in nanka... muzukashii 'Umm...(it's) difficult'. That is, more there are linguistic elements between nanka and the predicate, more likely the nanka can function as a discourse marker. This paper also examines that nanka as a discourse marker is resulted as a 'bleaching' phenomenon in its gramaticalization.
著者
若林 進
出版者
杏林医学会
雑誌
杏林医学会雑誌 (ISSN:03685829)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.285-289, 2015 (Released:2015-12-26)
参考文献数
6

東日本大震災以降,災害医療における薬剤師の活躍の場が広がったとされている。処方薬の提案や,薬剤の鑑別,支援物資の仕分け,保管・管理など様々な場面で,薬剤師が活動していた。そしてその医薬品を鑑別する際や,供給する際に,お薬手帳が活用されていたのも事実である。医薬品の備蓄・供給について,災害発生直後~3日目くらいまで,それ以降や,さらに避難所生活が長期化する場合では需要が異なってくる。厚生労働省大規模災害時の医薬品等供給システム検討会がまとめた医薬品リストと,2015年9月に発生した関東・東北豪雨災害でJMAT茨城が携行した医薬品を紹介する。また,災害時における後発医薬品に関する一考察を紹介する。
著者
高野 安紀子 鬼久保 平 会田 泰明 清村 多 山口 賢 林 弘明 武山 治雄 清村 寛
出版者
日本矯正歯科学会
雑誌
Orthodontic waves : journal of the Japanese Orthodontic Society : 日本矯正歯科学会雑誌 (ISSN:13440241)
巻号頁・発行日
vol.58, no.5, pp.353-359, 1999
参考文献数
15
被引用文献数
14

明海大学病院(旧城西歯科大学病院)矯正歯科において, 1989年8月から1995年8月にかけて来院した患者について統計学的分類を行い, 本院における以前の調査報告と比較し以下の結果を得た.1. 年度別新来患者数では, 大きな変動はみられず, 年間平均307.8人が来院していた.2. 初診月分類では, 7月, 8月の夏休みの時期に26.0%が, 3月, 4月の春休み前後の時期に20.9%が来院していた.3. 性別分類では, 男性 : 女性が1 : 1.8と女性患者が多かった.4. 年齢別分類では, 7&acd;12歳の患者で61.0%を占めていた.また, 成人患者が2割を超えて増加(26.7%)し, 特に女性の成人患者が増え, 女性患者全体の32.5%で, 成人男女比は1 : 2.5であった.5. 居住地域別分類では, 近隣の市町村からの来院が多く, そのほとんどは当院を中心として半径20km以内で, 全体の77.0%を占めていた.6. 主訴別分類では, 乱杭歯が最も多く, 次いで受け口, 出っ歯, 噛み合わせが悪い, その他, 歯が生えない, 検診で言われた, 顎が痛いの順であった.その他の項目も多く, 患者の訴えの多様化が示された.7. 現在の歯並びに気付いた時期としては, 「乳歯が抜けて生え変わるとき」が圧倒的に多く, 「全部永久歯にはえかわってから」, 「だんだん悪くなりました」, 「乳歯の時」, 「他人から言われて気が付きました」, 「急に悪くなりました」の順であった.8. Hellman's developmental stage分類ではIVA, IIIBが多く次いでIIIC, IIIA, IVC, VA, IIC, IIA, Iの順であった.9. 初診時に保険が適用となった患者数は, 全体の6.5%であった.10. 1998年4月現在の治療経過では, 保定終了, 保定観察中, 動的治療中がほぼ同率で, 次に中断, 経過観察中, 転医の順であった.
著者
一志 静香 小林 けさい 橋爪 貴子 百瀬 里美 下條 美芳
出版者
信州大学医学部附属病院看護部
雑誌
信州大学医学部附属病院看護研究集録 (ISSN:13433059)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.171-174, 2006-03

児童精神科における入院治療では「治療の場」であると同時に「成長発達の場」としての機能も求められる。強い不安と緊張を抱え、慣れない環境で孤独感を感じ自分からは話すことが出来なかった1期は、身体管理を行う一方で、不安な気持ちを汲み、そばに居て一緒に過ごす時間を毎日作る事で「安心の提供」と「児との関係作り」が進んだと考える。2期は院内学級に登校し、他患児との交流が増えたが不安やストレスが高まると消灯時に腹部症状で表出した。又同年代の患児への興味・関心と共感。理想化から自己否定感,内的葛藤の増大を起こし不安定となり消灯後にリストカットした。毎晩、付き添いマッサージやタッチングをしながら話しをし、「ありのままの自分」で良いことを伝え支持的な関わりを続けた。しだいに「気持ちの言語化」が増えてきた。夕方から寝るまでの時間帯の関わりは重要な位置をしめ、看護力は治療能力のかなりの部分を占めていると言うことを強く感じた。3期では、他患児の存在で刺激された陰性感情や、抑えられていた依存欲求の表出、退院等の現実に直面した不安からのリストカットも見られた。繰り返し行動化に介入し、気持ちをありのままに受け止める関わりで、患児自身が自分を振り返ることもできてきた。結果「食行動と感情の連動」が減り両親へも少しずつ気持ちが伝えられるようになったと考える。全期を通し親元を離れ不安を抱えて入院してくる子供が、安心して自分の問題に取り組むことができる場をいかに提供するか、心理的成長ができる時間・人間関係を保証できるかが重要である。
著者
林 康子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
巻号頁・発行日
vol.98, no.177, pp.65-72, 1998-07-16
被引用文献数
6

感動詞「ええ」を含む7つの文脈{聞き返し, 驚き, 肯定, 時間稼ぎ, 疑い, 落胆, 迷い}の対話文を男女それぞれ2名の話者が読んだ音声を録音した.録音した音声のうち「ええ」の部分のピッチ曲線を抽出し, その発生時間・勾配が文脈で異なるかを検定した.{時間稼ぎ}{疑い}{迷い}は互いに差がみられなっかたが, それ以外ではどの文脈の対比も全て発生時間と勾配で弁別できた.次にこれらの7種類の「ええ」を, 新たな67名の被験者に聞かせ, 同定課題を行った.音声分析で弁別性が高かった「ええ」は, 回答と文脈との一致率が高かった.また, 特異な回答パターンが見られた「ええ」については, ピッチ曲線の形状を比較することによって説明できた.これらの結果は, ピッチ曲線がかなりの感性的情報を伝えていることを示している.
著者
山本 雅基 小林 隆志 宮地 充子 奥野 拓 粂野 文洋 櫻井 浩子 海上 智昭 春名 修介 井上 克郎
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.1_213-1_219, 2015-01-26 (Released:2015-02-11)

本論文では,協働教育の教育効果を測定するための新しい手法について提案して,実証評価する.分野・地域を越えた実践的情報教育協働ネットワークenPiTでは,全国の大学院生に対して,情報技術の実践力を高める教育を実施している.実践力の育成を目的とする教育協働における教育効果の測定には,2つの課題が挙げられる.第一に,実践力は専門知識の定着を問うテストでは測定困難である.第二に,履修カリキュラムが異なる受講生を共通の指標で評価することも困難である.本論文では,学習経験を問う質問紙と行動特性を計測するテストを併用することにより,履修カリキュラムが異なる受講生の実践力を統一の基準で評価する手法を提案し,enPiTで実証評価した.
著者
照本 清峰 鈴木 進吾 須原 寛 田畑 博史 中嶋 宏行 紅谷 昇平 吉川 忠寛 稲垣 景子 牧 紀男 林 能成 木村 玲欧 大野 淳 林 春男 河田 惠昭
出版者
地域安全学会
雑誌
地域安全学会論文集 = Journal of social safety science (ISSN:13452088)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.137-146, 2007-11-01
被引用文献数
4

This paper discusses problem structures related to the time lag in the case that there is the interval between the Tokai-Tonankai earthquake and Nankai earthquake. First, the image of potential time lag problems in terms of the time flow after Tokai-Tonankai earthquake is shown. Second, the relationships between predicted earthquake intensities and population distribution are represented. Then the problems are arranged and examined for each separated area. Based on these discussions, problem structures due to the time lag are identified. Finally, through the individual specific problem examples associated with the time lag and hypothetical responses of local government officials, it is indicated that the time lag leads to various alternative problems.