著者
小西 洋祐 橋本 豊大 石原 進 水野 忠則
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.13, pp.17-24, 2001-02-14
被引用文献数
1

現在いつでもどこでもだれでもインターネットに接続することができるモバイルコンピューティング環境が急速に普及し,より身近なものとなってきた。しかしながら無線通信環境は有線のそれに比べると通信の品質が低く,通信速度が遅いという問題かある。そこで筆者らは数台の移動ホストにより一時的に短距離のネットワークを構築し,これらの各端末が持つ長距離無線リンクを束ねることで論理的な帯域幅を広くし,より品質の高い通信環境を実現するための方法として,通信回線共有方式SHAKEを提案している。SHAKEはこれまでに試作システムが実装・評価されているが,SHAKEを利用するすべての端末に機能を追加する必要があった。本稿では通信回線共有方式を利用した高速Webアクセス方式としてWeb SHAKEを提案する。Web SHAKEは各移動ホスト上で動作するHTTP Proxyサーバを利用することにより,SHAKEのための特別な機能を有しないインターネット上の任意のWebサーバとSHAKEによる通信が可能である。本稿ではWeb SHAKEの実装・評価結果について示す。Nowadays mobile computing has become popular. Many people can access to Internet with mobile terminals. However wireless links used by mobile hosts have some problems such as narrow bandwidth and low reliability. To offer high speed communication on wireless links, we have proposed SHAKE(SHAring multiple paths procedure for cluster networK Environment). In SHAKE, mobile hosts which are connected with fast local link each other use multiple wireless links owned by each host simultaneously to communicate with hosts on the Internet. An experimental system has been implemented and evaluated. In this system, however, not only mobile hosts but also correspondent hosts on the internet required special software for SHAKE. In this paper, we propose a fast WWW access method with SHAKE(Web SHAKE). The feature of Web SHAKE is that it does not require any special software on web servers on the internet to use SHAKE. The feature is realized by an use of HTTP Proxy Server which works on each mobile host. Experimental results obtained by an implementation of Web SHAKE are shown.
著者
橋本 光弘 三浦 健司 村岡 裕明 中村 慶久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MR, 磁気記録 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.301, pp.17-22, 2002-08-30
被引用文献数
1

垂直磁気記録においてメディアノイズは転移性ノイズが支配的であるため、そのノイズ電圧実行値は線記録密度の平方根に比例して増加すると考えられるが、実際には高記録密度時に飽和する傾向を示す。この現象について、再生過程、磁化状態の両面から検討した。その結果、再生過程の影響はみられなかったが、磁化状態についてMFM像より高記録密度時にビット突き抜け起きていることを確認し、ノイズ特性との相関を調べたところ、比較的良い一致を示した。さらに、ビット付き抜けが再生信号に与える影響を調べたところ、信号の減衰も引き起こしていることが示唆された。
著者
橋本 信子
出版者
川崎医療福祉大学
雑誌
川崎医療福祉学会誌 (ISSN:09174605)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.233-238, 1993

マーガレット・ローレンスの「石造りの天使」はカナダを舞台とした作品としては初めてのものである.主人公ヘイガーは今や90歳で, 病のために死が真近に迫り, 自分のために不幸になった愛する夫や息子のことを思い出し, 慙愧に堪えない.マナワカ墓地に建つ, 目の無い石造りの天使に象徴されるように, ヘイガーは他人の苦しみ, 痛みに対して盲目で, 彼女の誇りが人に優しくすることを許さなかった.死の恐怖に捉えられているヘイガーは突然, 「誇りが私を孤独にさせてきた.私はいつも心から喜びたかったのだ.」と悟る.そう悟ることによって石のようだったヘイガーも人間的な気持ちを取り戻し, 心の安らぎを得ることができた.
著者
片岡 洋 中谷 多哉子 廣田 豊彦 片峯 恵一 橋本 正明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.217, pp.29-34, 2003-07-17

システム開発は多人数のプロジェクトにより成立するにもかかわらず,一般的な多くのCASEツールは,グループ活動の支援を行っていない.このような状況を背景に,我々はグループによる開発作業,特にレビューを現実的な方法で支援するため,CASEツールをルーズに統合するためのアーキテクチャを提案する.このようなCASEツールの統合により,各CASEツールが独立して動作することによる個人のシステム開発の活動の支援,さらに仕様情報を交換・共有する機構による円滑なレビューの支援が期待できる.
著者
長野 勇 木村 磐根 岡田 敏美 山本 正幸 橋本 弘蔵 鶴田 浩一郎 川口 正芳 杉森 明志
出版者
宇宙航空研究開発機構
雑誌
宇宙科学研究所報告. 特集 (ISSN:02859920)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.77-91, 1991-03

EXOS-D衛星は1989年2月21日に打ち上げられ, その後伸展物の展開, 高圧電源の投入を経て, 観測態勢に入った。VLF装置によるプラズマ波動の観測は, 一部他の搭載機器との電磁干渉が見られるが, 概ね良質のデータが取得されており, PFX装置で観測されたオメガ信号及びホイスラ空電のk及びPoynting vectorの解析に成功している。また, WB受信機やMCA装置により, オーロラに関連したHissやfunnel typeのエミションのスペクトラムが観測されている。この様に, 概ね良質な波動データを取得できたのは, 次のようなEMI対策によるところが大きい。すなわち第1次噛み合わせにおいて, 全てのサブシステムを衛星に組み込んだ後に各サブシステムからの放射磁界雑音特性を測定し(システム全体により構成されるループからの放射も含む), その雑音強度がVLF班の測定対象としている波動のレベル(磁界センサーが検出できる最小レベルを基準にすることが望ましいが)を越えている場合, そのサブシステムについてEMI対策をお願いした。改修後, 単体によるEMI測定を行なった。更に, 第2次噛み合わせにおいて, 組み上げ後再度EMIテストを行なった。このようにして, 各サブシステムのPIのご協力により, 放射磁界干渉雑音強度を減少させることが出来た。しかし, 一部の搭載機器においては, その改修によるシステム全体に与える影響を避けるため, そして改修にかかる時間的制約のもとで, 干渉を減らす為の装置の改修を諦めざるを得なかった。本報告では, EXOS-Dの干渉試験を通して得られたいくつかのEMI対策方法や資料について述べる。また, 打ち上げ後の軌道上におけるVLF装置と他サブシステムとの干渉結果についても述べる。そして, これらの経験を通して作成された1992年打ち上げ予定の科学衛星(GEOTAIL)に於けるEMC規制値についても触れる。
著者
阿部 信之 橋本 良二
出版者
日本緑化工学会
雑誌
日本緑化工学会誌 (ISSN:09167439)
巻号頁・発行日
vol.30, no.4, pp.632-638, 2005-05-31
被引用文献数
2 3

上層木を強くすかした林地にコナラ果実を播き付け, 落葉被覆が実生の発生と成長に及ぼす影響を調べた。また, 圃場で, 落葉被覆が地表下3cmの土壌の温度とpF値に及ぼす影響を調べた。落葉被覆の影響は, 土壌のpF値に対して顕著であった。被覆量200gm^<-2>以下では土壌乾燥は急速に進んだ。一方, 400gm^<-2>以上では土壌乾燥は大きく抑制された。実生の発生率は, 被覆量90gm^<-2>では5%であったが, 被覆量180gm^<-2>および360gm^<-2>ではともに40%を示した。1成長期を経た実生重は, 被覆量によって異なり, 360gm^<-2>では180gm^<-2>に比べ20%近く大きかった。実生重については, 果実重や実生発生時期のほかに, シュート伸長様式が関与しており, 落葉被覆は実生発生時期と二次伸長の促進にかかわっていた。厚い落葉被覆は, 実生発生時期を遅らせるが, 二次伸長を促進した。厚い落葉被覆がもたらす土壌の湿潤性が, 二次伸長の促進を通して, 実生の成長量を増加させると考えた。
著者
橋本 茂 奥浦 孝彦 駒井 春士
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.21, no.64, pp.7-12, 1997-10-31

In march of 1997,we broadcasted the total eclipse of the sun live from Mongolia with the latest technology. Despite of terrible weather the actual shooting was successfully done up in the air with the helicopter camera. In the midst of the black-faced sky was the beautiful "Diamond Ring" we could see very clearly. The world-widely controversial comet "Hale-Bopp" was captured by the all new ultra high sensitivity HDTV camera just mysterious as it was.
著者
小林 文男 橋本 学 柴田 巌
出版者
広島大学平和科学研究センター
雑誌
広島平和科学 (ISSN:03863565)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.79-103, 1989

The purpose of this paper is to examine Japanese people's current views of China after the Chinese Government's violent suppression of the democratic movement, so-called 'Tiananmen Incident', on June 4, 1989. The authors used thr following materials. (I) Letters about the Tiananmen Incident to the reader's columns of three major Japanese newspapers and one local paper in Hiroshima;the total is 103. (II) Questionnaires about China after the Tiananmen Incident; the contents (1) the future of the democratic movement (2) the possibilty of realization for modernization by the Chinese Government (3) the future of Sino-Japanese relations. The authors conducted a survey on 261 citizens in Hiroshima and 127 students of Hiroshima University, from the end of September to the end of Novenber, 1989. The findings are as fol1ows:many of Japanese people think (1) the democratic movement will take place again (2) modernization by the Chinese Government won't be able to achieve (3) it is necessary to develop Sino-Japanese relations. In fact, it means that Japanese people is in confusion about current China. Conseqently, the Japanese have a tendency to turn thier eyes away from current China. It can be said that the Tiananmen Incident caused a major change in Japanese views of China. Current confusion about China is, in some ways, quite similar to the views of China which prevailed in Japan before World War II. A feeling that Japan is 'aloof from Asia' is once again gaining strength.
著者
坊農 豊彦 長井 壽満 橋本 信彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. 人文科学とコンピュータ研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.76, pp.15-21, 2005-07-29
参考文献数
6

万能薬はないが、セキュリティの必要性はこれまで以上に重要である。一定の一貫したセキュリティへの取り組みだけが、幅広い種類のサイバー攻撃でもたらされた損害を、減少させる手助けとなり得る。この論文では、安全保障リスク管理について、その人的側面に焦点を合わせる。危険は、技術的な対策だけでは危険を回避することはできないからである。また能動的でも、その検出システムを設置するだけでは安全保障問題の解決にはならない。私たちは、システムを担当しているすべての人々を教育する必要がある。それら該当者は、システムセキュリティの重要性を理解しているあらゆる層からエンドューザのレベルまで含む。
著者
上野 智史 橋本 真幸 米山 暁夫 川田 亮一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.306, pp.127-132, 2009-11-19
被引用文献数
1

本論文では,ユーザの現在位置・方向情報の精度の改善を目的とした,ユーザ撮影画像と街並画像データベースの画像マッチング手法を提案する.GPSによる位置データを利用してユーザを道案内するナビゲーションサービスが普及しているが,高層ビル街などGPSによる位置精度が悪い場所においても精度の高い位置情報の提供が求められていた.これに対して,対象エリアの街並画像を事前に撮影しておき,ユーザの撮影画像とマッチングすることでユーザ位置・方向を推定する手法が考えられる.しかし,街並画像データベースの撮影間隔が離散的であることと高圧縮の画像であることにより画像マッチングの精度が低い場合があった.そこで本研究では,これらの街並画像データベースでも特徴点の対応関係を精度よく抽出する方式を提案する.本手法は,局所特徴量の対応点の検出時に複数の対応点候補を選択し,その後建物の幾何拘束を考慮して対応点を選択することで,従来の最近傍探索手法より精度よく正解対応領域を検出する.本手法により,従来のSIFTによる最近傍探索に比較して位置精度誤差が7%縮小し,方向推定精度が10%改善する.
著者
服部 正次 池上 晴通 建石 竜平 早田 義博 船津 秀夫 大田 満夫 米山 武志 下里 幸雄 橋本 邦久 西村 穣 伊藤 元彦 村上 国男 早乙女 一男 佐藤 正弘 沢村 献児
出版者
日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.19, no.4, pp.361-370, 1979-12-25

最近5年間に手術をうけた肺腺淋393例の予後を検討し,また,術後Adjuvant chemorapyの効果をも比較検討した.組織亜型の如何を問わず,高分化,型腺癌および,臨床病期I期例;腋瘍径3cm未満,治癒切除をうけたものの予後が優れていた.乳頭型腺癌と腺管型腺癌では,分化度別にみても,5年生存率,50%生存率ともに有意差なく,今後他の観点からの詳細な亜型分類の必要がある.また,術後化学療法は,EX+MMC+5・FU治療群が良好な生存曲線を示した.
著者
橋本 卓弥 平松 幸男 辻 俊明 小林 宏
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.73, no.735, pp.3046-3054, 2007-11-25
被引用文献数
1

rights: 社団法人日本機械学会rights: 本文データは学協会の許諾に基づきCiNiiから複製したものであるrelation: IsVersionOf: http://ci.nii.ac.jp/naid/110006453882/
著者
橋本 良二 山口 礼子 佐藤 典生
出版者
一般社団法人日本森林学会
雑誌
日本林學會誌 (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.81, no.3, pp.169-177, 1999-08-16

岩手県鴬宿地方のミズナラ-ヒバ林におけるヒバ稚樹の伏条繁殖クランプの出現状態とその更新パターンについて, アイソザイム変異をもとに検討した。変異分析は5酵素種6遺伝子座によりなされ, 全サンプルを通じて66種類のMLG(multilocうs genotype)を得た。尾根部の稚樹のMLGグループでは, 同一MLGの稚樹がランダム分布するグループと集中分布するグループがあった。斜面部では, 同一MLGの稚樹が集中分布するグループがほとんどすべてであり, 伏条繁殖クランプが分布の単位になっていると考えた。斜面部の立木についても, 同一MLGの立木が数本ずつまとまって分布するグループが多かった。しかし, 同一MLGの立木と稚樹との間には, 明らかな分布重なり合いは認められなかった。これらの結果から, 斜面部林分でのヒバの更新には伏条繁殖クランプが大きく関与したことは明らかで, 更新過程ではクランプ内のごく小数の稚樹が立木へと成長し残りはすべて枯死するパターンが多かったと考えた。
著者
阿部 信之 橋本 良二
出版者
日本緑化工学会
雑誌
日本緑化工学会誌 (ISSN:09167439)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.484-491, 2008-02-29

播種時におけるコナラ種子の乾燥が,芽生えの発達経過や成長量にどのように影響するかを調べた。播種から出芽までの期間は,無乾燥に比べ弱度の乾燥でむしろ短くなり,さらに乾燥日数が増すと長くなった。播種から出芽までの期間の長い芽生えでは上胚軸伸長期間や展葉期間は短くなった。しかし,播種から展葉終了までの全期間は,播種から出芽までの期間に依存していた。種子乾燥にともなう播種から出芽までの期間の増大は,種子の脱水率の増大で説明されなかった。種子乾燥がもたらす芽生えの成長量の低下については,播種から出芽までの期間の長期化と脱水率の増大がそれぞれ関係していた。乾燥にともなう不出芽種子の出現状況を考えあわせ,播種に際しては,乾燥日数で5日間,脱水率では10%に至らない取り扱いが,一応の目安になると判断した。