著者
武田 弘輝 藤田 勝久 宮崎 長生 植野 祝
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
関西支部講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2005, no.80, pp."6-27"-"6-28", 2005-03-18

This paper proposes a estimation method of dynamic forces between 4 wheels and road using strain information of steering nuckle. First, we propose a vehicle-tyre model. It contains nonlinear caracteristics of tyre by Magic Formula function. In addition, we design multi-body dynamics suspension model. And we conduct the coupled simulation to obtain the boundary condition of steering nuckle. Then, in order to decide the optimum positions of strain sensors to estimate the forces, FEM simulations are conducted.
著者
長友 慶子 並木 薫 林 要人 武田 龍一郎 松尾 寿栄 安部 博史 橋口 浩志 石田 康
出版者
宮崎県医師会
雑誌
宮崎県医師会医学会誌 (ISSN:03898288)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.15-20, 2007

宮崎大学医学部附属病院精神科は,宮崎県の身体合併症治療施設として重要な役割を担っており,コンサルテーション・リエゾン精神医療を要する患者が,外来・入院ともに増加する傾向にある。重篤な身体合併症を有する精神障害者に対して,生命予後に関わる処置等を優先せざるを得ないために,精神科医師や看護スタッフが本来,精神科的なアプローチを必要とする患者へ時間を割くことができない状況もしばしばみられる。こうした地域特性の中での精神障害者の身体合併症治療の現状について調査したので,考察を加えて報告する。
著者
武田 晴登 西本 卓也 嵯峨山 茂樹
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.90, pp.109-116, 2006-08-08
被引用文献数
8

本研究は,楽譜をもとに電子楽器を演奏する演奏者に合わせて伴奏を再生させる自動伴奏の実現を目的としている.本報告では,自動伴奏の重要な構成要素である,演奏者の演奏位置を実時間で推定する楽譜追跡,及び,楽譜追跡の結果に基づいた適切なテンポで伴奏を再生させて実現される自動伴奏について議論する人間の実際の演奏では,演奏誤りや弾き直し,和音構成音の発音時刻のずれ等が含まれるので,時間順序通りに楽譜の音と演奏されたMIDI情報を対応させるだけでは楽譜追跡は実現できない.本稿では,楽譜追跡を演奏に対して最も確からしい拍位置を推定する確率的逆問題として扱い 演奏者の演奏の振舞をモデル化したHMM(Hidden Markov Model 隠れマルコフモデル)を用いた楽譜追跡を議論する更に,推定した演奏者の演奏位置の情報を用いて演奏者のテンポ曲線を推定し,演奏者に追従しながら音楽的に自然な伴奏の再生方法についても議論する.楽譜追跡手法の有効性を評価実験で確認し,また,自動伴奏システムを実装し動作を確認した.This research aims at automatic accompaniment that synchronizes the accompanying parts with the music being performed by human. This paper discusses both a method of score following that estimates performers beat position in music score, and automatic accompaniment system which plays accompaniment parts in the tempo determined by the results of the score following. Since real human performance may include performance error or repetition of the same phrases, score cannot be followed by simple matching performed notes with note in score in time order. To estimate the most probable score position for a given MIDI performance, we formulate the score following as a probabilistic inverse problem using HMM (Hidden Markov Models). This paper also discusses estimation of tempo curve from results of score following and accompaniment system that plays accompaniment parts with the tempo which is musically natural and follows the human performance. Expermental evaluation on score following and implementation of automatic accompaniment system are also reported.
著者
武田 昌一 大山 玄 朽谷 綾香 西澤 良博
出版者
一般社団法人日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.58, no.9, pp.561-568, 2002-09-01
被引用文献数
9

筆者らは,より詳細なニュアンスの感情を表現する規則合成音声を実現することを究極目的として,感情を数段階に分けて韻律的特徴の解析を行っている。本論文では「怒り」を取り上げ,怒りの度合いを平常,軽い怒り,怒り,激怒の4段階に分けて段階に応じた単語音声の韻律的特徴の違いを調べた。今回は韻律的特徴として,単語内の最高音声パワー,平均発話速度,最高基本周波数を測定した。実験の結果,怒りの度合いが大きくなるにつれて(1)最高音声パワーは増大すること,(2)発話速度は増大傾向にあるが激怒になると逆に遅くなる傾向が見られること,(3)最高基本周波数は高くなる傾向が見られること,などが分かった。
著者
山下 利之 高橋 雅博 酒井 秀昭 武田 利浩 市村 匠
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.105-112, 2000-04-15
被引用文献数
8

高度情報化社会の発展に伴い, コンピュータとのコミュニケーションにより, 長時間の仕事, 作業を進める機会がますます増えつつある.人間同士のコミュニケーションの場合, 自然言語によるverbal情報に, 表情や身振りによるnonverbal情報が加わり, 円滑なコミュニケーションが行われている.そこで, 人間とコンピュータとの円滑なコミュニケーションを促進するインタフェースとして, 本研究では顔に注目した.そして, 特定の状況において生じる感情を表している表情をファジィ推論によって選択するモデルを提唱した.眉と目の傾きに関する3条件と口の形の3条件の組合せによる9種類の顔を用いてファジィ推論モデルを構成した.本モデルを, コンピュータ画面上に入力された文章に表されている感情を表情で表現するシステムへ応用することを試みた.システムに関する質問紙調査の結果, ヒューマンインタフェースとしての顔表示の有効性が示された.
著者
武田 善行 梅村 恭司
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.112, pp.27-32, 2001-11-20
参考文献数
7
被引用文献数
2

反復度とは文書においてある部分文字列が1回以上出現するという条件でその部分文字列が2回以上出現する度合いである.本論文では英語において観測されているキーワードの反復出現が日本語においても観測できることを確かめた.英語同様に,キーワードの反復度はその頻度に対して無相関であった.一方,ランダムに切り出された文字列の反復度はばらついていた.この分析を日本語論文抄録と数年の日本語新聞記事で行い,反復度がキーワード境界の特定が可能な情報を持つことを示した.Adaptation is the degree in which a substring appears twice or more, when it appears once or more in a document. Adaptation of the keyword has been observed in English. Similarly, it is observed in Japanese and Chinese. We have observed that adaptation of a keyword tends to have no correlation with just like English. On the other hand, the estimated value varies in strings that are selected at random. We analyzed adaptation using newspaper article of several years and technical abstracts. We have tried to extract keywords using the difference of this distribution. We show that adaptation contains the information with which keyword boundaries are obtained.
著者
武田 誠 二郷 美帆 益子 幸江
出版者
日本音声学会
雑誌
音声研究 (ISSN:13428675)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.51-71, 1999-08-30 (Released:2017-08-31)

Korean has two types of alveolar fricatives called "lax" and "forced". We observed the acoustic characteristics of each type of fricative with a sound-spectrograph. At the beginning and in the middle point of the frictional period, both types of fricatives showed a similar spectral pattern: the main frequency component was observed to be higher than 5000Hz in many cases among both types of fricatives. At the final point of the frictional period, a low frequency component around F2 and/or F3 of the following vowel was observed in the lax fricative more often than in the forced one. However, our results suggested that the presence or absence of the low frequency component around F2 and/or F3 of the following vowel might not differentiate the two types of fricatives.
著者
武田 俊太郎 古澤 明
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.83, no.6, pp.444-447, 2014-06-10 (Released:2019-09-27)
参考文献数
18
被引用文献数
1

量子情報を離れた場所へ転送する量子テレポーテーションの技術は,光を用いた量子通信や量子コンピューティングの実現に欠かせない.光の量子テレポーテーションには,光の粒子性と波動性を生かした,量子ビットと連続量という2つの独立なアプローチがあるが,いずれも技術的課題に直面していた.本稿では,従来の量子テレポーテーションの課題を取り上げるとともに,2つのアプローチを融合する「ハイブリッド」な手法でその課題を克服するに至った近年の我々の研究の進展を紹介する.
著者
栗山 満美子 中尾 心人 木下 亮輔 清利 紘子 杉原 雅大 武田 典久 深井 美樹 山田 和佳 北島 聖晃 露木 琢司 村松 秀樹
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.72, no.4, pp.307-313, 2023 (Released:2023-12-22)
参考文献数
13

〔背景と目的〕呼吸器診療において,胸水を用いたセルブロック(Cell Block;CB)は頻用されている。一方で気管支鏡検査において鉗子・ブラシ洗浄液を用いたCBが病理診断に有用であったという報告は少なく,この有用性を明らかにするために後方視的に症例検討を行なった。 〔対象と方法〕2016年6月から2021年5月の間に当院で気管支鏡検査時に,鉗子・ブラシ洗浄液を用いたCBを作成した症例を検討対象とし,これにより追加情報が得られた症例について詳細な検討を行なった。 〔結果〕対象期間中に鉗子・ブラシ洗浄液を用いたCBを作成したのは138例であった。このうち102例でEBUS-GSを用いていた。最終診断は肺癌114例,感染症10例,転移性肺腫瘍8例,リンパ増殖性疾患2例,サルコイドーシス1例,器質化肺炎1例であった。CBにより追加情報が得られたのは13例で,すべて悪性腫瘍の症例であった。 〔結論〕気管支鏡検査における鉗子・ブラシ洗浄液を用いたCBは一部の症例において病理診断に有用である。
著者
伊藤 弥生 山田 拓実 武田 円
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.353-358, 2007 (Released:2007-08-18)
参考文献数
15
被引用文献数
19 5

本研究は高齢者において円背姿勢が呼吸機能や呼吸パターンに及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。地域在住高齢者65名の脊柱の後彎計測を行い,円背指数により正常群と円背群に分類した。握力,呼吸筋力,呼吸機能,安静換気と肺活量測定時の換気様式及び胸部呼吸量と腹部呼吸量の測定を行い,2群で比較した。円背群は正常群に比べ,握力,最大吸気・最大呼気口腔内圧,PEFと%PEFが有意に低下していた。安静換気では,正常群は腹部優位,円背群は胸部優位と換気様式に違いがあった。安静換気と肺活量測定時ともに,円背群で腹部呼吸量が有意に少なかった。
著者
数井 裕光 武田 雅俊
出版者
一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
雑誌
高次脳機能研究 (旧 失語症研究) (ISSN:13484818)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.304-311, 2009-09-30 (Released:2010-10-01)
参考文献数
19
被引用文献数
1 1

健忘症の評価は,せん妄や confusional state などの注意障害による見かけ上の健忘症を除外することからはじまる。その後,言語性と視覚性,再生と再認,前向性と逆向性それぞれの観点から記憶の評価を行う。MRI などの神経画像検査の結果や原因疾患に関する情報も積極的に利用すべきである。健忘症の責任部位は多彩であるが,とくに海馬,海馬傍回などの側頭葉内側部,前核,背内側核などの視床,前脳基底部が重要である。さらに脳に器質的な障害がない解離性障害でも逆向あるいは前向健忘を呈することがある。それぞれの部位および疾患ごとの健忘症状の特徴を知っておくことが必要である。また皮質下性認知症でも健忘を呈するが,アルツハイマー病よりも軽度で,手がかり再生や再認が保たれやすい。したがって,健忘の評価は両者の鑑別に有用である。
著者
近藤 照彦 武田 淳史 小林 功 谷田貝 光克
出版者
一般社団法人 日本温泉気候物理医学会
雑誌
日本温泉気候物理医学会雑誌 (ISSN:00290343)
巻号頁・発行日
vol.74, no.3, pp.169-177, 2011 (Released:2012-12-07)
参考文献数
22
被引用文献数
1

森林浴は、リラクセーションならびに心身の健康をもたらすとされる。我々は高齢者を対象として、森林浴が生体に及ぼす生理学的効果について検討した。被験者は、2008年から2010年の3回の森林浴測定に参加した高齢者男性24名(65.5±2.5歳)および女性24名(65.0±3.0歳)である。森林浴測定は、8月第3週水曜日の日程で2時間行った。測定時の天候は晴れ、気温30℃から32℃、湿度58%から60%、風速0m/secから2m/secであった。森林浴および非森林浴の測定は、被験者を3グループに分けた。1つのグループは、防臭マスクによる嗅覚遮断男性8名および女性8名、アイマスクによる視覚遮断男性8名および女性8名、コントロール男性8名および女性8名(非遮断)である。非森林浴は、同一被験者による室内環境において日を変えて同一条件下で測定した。フィトンチッド濃度は、ガスクロマトグラフィー質量分析法を用いた。測定項目は、森林浴ならびに非森林浴前後の気象データ、心拍数、血圧、カテコールアミン3分画、コルチゾールおよびNK細胞活性について調べた。本研究における森林浴測定地点から樹木由来のフィトンチッドが3種類検出された。男性の森林浴および非森林浴における平均心拍数は、89bpmおよび85bpmであった。女性の森林浴および非森林浴における平均心拍数は、86bpmおよび85bmpであった。森林浴前後の男女収縮期血圧は、嗅覚遮断およびコントロールにおいてそれぞれ有意に低下した。森林浴前後の男性拡張期血圧は、嗅覚遮断およびコントロールにおいてそれぞれ有意に低下した。森林浴前後の男女アドレナリンは、嗅覚遮断およびコントロールにおいてそれぞれ有意に低下した。森林浴前後のノルアドリナリンは、男性のコントロール、女性の嗅覚遮断およびコントロールにおいてそれぞれ有意に低下した。同様に、男女のコルチゾールは、嗅覚遮断およびコントロールにおいて有意に低下した。森林浴前後の男女NK細胞活性は、有意差を認めなかった。非森林浴前後における血圧、カテコールアミン、コルチゾールおよびNK細胞活性は、男女とも有意差を認めなかった。    森林浴は、フィトンチッドや緑の森林環境が生体に対してリラックス効果を及ぼすことが指摘されている。今回、高齢男性および女性を対象とした検討から、視覚遮断群で有意差は認めた測定項目はなかった。有意差を認めた測定項目は、嗅覚遮断およびコントロールの両群であった。森林浴の生体に対する効果は、フィトンチッドも含めた生体五感に関わる複合的要素の生理学的効果が短時間に存在する可能性が示唆された。    香りや視覚の量的、質的データと生理・心理的応答との関連性の調査結果の蓄積が今後の課題である。
著者
武田 満す 沖田 富美子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
家政学雑誌 (ISSN:04499069)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.315-323, 1973-08-20 (Released:2010-03-09)

This study has a double purpose. One is to learn the actual housing situation of the family living in Tokyo in the standardized space provided by Japan Housing Corporation. The other purpose is to collect some data in order to better the living space of Japanese houses.The subject of the present investigation is housewives who live in Kameido, Jindai and Aoyama dwellings in Tokyo. The investigation was carried out at the beginning of March, 1971.Analyses are made to find out housewives' attitudes towards household chores and ways of spending leisure time, together with finding out the way of using house spaces according to their living activities.The results are summarized as follows : 1. The housewives take a great interest in household chores, although they try to cut down the time spent on them.2. About a half of the housewives investigated wish to spend leisure time rather conservatively, for instance by knitting and reading.3. The average length of time for housekeeping is 6 hr and 4 min per day, and this is about a half of “at-home” time. The leisure time is 4 hr and a half, daily.4. At any dwelling, housewives spend most of their time in the dining room and a room facing south. Especially, their stay in the dining room is longer than any other rooms. The dining room is used also for meal preparation.5. Although the housewives investigated in this paper can spend a large portion of their time in the south rooms doing their housekeeping, few of them count the rooms indispensable for the housekeeping among the rooms they want in the south if the area facing south is limited. They rather desire to have living room and children's rooms in the south.
著者
武田 瑞穂 佐藤 睦 熊谷 恵子
出版者
一般社団法人 日本LD学会
雑誌
LD研究 (ISSN:13465716)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.288-299, 2023 (Released:2023-11-25)
参考文献数
25

近年,運動が注意欠如・多動症(ADHD)のある人の認知パフォーマンスを高めると報告されているが,認知面の変化が授業時の適応行動に及ぼす影響については不明な点が多い。本研究では,運動プログラムを実施する期間中の授業態度の変化を検討した。運動プログラムには,ADHDのある人の主体的な取り組みを促進するコーチングを適用した。主な結果の分析から,運動プログラムによる能動的な授業参加の増加と,授業内容に関係のない行動の減少が示唆された。また,解釈には注意が必要であるが,多動・衝動性や心理社会的適応状態の一部に改善の可能性がみられた。今後の課題として,運動プログラムの効果を明らかにするために,認知や運動を測定する指標の必要性が考えられた。
著者
野中 裕斗 武田 亜矢 横枕 直哉 狩集 弘太 上田 和弘 佐藤 雅美
出版者
一般社団法人 日本呼吸器外科学会
雑誌
日本呼吸器外科学会雑誌 (ISSN:09190945)
巻号頁・発行日
vol.37, no.7, pp.661-665, 2023-11-15 (Released:2023-11-15)
参考文献数
12

術中に#3aリンパ節腫大を認め,摘出したところ混合型大細胞神経内分泌癌のスキップ転移であったにも関わらず,長期生存を得た症例を経験したので報告する.症例は45歳, 男性.右S1の原発性肺癌に対し,胸腔鏡下右上葉切除術ならびに肺門縦隔リンパ節郭清を施行した.術中,上大静脈前方に炭粉沈着を伴う腫大した#3aリンパ節を認め,追加で摘出した.病理診断は混合型大細胞神経内分泌癌で,#3aリンパ節のみに転移を認め,pT2a(pl1)N2M0,pStageIIIAと判定した.術後補助化学療法を施行し,術後5年7ヵ月の現在,無再発生存中である.一般的なリンパ節郭清範囲外へスキップ転移する症例もあり,胸腔内の観察と適切な切除が重要である.