著者
池田 三枝子
出版者
実践女子大学
雑誌
年報 (ISSN:09100679)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.3-21, 2010-03-30
著者
テンシリリックン シラ 高橋 一幸 ナム サンギュ 池田 心
雑誌
研究報告ゲーム情報学(GI) (ISSN:21888736)
巻号頁・発行日
vol.2018-GI-40, no.7, pp.1-6, 2018-06-22

これまでのコンピュータゲームプレイヤ (ゲーム AI) における研究の多くは,“強さ” を目的として行われてきた.近年では,ゲーム AI は人間プレイヤの対戦相手として十分な強さに達しつつある一方,それ以外の部分,特に “人間らしい振る舞い” に関心が集まってきている.人間らしいゲーム AI の利用目的 ・ 着眼点 ・ 実現法は多岐にわたる.例えば利用目的では,対戦する人間プレイヤを楽しませたり観賞用の映像を作成する目的だけでなく,人間プレイヤにとっての難易度を計測する目的,それを発展させステージを生成する目的などにも使われている.また着眼点もさまざまであり,人間の疲れ ・ 見間違い ・ 操作ミスなど身体的な部分に着目したもの,感情や認知バイアスなど心理的な部分に着目したもの,またそもそも 「ゲームは勝つためではなく楽しむためにプレイする」 などの人間の目的設定に着目したものなどが挙げられる.実現法についても各目的 ・ 着眼点ごとに複数ありえ,人間の挙動を学習データとして機械学習を用いるもの,疲れや見間違いなどを再現した環境下での学習を行うもの,など多様である.近年のこれらの研究を体系的に俯瞰しておくことは価値があると考え,本稿では第一次の文献調査の結果をまとめたものを紹介する.
著者
小川 直仁 小山 雅己 池田 元基 今 尚之 五十嵐 日出夫
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究論文集 (ISSN:13495712)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.9-17, 2007-06-15 (Released:2010-06-04)
参考文献数
25

This paper describes the development of the railway avalanche prevention forest along the Soya Line between Kenbuchi and Shibetsu, a forest that in 2005 was designated a “ civil engineering heritage” by the Japan Society of Civil Engineers, and outlines the technical aspects of that forest. The history of “ railway forests”(forests owned by railway companies) in Hokkaido is discussed as it relates to the abovementioned avalanche prevention forest. The paper examines the historical significance of the designated avalanche prevention forest, covering the history of railway forests in Hokkaido from plantation planning at the end of Meiji Era and the history of the Japan Railway companies.
著者
萩原 友子 黒澤 亮 祐森 誠司 池田 周平 稲元 民夫 栗原 良雄 Tomoko Hagiwara Kurosawa Akira Sukemori Seizi Ikeda Shuhei Inamoto Tamio Kurihara Yoshio
巻号頁・発行日
vol.48, no.4, pp.169-172,

3週齢のSD系雄性ラット12匹を食糞行動を許容した対照区と食糞行動阻止区に6匹ずつ配し,4週間の飼育期間中に,対照区からは普通糞を,食糞行動阻止区からは含水糞を採取し,それぞれの糞の微生物数を測定した。普通糞では含水糞に比べStaphylococciとVeillonellaeが多く,StreptococciとBacteroidaceaeが少ないことが明らかとなった。普通糞と含水糞で微生物叢が異なることは,含水糞に含まれるビタミン類の合成や消費に関わるものと考えられた。
著者
池田 美桜
出版者
国際学院埼玉短期大学
雑誌
研究紀要 (ISSN:02896850)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.39-44, 2007-03

絵本とは文字表現と絵画的表現から成る本を指すのが一般的な通念であるが,中にはそれに当てはまらないものもある。物語中に文字の記載のない「文字なし絵本」はその-類型である。「絵が語る」「絵を読む」とは,絵本を鑑賞するひとつの方法として常套的に言われることである。文字なし絵本では「絵を読む」ことが鑑賞の中心であり,それこそが醍醐味となる。本論では「文字なし絵本」に焦点をあて,「みえないさんぽ このあしあとだれの?」と「くさむら」の2作品を介して,絵本における文字表現と絵画的表現の機能分析を試みている。また,文字なし絵本として一度出版したものを,後年になって文字を添えて改めて発表し直した田島征三の絵本「くさむら」に注目し,文字なし版と改訂版とを比較することにより,絵本における文字表現が読者の作品解釈を限定する可能性について分析している。
著者
小田 寛貴 池田 和臣 坂本 昭二 増田 孝
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

鎌倉時代以前の現存古写本は,極めて少ない.これは,室町以降,茶室の掛軸等にするため,古写本が数行毎に裁断されてきたためである.この古写本断簡を古筆切という.故に,古筆切の史料的価値は高く,同一の本を構成していた古筆切(ツレ)を蒐集することで,貴重な史料である元の写本を復元できる.ただし,問題点が一つある.古筆切には,後世の偽物や写しが大量に混在しているのである.そこで,14C年代測定により古筆切の書写年代を求め,さらに,顕微鏡観察によって原料・繊維幅・紙漉法等を求め,それらが等しいツレを蒐集することで,失われた古写本の一部分を復元することができる.本研究では,その方法の確立を行った.
著者
池田 正澄 田村 恭光
出版者
The Society of Synthetic Organic Chemistry, Japan
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.10-21, 1980-01-01 (Released:2009-11-13)
参考文献数
78
被引用文献数
6 10

The synthetic utility of the Polonovski reaction has recently been widely explored. Besides classical use in dealkylation of tertiary amines and in the preparation of enamines, it can also be used in the syntheses of a Mannich reagent and many indole alkaloids. Success in the syntheses of vinblastine and related compounds is one of the most important developments. The present review summarizes the synthetic applications of this reaction.
著者
池田 和子 明田 佳奈 向井 宏
出版者
日本生態学会
雑誌
日本生態学会大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.51, pp.700, 2004

ジュゴン (<i>Dugong</i> <i>dugon</i>)は沖縄本島周辺にもわずかに生息し,沿岸浅海域に生育する海草を摂餌している.本研究は,ジュゴンが利用した海草藻場の1つにおいて,摂餌痕(ジュゴントレンチ)を基にジュゴンの摂餌率を調査し,また同海域で海草の生長量を測定することで海草の回転率を把握することを目的とした.<br> 2003年9月に,沖縄県名護市の東海岸の海草藻場において,10cm×10cmの方形枠をジュゴントレンチ内・外のペアで14ペア設置・坪刈採取し,海草種毎の現存量を測定した.また,海草種毎(10株)の葉部の生長量を夏季,冬季で測定した.<br> 調査地の海草藻場は6種の海草が混生しており,調査地点ではボウバアマモが優占し,海草現存量は0.713-1.302gdw/100cm<sup>2</sup>(1.01gdw±0.25/100cm<sup>2</sup>)であった.<br> ジュゴントレンチの平均長は110-230cm(平均172cm±49),平均幅は15-25cm(平均20cm±3)であった.トレンチ内外の海草現存量比較から求めたジュゴンによる海草葉部の摂餌率は33.7-87.7%であり,平均71.5±22.1%であった.また,トレンチ毎の葉部の摂餌量は0.153-0.678gdw/100cm2であった.<br> 海草の生長量については,夏季ではボウバアマモが5.0±2.3 mm、マツバウミジグサが6.5±3.0 mm,ベニアマモが10.6±3.9 mm,リュウキュウスガモが11.6±3.3 mm,リュウキュウアマモが6.8±3.5mmであった.冬季は夏季の成長に比べて,ボウバアマモが53.9%(2.7±1.3mm),マツバウミジグサが56.0%(3.7±1.2mm),リュウキュウスガモが42.5%(4.9±1.6mm),リュウキュウアマモが73.8%(5.0±1.5mm)であった.<br> 伸長から求めた海草の種毎の回転率は夏,冬それぞれ,マツバウミジグサで14.8日,29.5日,リュウキュウスガモで16.5日,40.4日,ボウバアマモで23日,45.7日,リュウキュウアマモで29.6日,40.6日で,マツバウミジグサの回転率が夏期・冬期とも一番高かった.
著者
村岡 哲也 池田 弘明
出版者
日本信頼性学会
雑誌
日本信頼性学会誌 信頼性 (ISSN:09192697)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.220-230, 2014

大都会では,到る所で高層ビルや橋梁などの建設がなされている.例えば,高層ビルの工事現場付近の路上を通りかかった通行人が,突然,建設資材である鉄骨の落下により,不慮の大事故に巻き込まれることがある.しかし稀にではあるが,周囲環境の異変である鉄骨の落下の気配を第六感として感じ取る人もいる.更に瞬時に危機回避行動をとった結果,大事故を回避できた通行人もいる.つまり,たとえ五官の目・耳・皮膚などのセンサが只ならぬ気配を瞬時に第六感として知覚しても,反射的に回避行動が取れなければ意味がないことは分かっている.そこで,本研究では,第六感による知覚から危機回避行動が取れた場合を第六感が機能したと定義する.その定義に基づいて,バーチャルリアリティを取り入れたPCによるモデル実験を採用することによって,被験者の反応を測定し,得られた測定データを比較検討・分析した.全体で回避行動が取れたと評価される被験者は,僅か6%であった.次の6%の被験者は,第六感が機能しても,β波のピークが複数本出力されているので,あまりにも緊張感が強すぎて身体が硬直し,回避行動を取るのは困難であると評価された.その他に,回避行動までとれたと評価される被験者と同様の脳波を示す被験者が9%であった.しかし,建設資材である鉄骨が頭上に落下して致命的な事故が発生した後なので,第六感の機能からは除外した.以上の21%を除く79%の被験者はδ波,θ波,α波,およびβ波の何れの脳波も検出されなかった.そこで「第六感の機能によって危機回避行動が取れた」とする6%の被験者の評価結果を適切に利用すれば,今後,建設工事現場における不慮の事故を含む幅広い労働災害の低減が可能になると考えられる.五官の目・耳・皮膚などのセンサが視覚・聴覚・圧覚(触覚)として作用するので,それらの積集合で周囲環境の異変を瞬時に知覚し,反射的に回避行動が取れたと認められる.
著者
松本 充司 池田 佳和
出版者
一般社団法人 画像電子学会
雑誌
画像電子学会年次大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.35, pp.155-156, 2007

ITU-Tは,将来の電気通信国際標準化のあり方および現在の活動の活性化を模索するため大学との協調を開始した.これは,将来の国際標準化に結びつく課題の発掘と標準化に関わる技術の大学教育への貢献から,ITU-Tと大学とがお互いに有益な関係となることを目指すものである.本論文は現在進められている標準化機関と大学との連携について,その背景と具体的施策を述べる.
著者
米山 京子 池田 順子 永田 久紀
出版者
The Japanese Society for Hygiene
雑誌
日本衛生学雑誌 (ISSN:00215082)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, pp.770-779, 1997-01-15 (Released:2009-02-17)
参考文献数
33
被引用文献数
2 5

1994年7月および10月に,出産後21-590日,年齢21-42歳で乳,乳製品を摂取しない者を比較的多く含む授乳婦105名を対象に,母乳中Ca濃度,1日尿中のH.P,Caのクレアチニン補正値(H.P/Cre,Ca/Cre),超音波法により測定された踵骨の骨密度および乳,乳製品摂取状況の相互の関連性を解析し,母乳中Ca濃度の維持機構について考察した。1.尿中のH.P/Creの幾何平均値(M±SD)は授乳期間が5ヵ月未満,それ以上の場合,それぞれ40.7(31-61),36.3(28-47)mg/gで,骨吸収が亢進していることが示された。2.尿中H.P/Creは乳,乳製品の摂取頻度が少ない程,牛乳摂取量が少ない程有意に高く,牛乳摂取量が1日100ml以下の場合には,尿中H.P/Creと母乳中Ca濃度間には有意の正相関が認められた。これらの結果は,Ca摂取量が少ない程骨吸収が亢進して母乳中のCaを補償することを示唆する。3.牛乳摂取量が1日100ml以下の場合,母乳中Ca濃度は骨密度と有意の正相関が見られたことから,Ca摂取量が少ない場合でも骨密度が低い場合には母乳のCaは補償されないことが示唆された。4.牛乳摂取量に関わらず,尿中Ca/Creが低い程母乳中Ca濃度が有意に高かったことから,母乳中Ca濃度の維持に腎臓でのCaの保持機構が関与することが確認された。
著者
池田 輝政 菱田 隆彰
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2011-MUS-91, no.10, pp.1-4, 2011-07-20

本研究では,コンテンツ内で 「劇伴」 として利用される楽曲を,素人が簡単に入手できるシステムを提案する.また,その実証として楽曲作成支援ソフトウェア 「Lazy Composer」 を開発した.
著者
山崎 良子 五十嵐 久美子 小川 真理子 池田 真由美
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会学術総会抄録集 (ISSN:18801749)
巻号頁・発行日
vol.56, pp.169, 2007

〈緒言〉 平成17年10月の新築移転に際し病棟が泌尿器科・循環器内科・血液内科・血管外科の4科で再編成された。看護部では固定チームナーシングが導入され看護を実践している。A病棟ではAチームを泌尿器科、Bチームを残りの3科でチーム編成した。近年、ドックや検診等で前立腺PSAの検査導入により前立腺生検(以後、P生検と略す)を行う対象が増え2泊3日の短期入院が増加した。また、AMIの緊急入院や心臓カテーテル検査(以後、心カテと略す)入院、血液内科の連日の検査や化学療法、輸血療法、血管外科の2泊3日の検査入院と1日平均6~7人の入院がある。病室単位でチームを分けている為、退院患者を待って入院をいれている。A・Bチームに関係なく入院が入る為、1部屋にA・B両方の看護師が出入りすることは常であり固定チームナーシングが機能していない状況である。そこで、看護スタッフがお互いのチームの特徴を知り、チーム間の応援・協力体制を充実させることで、日々の看護業務を円滑にし患者へより良い看護が提供できるように、当病棟における応援体制について研究したのでここに報告する。〈方法〉 1、対象 A病棟看護スタッフ22~24人2、期間 平成18年7月~平成19年2月3、方法 _丸1_各科チェックリストの作成 _丸2_チェックリストについてアンケート調査・分析・活用_丸3_応援マニュアルの修正〈結果〉チーム編成にあたり看護問題の共通性からPPC方式では患者グループ分けができず、病室単位でグループを分けた。しかし、4科の特殊性が強く1部屋にそれぞれの患者が入るとそれぞれのチームの看護師が入り看護してきた。その為、患者はどちらの看護師に頼んだらよいかわからず、頼んでも反対チームの看護師だと最後まで責任もって行えないことがあり1部屋1チームで看護できないかと考えた。その為に循環器・泌尿器科・血液内科・血管外科4科の特徴を知るように各科のチェックリストを作成した。(90項目)作成後、チェックリストについてのアンケート調査を行った。その結果、ただ、項目があってもわからない。チェックリストとしては技術的にも内容的にも細かすぎる、などの意見が聞かれた。そこで、5東では応援体制に何が必要かを考え応援体制に必要なラインを決め行った。1・各科のチェックリストから最低限経験または知ってほしい項目をあげる。2・チームで声をかけあい経験できるようにしていく。その結果、チェック項目を18に絞り、経験できるように日々の業務の中に取り入れた。また、経験前にシュミレーションすることでチェック項目が受け入れられるのではないかと考え、それぞれのチーム会でAチームには心臓カテーテル検査入院についてBチームには前立腺生検入院についてのオリエンテーションを行った。この前後にアンケート調査を行った。オリエンテーション前より後の方が出来ない、聞きながら出来る、のわりあいが減り、出来るが増えている。その為、日勤のスタッフでA/Bチームを問わず入院を取る事ができるようになり、退院まで一貫して看る事ができるようになった。