著者
萩野 裕幸 左文字 克哉 吉田 真治 瀧川 信一 森本 廉 瀧澤 俊幸 春日井 秀紀 山中 一彦 片山 琢磨
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. LQE, レーザ・量子エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.331, pp.1-4, 2013-11-21

プロジェクタや車載照明などの固体光源への応用を想定し,ワット級の高い光出力が得られる青紫色半導体レーザアレイを開発した.発光領域を1mm以下に小さくしたレーザアレイの熱設計手法を独自に構築し,水冷を必要としない汎用タイプのパッケージを用いた場合でも,ケース温度25℃で光出力6.3Wの連続発振に成功した.さらに,高輝度白色光源への応用展開として光出力60Wの半導体レーザモジュールを作製し,新規に開発した高光密度励起用の蛍光体と組み合わせることで,光束約10,000ルーメンの白色光源を実現した.
著者
片山 順一 馬渕 慶子 川島 永嗣 諸冨 隆
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.612, pp.61-68, 2001-01-26

顔に特異的なERP成分としてVPP(P170)とN170が知られている.このERPを詳細に検討するため, 12名の被験者から, 視覚呈示された顔, 眼, 物, 動物の顔, 単語に対するERPを記録した.写真および線画オッドボール条件, 課題を課さない線画反復条件を設けた.全条件で全ての刺激は後側頭部でN170を惹起し, 顔, 眼, 単語刺激に対してその振幅が増大した.耳を基準としたとき, 頭蓋頂でのP170は増大し明確な頂点を示した.頭皮上分布の分析から, これは顔に特異的な成分と考えるより, 処理の初期段階において注意が配分される程度を反映すると考えられる.
著者
藤川 裕司 片山 知史 安木 茂
出版者
日本水産増殖学会
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.1-11, 2014-03-20 (Released:2015-04-02)
参考文献数
21
被引用文献数
1

宍道湖のワカサギは1994年漁期に激減し,その後不漁が継続している。今後,資源の増大策を検討する必要があるが,そのためには生活史を通した生息場所と回遊パターンを明らかにしておくことが基本的に重要な課題である。耳石のストロンチウム,カルシウム比の分析結果,ます網調査およびひき網調査結果から回遊パターンを調べた。その結果,主たる産卵場である宍道湖流入河川の斐伊川で孵化したワカサギは速やかに流下し,5 ~ 8 月を中心に大部分が中海かあるいは海へ降下し,産卵期の 1 ~ 2 月になると産卵のために宍道湖へ遡上するものと考えられる。その降海前の生息場としては,流入河川が重要であると推測された。以前の豊漁時代に資源の主体であった湖内残留群は,現在は低位水準にあると考えられる。
著者
苅谷 聡紀 片山 透 田仲 正幸 太細 孝 成瀬 一明 辻 秀一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告情報システムと社会環境(IS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.35, pp.53-59, 2004-03-23
被引用文献数
5

近年、世界各国で地域通貨が運用されている。地域通貨は特定地域のみで使用が可能な通貨であり、これを利用することで特定地域内での個人間取引による相互扶助の活性化の効果等が期待できる。従来の地域通貨コミュニティーの運営方式に対して、より利便性の高い通貨運用を実現するためにモバイル端末による運用支援システムの導入を提案する。また、クライアント・サーバ型によるモバイル・アプリケーションの試作開発を行った。本稿では提案システム・試作システムの概要、その評価および今後の展望について述べる。Local currency is employed in present every country in the world. By using local currency, activation of the mutual help in an area is expectable. In this research, the support system for performing local currency employment using a mobile terminal is proposed. This paper describes the outline of a proposal system and a trial production development system, its evaluation, and a future view.
著者
山崎 友裕 西野 博満 片山 大希
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. A編 (ISSN:03875008)
巻号頁・発行日
vol.76, no.762, pp.145-150, 2010-02-25

Electromagnetic acoustic transducer (EMAT) is applied to resin cure monitoring in manufacturing process of fiber reinforced plastic (FRP) by resin transfer molding (RTM) method. The RTM is suitable for fabrication of FRP products of three-dimensional complex shape. In order to reduce the cost by minimizing the cycle time, cure monitoring is required. Authors have already ensured that the EMAT can detect the resin flow front in RTM process by monitoring the change in reflection coefficient at mold surface due to resin impregnation. The reflection factor is also affected by the resin viscosity. In this study, during the curing process, we measure the attenuation coefficient of standing wave introduced in the mold. Results are compared with impedance of dielectric sensor located inside the mold, showing that the degree of cure can be evaluated by EMAT at outer surface of the mold.
著者
片山 卓也
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.29, no.4, pp.4_32-4_39, 2012-10-25 (Released:2012-12-25)

長年にわたるソフトウェア進化の研究や実務経験にもかかわらず,ソフトウェアを適切に進化させることは容易ではなく,多くのシステムが進化作業の直後に障害を起こしている.この原因がどこにあるかをソフトウェア進化の基本に立ち戻って考え,なぜ進化は困難であるのか,それを克服するための技術課題はなにかを考えた.システムの開発に使われたプロセスの再実行という考えが,進化を考える上で基本的であることに着目し,プロセス主導進化の概念を提案し,これに基づいて進化のあり方や技術チャレンジについて述べた.
著者
三家 祥平 小林 健太郎 山里 敬也 片山 正昭
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SR, ソフトウェア無線 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.153, pp.19-24, 2010-07-22

協調スペクトルセンシングシステムでは,複数のノードがスペクトルセンシングを同時に行い,判定結果をコントロールチャネルを通してフュージョンセンターに報告する.本稿では,このコントロールチャネルの周波数帯域幅の利用効率の改善を目指す.帯域幅の有効利用のため,各ノードにおける判定条件に逐次検定を適用した.逐次検定により,ノードからの報告のタイミングがずれるため,同時報告数の最大値が減り,コントロールチャネルに必要な帯域幅を削減することができる.また逐次検定は,同時報告数を減らすだけではなく,一次システム信号の検出精度も改善できることを,数値例により示す.さらに,報告数の偏りを考慮したフュージョンセンターの最終判定規準を提案し,さらなる検出精度の改善が実現できることを示す.
著者
久保 喜平 松山 聡 片山 久美子 堤 千津 米澤 久美子 嶋田 照雅 小谷 猛夫 佐久間 貞重 大橋 文人 高森 康彦
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.60, no.12, pp.1335-1340, s・iii, 1998-12
被引用文献数
1

乳腺腫瘍は雌イヌにおいて高頻度に発生する腫瘍のひとつである.本研究では, 腫瘍マーカーとしての有用性を検討するためにイヌ乳腺腫瘍材料におけるc-kit遺伝子の発現を調べた.4種の哺乳動物のc-kit cDNAの塩基配列を参考にRT-PCR法のためのプライマーセットを合成し, イヌc-kit遺伝子を増幅した.正常イヌ脾臓の全RNAからのRT-PCR法により増幅したイヌc-kit遺伝子の大きさは756bpであり, 哺乳動物のcDNAの該当部分と高い相同性を示した.11例のイヌ乳腺腫瘍(腺癌, 良性混合腫および悪性混合腫)すべてにおいてc-kit mRNAの発現が検出された.イヌ乳腺腫瘍のうち, 腺癌におけるc-kit遺伝子の発現は, 悪性混合腫瘍に比べて有意に高かった.さらに, 15例の乳腺腫瘍以外の各種イヌ腫瘍組織標本におけるc-kitの発現も同様に検討した.肥満細胞腫の全例において, 高いmRNAの発現が認められたが, 残りの12例の腫瘍では, 5例で低レベルのRT-PCR産物が検出されたのをのぞいて, c-kit遺伝子の明らかな発現は見られなかった.以上の結果より, イヌ乳腺腫瘍では, c-kit遺伝子mRNAの発現が有意に高く, その診断上有用であると思われる.
著者
片山 淳貴 森 雄一郎
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第30回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.710-713, 2014 (Released:2015-04-01)

本研究の目的はプログラミング言語Goによる既存のファジィライブラリの再実装と,並列プログラミングへの拡張である.Goはシステムプログラミングを目標の1つとした新たな言語である.GoはC言語と同様に実行可能バイナリを出力し,そして標準で並列プログラミングとガベッジコレクションをサポートしている.1995年の先行研究では,Fuzzy Description Language(FDL)というファジィ推論を書き易くするための文法を定義している.このFDLはファジィライブラリを呼び出すC言語に変換され,コンパイルされる.しかしこのファジィライブラリは最近のプログラミングに,十分対応できるとは言い難い.最近のコンピュータの処理速度の向上はマルチコアCPUによるものであり,そのためファジィライブラリにはその対応が必要である.よってGoによるファジィライブラリの実装を行う.
著者
片山広子 訳
出版者
警醒社書店
巻号頁・発行日
1921
著者
片山広子 訳
出版者
警醒社書店
巻号頁・発行日
1921
著者
大武 由之 片山 智博
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
栄養と食糧 (ISSN:18838863)
巻号頁・発行日
vol.23, no.7, pp.447-451, 1970-09-20 (Released:2010-11-29)
参考文献数
15

馬肉の脂質の性質を明らかにする目的で, 食肉加工向けに輸入された馬肉について, その背最長筋, 上腕三頭筋および半膜様筋から抽出した遊離脂質と結合脂質の脂肪酸組成をガスクロマトグラフィーによって調査した。遊離脂質と結合脂質とは脂質成分が異なっていて, 遊離脂質は大部分が中性脂肪よりなり, 微量のリン脂質を含み, 一方, 結合脂質はほとんどがリン脂質よりなり, 少量の遊離脂肪酸, 遊離コレステロールを含んでいた。上腕三頭筋は背最長筋や半膜様筋よりも遊離脂質と全脂質含量が高かったが, リン脂質含量ではこれら筋肉間に有意差が見られなかった。一般に, 結合脂質は遊離脂質よりもC18: 2とC20: 4が多く, C16: 0, C16: 1およびC18: 1が少なかった。遊離脂質では背最長筋は上腕三頭筋や半膜様筋よりもC18: 0, C20: 4が多く, C14: 0, C16: 1が少なく, また上腕三頭筋は他の2筋よりもC16: 0が多く, C18: 0, C18: 2およびC20不飽和酸が少なかった。結合脂質にあっては, 背最長筋は上腕三頭筋や半膜様筋に比べてC16: 1が少なく, C20: 4が多かった。これらの結果, 上腕三頭筋は背最長筋や半膜様筋に比べて飽和酸含量が高かったし, 背最長筋の脂質は一番不飽和度が高かった。
著者
青木 正和 片山 透 山岸 文雄 横田 総一郎 亀田 和彦 斎藤 肇 原 耕平 江崎 孝行 河合 忠 四元 秀毅 関口 進
出版者
一般社団法人 日本結核病学会
雑誌
結核 (ISSN:00229776)
巻号頁・発行日
vol.69, no.10, pp.593-605, 1994-10-15 (Released:2011-05-24)
参考文献数
8
被引用文献数
8

Recently, a new kit to detect and indentify mycobacteria in clinical specimens was developed by Japan Roche Co. Limited. The new method is based on amplification of DNA of mycobacteria in clinical specimens by PCR and hybridization of amplified DNA b. microwell plate hybridization method, which is the “AmplicorTM Mycobacteria, Roche. (AMP-M) ”. Cooperative study was organized with 15 tuberculosis hospitals and institu tions throughout Japan, and 349 clinical specimens from newly admitted tuberculosis patients and/or suspects were collected during July and August, 1993. All the specimens were examined by smear microscopy (Ziehl-Neelsen's staining), culture on Ogawa egg media, culture on variant 7H9 liquid media and by AMP-M. Excluding 25 specimens which had failed to identify the species of mycobacteria because of contamination, disability to multiply on the transplanted solid media and so on, the results of the examinations in 324 specimens consisting of 167 specimens from previously untreated cases and those of 157 specimens from previously treated cases were analysed. Main results obtained were as follows;1. Of 70 smear positive specimens from previously untreated cases, culture positive on Ogawa media and 7H9 media, and by AMP-M positive were 59 (84.3%), 61 (87.1%) and 66 (94.3%), respectively. Of 97 smear negative specimens, culture positive were 20 (20.6%), 22 (22.7%) and 27 (27.8%), respectively. The AMP-M showed the highest positive rate in both groups.2. The sensitivity and the specificity of AMP-M in previously untreated cases were calculated by assuming that positive on Ogawa and/or variant 7H9 media is “positive”. The sensitivity was 95.8% (68/71) and the specificity was 94.8% (91/96) for M. tuberculosis in previously untreated cases. The sensitivity and the specificity for M. avium and M. intracellulare were all 100%, although the numbers observed were small.3. So-called false positive of the AMP-M were observed in 5 cases out of 96 culture negatives on both Ogawa and variant 7H9 media. However, all 5 cases were positive by repeated AMP-M, 3 become culture positive later, and another 2 showed clinical findings consistent with tuberculosis. Hence, the authors considered that the false positive rate of the AMP-M method is to be very low in previously untreated cases.4. Of 86 smear positive cases with history of previous chemotherapy, the positive culture on Ogawa media, variant 7H9 media and that by AMP-M method were 64 (74.4%), 77 (89.5%) and 85 (98.8%), respectively. In the smear negative cases, culture positive was 10 out of 71 (14.1%), 13 (18.3%) and 24 (33.8%), respectively.5. The sensitivity and the specificity of the AMP-M were 98.7% (77/78) and 81.0% (64/79) for M. tuberculosis in previously treated cases calculated by the same method as in previously untreated cases. They were 77.8% (7/9) and 100% (148/148) for M. avium, and 100% (4/4) and 100% (153/153) for M. intracellulare.Based on these results, the authors concluded that the AMP-M is a very efficient and rapid method to detect and identify M. tuberculosis, M. avium and/or M. intracellulare in clinical specimens. This method will be useful to diagnose tuberculosis and diseases caused by mycobacteria other than M. tuberculosis rapidly.