著者
青木 義郎 佐藤 誠晃 市川 靖洋 阪井 健 田中 博
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.47, no.5, pp.1141-1146, 2016 (Released:2018-01-29)
参考文献数
4

ヘッドランプへの泥や雪などの汚れは,ドライバーの前方視認性を低下させるとともに,対向車にグレアを増加させる危険性がある.この研究では,ヘッドランプが汚れた場合,対向車へのグレアや歩行者視認性にどのように影響するかを調べるとともに,その改善方法であるヘッドランプクリーナーの効果について検証を行った.
著者
宮本 裟也 佐藤 仁 栗原 祐史 田中 元博 稲田 大佳暢 堅田 凌悟 守谷 崇 安田 有沙 代田 達夫
出版者
特定非営利活動法人 日本顎変形症学会
雑誌
日本顎変形症学会雑誌 (ISSN:09167048)
巻号頁・発行日
vol.31, no.4, pp.197-203, 2021 (Released:2021-12-22)
参考文献数
23

Acromegaly is an endocrine disease caused by excessive secretion of growth hormone (GH) after the end of the growth period, due to a pituitary adenoma. Mandibular prognathism, tongue hypertrophy, and bulging of the eyebrow arch are observed in the maxillofacial region. We describe a case with acromegaly for which surgical orthodontic treatment was performed after excision of the pituitary adenoma. A 47-year-old woman who became aware of enlargement of the size of the hands and feet from 35 years old was diagnosed with acromegaly by the Department of Neurosurgery because of a high GH level and a pituitary tumor on MRI. In September 2014, chemotherapy was performed after tumor resection via the nasal cavity. In March 2016, she was referred to the Department of Orthodontics of our hospital for further examination and treatment of malocclusion. Overjet and overbite were −5.0mm and +2.5mm, respectively. The occlusal relationship of the molars was Angle class Ⅲ. Angular analysis of lateral cephalometric analysis showed SNA: 80.0°, SNB: 77.0°, ANB: 3.0°, and FMA: 37.9°. Mandibular prognathism was diagnosed based on a Wits appraisal of −7.1. Since there was no clinical activity of acromegaly and hypertrophy of the hard and soft tissues due to acromegaly had stopped, and serum insulin-like growth factor-1 was well controlled by chemotherapy, orthognathic treatment was started in April 2016 and bimaxillary surgery was performed in January 2019. The occlusal relationship was stable and there was no recurrence at 2 years after the surgery. Since acromegaly has various complications, it is necessary to create a treatment plan considering the complications, and to perform extended follow-up due to the potential for recurrence of the disease.
著者
川本 思心 鈴木 努 種村 剛 杉山 滋郎 田中 幹人 石井 哲也
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-10-21

文献・インタビュー・質問紙調査等によって、日本におけるデュアルユース概念の特徴は以下のように概括された。1)用途両義性と軍民両用性の連続性がない。2)軍民両用研究ではなく軍事研究に着目している。3)資金出資組織によって軍事研究か否かを判断する「入口議論」に傾いている。4)「両義性がある」ことが、軍民両用研究を肯定(追認)する根拠にも、否定する論拠にもなっている。5)核兵器や化学兵器、バイオテロといったイメージが中心。これらの成果は学会・シンポジウムで10回発表し、論文6本、書籍5冊、一般記事等3本として公開した。また、一般向けイベント主催・登壇5件を行い、本件に関する議論を広く社会に発信した。
著者
八十島 誠 友野 卓哉 醍醐 ふみ 嶽盛 公昭 井原 賢 本多 了 端 昭彦 田中 宏明
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集G(環境) (ISSN:21856648)
巻号頁・発行日
vol.77, no.7, pp.III_179-III_190, 2021 (Released:2022-03-10)
参考文献数
37

本研究では,感染者の排泄物に由来する陽性反応の利用が容易な個別施設を対象に,トイレ排水を排除するマンホールでの下水疫学調査でSARS-CoV-2の回収・検出を通じて感染者の早期発見を目的としたパッシブサンプラー(PoP-CoVサンプラー)を開発し,有効性を検証した.SARS-CoV-2中等症感染者が入院する病院施設と軽症者等宿泊療養施設での検証実験の結果,PoP-CoVサンプラーにはSARS-CoV-2が残存しており,マンホール調査での有効性が確認された.またPoP-CoVサンプラーでのCt値はグラブサンプルより最大7.0低かった.本法の社会実装を想定し,111名が勤務する事業場施設で調査を行ったところ,下水から陽性反応が得られた.陽性反応の原因として無症候性感染者からの排泄は否定出来ないものの,下水疫学によって1名の症候性感染者を陽性確定日の4~5日前に発見できる可能性が示唆された.
著者
岡田 富雄 浅井 淳平 飯島 宗一 早川 律子 田中 隆義 大橋 勝
出版者
日本皮膚科学会大阪地方会
雑誌
皮膚 (ISSN:00181390)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.378-382, 1980 (Released:2010-06-04)
参考文献数
8
被引用文献数
1

飽和炭化水素であるスクワランに長期紫外線照射すると, 経時的にTBA値が上昇し, その紫外線照射スクワランをモルモットの皮膚に繰り返し塗布すると明らかな紅斑が生じ, 血管透過性が亢進した。組織学的には, 表皮におけるacanthosig, hyperkeratosis, 基底細胞層の一部に空胞変性, exocytosisが見られ, 真皮上層では好中球を主体とした細胞浸潤と中等度の血管拡張がみられた。超微形態学的には, 表皮基底細胞においてミトコンドリアの膨化, 拡大した細胞間隙に細胞成分の残渣が浮遊している像がみられた。また, この紫外線照射スクワランをGLC, TLCを用いて分析した結果, 紫外線照射によって新たに生じた二次産物は過酸化物であることが確認された。
著者
押谷 一 田中 雅人
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 第31回廃棄物資源循環学会研究発表会
巻号頁・発行日
pp.207, 2020 (Released:2020-11-30)

抗生物質は、ペニシリンの出現以来、感染症に対する劇的な治療薬として広く使用されてきました。 しかしながら、抗生物質の投与が容易であることから、抗生物質に耐性を有する抗生物質耐性菌が出現している。 特に、難治性の多剤耐性菌感染症の切り札と言われているコリスチン耐性菌の出現は、感染症の治療に大きな影響を与えている。 家畜に使用される抗生物質は人間よりも多いため、家畜に動物用抗生物質を使用する薬剤耐性菌は、食品を介して人間に伝染する可能性がある。 循環型社会として家畜ふん等を堆肥化する場合、抗生物質や薬剤耐性菌に注意する必要がある。
著者
柴尾 学 田中 寛
出版者
The Acarological Society of Japan
雑誌
日本ダニ学会誌 (ISSN:09181067)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.107-113, 1998-11-25 (Released:2011-05-09)
参考文献数
11
被引用文献数
1 1

大阪府藤井寺市のイチジク圃場においてイチジクモンサビダニの薬剤による防除効果と防除適期を1996年および1997年に調査した.室内検定により本種に対して殺虫効果が認められた殺ダニ剤および殺菌剤のうち,テブフェンピラド水和剤,ピリダベン水和剤,チオファネートメチル水和剤では圃場における本種の密度抑制効果が高かったが,ケルセン乳剤およびオキサジキシル・銅水和剤では低く,室内検定と圃場試験の結果は異なっていた.また,圃場において異なる時期に薬剤を散布したところ,7月中旬の散布が最も効果的に本種の生息密度を抑制し,葉および果実のモザイク症状被害も防止できることが示された.したがって,7月中旬にテブフェンピラド水和剤,ピリダベン水和剤,チオファネートメチル水和剤を散布することで効果的に本種を防除できると考えられる.
著者
三好 真千 上月 康則 山中 亮一 山口 暢洋 坂下 広大 田中 千裕 山口 奈津美
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集B2(海岸工学) (ISSN:18842399)
巻号頁・発行日
vol.65, no.1, pp.1246-1250, 2009 (Released:2010-03-05)
参考文献数
7
被引用文献数
1 1

Large volume of mussels attaches on the coastal structure in eutrophic area. The dropped and died mussels accelerate the depression of dissolved oxygen in the bottom layer. This study revealed the relationship between fluctuation of salinity and temperature and their attaching activity on the wall. Result of our investigation at Amagasaki Harbor in Osaka Bay showed that the mass of mussels dropped out at the bottom after the salinity and temperature had extensively changed. It was also observed in Komatsushima Harbor that the salinity and temperature jumps initiated the dropout of the mussel. From laboratory experiments in different environmental conditions; salinity and temperature, we cleared the ecological cycle of the mussels in which the changes in salinity and temperature mainly influenced their activities.
著者
田中 均
出版者
日本シェリング協会
雑誌
シェリング年報 (ISSN:09194622)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.65-77, 2023-07-01 (Released:2023-07-01)

I examine a recent interpretation of Friedrich Schiller’s Letters on the Aesthetic Education of Man (1795) by Samantha Matherne and Nick Riggle in their two-part paper “Schiller on Freedom and Aesthetic Value” (2020/2021). At the beginning, I give an overview of Riggle’s own theory on aesthetic value. His “aesthetic communitarianism” consists in cultivation of individuality, promotion of aesthetic freedom, and generation of aesthetic community. Then I argue that Matherne and Riggle understand Schiller’s concept of beauty as a version of aesthetic communitarianism avant la lettre. Finally, I insist against Matherne and Riggle that Schiller’s theory of aesthetic value presupposes universal normativity of taste rather than appreciation of individuality.

1 0 0 0 OA 修験道に学ぶ

著者
田中 利典
出版者
日本野外教育学会
雑誌
野外教育研究 (ISSN:13439634)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.1-12, 2004 (Released:2010-10-21)
著者
田中 哲朗
雑誌
ゲームプログラミングワークショップ2020論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.194-201, 2020-11-06

「十六むさし」は約400 年前から遊ばれている日本の古いボードゲームである.このゲームは,二人用の二人零和有限確定完全情報ゲームの一つであるため,ゲーム中の各局面のゲーム値を計算することができる.本研究では,標準的な「十六むさし」と2 つのバリエーションを強解決した.

1 0 0 0 OA 1.ステロイド

著者
大島 久二 牛窪 真理 遠藤 隆太 秋谷 久美子 田中 郁子
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.100, no.10, pp.2881-2887, 2011 (Released:2013-04-10)
参考文献数
15
被引用文献数
4 2

ステロイドは代替薬の無い必須の薬剤として広く用いられている.近年その作用機序,副作用の理解と対処法には新たな知見が加わってきており,これらをもとにしたステロイド療法が求められている.