著者
田中 裕
出版者
神戸山手大学
雑誌
神戸山手短期大学紀要 = Journal of Kobe Yamate College (ISSN:13496808)
巻号頁・発行日
no.49, pp.67-77, 2006-12-20

「読書百遍義自ら見る」という言葉が正しいかどうかを短大生活学科の新入生28名対象にデカルトの方法序説を30回読むことによって確かめた。一段落読む毎に5段階評価の理解と読みのスムーズ度とコメントを記録してもらった。正しいというのが結論である。
著者
三品 博達 田中 恒雄
出版者
社団法人 日本印刷学会
雑誌
日本印刷学会論文集 (ISSN:00400874)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.13-21, 1983

A New image modulation process for printing by means of laser speckle pattern is proposed and analysed theoretically by standing on optical and staitistical base. In this method, image plane laser speckle pattern is used for the modulation in a platemaking process instead of usual contact or glass screesn. It can be shown that the characteristics of image modulation in this process are closely related to the first order statistics of laser speckle which represent the intensity probability distribution function.<br>By considering the platemaking and printing process, the relation between the density of the original and printed image is obtained for various surface roughness and different parameters of optical system. As the results, the widest and most linear reproduction curve is given when the speckle pattern having the contrast value of 0.5 is used for image modulation. The screen range of speckle modulation depends strongly on the ratio of the threshold level of the sensitized plate to the average intensity level of the speckle pattern.
著者
高野 邦彦 尾花 一樹 和田 加寿代 田中 武 久保田 智紀 佐藤 甲癸
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.26, no.54, pp.5-8, 2002-07-25

動画ホログラフィとは,動く三次元物体を空中に浮遊させることができる技術である.ピクセル構造を有する表示素子を用いた動画ホログラフィにおいては,再生像の大きさ及び視域は表示素子のピクセルの数及び細かさに比例する.そのため,現在入手可能なLCDパネル(20um程度)を用いて大きな立体動画像を表示することは困難である.この問題の解決を図るために,結晶書込み,レンチキュラスクリーン,レンズ系を用いた再生法が検討されてきた.しかし,これらの方法では共通して,装置構成が複雑になっていた.それに対して,提案手法では散乱物質(本稿では水蒸気)そのものをスクリーンとして用い,これをカラー動画ホログラフィに拡張したことにより,装置を大幅に単純化した状態で比較的大きなカラー立体動画像を観察することが可能となった.
著者
平野 一貴 田中 貴宏
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.697-704, 2020-10-25 (Released:2020-10-25)
参考文献数
78

近年、地球の環境問題として、化石燃料の枯渇や地球温暖化が挙げられており、その対策の一つとして再生可能エネルギー活用が求められている。一方、我が国の島嶼部では多くの地域で人口減少や高齢化、およびそれに伴う地域社会の衰退が課題となっている。本研究の対象地を含む瀬戸内海の島嶼部においてもこれらの課題が見られるが、その一方、温暖な気候や豊かな森林、豊富な果樹園などの自然資源に恵まれており、冒頭の課題解決の方策の一つとして木質バイオマスエネルギーの活用が考えられる。木質バイオマスの利用はカーボンニュートラルであり、また、その利用過程において雇用創出や地域内経済循環を生み出すことも可能と考えられる。以上より、瀬戸内海の島嶼部における木質バイオマスエネルギー活用可能性を検討する必要があると考えた。本研究では瀬戸内海の大三島を対象に、地形や、森林多面的機能を考慮した伐採エリアを抽出し、そこから得られる木質バイオマス量を推定する。その後、経済性、CO2排出削減を考慮した木質バイオマスエネルギーの活用シナリオを作成し、評価することにより、その活用可能性を明らかにすることを目的とする。
著者
田中 雅子
出版者
国際ジェンダー学会
雑誌
国際ジェンダー学会誌 (ISSN:13487337)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.64-85, 2020 (Released:2021-12-25)
参考文献数
31

日本で暮らす移民女性のうち増加が著しい留学生や技能実習生の多くは,15歳から49歳までの生殖年齢層である。しかし,その中には「妊娠してはならない」,「妊娠したら帰国させる」と警告を受けている人もいる。解雇や退学処分を恐れて,自己服薬による中絶を試みたり,行き場がなく在留資格を失った状態で出産したり,帰国後も子どもの養育上の困難に直面するなど,彼女たちの心身の負担は大きい。本研究は,文献調査のほか支援者と当事者への聞き取りから,留学生と技能実習生の妊娠をめぐる課題を明らかにすることを目的とする。セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR)や移民に関する国際規範と日本政府の施策には乖離がある。移民女性のうち,技能実習生は労働関係の法令で守られるが,その運用は限定的である。留学生が妊娠し,教職員に早めに相談しないで欠席が続くと退学に追い込まれることがある。妊娠により休学した留学生を在留資格の取り消しから除外することも明文化されていない。彼女たちが妊娠しやすい背景のひとつに,出身国と日本で用いられている避妊の選択肢の違いがある。移民女性のSRHRをめぐる予備的考察から,日本で暮らす女性全般に共通する課題を探り,今後求められる調査を展望する。
著者
中村 和芳 一安 秀範 徳永 健太郎 堀尾 雄甲 田中 秀幸 興梠 博次
出版者
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
雑誌
気管支学 (ISSN:02872137)
巻号頁・発行日
vol.34, no.6, pp.552-557, 2012-11-25 (Released:2016-10-29)
参考文献数
13

背景.イノシシ肉生食により生じたウエステルマン肺吸虫症の2例を経験した.症例.症例1; 69歳男性,検診にて左胸水貯留を指摘され,受診.末梢血および胸水中の好酸球増多を認め,胸水pH低値, LDH異常高値,糖は低値であった.症例2; 69歳男性,腹痛を主訴に外科入院.胸部CTで右上葉に浸潤影,右胸水貯留を認めたため,当科転科.末梢血好酸球増多を認めたが,胸水中好酸球増多はなかった.右上葉の経気管支肺生検にて好酸球浸潤を認めた. 2例ともイノシシ肉の生食歴があり,血清の抗ウエステルマン肺吸虫抗体陽性より診断し,プラジカンテル内服にて改善した.結論.ウエステルマン肺吸虫は,淡水カニ体内に寄生しこれらを不十分な加熱のまま経口摂取することで感染する.イノシシが待機宿主となっており,イノシシ肉の生食で感染することがある.胸水は特徴的な所見を呈し,本疾患を診断する上で重要であると考えられた.
著者
田中 深貴男 大力 圭太郎 中島 真結理 加藤 豪司 坂本 崇 佐野 元彦
出版者
日本魚病学会
雑誌
魚病研究 (ISSN:0388788X)
巻号頁・発行日
vol.53, no.4, pp.117-123, 2018
被引用文献数
2

<p> ヘルペスウイルス性造血器壊死症に耐過したキンギョの産出仔の耐病性は向上することが知られ,すでに耐病性の品種東錦系統が作出されている。本研究では,この耐病性品種を利用した交配による新たな耐病性品種の作出とその耐病性形質の遺伝について検討した。耐病性東錦と黒出目金の交配で得られたF<sub>1</sub>は,原因ウイルスcyprinid herpesvirus 2の感染試験で耐病性を示したが,出目性が消失した。ウイルス感染による耐過F<sub>1</sub>同士の交配によるF<sub>2</sub>群から,さらに出目性の感染耐過F<sub>2</sub> 同士を交配させたF<sub>3</sub>で耐病性を有する黒出目金を得ることができた。感染耐過F<sub>1</sub>と黒出目金との戻し交配群も作出した。以上の交配群の感染死亡率から,本耐病性形質はメンデル性の優性遺伝パターンをとることが示唆された。</p>
著者
田賀 淳夫 中山 正成 田中 宏 田浦 保穂
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.81-84, 1998-02-20 (Released:2011-06-17)
参考文献数
18

排便排尿失禁および後躯麻痺を呈し脊髄疾患が疑われた犬 (雌, 雑種, 7ヵ月齢, 体重7kg) が単純X線検査により二分脊椎症と診断された. 脊髄造影X線検査による造影ラインとMagnetic Resonance Imaging (MRI) 矢状断面脊髄像とは一致し, さらにMRIによって脊髄空洞症が認められたことから, この例は脊髄空洞症を併発した嚢腫性二分脊椎症 (開放性脊髄髄膜瘤) と診断された.
著者
徳永 あゆみ 今川 彰久 西尾 博 早田 敏 下村 伊一郎 阿比留 教生 粟田 卓也 池上 博司 内潟 安子 及川 洋一 大澤 春彦 梶尾 裕 川﨑 英二 川畑 由美子 小澤 純二 島田 朗 高橋 和眞 田中 昌一郎 中條 大輔 福井 智康 三浦 順之助 安田 和基 安田 尚史 小林 哲郎 花房 俊昭 日本人1型糖尿病の成因診断病態治療に関する調査研究委員会
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.61, no.12, pp.840-849, 2018-12-30 (Released:2018-12-30)
参考文献数
29
被引用文献数
2

劇症1型糖尿病は急激な発症と重症代謝異常が特徴である.本委員会では膵臓MRIのうち水分子の拡散制限を反映する拡散強調画像に注目し,劇症1型糖尿病発症早期における診断への有用性を検討した.画像データが存在する劇症1型糖尿病症例14例について,拡散の定量化指標であるADC(Apparent Diffusion Coefficient)値を算出し,非糖尿病対照例21例と比較した.劇症1型糖尿病症例では膵臓の全領域でADC値が有意に低下し,膵全体にわたる単核球浸潤による細胞密度上昇が示唆された.ADC値の最良のカットオフ値を用いると,診断感度86 %,特異度71 %であり,非典型例2例の診断にも有用であった.また,劇症1型糖尿病症例におけるADC値は血糖値および動脈血pHと有意に相関し,発症後経過とともに上昇傾向であった.以上より,膵臓MRI拡散強調画像は劇症1型糖尿病の効率的な診断の一助となることが示唆された.
著者
田中 健作
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2020, 2020

<p><u>1.研究目的と調査内容</u></p><p></p><p> 本報告では,高齢期のQOL構築とモビリティとの関係性を見出そうとする問題意識から,高齢化が急速に進む大都市圏郊外に焦点を当て,加齢によるモビリティ縮小への適応の実態を明らかにすることを目的とする。</p><p></p><p>研究対象地域は,報告者が2015年より調査を継続している京阪神大都市圏郊外のA市である。2018〜2019年にA市のXマンション(約450戸,エレベーター完備)に住む60歳以上の28人から,インタビューまたは質問紙による調査協力を得た。Xマンションすぐそばのバス停からは,商業施設と隣接した最寄駅との間を約10分で結ぶ路線バスが1時間に4本以上運行されている。交通利便性や居住環境の整備された,典型的な郊外住宅地域であるといえる。</p><p></p><p><u>2.年齢層別にみた外出行動</u></p><p></p><p> 年齢層別に外出頻度と範囲の概況を整理したところ,団地内・周辺および団地外ともに70歳代前半,70代歳後半,60歳代,80歳代の順に外出回数が多かった。70歳代前半の団地外移動回数の平均値は週5回,80代の団地外移動回数の場合は週3回程度であった。なお,最近半年間における外出や利用交通手段の変化は小さかった。70代前半の値の高さは,調査対象者に通勤者が相対的に多く含まれていたり,趣味としてフィットネスクラブに通う人がいたりしたことによるものであった。70歳代後半以上になると,歩行能力の低下により移動の難しくなる人があらわれてくる。</p><p></p><p>このように住民の加齢による外出行動の縮小は認められるものの,当該マンションは,加齢を伴っても,歩行に難がない限りは,週に複数日はマンション外に出かけてQOLを維持することができる環境にあるといえる。</p><p></p><p>また,当該マンションでは,住民主体の自治会活動やサロン開催が積極的に行われている。これら市民活動もまた,地域の交通環境とともに,加齢によってモビリティの縮小する住民のQOLの維持に寄与している。</p><p></p><p><u>3.加齢によるモビリティ縮小への適応</u></p><p></p><p> モビリティの基礎となる歩行状況をみると,加齢によるモビリティ縮小のモザイク化がうかがえる。すなわち,70代に入ると近隣の坂道歩行に苦をより感じるようになり,移動時間に余裕を持たせたり,乗り物利用を増やしたりする人が増えた70代半ばあたりから,過去10年間の徒歩移動の減少が認識されるようにもなっていた。ただし,加齢の進行や加齢への適応の個人差がより明瞭になる80代以上の場合,70代後半よりも坂道を苦に感じる人は相対的に少なかった。加齢の進行や加齢への適応の個人差によるものと推測される。</p><p></p><p>また,加齢によるモビリティの縮小は交通手段利用を分化させていた。これについて調査対象者の免許返納状況により,①運転中、②返納・失効・運転とりやめ、③元々免許なしの3類型に区分して検討した。</p><p></p><p>日常生活における外出回数および外出範囲の過去10年間の変化をみると,類型①と③は「縮小」と「変化なし」の二極化しており,類型②ではこれに外出回数に変化はないものの外出範囲を狭めている人が含まれていた。</p><p></p><p>徒歩を含む移動手段の変化をみると,バス交通の利用が相対的に増加し,電車利用が相対的に減少していることから,日常的な移動範囲は概ね最寄駅周辺からA市周辺の範囲に収斂しつつあると推測される。</p><p></p><p>移動手段全体でみると,各類型に共通してバス交通の利用が多くなっていた。このため,週に1回以上利用する乗り物の数は類型①,②,③の順に多くなっていた。増減に着目すると,①と③の増減幅は小さく,②では大きくなっていた。これは自家用車運転の取りやめと,それによるバスとタクシーの利用が大幅に増えたためである。当該地域は農山村に比べて移動環境が優れており,車の運転も比較的早くに取りやめることができる。交通サービスの発達は,週1回以上の外出を支えてきたことがわかる。</p><p></p><p> こうした移動方法の変化に対する満足度は,どの類型においても「やむを得ない」とする人が多かった。概ね,加齢によるモビリティ縮小を受容していることがわかる。②にのみ「やや不満足」や「不満足」が複数人みられ,主観的QOLに影響を与えている可能性がある。比較的元気なうちに運転を手放せるがゆえ,活動ニーズの高さとモビリティ縮小との間にミスマッチも生じやすいものと考えられる。</p><p></p><p>※本研究では科学研究費(課題番号18K12589)を使用した。</p>
著者
矢守 恭子 田中 良明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.89, no.3, pp.390-394, 2006-03-01
参考文献数
7
被引用文献数
2

近年,優先制御を用いて複数クラスの品質を提供する差別化サービスが新たなサービスとして検討されており,品質に対する料金設定が問題となっている.そこで,本検討では,帯域幅の違いによる品質の差をアプリケーション品質の差に置き換え,それぞれの最低保証帯域幅と支払意思額の関係を主観評価実験により求めている.その結果,帯域保証に対する追加料金の支払意思額の増加割合は,帯域保証をしない場合の基本料金に対して,約25%が上限値になることを示している.
著者
中村 慎吾 田中 聡 Ignacia Braga-Tanaka III 小野 瑞恵 神谷 優太 小木曽 洋一
出版者
Journal of Radiation Research 編集委員会
雑誌
日本放射線影響学会大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.55, 2011

低線量率(20 mGy/ 22 h/ day)のγ線を連続照射したB6C3F1雌マウスでは、非照射対照マウスと比較して、有意に体重が増加することが分かった。この照射マウスに認められる体重増加の機構を明らかにするために、20 mGy/ 22 h/ dayのγ線を9週齢から44週齢まで連続照射したB6C3F1雌マウスの脂肪組織重量、肝臓及び血清中の脂質含有量、糖代謝及び脂質代謝に関連した因子(インスリンやアディポサイトカイン等)と卵巣の機能変化を調べた。組織の脂肪化を伴う有意な体重の増加は、20 mGy/ 22 h/ dayのγ線を連続照射したB6C3F1雌マウスにおいて28週齢から44週齢に至まで認められた(集積線量2.7-4.9 Gy)。卵巣及び膣垢標本の病理学的解析から、連続照射マウスでは、卵母細胞の枯渇による早期の閉経と同時に体重増加が起こることが分かった。以上の結果から20 mGy/ 22 h/ dayのγ線を連続照射したB6C3F1雌マウスでは、早期の閉経が引き金となって、体重増加が起こることが示唆される。本研究は、青森県からの受託事業により得られた成果の一部である。
著者
松田 昇一 棚原 靖 田中 学
出版者
一般社団法人 溶接学会
雑誌
溶接学会全国大会講演概要
巻号頁・発行日
vol.2021, pp.8-9, 2021

ガスメタルアーク(GMA)溶接は,一般に溶着速度が速く,溶込みが深い高能率な溶接法である.しかしながら電極が溶融することから,熱源が時間的・空間的に変動し,アークが不安定になる.そのためスパッタが発生しやすくなり,溶接欠陥が生じやすい.本研究の目的は,交流磁場を用いた新しい高品質・高効率なGMA溶接法の開発である.本報では交流磁場がアークおよびビード形状に与える影響を報告する.
著者
田中 康仁 小谷 通泰 寺山 一輝
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.659-665, 2020-10-25 (Released:2020-10-25)
参考文献数
16
被引用文献数
1

本研究は、神戸市の都心商業地域において、自動車による来街者を対象に実施された駐車場の利用実態調査の結果を用いて、駐車場の選択行動に影響を及ぼす要因を分析することを目的としている。この結果、まず、提携駐車場の利用者は非利用者に比べて、滞在時間、移動距離、訪問先など、都心での活動が制約されていることがわかった。非利用者については、駐車場所と駐車時間の選択行動を離散-連続選択モデルであるTobit Model(TypeⅡ)により記述し、両者の選択行動の相互依存関係とともに駐車料金、目的地への歩行距離などの選択要因を明らかにした。また、駐車時間別に駐車場所の選択行動モデルを多項ロジットモデルにより推定し、駐車時間が長くなるほど、目的地までの距離よりも駐車料金に対するウェイトが高まることを示した。
著者
高島 正典 林 春男 田中 聡 重川 希志依 牧 紀男 田村 圭子 堀江 啓 吉富 望 浦川 豪 藤春 兼久 佐藤 翔輔 木村 玲欧
出版者
一般社団法人 地域安全学会
雑誌
地域安全学会論文集 = Journal of social safety science (ISSN:13452088)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.151-160, 2005-11-01
参考文献数
16
被引用文献数
3

<p>We examined the effectiveness of Service Management Framework in designing counter operations in disaster victim support through the hands-on support activity for Ojiya city's victim certification after Niigata-ken Chuetsu Earthquake, Oct. 23, 2004. The service package and the Service Delivery System for the counter operation of victim certificate issuance was designed and implemented on the basis of Service Management Framework. As a result of customer satisfaction survey on Ojiya city and Kawaguchi town, a neighbouring town also affected in the event, it was clarified that the counter operation of Ojiya city was evaluated higher in terms of simplicity of the procedure by the victims than that of Kawaguchi town.</p>
著者
田中 実
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
ドクメンテーション研究 (ISSN:00125180)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.2-7, 1969-01-15

一つの業界で,統一商品コードを設定することは,大層困難なことである。特に生産者が群立し,しかも極端に多品種多様にわたる場合はなおさらである。 しかしながら,設定された場合の利用価値は,その業界および関連する社会において計り知れないものがある。出版産業では業界各界の長年にわたる協力によって,この困難を克服し,書籍の統一コード設定,実施を目前にしている。
著者
小林 聖人 田中 麻奈美 鈴木 義規 斎木 博 下村 美文
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 第22回廃棄物資源循環学会研究発表会
巻号頁・発行日
pp.123, 2011 (Released:2011-11-07)

林地残材や農作物非食用部などのセルロース系バイオマスと言われる資源は再利用できるにも関わらず、廃棄されている割合が高いのが現状である。その原因はいくつかあり、収集コストが高いこと、水分含有量が高いこと、さらに難分解性有機物質を多く含むことが挙げられる。難分解性有機物質の分解方法には熱処理や化学的処理などがあるが、これらの方法は環境に対して必ずしも良いとは言えない。そこで、本研究では廃棄されるセルロース系バイオマスの有効利用を目的とし、酵母菌によるセルロース系バイオマスの分解・資化実験を行った。 実験は単一炭素源として無機塩液体培地にセルロース系バイオマス(本研究はワラとスギを使用した)を加え、長期培養した。その間、一定期間ごとに生菌数を測定した。また使用する菌は前培養した。 実験の結果、単一炭素源にワラを加えた培地では菌の生育が確認できた。また、粉末加工した方が生育に適していることがわかった。
著者
大友 啓史 今井 拓司 田中 直樹
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1159, pp.49-53, 2015-09

「ハゲタカ」「るろうに剣心」といった作品で知られる映画監督の大友啓史氏に、映像機器の将来への期待や展望を聞いた。さまざまな画面の普及が多彩な映像体験を生むことに期待しつつ、その分映像作家には独自の視点が求められると説く。技術者は、自ら…