著者
三木谷 浩史
出版者
日経BP社
雑誌
日経ネットビジネス (ISSN:13450328)
巻号頁・発行日
no.87, pp.110-114, 2001-12-10

日本のEC(電子商取引)において、独走体勢の「楽天市場」。成功の陰には、綿密に組み上げられたビジネスプランと共に、限りある人生で絶対に後悔したくないという三木谷浩史の強い意志があった。(敬称略) 「楽天市場」と聞いて、首を傾げるインターネットユーザーは少ないだろう。日本のインターネットにおいては、「Yahoo!」と肩を並べる抜群のブランド力。
著者
若林 芳樹 神谷 浩夫 由井 義通 木下 禮子 影山 穂波
出版者
地理科学学会
雑誌
地理科学 (ISSN:02864886)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.65-87, 2001-04-28
参考文献数
64
被引用文献数
4

本研究は,量的研究法と質的研究法とを組み合わせたマルチメソッドのアプローチを用いて,東京大都市圏における30歳代シングル女性世帯の居住地選択の傾向とそれを取り巻く状況を分析したものである。既存の統計類とアンケート調査結果を用いた量的分析の結果,シングル女性世帯の居住地選択の特徴として,利便性を重視して都心周辺部を指向すること,所得階層によって就業・居住状態に違いがみられること,住宅の探索・契約をめぐって種々の制約を受けていること,などが明らかになった。こうした量的分析による知見を裏付け,より詳細な居住地選択の実態を探るために,グループ・インタビューを行い,質的分析を加えた。その結果,彼女らが都心周辺部を指向する理由は,単なる利便性だけでなく,帰宅時の安全性への配慮や住み慣れた地域への選好が影響していること,住宅の契約をめぐる制約の強さは勤務先や所得によって異なること,などが明らかになった。
著者
油谷 浩幸
出版者
遺伝医学研究会
雑誌
遺伝医学研究会抄録
巻号頁・発行日
vol.42, 2008

第42回遺伝医学研究会 2008年6月6日(金) 東京女子医科大学・早稲田大学連携先端生命医科学研究教育施設(TWIns)2階会議室
著者
奥谷 浩一
出版者
札幌学院大学
雑誌
札幌学院大学人文学会紀要 (ISSN:09163166)
巻号頁・発行日
vol.78, pp.101-167, 2005-11-18

我が国では1997年4月に国会で臓器移植法が成立し,同年10月にこれが施行されてから8年が経過した。今日までにこの臓器移植法にもとづいて医学的な脳死判定が行われたのはすでに39例,脳死判定に引き続いて臓器移植が行われたのも38例を数えている。北海道でもつい最近2例目の脳死・臓器移植が行われたことは記憶に新しい。あの札幌医科大学の和田心臓移植事件で決定的に立ち遅れることになった我が国の脳死・臓器移植も,ようやく軌道に乗り始めたかに見える。しかし,臓器移植を必要するレシピエントの数に比べて臓器を提供するドナーの数が圧倒的に少ないという状況は変わっておらず,また書面による臓器提供者本人と家族との意思確認を条件とする我が国の臓器移植法は14歳以下の臓器移植を対象から除外している。そのために海外で臓器移植を受けようとする子供が後をたたず,海外での移植手術を待ちわびながら亡くなった子供が人々の涙を誘っている。このような状況をうけて,今年に入ってから自民党の生命倫理および臓器移植調査会が現行の臓器移植法を改正することに合意したが,意見がまとまらず,ふたつの臓器移植改正案を国会に提出することになった。しかし,周知のように,郵政民営化法案をめぐる衆議院解散の結果,これらの改正案の提出と国会での本格的な審議は秋の国会以降に持ち越されることとなった。私見によれば,現行の臓器移植法は,脳死を人の死とする根拠や脳死判定基準などにかんして多くの諸問題を含んでおり,しかもきわめて短時間の国会審議でとうてい国民的な合意が得られないままに成立した感を否むことはできない。今回国会提出が準備された臓器移植法改正案も,残されたこれらの諸問題を解決するのではなくて,その逆に,ドナーの確保を至上命令として問題点と矛盾とをさらに増幅しかねない危険な内容をもっていると言わざるをえない。本論文においては,現行臓器移植法の成立後に生じたさまざまな問題事例を踏まえながら,現行法の問題点を洗い直すとともに,今回の法改正案がもつ問題点を剔抉することにしたい。
著者
篠原 琢 戸谷 浩 吉岡 潤 割田 聖史 青島 陽子 古谷 大輔 小森 宏美 秋山 晋吾 中澤 達哉 小山 哲 池田 嘉郎 平田 武 梶 さやか
出版者
東京外国語大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2010-04-01

本プロジェクトは、ポーランド=リトアニア連合王国(ロシア帝国西部諸県)、ハプスブルク帝国、沿バルト地域を中心に、近世から現代にいたるネーション、およびナショナリズムの動態を分析してきた。ここでは近世から20世紀にいたる各時代の政治社会におけるネーションの多次元的な機能と構成が分析された。近世期のネーションは、多様な政治的、文化的文脈で構築され、さまざまな価値と関連付けられ、ネーション理解は単一の政治社会に収斂しない。近代のネーションは政治社会における多様な交渉を全的に文脈化する傾向をもつ。本研究は個別研究と比較史の方法で境界地域におけるこの過程を明らかにした。
著者
中福 千壽 進司 克巳 高橋 ゆい 足達 伸司 中城 満 濱谷 浩永
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4, pp.305-310, 2004

中学1年生が小学校の5,6年生の理科で学習した物理的領域,化学的領域についてどのような意識を持っているのかを平成14年度と15年度にアンケート調査で調べた。アンケートは理科の各領域について面白かったかどうかや好き嫌いと自信度(理解度)及びそれぞれの理由について尋ねた。実験あるいは工作があった授業,楽しかった授業について好きと答えた生徒が多かった。また,好きと答えた授業については理解が出来たと考えていることが分った。
著者
関谷 浩孝 上坂 克巳 小林 正憲 南部 浩之
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学) (ISSN:21856540)
巻号頁・発行日
vol.67, no.5, pp.67_I_769-67_I_777, 2011 (Released:2012-12-28)
参考文献数
8
被引用文献数
1 1

貨物車の経路選択行動についての既往研究では,所要時間及び費用に加え,道路構造,出発時刻,予測所要時間情報提供の有無等を説明変数とした研究は見られるものの,輸送品の特性に着目した研究は少ない.そこで,本研究では「要冷蔵の有無」及び「到着時間指定の有無」といった輸送品の特性を表す指標と,貨物車の経路選択行動との間に関係があることを実証データを用いて明らかにした.具体的には,物流センサスデータを用い,上記2つの指標それぞれと「高速道路利用の有無」の関係を分析し,冷蔵が必要な品物及び到着時間を指定された品物は,高速道路を利用して輸送される割合が大きいことを示した.
著者
古門 良介 池上 雅人 住田 裕輔 木谷 浩 白石 善明 森井 昌克
雑誌
コンピュータセキュリティシンポジウム2020論文集
巻号頁・発行日
pp.926-931, 2020-10-19

コンピュータウイルスとかつて呼ばれたマルウェアの登場とその被害発生からほぼ半世紀,インターネットの隆盛とともマルウェアの被害はさらに深刻に,そして広範囲に渡るようになった.現在でもマルウェアへの対策はサイバー社会の安全安心に対して不可欠かつ最重要な課題なのである.ここ数年,ランサムウェアと呼ばれる,サーバやパソコンを含む端末デバイス上のデータを暗号化し,その復号鍵を質に,対価(身代金)を要求するマルウェアが流行している.<br>ランサムウェアは暗号化に際して,安全性が証明された外部の暗号ライブラリ等を利用して,公開鍵暗号方式と共通鍵暗号を組み合わせたハイブリット暗号方式で強固にデータを暗号化する.そのため,ランサムウェア感染後に暗号化されたデータを復号するのは困難である.<br>本研究では,ランサムウェアの感染時,その暗号化プロセスに対してDLLインジェクションすることで暗号化に用いられる暗号鍵を意図的に任意の秘匿鍵にすり替え,暗号化データの復号を容易にする手法について紹介する.さらに前述の機能実装とその評価についておこなった.
著者
鈴木 聡 山本 冬馬 小山 夏晴海 広谷 浩子
出版者
神奈川県立生命の星・地球博物館(旧神奈川県立博物館)
雑誌
神奈川県立博物館研究報告(自然科学) (ISSN:04531906)
巻号頁・発行日
vol.2020, no.49, pp.101-105, 2020 (Released:2020-03-31)
被引用文献数
2

神奈川県周辺におけるタヌキ Nyctereutes procyonoides の体サイズの変異に疥癬が与える影響を調査した。体重には季節変異があり、冬は大きく、夏は小さい傾向が見られた。しかし、この傾向は疥癬症に罹患した個体には見られなかった。夏季には、疥癬非罹患個体の中にも罹患個体より体重の小さい個体が見られたことから、疥癬による削痩が直接的な死因になることは少ないと考えられる。一方で、冬季には疥癬罹患個体と非罹患個体の体重に差が見られた。このことから、罹患個体が冬の寒さに耐えられるだけの十分な脂肪を蓄積できていないことが、罹患個体の直接の死因と推測される。サイズを示す計測項目間の相関検定においては、全ての組み合わせで有意な相関がみられたが、いずれも相関性は弱かった。このような相関のパターンは、疥癬によってもたらされる形態的変化には影響されないと考えられた。サイズを示す計測項目間で相関が小さいことは、タヌキの形態的特徴の一つであると考えられる。
著者
吉川 諒 落合 秀也 矢谷 浩司
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J106-D, no.7, pp.409-418, 2023-07-01

情報セキュリティ・倫理に関する知識を学ぶ必要性がますます高まる中,全てのユーザが最新の知識を定期的に手に入れられているとは言い難い.そこで我々は先行研究において,一般人に対して定期的に学習機会を提供するためのシステムの設計を目指した.そして,情報倫理・セキュリティに関するマイクロラーニングをボット判定に統合するシステム,DualCheckを提案した.DualCheckはreCAPTCHA-v2等と同様にチェックボックスをクリックする挙動でボット判定を実施するが,同時にインターネットの適切な利用を促すクイズを出題する.先行研究ではDualCheckを利用することが知識の定着に役立ち,またユーザビリティが高いことが示されたが,定着した知識がどの程度持続するかは不明であった.そこで本研究では,DualCheck利用後4ヶ月程度が経過した参加者を対象に,知識の定着を測定するテストを行った.結果として,DualCheckの利用前に比べて,テストの正答率が有意に高いことが明らかとなった.更に,DualCheck利用直後の知識の多くが持続していることも判明した.
著者
下井 俊典 谷 浩明
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.125-131, 2007 (Released:2007-04-10)
参考文献数
19

本研究では,2種類の主観評価結果との一致性により,遅発性筋痛(以下,DOMS)の評価における4種類の疼痛測定法の信頼性を検討することを目的とした。17名の被験者(21.1±1.8歳)に足関節背屈の遠心性収縮課題70回を施行し,DOMSを発生させた。1) VAS; 2) Talag scale; 3) Painmatcher; and 4) 自作疼痛スケール,の4種類の疼痛測定法を用いて,運動課題前,直後,24時間,48時間,72時間後の5回,DOMSを測定した。疼痛スケールを用いた測定と同時に,DOMSについて2種類の主観評価を行った。1つ目の主観評価として,前日に比べて当日のDOMSがどのように変化したかを,主観的変化と定義した。また2つ目の主観評価として,DOMSの左右差を主観的左右差と定義した。主観的変化についても,主観的左右差についても,Talag scaleが有意に高い一致率を示し,他の測定方法に比べて高いκ係数を示した。また,理解しやすさ,返答のしやすさについても,Talag scaleが最も評価が高かった。これらのことからDOMS評価における信頼性の高い疼痛測定法は,Talag scaleと考えられる。
著者
谷 浩明
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
理学療法のための運動生理 (ISSN:09127100)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.55-60, 1994 (Released:2007-03-29)
参考文献数
14

1991年から1993年までの3年間における国内の理学療法士の論文,学会発表と,同時期のPhysical Therapy誌における論文の比較から,電気刺激療法に関する最近の傾向と問題点を探った。国内の学会では,筋力増強のための電気刺激療法,Physical Therapy誌では,創傷・潰瘍治癒,浮腫抑制のための電気刺激療法に関するものが多くみられた。また,Physlcal Therapy誌では動物を対象とした基礎的研究に関する論文がみられるのも特徴的であった。これらのことから,従来より指摘されている,より基礎的な研究による作用メカニズムの解明が必要なことが改めて示唆された。
著者
豆谷 浩之
出版者
大阪歴史博物館
雑誌
大阪歴史博物館研究紀要 (ISSN:13478443)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.0061-0071, 2015 (Released:2022-05-28)

近世大坂には諸藩の蔵屋敷が置かれていた。それらは江戸の大名屋敷とは異なって、各藩の必要性に応じて設置されるものであり、個別の事情に応じて、設置・廃止、あるいは移転するものであったことが特長である。幕府領である大坂に諸藩が土地を所有することはできなかった。そのため蔵屋敷、名代という町人名義の屋敷を借りるという形式をとったが、実質は藩が所有しており、売買や質入れなどで所有者が表面化する時には名代を介するという場合があった。また、名目だけではなく、実質の部分でも蔵屋敷を「借りる」という場合もあった。そのような選択肢があることで、蔵屋敷の設置や移動が容易になった側面があり、そのことが幕藩制下における商業・流通都市としての大坂の活性化に大きな意味を持っていたと考えられる。
著者
谷 浩明 丸山 仁司
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.17-21, 2000 (Released:2007-03-29)
参考文献数
6
被引用文献数
3 2

結果の知識(KR:knowledge of results)は学習にとって必要だが,練習中の過剰なKRは想起テストにおけるパフォーマンスの劣化を引き起こす(ガイダンス仮説)。本研究は部分荷重の課題を用いてこのガイダンス仮説の検証を行った。26名の被験者は,練習中に付与するKRの条件によってランダムに2群に分けられ,右下肢で体重の80%を維持する課題を30試行練習した。2群は,毎試行後にKRを与えるI群と全試行の20%(6試行)についてのみランダムにKRを与えるF群である。すべての被験者は練習5分後と1日後にKRなしの想起テストを行った。パフォーマンスの評価はNRMSE(normalized root mean squared error)とCV(coefficient of variation)で行った。結果,NRMSEの練習による減少はみられたが,想起テストで群間に差はなく,ガイダンス仮説は支持されなかった。しかし,CVの練習,想起を通しての群間の差から,KR条件が被験者の方略に影響を与えることが示唆された。
著者
芳原 準男 外間 惟夫 亀谷 浩昌 大城 進
出版者
一般社団法人 日本医療薬学会
雑誌
病院薬学 (ISSN:03899098)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.319-322, 1999-06-10 (Released:2011-08-11)
参考文献数
9

The drug interaction between sodium valproate (VPA), an anticonvulsant, and faropenem sodium (FRPM), a new penem antibiotic drug, was studied in rats. No significant change was observed in the plasma VPA concentration when compared with the control after the administration of VPA (TOO mg/kg per oral) simultaneously with FRPM (600 mg/kg per oral).
著者
谷 浩彰 井筒 正人 小河原 正樹
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.441-446, 2018 (Released:2018-03-27)
参考文献数
1
被引用文献数
1

近年、ENGの油圧デバイス増加により要求流量が増える傾向にある。限られたスペースで流量を満足するためには流速が上昇しキャビテーション壊食が問題となる。本研究では壊食の予測を目的とし、基礎実験としてポンプ内部の可視化・セル内圧測定によりキャビテーション挙動の解析を行った。