著者
山本 太郎 畑島 隆 谷本 茂明 高橋 克巳
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.20, pp.103-108, 2009-02-26
参考文献数
5

ブログは炎上する.ブログなどCGMが隆盛を極める裏側で,記述内容や意見の衝突,果ては他のメディアでの発言などにより炎上やプライバシ暴露などのトラブルが発生し続けている.被害はネット世界だけに留まらず,現実世界にまで及ぶ例も少なくない.我々はそれらトラブルの軽減を目的とし,150件のCGMトラブル事例を予備調査した上で,トラブルの発生から収束または発散に至るシーケンスの仮説の構築と各シーケンスにおける原因や問題種別など要素の整理を行った.本件では,これまでのまとめと今後実施予定の本調査手法について紹介する.There are so many troubles in CGMs such as blog flaming. Troubles break out from contents, clash of opinions, comments on another media and some bring about violations of privacy. To decrease and soften those troubles, we start investigating 150 troubles as preliminary research. We set up a hypothesis of trouble sequences and analyzed collected troubles. We describe our current work and our future investigation method.
著者
榎森 進 七海 雅人 谷本 晃久 七海 雅人 谷本 晃久
出版者
東北学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

江戸時代に「サンタン人」と呼ばれていたアムール川下流域の人々は、ウリチ民族だけでなくニヴフ民族他の民族で構成されていること。また、彼等は、15~19世紀にサハリンの諸民族と活発に交流していた。
著者
澤尻 昌彦 野村 雄二 滝波 修一 谷本 啓二
出版者
広島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

放射線生物学や環境変異原の研究にメダカが利用され,咽頭歯骨には破骨細胞の存在するため放射線照射後の破骨細胞性骨吸収における変化の解析を試みた。放射線照射メダカの破骨細胞の活性を経時的に計測した。炭素線照射メダカでは抑制され炭素線照射によって破骨細胞の活性は低下することが示された。免疫染色によって破骨細胞誘導因子を確認すると炭素線照射メダカの咽頭歯周辺では破骨細胞誘導因子が阻害されることが示された。
著者
衣川 堅二郎 谷本 宜隆
出版者
日本育種学会
雑誌
育種學雜誌 (ISSN:05363683)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3, pp.341-344, 1987-09-01

ラテンアメリカ,ネパール,日本の在来トウモロコシ各35,7および2品種のカルス形成能とカルス生長能を,完熟穀実の胚盤培養によって評価した.培地はMURASHIGE and SKO0G(1962)による組成に1lあたり2,4-D5mg,蔗糖30gおよび寒天8gを加えて用いた,キューバのTuson1とネパールの128A2に高いカルス形成能が,ボリビアのPatillo,コロンビアのPOyaなどに高いカルス生長能がみられた.また,Cateto Sulinoなどではカルス形成能の異たる系統が分離した.どの品種においても植物体は再生しなかった.
著者
野村 晃 谷本 善夫 増田 満 河野 公彦 岡 拓真
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会秋季大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1994, no.1, 1994-09-26

国際ディジタル衛星通信方式としてのインテルサットが推奨するIBS(Intelsat Business Services)およぴ, IDR(Intemediate Data Rate)シスチムは約10年が経過し,より高機能な装置が求められている。さらに今回IDRの仕様が改定となり,回線品質向上を目的としたReed Solomon Codingが採用された。本稿では,IBSとIDRシステム共通に使用可能な変復調装置を開発し,実用化したので報告する。
著者
谷本 潤 藤井 晴行 片山 忠久 萩島 理
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.66, no.547, pp.255-262, 2001
被引用文献数
10 2

An ultimate objective of this study is not only to depict the reality of academic society, possibly embracing some sort of ambiguous degrade in its stable and established environment, but also to propose a certain strategy to avoid this, overcome this and build a better preferable future. First of all this study, in this report, a really challenging trial to build a human-academic society model dealing with the future prospect of its activity based on so-called Complexity Model, was done. Mathematical framework of the model was precisely described. And actual calculations of its artificial society were carried out on a particular Discrete Type Simulator. Results of simulations led to consider much interesting and marvelous facts.
著者
谷本 正幸 藤井 俊彰 圓道 知博
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2006

本研究は、3次元空間情報を「光線」によって表現し、映像システムを構成する入力系・処理系・表示系を光線ベースで統一的に捉え直すことによって画像工学の体系を再構築し、新しい学理である光線画像工学の創成することを目指したものである。このためには、入力・処理・表示の全てに関して光線ベースで取り扱う技術が必要となる。このうち、表示に関しては光線を再現する方式のディスプレイが提案されてきており、我々の研究室でも光線空間データを実際の光線として再現することに既に成功している。このため本研究では主に光線空間の取得(入力)および処理に関する基盤技術の確立に注力した。光線空間の取得については、マルチカメラによる光線情報の取得を基盤技術と捉え、マルチカメラシステムを高効率・高精度で構築するための位置合わせの手法と、得られた多視点画像群を補正し、光線空間を構築する手法を開発した。これらにより、マルチカメラシステムを用いて光線空間を構築する基礎技術を確立した。光線べースの画像信号処理としては、光線空間の信号処理によって、シーンの分離および合成と、光学現象の再現を含む特殊映像効果の生成を実現した。また、光線情報の通信に必要な情報圧縮・符号化についても多視点画像間の類似性を利用することにより従来の動画像圧縮を超える効率を実現し、光線情報の圧縮符号化の基礎を確立した。さらに、3次元画像情報を光波面として記述するホログラムと光線空間との相互変換を実現した。ホログラムは究極の3次元画像表示方式であると言われており、光波とその伝播という物理現象に基づく記述方式である。このホログラムと光線空間とが理論的に等価な情報を表現し、相互に変換可能であることが示されたことは、光線空間が入出力方式に依らない普遍的な3次元空間情報の記述法であることを裏付けただけでなく、これに物理的な意味を与えた点においても画期的である。
著者
ナ・バンチャン プリム 藤井 俊彰 谷本 正幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CS, 通信方式 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.517, pp.1-4, 2002-12-10
被引用文献数
4

我々はリアルタイムの画像光線空間データ獲得とその処理を行うシステム、「自由視点テレビ」を提案する。このシステムを用いて、ユーザはリアルタイムに実世界で視点を移動するかの如く自由に視点を変更することができる。この手法は実画像を元に視点修正を行う光線空間法を基本としており、我々の試作システムでは一直線上に配置した16台のCCDカメラを使用してこれを実現している。補間は光線空間データ補間フィルタリングを基本に行っている。我々の試作システムは民生機のみの使用であるが、処理速度と画質の双方において良好な結果が得られている。
著者
中西 敦士 藤井 俊彰 木本 伊彦 谷本 正幸
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.56, no.8, pp.1321-1327, 2002-08-01
被引用文献数
33 14

A new method for interpolating ray-space data is described that uses block matching and one-sided extension of the locus of corresponding points for arbitrary-view image generation. The block detects straight lines for interpolation. The one-sided extension interpolates occluded pixels. Testing showed that the proposed method generates intermediate images well even when occlusion occurs
著者
佐野 久 佐藤 昭二 金子 尚 谷本 泰
出版者
公益社団法人地盤工学会
雑誌
土質工学会論文報告集 (ISSN:03851621)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, 1978-06-15

河口湖大橋における鋼製フローチングケーソン工法は, 鋼製ケーソンの製作と進水方法, 20mもある軟弱シルトの掘削法, 岩盤が一様でなく部分的に傾いている点, 岩盤掘削法などに問題があった。これらの問題を解決するため, 沈設にはケーソン沈下地点に固定さん橋, およびステージングを設けてジャッキ方式を採用し, 軟弱地盤の掘削は, 土質調査資料を基に行なった。また。傾きおよび滑動を防ぐため, 岩盤に接している刃口部付近の掘削を重点的に行ない, 高気圧中における削岩機の能力を停滞させないように注意し, 発破の掘削順序も効果のあがるよう工夫している。そして, 鋼製ケーソンの部材計算, ケーソンの組立て, 製作をはじめ, 装置, 作動方法, コンクリートの打設, 沈下, 管理, その他設備にいたるまで詳しく述べている。
著者
松岡 俊英 南 佐和子 尾谷 功 八木 重孝 矢田 千枝 帽子 英二 谷本 敏 梅咲 直彦
出版者
近畿産科婦人科学会
雑誌
産婦人科の進歩 (ISSN:03708446)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.7-10, 2010

副角(Rudimentary uterine horn)は子宮奇形のなかでも最もまれな奇形とされる.副角妊娠はこの副角に妊娠したものであり,総妊娠数の0.0037~0.0082,総子宮外妊娠の0.24~0.6%にみられると報告されている.破裂時には大出血を起こし子宮摘出が必要となることもある.今回われわれは破裂前に診断し治療し得た副角妊娠の1例を経験したので報告する.症例は23歳の初産婦で無月経を主訴に前医を受診した.妊娠12週5日の健診の際に双角子宮あるいは子宮外妊娠の疑いにて当院に紹介となった.初診時に子宮体部は手拳大で圧痛はなくやや左側に傾いていた.経腟超音波検査では下腹部右斜位断像で肥厚した内膜を有する子宮体部を認めた.また左斜位断像にてCRL59.6mm(12週4日相当),心拍動のある胎児を含む腫瘤を認めた.子宮内腔と子宮内膜との連続性はなく,また腫瘤壁は子宮筋層とほぼ同様の輝度であり,腫瘤壁の厚さは約1.37cmであった.ダグラス窩には液体貯留は認めなかった.同日,子宮外妊娠疑いにて入院となった.妊娠13週4日にMRIを施行し,主角腔の子宮内膜とは完全に独立し連続していない副角腔内に胎児を認めた.以上より副角妊娠と診断し妊娠13週5日に開腹手術を施行した.左側子宮底部に破裂寸前の8cm大に腫大した副角を認め,表面から漏出するような出血を認めた.副角に切開を加え,胎児,胎盤を除去した後,副角を切除し創部を2層縫合し手術を終了した.術中に副角と主角の子宮内腔とに交通はみられなかった.〔産婦の進歩62(1):7-10,2010(平成22年2月)〕
著者
谷本 正智 水野 雅康 塚越 卓 田村 将良 磯山 明宏 渡邉 晶規
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.23, no.3, pp.383-390, 2008 (Released:2008-07-28)
参考文献数
33
被引用文献数
1 1

〔目的〕不動による関節拘縮後の廃用性筋萎縮に対する持続伸張運動が電気生理学的所見に及ぼす影響を明らかにするため実験を行った。〔対象・方法〕8週齢のWistar系雄ラット30匹を無処置の対照群5匹(以下,C群)と膝関節を4週間内固定し拘縮モデルを作製する実験群25匹に分け,さらに実験群は,1)4週間の不動終了直後にデータを測定した廃用群(以下,D群),2)不動期間終了後,4週間の通常飼育後にデータを測定した4NS群,ならびに8週間通常飼育後にデータを測定した8NS群,3)不動期間終了後,通常飼育に加え徒手的な持続伸張運動を4週間実施した後にデータを測定した4S群,ならびに8週間持続伸張運動を実施した後にデータ測定する8S群の5群に分けた。各期間終了後,膝関節可動域,ハムストリングス筋線維径,電気生理学的所見として単一筋線維筋電図(Single Fiber Electromyography: 以下,SFEMG)の指標を用いて経時的変化を検討した。〔結果〕電気性理学的改善は,4S群と8S群にて有意に持続伸張運動の効果を認め,膝関節可動域と筋線維径は8S群のみに有意な改善を認めた。
著者
谷本 明逸 山内 義一 山口 顕司
出版者
米子工業高等専門学校
雑誌
米子工業高等専門学校研究報告 (ISSN:02877899)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.31-36, 2003-12

機械工学科3学年次の機械工作実習授業で行っているNC旋盤プログラミング実習について,平成15年度より新しい教授法を導入した.初めてNC旋盤に接する学生に対しては,早い段階で直観的イメージを形成することが重要である.そこで,NC旋盤の概要とプログラミングの基礎を説明するビデオを用いることにした.また,学生の作成したNC旋盤プログラムを検証するためにNC旋盤の動作状況を体感的に理解できるNC旋盤シミュレータを導入した.これらの手法によって学生にNC旋盤プログラミングを直観的かつ体感的に認識させることで,教育効果をあげることができた.
著者
竹中 秀行 市成 光広 谷本 憲彦 早瀬 善男 新川 求 市場 常男 益子 道生 林 幸之 武田 禮二
出版者
日本農薬学会
雑誌
日本農薬学会誌 (ISSN:03851559)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.107-112, 1998-05-20
被引用文献数
9

種々の2-(置換フェノキシメチル)フェニル-2-メトキシイミノアセトアミド誘導体を合成し, フェノキシメチル部の置換基と殺菌活性における構造と活性相関について調べた.その結果, フェノキシメチル部のベンゼン環が無置換の化合物に比較して, ベンゼン環の2位, 3位または4位がメチル基またはハロゲンで置換された化合物の方が活性が高かったが, ベンゼン環の2位に比較的嵩高い置換基が導入された化合物は活性が低下する傾向が見られた.また, モノ-置換体より2, 3-, 2, 4-または2, 5-ジ-置換体の方が活性が高く, とくに2, 4-ジメチル, 2, 4-ジクロル, 2, 5-ジメチルおよび2, 5-ジクロル体の活性が最も高く, スペクトラムも広かった.一方, 2位と6位に同時に置換基が導入された化合物は著しく活性が低下した.メトキシイミノ部の幾何異性体間ではE-体の方がZ-体より活性が高かった.
著者
谷本 正幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.89, no.11, pp.866-872, 2006-11-01
被引用文献数
12

20世紀にテレビは遠隔地の情景を居ながらにして見たいという人類の夢を実現したが,これは1視点の映像の伝達であり,しかもユーザはその視点位置を変えることができない.自由視点テレビ(Free Viewpoint TV, FTV)はこの制約を打ち破り,ユーザが自ら視点を移動して遠隔地の情景を見ることができる究極の三次元テレビである.私たちはFTVを構築するための技術開発を進め,撮影から表示までのすべてをリアルタイムで行うFTVシステムを世界で初めて構築した.また,PC1台での自由視点画像生成にも成功している.FTVは動画像の国際標準化会議であるMPEGに提案され,最も挑戦的な三次元映像メディアとして高い評価を得た.現在, MPEGにおいてFTVの入力信号である多視点映像の圧縮符号化の標準化が進められている.FTVは画像情報の根元である光線を取得,処理,再生するシステムである.私たちは光線再現型FTVの開発を通して,画素ではなく光線をベースとする新しい光線画像工学を創成している.無限個の眼をもつ時空間映像システムであるFTVは,写真,映画,テレビと発展してきた映像技術の頂点に立つ.FTVによって実世界の完全な記録や時空間での自由な表現が可能となり,新しい文化や芸術が創造される.