著者
近藤 喜博
出版者
神道宗教学会
雑誌
神道宗教 (ISSN:03873331)
巻号頁・発行日
no.97, pp.p55-77, 1979-12
著者
塙 隆夫 大川 昭治 近藤 清一郎 小林 紘孝 菅原 敏 太田 守
出版者
一般社団法人日本歯科理工学会
雑誌
歯科材料・器械 (ISSN:02865858)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.39-44, 1985-01-25

歯科遠心鋳造法によって得られた等軸晶組織を示すNi-Cr合金の凝固機構を定性的に考察した.鋳造物の凝固を調べるために幾つかの実験を行ったところ, 次の結果が得られた.すなわち, 鋳造組織内の結晶粒は遠心力方向にあるものほど, また, スプルー直下の結晶粒はスプルー直径が大きいほど, 微細であり, 鋳型内に棚を付けると棚より下では結晶粒は比較的粗大であった.これらの結果は, 結晶が溶湯の流入による機械的対流と温度差による熱的対流とによって鋳壁から離れ, 遠心力によって溶湯内を移動して鋳型底部に堆積するという理論で説明できる.特に, スプルー部分の凝固は結晶粒がスプルー上部に堆積して詰まることによるものであると推察した.
著者
満永拓邦 おまーるいすまいる 久野祐介 田所成久 近藤伸明 藤木裕之 五十嵐寛
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.443-445, 2011-03-02

近年、クラウドコンピューティングが脚光を浴びている一方で、<br />利用者は企業内のデータをクラウドサービス提供企業に預ける必要があり、<br />サービス提供企業の管理者が保管しているデータを窃用・漏洩する危険性が存在する。<br /><br />この内部からの情報の窃用・漏洩に対し、利用者が暗号化してデータを保管するという対策が考えられるが、<br />既存の公開鍵方式では、多数のユーザの鍵の管理に問題があり、クラウドサービスには適しておらず、新たに属性ベース暗号方式が提案されている。<br />今回、鍵管理効率を向上させるため、退職者などの鍵を無効化させる鍵失効機能を追加した属性ベース暗号方式の実装し、性能評価を行った。
著者
鈴木 正紀 若生 政江 菊池 美紀 湊 伸子 近藤 秀二 肥土 広康 柴原 秀美
出版者
大学図書館研究編集委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.97, pp.49-55, 2013-03

埼玉県内の大学・短期大学等の図書館を会員とする地域コンソーシアムである,「埼玉県大学・短期大学図書館協議会(略称 SALA)」の活動を紹介する。1988年に発足し,現在は県内47機関をメンバーとして活動している。相互協力の活発化を目指して創立されたが,現在は,研修会の開催,会報の発行,ウェブサイトの運用,共同リポジトリの構築,共同購入事業の実施,「図書館と県民のつどい埼玉」への参加など,多彩な活動を展開している。本稿では,それらの概略を紹介するとともに,その原動力となっていることがらについて考察を行っている。 / Saitama Academic Library Association(SALA)is a regional consortia for Saitama prefecture. The members consist of academic libraries from universities and junior colleges and so on. SALA wasestablished in 1988, and now consists of 47 institutions. It was founded with the aim of boosting inter-library cooperation, but current activities also include offering workshops, publishing a newsletter, operating the website, building a shared repository, initiating consortial purchasing, and participating in a?Saitama Prefectural Library Fair(Toshokan to Kenmin no Tsudoi)?. This paper provides an overview of the various activities undertaken and the authors consider what is the driving force that makes the organization so active.
著者
近藤 尚子
雑誌
早稲田大学日本語研究教育センター紀要 (ISSN:0915440X)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.26-41, 1989-03-25

本稿は川端康成の「きっと」192例を対象, に意味・用法を分析する.まず国語辞典類の記述を整理し(1), その分類にそって検討をすすめ(2)分類にあわない「きっと」の例を報告(3)したうえで, 康成の「きっとを整理した。その結果は次のようである。擬態語の「きっと」4例,2「かならず」の「きっと」24例(1)事柄の実現(9)(2)意志(8)(3)勧誘(7) 3 推量のきっと164例(1)推量を強める(70)(2)確信(81)(3)やわらげる(13)本稿は, 現代語における副詞語彙の意味・用法を記述し, さらにその変化・発展のあとをたどろうという試みのひとつである。
著者
西保 岳 林 恵嗣 本田 靖 近藤 徳彦 小川 剛司 前田 清司
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2013-04-01

体温上昇性の換気亢進による動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)低下が脳血流などの循環反応に及ぼす影響、さらに、意識的な呼吸調節によってPaCO2を増加させることで、脳血流量や血圧反応が改善されるかどうかについて検討した。暑熱下一定負荷運動時及び安静時体温上昇時において、深部体温上昇性の換気亢進反応を意識的な呼吸調節によって抑制できること、さらに,このように意識的に換気亢進を抑えることで、深部体温上昇に伴う脳血流量の低下が抑制されることが初めて示唆された。
著者
近藤 あき 中越 明日香 山本 洋紀 田中 忠蔵 梅田 雅宏 江島 義道
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.100, pp.13-18, 2004-05-21
参考文献数
6

色対比効果とは、同じ色でも周囲に存在する色に依存して異なる色に知覚される現象を指す。この効果は色を空間的に比較する脳過程の存在を示している。本研究では色の空間比較過程に関与する脳部位を、fMRIを用いて検討した。視覚刺激は等輝度のテスト刺激と周辺刺激であった。テスト刺激と周辺刺激の境界が隣接する条件と間隙がある条件(0.5°または1°)を設けた。テスト刺激と周辺刺激は実験を通して常に赤緑変調されたが、同じ位相で変化する条件と逆相で変化する条件が交互に提示された。この時、色対比が生じて、テスト刺激の物理的な色変調は一定であるにもかかわらず、見かけの色変調は逆相条件で強まった。この間の脳活動をfMRIで測定すると、間隙がない場合には、見かけの色変調に相関した脳活動が低次から高次に至る多くの視覚野で観察された。間隙が大きくなると、低次の領野では脳活動が激減したが、後頭の背側と腹側の特定の高次領野では有意な活動が残った。これらの結果から、色比較の空間範囲は視覚経路の階層が上がるにつれて広くなると考えられる。
著者
河村 誠治 白石 嘉孝 簑原 亨 近藤 富士雄 梅崎 典良 石橋 正敏 森田 誠一郎
出版者
公益社団法人日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術學會雜誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.47, no.8, 1991-08-01

(1) 平均排尿間隔は約2時間であった。(2) 初回尿中放射能は総排泄放射能の約80%と推定される。(3) 初回排尿時間を^<99m>Tc-MDP投与後50分前後にすることにより現状の膀胱壁被曝を約40%低減できると推定された。
著者
近藤 宏
出版者
立命館大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2011

2012年度は、博士論文提出を目標に研究活動を進めた。博士論文の構成を踏まえ、学会発表、論文執筆ではそれぞれ異なる主題を取りあげた。またそれらの報告/論文は、これまでにおこなってきた現地調査に基づく研究成果でもある。申請者の成果は、大きく分けて二つの議論に分類できる。ひとつは、現地特有の植物・動物と人間の関係性の在り方に関する民族誌学的な考察である。こうした議論については、南米低地先住民に関する人類学という学問領域における近年の国際的な議論(主に英語、フランス語で書かれたもの)を参照しながら考察、記述を進めた。もうひとつは、をはじめとする中南米先住民の同時代的な状況に関する、開発学や政治学の領域における議論と現地の状況を結ぶ記述・考察である。先の民族詩学的な考察は、現地に特有の視点と関係性の記述するためのものだが、こちらは現地に特有な生活様式に由来しない様々な観念や実践を導入する枠組みと現地の生活との関係に焦点を当てるための議論である。こちらについてはスペイン語圏における政治学の議論等も参照する必要があった。人類学という領域に限定されず、異なる学問領域における、国際的な議論を参照しながら研究を進めた。これらの内容は、学会報告や論文の形式で発表した。
著者
山下 敦 近藤 康弘 藤田 元英
出版者
社団法人日本補綴歯科学会
雑誌
日本補綴歯科學會雜誌 (ISSN:03895386)
巻号頁・発行日
vol.28, no.6, pp.1023-1033, 1984-12-01
被引用文献数
35 25

歯科接着性レジンを用いて装着した接着ブリッジ等が, 長期間機能を営むためには, 従来のリン酸セメントによる装着法とは基本的に異なった被着歯面および金属の前処理が必要である. 著者らは先にNi-Cr 系合金と接着性レジンを強固に接着させる金属被着面前処理法を考案したが, 本法は貴金属合金に適していないため, 接着技法を補綴領域に広く発展させることを目的に, 貴金属合金に適した前処理法を種々検討した. その結果, 母合金表面にSn元素を析出させると強固な接着強さと耐求性の得られることがみい出させた. 本報告は, 歯科用金合金と歯科接着性レジンとの接着に関した基礎実験結果について述べたものである.
著者
近藤 一成
出版者
東洋史研究會
雑誌
東洋史研究 (ISSN:03869059)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.24-49, 1994-06-30
著者
近藤 光博
出版者
東京大学文学部宗教学研究室
雑誌
東京大学宗教学年報 (ISSN:2896400)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.27-41, 1997-03-31

96年4月から5月にかけ,インドでは第11次連邦下院選挙が行われた。台風の目となったのは,ヒンドゥ・ナショナリズムを掲げて独自のタカ派路線を行くインド人民党(the Bharatiya JanataParty : BJP)であった。彼らは,単独で534中の161議席を獲得,インド国民会議派(the Indian National Congress (I) :コングレス)が独立以来占め続けてきた下院第一党の座を奪い取った上,党外から34議席の支持を得て,ごく短期間であったとはいえ,党内穏健派の頭目ヴァジパイー(A. B. Vajpayee)を首相の座につけることに成功した。しかし,党外の支持議員のさらなる抱き込みに失敗し,下院で過半数の承認を得られないと見越したヴァジパイー首相は,数日にわたる国会での激論の後,信任投票の直前に自ら身を引いた(5月16日就任,5月28日内閣総辞職)。日本のジャーナリズムはしばしばBJPを「ヒンドゥ至上主義政党」と形容してきた。そこでは,排他的で狂信的な宗教政党としてのBJPのイメージばかりが強調されるため,インドの政治動向に対する読者の不安感・不信感は相当に(ときには極端なまでに)あおり立てられたことだろう。本稿は,第一に, BJPの歴史的背景やインド国民がこの党に寄せる支持の内容を検討することで,「ヒンドゥ至上主義政党」というBJPイメージの極端なステレオ・タイプに修正が施されるべきこと,そして&lt;必ずしも過激ではない現実的な民主議会主義政党&gt;としての側面にも十分な注意が払われるべきことを指摘する。このことと関連して,第二に,世界各地で昨今いよいよ激しく燃えあがりつつある&lt;エスニック・アイデンティティの復活と政治化&gt;とでも呼ぶべき一連の現象との関連につき,理論研究の視覚から, BJPとその兄弟組織内部のダイナミズムをごく簡単に論じる。
著者
山本 正信 川田 聡 近藤 拓也 越川 和忠
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.79, no.1, pp.71-83, 1996-01-25
参考文献数
25
被引用文献数
78

本論文では, 3次元的に動作を行っている人間を動画像により追跡する手法を提案している. この手法は, まず人体の立体形状をあらかじめCADモデルで構成しておき, このモデルを追跡開始フレームで人体像に一致させておく. 追跡は運動パラメータの推定と, 得られたパラメータに基づくモデルの移動を交互に繰り返すことにより達成される. 運動パラメータは人体をロボットとみなしたときのアームパラメータである. パラメータの推定は時空間こう配法による直接推定である. 実際に, 階段を下りる, 椅子から立ち上がる, コーナを曲がる,などの動作の動画像追跡により本手法の有効性を確認している. また, 追跡結果をCGアニメーションにより再現し, 3次元の追跡であることを強調している.