著者
黒田 史彦 尾関 史 古屋 憲章 宮崎 七湖 李 羽喆
出版者
日本語教育方法研究会
雑誌
日本語教育方法研究会誌 (ISSN:18813968)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.40-41, 2013-03-09 (Released:2017-05-24)

Center for Japanese Language at Waseda University held a "kanji workshop" to provide international students with an environment in which they can master not only kanji but also kanji learning methods, and then proceed with their kanji learning autonomously. This workshop consisted of the following activities: 1) an introduction to kanji learning resources, as well as tasks introducing the use of the kanji learning tools; 2) the planning of kanji learning and its review; 3) the sharing of kanji learning methods among learners; and 4) the creation of personalized dictionaries and their sharing among learners. This paper describes the activities carried out in this workshop, and reports on the results of a questionnaire survey.
著者
関 乃里子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.69, no.1, pp.22-27, 2019-01-01 (Released:2019-01-01)

図書館システムの専門メーカーである株式会社ブレインテックでは,社員の4割が司書有資格者であり,30年以上にわたりシステム・ライブラリアンのいない多くの小規模図書館に対して「外付けシステム・ライブライアン」のような役割を果たしてきた。しかしそこに求められる専門性は,図書館を取り巻く情勢の変化に伴い変わってきている。我々が,「外付けシステム・ライブラリアン」としてこれからも図書館を支援し続けていくために必要とされるスキルや知識は,以前より多様で広範なものである。そうした力をもった人材を育成するための,当社における組織や役職制度,働き方,研修制度の改革を紹介する。
著者
大関 真之
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.76, no.4, pp.194-201, 2021-04-05 (Released:2021-04-05)
参考文献数
12

機械学習では,入力と出力の関係がよくわからないものに対して,とりあえず自分たちが扱うことのできる簡素な関数を用意する.猫の姿を見て,猫だと認識するのは,入力が画像データであるのに対して,猫だという指摘をする結果をはじき出すのだからよくわからない入出力関係があるのは間違いない.しかしそれをコンピュータが実践できるように扱いがしやすい関数を用意する必要がある.ただし,その関数には変更可能なパラメータを複数含ませておき,できるだけ広い豊富な表現力をもつようにしておく.後で微調整を行い,実際に入力を与えた時に適切な出力が与えられるようにする.関数に変更を加えてなんとか辻褄を合わせるというのは変分法に相当する.変更可能なパラメータ以外にも機械学習では,非線形変換を伴う関数を利用して,その表現能力を増強することができる.ニューラルネットワークが深層化を経て,非常に複雑な非線形変換を獲得するのも,そうした目的があるためだ.非線形変換というのは,ある種の飛躍であり,計算の難しさの象徴として現れる.例えば高校生のときに二次関数まで学んだのちに,三角関数をはじめ,指数関数と対数関数を学び,その豊富な数学の表現力に魅了される.しかし同時にその扱いに厄介さを覚えることもある.ただ慣れてくれば,その扱いもその存在も親しみをもって普段使いをする対象となる.人間というのはなかなか勝手なものである.そうした機械学習の分野で一つ気になる用語が登場しつつある.量子機械学習である.その冠にある量子力学は理解をすんなりと許さない,厄介な対象となる代表例である.交換しない演算子を利用して微視的な自由度の変化を追う際に新しい計算方法や概念を学ぶため,私たちの感覚のアップデートを必要とするというのも大きい.この量子力学は,機械学習とは一切関係のなさそうなものである.しかし人類はそうしたものですら,より豊富な表現力を得るために,機械学習において利用する関数に取り込もうとしている.量子力学では,エネルギーの固有状態を調べるのに,原理的には高次元の行列の対角化を伴い,最終的には数値計算に頼る.また時間発展にしても,ハミルトニアンが指数関数化されて状態ベクトルにかかることにより,そう単純ではない変化を生み出し,やはり数値計算に頼る他なかった.問題設定そのものは単純に行えるとしても単純ではない変化を生み出すのが量子力学の難しさである.しかしこの部分を積極的に利用すれば,機械学習で利用されうる「複雑な非線形変換」を作り出せることが期待される.量子機械学習とはそういう営みであると換言できる.他にもニューラルネットワークでなされる誤差逆伝播法から始まる勾配法による最適化を,運動方程式により駆動される系の変化と捉えれば,その運動方程式をシュレーディンガー方程式に置き換えるなどして量子力学の原理を導入することも考えられる.これも量子機械学習の一つのあり方と言える.こうした自然に量子力学を取り入れようとする発想が出てきた理由は,近年注目される量子コンピュータを始めとして制御可能な量子デバイスの進展があり,実際に動作する量子デバイスを手にしているという現状にある.人類にとって,もはや量子力学は親しみをもって普段使いする対象になりつつあるのだ.
著者
関根 達人
出版者
東北芸術工科大学東北文化研究センター
雑誌
真澄学 : Sugae Masumi
巻号頁・発行日
no.3, pp.62-75, 2006-11-10

文部科学省オープン・リサーチ・センター整備事業「東アジアのなかの日本文化に関する総合的な研究」により、東北芸術工科大学東北文化研究センター発行
著者
吉田 和幸 神田 麻香 林 紘司 大谷 喜一 井関 健 Ain Pharmaciez Inc.
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.38, no.10, pp.642-648, 2012-10-10 (Released:2013-10-10)
参考文献数
10
被引用文献数
2 3

Most dispensing errors are derived from human error and personality is considered one of the internal factors of such error. This study aimed to reveal the relation between error frequency and personality traits. A questionnaire survey was performed for pharmacists belonging to Ain Pharmaciez in Hokkaido from May to June in 2011. The questionnaire consisted of 20 items which were mainly supposed to reflect the 7 hypothetical personality traits based on previous studies and reports of the Pharmacy Risk Error Management System (PREM-S). The answers were analyzed using Spearman's rank correlation, Mann-Whitney's U-test, factor analysis and structural equation modeling (SEM). We obtained 156 answers. As a result of factor analyses, four factors such as “timidity”, “lack of self-control”, “lack of safety awareness”, and “distraction” were extracted from 12 items relating to personality traits. The analysis of SEM showed that “distraction” caused error frequency was affected by other factors, particularly by “timidity” whose total effect on “distraction” was 0.61. In addition to this, it was affected by external factors of patients and colleagues. The coefficient of determination (R2) of error frequency was 0.25. These results show that personality traits contribute to error frequency at a rate of 25% and it is necessary to improve external factors for the prevention of errors.
著者
関根 達人 佐藤 里穂
出版者
日本考古学協会 ; 1994-
雑誌
日本考古学 (ISSN:13408488)
巻号頁・発行日
no.39, pp.91-111, 2015-05
著者
山口 恭平 田口 賢太郎 松本 郁恵 関根 宏朗
出版者
東京大学大学院教育学研究科
雑誌
東京大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13421050)
巻号頁・発行日
vol.51, pp.21-39, 2011

In recent years, difficulties in living together with disparate others are discussed in the educational theory. Among such difficulties, we take up what originates in desire, especially sexuality. First of all, desire itself is examined refering to theory of A. Kojève and that of G.Bataille. Next, based on the analysis of desire, we examine three subjects. First, we take up 'queer pedagogy', whose purpose is to undo identities of subjects through reading. Second, we consider the possibility for sexual minorities themselves to undo others'identities through writing, taking up some works of O.Wilde. Third, unavoidable risk of sexuality in public sphere is examined through rethinking about thought of E.Fromm.
著者
添田 暢俊 斎藤 拓朗 竹重 俊幸 浅野 宏 武藤 亮 高間 朗 渡部 晶之 遠藤 俊吾 五十畑 則之 三潴 忠通 鈴木 朋子 金子 明代 伊関 千書 関本 信一
出版者
日本腹部救急医学会
雑誌
日本腹部救急医学会雑誌 (ISSN:13402242)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.011-018, 2015-01-31 (Released:2015-05-13)
参考文献数
25

要旨:消化器外科手術後では術後せん妄の併発により重篤な合併症を併発することがある。抑肝散はせん妄に対する効果が報告されているが,経口摂取が困難な時期には使用しにくい。そこで抑肝散の座薬を作成し安全性と効果を検討した。【方法】座薬は漢方薬エキス製剤にホスコH─15を加えて作成し1日4回使用した。消化器外科手術を行った227例を対象とし,せん妄の程度は8時間毎にNEECHAM Confusion Scale(以下,Nスケール)により評価し。治療は抑肝散を第一選択とし8時間後にNスケール20pt以上へ上昇した場合を有効と判定した。【成績】227例中,Nスケール19点以下のせん妄は26例(11.5%)に認めた。この26例中23例に対して抑肝散座薬を使用し,有害事象を認めず,17例(73.9%)で有効であった。【結論】消化器外科手術後のせん妄において,抑肝散座薬は安全に使用可能で73.9%で効果を認めた。
著者
松谷 綾子 左右田 裕生 関 啓子
出版者
甲南女子大学
雑誌
甲南女子大学研究紀要. 看護学・リハビリテーション学編 = Studies in nursing and rehabilitation (ISSN:18825788)
巻号頁・発行日
no.2, pp.51-58, 2009-03-19

妊娠中の腰痛はマイナートラブルとされているが、妊婦の多くが腰痛を経験していることから、避けられない問題であると考えられる。本研究の目的は、先行研究で採用した前額面の姿勢アライメントと腰部脊柱起立筋の筋硬度と腰痛について、妊娠中から出産後の変化パターンを明らかにすることである。対象群は、初産婦26名とコントロール群11名であった。その結果、①妊娠34週で腰痛を訴える人が増加するがその後有意に変化しない、②腰痛部の罹患は産前産後を通して変化しない、③仙腸関節周辺部痛の罹患と骨盤の水平方向への開きは、妊娠36週に増加し出産後1ヶ月で減少するパターンを呈する、④筋硬度は妊娠後期に左右非対称に高くなり、出産後約1ヶ月まで継続することが明らかとなった。出産後の女性の身体状況の回復には約1ヶ月かかると考えられることから、出産後の生活を考慮した指導を妊娠中に実施する必要があることが示唆された。
著者
草野 凌 吉川 憲一 宮田 一弘 Neil David Parry 石本 立 古関 一則 冨田 洋介 佐野 歩 矢吹 惇 水上 昌文
出版者
一般社団法人日本理学療法学会連合
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
pp.12304, (Released:2022-12-09)
参考文献数
23

【目的】Spinal Cord Injury Functional Ambulation Inventory(以下,SCI-FAI)を翻訳し,信頼性を検討した。【方法】国際基準に準じてSCI-FAIを日本語へ翻訳した。不全脊髄損傷者34名を対象とした。評価者2名が動画上でSCI-FAI評価を2回実施した。級内相関係数,Cronbachのα係数,Weighted K係数,Bland-Altman分析を用いて信頼性を確認した。【結果】検者内信頼性Intraclass Correlation Coefficients(以下,ICC)(1, 1)は0.928~0.973,α係数0.967~0.986,K係数は0.713~1.00,1名の評価者に固定誤差・比例誤差が確認された。検者間信頼性ICC(2, 1)は0848,α係数は0.916,K係数は0.349~0.899,固定誤差,比例誤差は確認されなかった。【結論】日本語版SCI-FAIは本邦の臨床設定において信頼性を有する評価であることが確認された。
著者
関 なおみ
出版者
日本国際保健医療学会
雑誌
国際保健医療 (ISSN:09176543)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.1-11, 2009 (Released:2009-04-28)
参考文献数
15
被引用文献数
2

戦後我が国で行われた保健衛生対策である「蚊とハエのいない生活実践運動」は、住民参加型開発と呼びうる地区衛生活動の一例である。これは衛生害虫を自分たちの生活の中の問題として位置づけ、住民の手で防除を成し遂げるという方法で始まったものであるが、後期にはそれを専門家の目で評価し、改善していくという発展も見られた。住民組織への活動普及というメカニズム自体は当時の占領国アメリカから持ち込まれたものであるが、それを受け入れる土壌と住民組織がすでに日本各地に存在していたことは注目に値する。先進国の中でも格段によい衛生状態を保っている日本の現状を達成する鍵となった戦後の地区衛生活動の経験は、今後の途上国支援のあり方に大きな示唆を与えると考えられる。
著者
井関 真理 中山 博輝 渡邊 睦房 内堀 歩 千葉 厚郎 水谷 真之
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
pp.cn-001750, (Released:2022-06-24)
参考文献数
27
被引用文献数
1

症例は43歳女性.コミナティ‍®(BNT162b2,ファイザー社)接種後に異常感覚と筋力低下,嚥下障害,高度の深部感覚障害を自覚し,当科を受診した.腱反射は消失,髄液検査は正常,抗ガングリオシド抗体は陰性で,神経伝導速度検査ではF波の出現率の低下を認めた.ワクチン接種による自己免疫性の末梢神経障害と考え血漿交換を行ったところ,症状は改善したが深部感覚障害は残存した.新型コロナウイルス感染(coronavirus disease 2019,以下COVID-19と略記)後およびCOVID-19ワクチン接種後に末梢神経障害を生じた既報例を本例と比較すると,深部感覚障害がめだつ点が特徴的だった.
著者
宮本 康 西垣 正男 関岡 裕明 吉田 丈人
出版者
一般社団法人 日本生態学会
雑誌
保全生態学研究 (ISSN:13424327)
巻号頁・発行日
pp.2116, (Released:2022-04-28)
参考文献数
45

歴史的な人間活動の結果、沿岸域と汽水域におけるハビタットの消失が進み、これに基づく生態系機能の劣化が世界的に深刻化した。そして現在、沿岸生態系の保全が国際的に重要な課題になっている。福井県南部に位置する汽水湖沼群の三方五湖もその一例であり、沿岸ハビタットの再生が当水域の自然再生を進める上での大きな課題の一つに挙げられている。 2011年には多様な主体の参加の下、三方五湖自然再生協議会が設立され、 3つのテーマにまたがる 20の自然再生目標に向けて、 6つの部会が自然再生活動を開始した。その中の自然護岸再生部会では、既往の護岸を活かし、湖の生態系機能を向上させることを目的に、 2016年より湖毎に現地調査とワークショップを開始した。そして 2020年には、それらの結果を「久々子湖、水月湖、菅湖、三方湖、及びはす川等の自然護岸再生の手引き」として整理した。さらに、当協議会のシジミのなぎさ部会では、かつて自然のなぎさであった久々子湖の 2地点と水月湖の 1地点で、手引き書を踏まえたなぎさ護岸の再生を 2020 -2021年に実施した。本稿では、三方五湖におけるこれらの自然護岸再生に向けた実践活動を報告する。
著者
宮武 茉子 鳴海 紘也 関谷 勇司 川原 圭博
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.752-760, 2022-03-15

フラワーゼリーとは,花の形をしたゼリーが透明なゼリーの中に浮かんでいる芸術的なスイーツであり,食べるのがもったいないと思わせるほどの美しさで見る者を惹きつける.本稿ではこの繊細なスイーツの複雑な制作過程を単純化し既存のデザインスペースを拡張することを目的として,スリットインジェクションプリンティングという造形手法と,設計ソフトウェアを実装し評価を行った.この設計ソフトウェアを用いることで,ユーザはプレビュー画面を見て試行錯誤しながら形状をデザインすることができる.またフラワーゼリーの造形に関しては,柔らかく崩れやすいゼリーのプリントを実現するため,カラーゼリーをベースゼリーに直接注入するスリットインジェクションプリンティング技術を導入したフード3Dプリンタを開発し,様々な形状のゼリーを造形できることを示した.さらに,初心者と経験者に対してユーザスタディを実施して提案手法の効果を評価し,初心者でも簡単にフラワーゼリーを作製できるようになり,経験者はデザインを試行錯誤しながら制作可能であることを示した.
著者
大関 仁智 清水 紀和 上松 佐知子 指田 勝男
出版者
公益社団法人 東京地学協会
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.130, no.3, pp.311-329, 2021-06-25 (Released:2021-07-20)
参考文献数
69
被引用文献数
2

Zircons in Cretaceous sandstones have recently been the focus of a new provenance analysis technique. Microfossil-bearing clasts in conglomerate are also used in this analysis; however, there are few reports on clasts, including microfossils, which are mainly found in the vicinity of Shikoku and Hokuriku districts. Although the Ishido Formation, Sanchu Group, in the Kanto Mountains, is considered to be Barremian in age based on the occurrences of ammonoids, interbedded with conglomeratic beds, there have been no reports of microfossil-bearing clasts from this bed. To confirm whether each fore-arc basin in the whole of southwest Japan had a common hinterland during the Late Mesozoic, microfossils are extracted from gravels in the Ishido Formation to examine their ages. As a result of acidic treatment, Permian and Triassic radiolarians and Triassic conodonts are obtained from eight chert and siliceous mudstone pebbles of the Ishido Formation. On the basis of their lithofacies and ages, these pebbles of this formation are likely to derive from the Chichibu Belt, which constitutes a large part of the Kanto Mountains. These results indicate that, in the Early Cretaceous period, not only granitic rocks but also Jurassic accretionary complexes were exposed as hinterlands of each fore-arc basin in the Shikoku and Kanto districts. Moreover, based on previous reports on the zircon spectra in Cretaceous sandstones and microfossil-bearing clasts in the conglomerates, hinterlands, such as granitic rocks and Jurassic accretionary complexes, of each fore-arc basin in the whole of southwest Japan including the Kanto district, as well as Kyushu and Shikoku districts, indicate common exposure and denudation histories.
著者
関根 康史
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.845, pp.16-00250, 2017 (Released:2017-01-25)
参考文献数
14

Recently, AACN (Advanced Automatic Collision Notification) that presupposed cooperation with emergency life-saving organizations is expected. Therefore, emergency life-saving organizations must recognize injury speciation of patients, as quickly as possible. So, the author tried the traffic accident analyzing method by statistical data analysis from combing analysis items analysis items for main site of injury and analysis items for injury contents (indicated in the traffic accident statistics vote by Japanese National Police Agency). And furthermore it is necessary to improve the safety of vehicles not only for same class collisions but also for collisions between vehicles of different types (e.g., between SUVs and sedans). In this study, the author applied the method of analysis as described above for frontal collision between SUVs and middle sedans, and analyzed using statistical data stored in ITARDA (Institute for Traffic Accident Research and Data Analysis). In the case of fatal or severe injuries, it is shown that the component rate of chest fracture of middle sedan drivers is higher than that of SUVs. It is supposed that the difference in these rates is caused by the vertical offset configuration between the frames of the two different types of vehicles when they crash into each other.