著者
阿部 匠 山田 康司 西 剛秀
出版者
公益社団法人 有機合成化学協会
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.78, no.6, pp.597-607, 2020-06-01 (Released:2020-06-12)
参考文献数
80
被引用文献数
6 8

C3-Nucleophilic substitution of indoles has been limited because the transformation requires an umpolung of the C3 position of indoles. Among the indole derivatives, indole-2,3-epoxides could be potentially be used as C3-electrophilic reagents due to the electrophilic nature of the C2 and C3 positions. However, their use as C3 electrophilic reagents has not been possible so far due to their instability.We describe a novel and bench stable surrogate of indole-2,3-epoxide, 2-hydroxyindoline-3-triethylammonium bromide (HITAB), which was found to be a convenient reagent for formal C3-electrophilic reactions of indoles with nucleophiles. By taking advantage of the nucleophilic character of the oxygen of the 2-hydroxyindoline, interrupted retro-Claisen and interrupted Feist-Bénary reactions with 1,3-dicarbonyl compounds, one-pot formation of furodiindolines from 3-substituted indoles were achieved. Furthermore, we developed a novel cascade reaction of the indole-2,3-epoxide surrogate with γ-carbolines to access multiheterocyclic compounds containing both isotryptamines and pyrimido[1,6-a]indoles. This reaction utilizes the in situ formation of a bulky quaternary ammonium salt via ammonium exchange, which undergoes Hofmann elimination/vinylogous Mannich/retro-Mannich/cyclization cascade sequences. The synthetic potential of the ammonium salts was demonstrated by the short synthesis of cryptolepine, iheyamine A, racemocine B derivative, and neocryptolepine derivative.
著者
柴田 寛子 野村 祐介 河上 強志 山本 栄一 安藤 大介 内山 奈穂子 徳本 廣子 小出 達夫 迫田 秀行 吉田 寛幸 阿部 康弘 袴塚 高志 五十嵐 良明 蓜島 由二 石井 明子 伊豆津 健一 本間 正充 合田 幸広
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.142, no.8, pp.867-874, 2022-08-01 (Released:2022-08-01)
参考文献数
5
被引用文献数
1

Particular batches of Moderna mRNA Coronavirus Disease 2019 (COVID-19) vaccine were recalled after foreign particles were found in some vaccine vials at the vaccination site in Japan in August 2021. We investigated the foreign particles at the request of the Ministry of Health, Labour and Welfare. Energy dispersive X-ray spectroscopy analysis suggested that the foreign particles found in the vials recalled from the vaccination sites were from stainless steel SUS 316L, which was in line with the findings of the root cause investigation by the manufacturer. The sizes of the observed particles ranged from <50 μm to 548 μm in the major axis. Similar foreign particles were also detected in 2 of the 5 vaccine vials of the same lot stored by the manufacturer, indicating that the foreign particles have already been administered to some people via vaccine. Observation of the vials of the same lot by digital microscope found smaller particles those were not detected by visual inspection, suggesting that more vials were affected. Contrarily, visual inspection and subvisible particulate matter test indicated no foreign particles in the vials of normal lots. Possible root cause and strategies to prevent such a deviation were discussed from technical and regulatory aspects.
著者
青木 弘之 藤岡 紀昭 阿部 正典 松岡 由美子 大森 容子 葉山 修陽 佐藤 茂 大薗 英一
出版者
一般社団法人 日本透析医学会
雑誌
日本透析医学会雑誌 (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.135-141, 2012-02-28 (Released:2012-02-29)
参考文献数
16

血液透析施行時,透析開始直後から血液回路内に淡黄色顆粒物が付着し回路内凝固などのトラブルの原因となることがある.冬季に多く,プライミング時に血液回路を37℃まで加温すると回避される場合がある.今回この顆粒物の本態を検討し成因を推定した.電子顕微鏡所見から,顆粒物は活性化血小板による血小板血栓であった.5名の症例に性差,透析歴や原疾患の共通性はなく,回路内凝固以外共通症状もなかった.低温刺激に関与するクリオグロブリン血症や寒冷凝集素症も認められず,ヘパリン起因性血小板減少症関連の抗体もすべて陰性であった.顆粒物が形成されない透析患者と比較して血液検査上の差はなく血小板数も正常範囲にあったが,ヘパリン化による平均血小板容積(MPV)の低下率が大きかった(p=0.016).未分画ヘパリンの増量は顆粒物形成に影響しなかったが,プライミング時の回路内加温および低分子ヘパリンやナファモスタットへの抗凝固薬の変更で抑制され回路内凝固の回避に成功した.この病態は低体温下手術時の全身ヘパリン化で認められる血小板減少症に類似し,淡黄色顆粒物の成因として回路内の低温刺激と高分子分画のヘパリンが複合的に関与していると考えられた.
著者
阿部 真紀 秋田 修
出版者
日本醸造協会
巻号頁・発行日
vol.114, no.5, pp.258-267, 2019 (Released:2019-10-11)
著者
川口 善治 関 庄二 阿部 由美子 木村 友厚
出版者
日本腰痛学会
雑誌
日本腰痛学会雑誌 (ISSN:13459074)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.70-75, 2008 (Released:2008-12-22)
参考文献数
16

腰痛の原因は多因子であるが,一つのターゲットとして腰椎椎間板疾患(腰椎椎間板変性や椎間板ヘルニア)が考えられている.腰椎椎間板疾患の発症にはこれまで,環境要因によるものが主体であると考えられていたが,近年遺伝的素因の重要性が指摘されるようになってきた.すなわち疫学的手法を用いた研究では,腰椎椎間板疾患には家族集積性があることが示されている.また,一卵性双生児の椎間板の形態は非常に類似していることが知られている.このように腰椎椎間板疾患には遺伝的素因があるという多くのデータを受け,本疾患がいくつかの遺伝子多型および,ある遺伝子変異と関連することが相次いで報告されてきた.これまでに報告のある椎間板疾患関連の遺伝子は,大きく分けると三つの概念に分類される.·椎間板構成成分に関連する遺伝子:·型コラーゲン遺伝子(COL9A2,COL9A3)とアグリカン遺伝子(AGC1),·細胞外基質の合成および,分解酵素に関連する遺伝子:MMP-3遺伝子,·他の結合組織(主に骨,軟骨)に関連する遺伝子:ビタミンDレセプター遺伝子(VDR遺伝子)である.しかし,腰椎椎間板疾患の疾患感受性遺伝子を同定しようとするこれまでの研究においては,3つの大きな問題点があった.これらは,·腰椎椎間板疾患の定義が曖昧であること,·caseとcontrolの絶対数が不足していること,そして最大の問題は·機能解析がなされていない,すなわちなぜ問題となる遺伝子異常が腰椎椎間板疾患を引き起こすのかというメカニズムが全くわかっていないことであった.われわれ,理化学研究所,慶應義塾大学,京都府立医科大学,富山大学の研究グループはこの点をクリアし,cartilage intermediate layer protein(CILP)遺伝子が腰椎椎間板疾患の代表である腰椎椎間板ヘルニアの原因遺伝子であることを見つけ,2005年に報告した.その後もこの分野の研究の発展はめざましく,年々新しい報告がなされ知見が蓄積されつつある.さらに最近では炎症のmediatorであるIL-1やIL-6の遺伝子多型が,腰痛や下肢痛と関連している可能性が報告されている.本発表では,腰椎椎間板疾患の疾患感受性遺伝子について,これまで明らかになっている知見を解説し,腰痛の原因に迫る研究の展望と問題点について述べる.
著者
余語 覚匡 阿部 由督 伊藤 孝 中村 直人 松林 潤 浦 克明 豊田 英治 大江 秀明 廣瀬 哲朗 石上 俊一 土井 隆一郎
出版者
日本内分泌外科学会・日本甲状腺外科学会
雑誌
日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 (ISSN:21869545)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.101-104, 2016 (Released:2016-07-28)
参考文献数
8

インスリノーマは膵神経内分泌腫瘍(p-NET)の中では非機能性腫瘍についで多く,機能性腫瘍の中では最も多い。臨床症状としてはWhippleの3徴が知られているが,典型例は多くないため診療を進める上で注意すべき問題がいくつある。一般に診断が遅れがちであるため,低血糖患者に対しては積極的にインスリノーマの存在を疑い,機能検査を駆使して正しい診断に到達することが重要である。単発で転移を有さないことが多いが,正確な局在診断が重要であり,選択的動脈内刺激物注入試験(SASIテスト)や術中超音波検査での確認が有用である。術式選択について,ガイドラインでは腫瘍径および腫瘍と主膵管との位置関係によって,核出術,膵切除術を決定するアルゴリズムを示している。脾動静脈温存手術や腹腔鏡下手術も術式選択としてあげられる。
著者
阿部 今日子
出版者
フェリス女学院大学
雑誌
フェリス女学院大学日文大学院紀要 (ISSN:13415964)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.47-58, 1997-12-18

著作権許諾確認未済のため
著者
道堯 浩二郎 平岡 淳 鶴田 美帆 相引 利彦 奥平 知成 山子 泰加 寺尾 美紗 岩﨑 竜一朗 壷内 栄治 渡辺 崇夫 吉田 理 阿部 雅則 二宮 朋之 日浅 陽一
出版者
一般社団法人 日本肝臓学会
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.14-22, 2019-01-18 (Released:2019-01-23)
参考文献数
28

肝疾患におけるカルニチン,亜鉛低下例の頻度と他の肝代謝マーカーとの関連を明らかにすることを目的とした.慢性肝炎(CH)41例,肝硬変(LC)88例(肝細胞癌非合併群60例,合併群28例)を対象に,カルニチン,亜鉛,アンモニア,BTR(BCAA/Tyr),アルブミン(Alb)を測定し,低下例の頻度と互いの関連を検討した.カルニチン高度低下例はなく,軽度低下例はLCの23.9%にみられ,うち42.9%はアシルカルニチン/遊離カルニチン比>0.4での基準合致例であった.亜鉛高度低下例はCH 0%,LC 30.7%,軽度低下例はCH 31.7%,LC 40.9%にみられた.アシルカルニチンと亜鉛はアンモニア,BTR,BCAAと相関があったが,遊離カルニチンはこれらと相関はなかった.以上よりカルニチンと亜鉛は慢性肝疾患例の一部で低下し,両者の動態と肝代謝マーカーとの関連には差異がみられた.
著者
阿部 諒
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集 2020年度日本地理学会春季学術大会
巻号頁・発行日
pp.240, 2020 (Released:2020-03-30)

かつて世界一周は限られた人が行うものであった。2000年代以降,世界一周する日本人旅行者は増加していると考えられる。その背景には治安の改善やSNSの普及,さらには世界一周航空券の販売がある。現代の世界一周旅行は多様性に富み,旅行を通じてさまざまな人びとが世界各地を訪れるようになった。しかし,筆者自身の世界一周旅行の体験からも,現代の世界一周旅行は多様化しつつも,それぞれの旅行者の行動には共通点や類似性があると考えられた。本研究では世界一周を「日本から西もしくは東方向に太平洋と大西洋を一度ずつ横断し,各地を観光・見物して戻ってくること」定義し,日本人世界一周旅行者の行動の空間的特徴を明らかにする。世界一周旅行は旅行者個人にとって,人生における「究極の旅行」であり,通常の旅行とは異なる意義をもつ。必然的に,その行動には世界一周旅行独自の様式や空間的特徴があると考えられる。 世界一周旅行者の情報は書籍,聞き取り調査,アンケート調査およびブログから入手した。聞き取り調査,アンケート調査は2019年3月に南米ボリビアのウユニで実施した。インターネット上で閲覧可能な100以上の世界一周旅行のブログから,既に旅行を終えている42のブログを対象とした。これらの方法で集めた世界一周旅行の情報を「訪問地」「移動」「イベント」の3つの視点から分析する。世界一周旅行者の訪問地を国別に見た場合,最も多いのはアメリカ(34人)であり,次いでペルー,スペイン(各30人),ボリビア,イギリス(各27人)であった。南米やヨーロッパ全体への訪問が目立つ一方で,東アジア各国への訪問者は少ない。具体的な訪問地として最も多かったのはウユニ塩湖(27人)で,他にも主にヨーロッパ,東南アジアの大都市と南米の有名観光地に集中している。世界一周旅行者は有名観光地,定番的観光地を中心に訪問するが,その中には通常の旅行では行きづらい場所も含まれる。一方でビザ取得の手間や治安の面から,秘境と呼ばれる地域を訪問する機会は少ない。世界一周は「無難な旅」である。 「移動」は「大陸間の移動」など,長距離移動に焦点をあてた分析を行った。その結果,アジア〜ヨーロッパ〜北米の北半球が移動の軸であり,そこから南に逸れるような形で南半球を訪れるのが一般的な世界一周ルートであるということが分かった。北半球は交通網が発達しており,移動しやすく,世界一周航空券も使用しやすい。訪問地の分析から,世界一周旅行者の多くは南米を一とする南半球の地域に強い指向性を持つことが明らかとなったが,長距離移動は北半球が中心である。南米から太平洋を横断し,帰国する際も,多くの旅行者は北半球,とくに北米の都市を経由する。世界一周旅行者は,一見行きたい場所に自由に行くように思われるが,現実的には,彼らの行動は既存の航空交通システムに強く制約される。世界一周は「制約のある旅」である。 「イベント」は旅行者が旅行中に遭遇した「想定外の出来事」を意味する。イベントは盗難,病気,交通機関のトラブル,人との出会い,の4つに大きくわけることができ,世界各地で遭遇する。世界一周旅行を通じて旅行者は「弱者」という立場に自分を置くことで自身の成長を期待する。最終的には「人との関わり」によって旅行者が少しずつ成長していき,旅行の意義を感じる。 現代の世界一周旅行は「弱者」が行う「無難ではあるが制約のある旅」である。これに加えて,各地を順番に巡っていく中で,彼らはさまざまなイベントを体験し,ゴール(帰国)する。旅行者は旅行中にイベントを通じて,困難な状況を解決するための力をつけていく。世界一周旅行はいわば「RPG」のようなものである。それが,ありきたりなコースをたどるだけの無難な旅行に,その人にとっては代え難い独自性を持たせ,世界一周旅行を意義づける。

2 0 0 0 OA 北海道の土城

著者
阿部 正已
出版者
日本人類学会
雑誌
人類學雜誌 (ISSN:00035505)
巻号頁・発行日
vol.34, no.10, pp.325-331, 1919-10-25 (Released:2010-06-28)
著者
星野 未来 本村 美月 阿部 友杏 上野 古都
出版者
日本霊長類学会
雑誌
霊長類研究 Supplement
巻号頁・発行日
vol.37, pp.54, 2021

<p>高校生は夕食後,授業の復習や予習,課題など就寝前に活動する時間が長く,眠気を解消するためにカフェインを摂取する機会が多い。一般に,カフェインは眠気を抑制し,覚醒する作用があるため,摂取する時間によっては夜間の入眠に影響を及ぼすと言われている。本研究では,夜間の睡眠の質に影響を及ぼさないカフェイン摂取方法を検証することを目的とする。 実験は,平日5日間の夜間に設定し,カフェイン120mg を含む無糖ブラック缶コーヒーを1日目は8時間前,2日目は6時間前,3日目は4時間前,4日目は2時間前,5日目は就寝直前と摂取時間を変えて摂取する計画で行う。被験者は,実験期間中,睡眠日誌を記録し,23時から6時の7時間睡眠を確保する介入調査にする。夜間の睡眠の質として,覚醒回数と入眠後最初の徐波睡眠の長さに着目をし,Smart Sleepディープスリープヘッドバンド(Philips 社)を用いて測定し,専用アプリSleep Mapperで記録する。高校2年女子4人を被験者に実験を行った結果,覚醒回数とカフェイン摂取時間に関係があることが示された。8時間前,就寝直前では覚醒回数が2回未満であったが,2時間前,4時間前では3回以上記録され,特に,2時間前では覚醒回数が4回以上記録された。入眠後最初の徐波睡眠の長さは,4時間前,2時間前,就寝直前で短くなることが確認された。本研究の結果から,就寝直前のカフェイン摂取は覚醒回数への影響は少ないものの,深睡眠である徐波睡眠の長さに影響を与え,2時間前,4時間前のカフェイン摂取は覚醒回数及び徐波睡眠の長さに影響を与えると考えられる。夜間の睡眠の質に影響が少ない方法は就寝前4時間以上のカフェイン摂取が適すると考えられる。今後は,睡眠時間や就寝時間を設定する介入調査をせず,高校生の普段の生活リズムにおけるカフェイン摂取と睡眠の質の関係性を明らかにすることが展望である。</p>
著者
松橋 亮 安保 秀雄 阿部 征三郎 紀平 寛
出版者
Japan Society of Corrosion Engineering
雑誌
防食技術 (ISSN:00109355)
巻号頁・発行日
vol.36, no.9, pp.578-585, 1987-09-15 (Released:2009-10-30)
参考文献数
7
被引用文献数
5 8

The mechanism of corrosion of stainless steels in highly concentrated sulfuric acid was studied by the electrochemical method and surface analysis as EPMA and Laser-Raman Spectroscopy. Cyclic potential changes occured in this system about between -0.2V (SCE) (active state) and 0.2V (SCE) (passive state). The anodic reaction was determined as the metal dissolution in both the active and the passive state. The cathodic reaction in the active state near -0.2V (SCE) was mainly dominated by the reduction of hydrogen ion which was clearly indicated by the evolution of hydrogen gas. On the other hand, catholic reaction at the passive state about 0.2V (SCE) was determined as the reduction of molecular sulfuric acid resulting in the formation of sulfur and water. By the analysis of EPMA, precipitated sulfur was found on the specimen surface polarized at 0.2V (SCE) potentiostatically. The in-situ observation of corroding surface by Laser-Raman spectroscopy indicated the formation of precipitated sulfur on the metal surface at the corrosion potential. Cyclic changes in corrosion potentials were considered due to the following mechanisms; dissolved metal ion at the active state formed metal sulfate films on the metal surface, leading the corrosion potential to the passive state. Inversely at the passive state, water as the product of the cathodic reaction accelerated the dissolution of the metal sulfate film to move the corrosion potential to the active state.
著者
石原 裕之 穴水 幸子 種村 留美 斎藤 文恵 阿部 晶子
出版者
認知リハビリテーション研究会
雑誌
認知リハビリテーション (ISSN:24364223)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.17-25, 2015 (Released:2022-05-26)
参考文献数
8

我々は左側頭葉と後頭葉の境界部と頭頂葉,右後頭葉外側部の主に皮質下白質の梗塞により,健忘失語,仮名に強い失読,漢字の失書など様々な神経心理学的症状が認められる症例を経験し,その症例に対して複数の認知リハビリテーション介入を行った。その中でも今回は,読み書きの障害や前向性健忘に対する補助手段およびquality of life(QOL)の向上を目的に導入された,タブレット型端末用アプリケーションである高次脳機能障害者の日常生活支援ツール『あらた』の効果を中心に考察した。本例はこのツールを習得して使いこなしたが,これは残存していた能力をうまく利用したためと考えられた。使用開始後は行動範囲が広がる等のQOLの向上や,このツールの読み書きの訓練的意義等が示唆された。認知リハビリテーションには,個々の症状をターゲットにするだけでなく,様々な面からの統合的なアプローチが有効であると考えられた。
著者
工藤 雅孝 風間 守 阿部 積
出版者
日本法科学技術学会
雑誌
日本法科学技術学会誌 (ISSN:18801323)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.93-98, 2009 (Released:2009-08-25)
参考文献数
8
被引用文献数
1 1

The blast wave caused by the explosion of the explosive and so on shows the refractive index which is different from that of ambience because the wave is accompanied by the density change of the medium. The Schlieren method is often used as a technique to observe the behavior of fluid using the difference of refractive index. However, it is difficult to apply to outdoor experiments because the method requires arrangements of some optical equipments around the subject. In this study, the visualization of the blast wave in a convenient method from the digital frame images which had been taken by a digital high-speed camera in a past outdoor experiment without any optical equipment was tested. This method was a subtraction of images, and a processed image was produced by difference of gradations between two original frame images before and after the explosion. In a part of the background which resulted in a mottled pattern having minute bright and dark parts, the blast wave was possible to be visualized in every frame image. The main blast wave and reflected blast wave from the ground were observed in the processed images. The equivalent ratio to other conventional explosives was derived from the propagation of the blast wave clarified by the processed images. Consequently, this method can be used for estimation of the power of explosion.
著者
伊豆津 健一 阿部 康弘 栗田 麻里 吉田 寛幸
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
pp.22-00185, (Released:2022-11-24)
参考文献数
78
被引用文献数
4

Several Good Manufacturing Practice (GMP) compliance issues and their associated quality problems that have been revealed since 2020 have led to large-scale recalls and supply suspensions of drug products in Japan. This paper provides an overview of the causes and countermeasures for supply disruptions of low-molecular-weight chemical pharmaceutical agents, focusing on quality-related issues. A recent increase in the use of generic drugs emphasized the importance of strengthening active pharmaceutical ingredient (API) supply chains and ensuring GMP compliance among drug manufacturers. In addition, increasing recalls in the drug products of certain marketing authorization holders due to storage stability problems strongly suggests the need to improve their development process considerably. Other measures to stabilize the supply of pharmaceuticals, including increasing stockpiles of APIs, were also discussed.