著者
馬場 智子
出版者
京都大学大学院教育学研究科
雑誌
京都大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13452142)
巻号頁・発行日
vol.56, pp.71-83, 2010-03-31

The Thai government carried out an education opportunity expansion policy to establish the first a half of secondary education course in elementary schools in the '90s. It had an effective result, the quantitative expansion, but it became clear in regard to the equality of the result that there is a limit to learning. Moreover, there is the attendance percentage difference at the now local interval that succeeded in the quantitative expansion. For the cause of this difference, the lowness of the school attendance percentage of the indigenous Thai mountain people is discussed. In later years, the Thai government has began to recognize the indigenous Thai mountain people as Thai citizens and has undertaken policies to build an elementary school in a mountain village to carry out education for the Thai residents there. I am basing this report on a preceding study about the educational issues of the indigenous Thai mountain people and am intended to consider a necessary method to guarantee educational opportunities.
著者
大場 太郎 濱津 隆之 黒田 陽介 平田 貴文 真崎 一郎 井上 博道 木戸 晶孔 舟橋 玲 島 一郎 磯 恭典 馬場 秀夫 前原 喜彦
出版者
福岡医学会
雑誌
福岡醫學雜誌 (ISSN:0016254X)
巻号頁・発行日
vol.94, no.12, pp.347-350, 2003-12-25
被引用文献数
5

A 69-year old man was found a mass becoming larger in abdominal computed tomography. The mass consisted of intermingling solid and cystic component was located below the liver. Abdominal angiography showed tumor staining supplied from right gastroepiploic artery. We considered the mass cystadenoma, lymphangioma, cystic mesothelioma, or gastrointestinal stromal tumor (GIST) preoperatively, and then surgical resection was performed. The tumor was found localized in the greater omentum. Pathological examination showed the tumor composed of proliferation of atypical sort spindle cells and tumor cellswere immunohistochemically positive for C-KIT and CD34, identifying the tumor as a primary GIST of the greater omentum.
著者
佐野 信夫 馬場 弘二 山田 隆昭 吉武 勇 中川 浩二 西村 和夫
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D (ISSN:18806058)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.391-400, 2007 (Released:2007-09-20)
参考文献数
24

トンネルにおける点検作業は,効率的に実施することが望まれている.高速道路トンネルにおける覆工コンクリートの詳細点検は,高所作業車を用いた近接目視と打音点検が主体となっている.本研究で提案する点検システムは,1)走行速度60km/h程度でも計測できる車両を用いて,2)覆工コンクリート表面画像の机上点検から健全度の劣るスパンを特定し,3)そのスパンに限定して従来の近接目視・打音点検を行うものである.この点検システムにより,点検技術者による現地点検回数の低減に伴う点検費用の削減,点検・調査の迅速化,安全性判断の早期化,詳細点検計画の効率的な立案などが可能となった.

1 0 0 0 OA 天賦人権論

著者
馬場辰猪 著
出版者
馬場辰猪
巻号頁・発行日
1883
著者
長谷美 達雄 馬場 邦彦
出版者
The Japanese Society of Snow and Ice
雑誌
雪氷 (ISSN:03731006)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.119-126, 1994-06-15 (Released:2009-08-07)
参考文献数
12
被引用文献数
1 1

関東地方では,南岸低気圧の通過の際に低気圧による暖かな東寄りの気流とこれとは相対的に冷たい北西部からの気流との間に局地前線が形成される.発達した低気圧の場合には東寄りの気流が強く内陸深くまでおよび,はじめ房総半島に見られた局地前線は内陸に進行する.一方,地上付近の北西風は関東西部の山地と前線との間に収束される.前線の西側で湿雪が降り,送電線着雪の発達条件となる.過去の大きな着雪事故はこの地域内で発生している.この地域性は関東の地形に起因し,また低気圧による局地的な前線と関連が深いと考えられるので,局地的な前線の成因と着雪発生との関わりについて考察した.
著者
森岡 暁 馬場 正三
出版者
The Japanese Society of Gastroenterology
雑誌
日本消化機病學會雜誌. 乙 (ISSN:13497693)
巻号頁・発行日
vol.85, no.8, pp.1490-1500, 1988

家族性大腸腺腫症患者26例, 15家系の随伴病変を検討することを目的とし, まず家系別症例について手術時のポリープ数, 微小腺腫密度について検討した. また術前拡大色素内視鏡検査を行うことにより微小腺腫, 単一腺管腺腫を観察した. これらの症例における顎骨潜在骨腫, 上部消化管ポリープ, 眼底の色素異常, 甲状腺腫, デスモイド腫瘍など随伴病変の頻度を検討し, その臨床上の重要性を検討した. 特に眼底色素斑が患者に高率に認められ, 子供の保因可能者の50%に認められ, しかも1歳2カ月ですでに認められた症例もあつた. したがつて Gardner 症候群のみならず広くFACの保因可能者の marker として重要な位置を占めるものと考えられる.
著者
木俣 博之 馬場 正三
出版者
The Japan Society of Coloproctology
雑誌
日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471801)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, pp.226-234, 1998-04

大腸癌の発生予防を目的として,ヒトのAPC遺伝子codon 1309と相同の部位に変異を持つマウスに,非ステロイド消炎鎮痛薬剤であるpiroxycamを投与し,その腺腫増殖抑制効果にっき検討した.その結果,piroxycam投与群はcontrol群に比し,ポリープ数および大きさで有意に抑制効果が認められた.また臨床例において,家族性大腸腺腫症患者で予防的結腸全摘術を行い,残存直腸の腺腫のサーベイランス中の3症例に対し,piroxycam坐剤の実験的投与を行った.10週間の投与で,3例ともに残存直腸内の腺腫の縮小,消失が認められ,piroxycamの腺腫発生に対する予防効果が認められた.従来FAPの予防的切除として行われてきた結腸切除術,回腸直腸吻合術式での,術後残存直腸からの腺腫発生の予防的投与に有用であると考えられた.
著者
中田 邦也 早川 みち子 横野 浩一 内海 正文 吉田 泰昭 老籾 宗忠 馬場 茂明
出版者
The Japanese Society of Internal Medicine
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.75, no.4, pp.528-532, 1986
被引用文献数
1

症例は38才,主婦.身長156cm,体重65kg.満月様顔貌,中心性肥満,高血圧を示し, Cushing症候群が疑われ当科へ入院した.尿中170HCS高値,尿中17KS正常で,血漿cortisolは常時高値で日内リズムは消失し,血漿ACTHは常時測定感度以下であつた. dexamethasone 2mgおよび8mg負荷で共に血漿cortisol,尿中170HCSの抑制はみられず, metyrapone 3g負荷でも尿中170HCSは増加反応を示さなかつた.また, CTscan,副腎シンチ,血管造影等各種画像診断にて両側副腎腫瘍が疑われた.手術にて右副腎に25×21mm,左副腎に18×14mmの腫瘍を摘出し,組織学的に共に腺腫と診断された.
著者
中須賀 常雄 馬場 繁幸 伊藤 和昌
出版者
琉球大学
雑誌
琉球大学農学部学術報告 (ISSN:03704246)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.231-239, 1982-12-01

1.本論は八重山群島西表島船浦湾の海岸林における植生の配列について, 1978年10月および1980年8月に調査・研究したものである。2.本地の海岸林は海浜林, マングローブ林および縁取林の3林型に区分され, これらは地形と対応して更に小区分された。小区分された林型は地形と対応して複雑に配列しているが, 海岸から内陸への基本的な配列パターンは次のとおりである。海浜林(海浜草本帯⇾前浜堤低木林⇾浜堤低木林⇾後浜堤低木林⇾堤州低木林)⇒マングローブ林(ヒルギモドキ林⇾オヒルギ林⇾ヤエヤマヒルギ林⇾オヒルギ林)⇒海浜林(浜堤低木林⇾浜堤高木林)⇒マングローブ林(オヒルギ林⇾ヤエヤマヒルギ林⇾ヤエヤマヒルギ・オヒルギ林⇾オヒルギ林)⇒縁取林(アダン林)3.各林型の上層構成樹種は海浜林ではテリハクサトベラ, アオガンピ, イソフジ, ハテルマギリ, トベラ, クロヨナ, オオハマボウ, タイワンウオクサギ, ミズガンピ, シマシラキ, テリハボク, ヒメユズリハ, オキナワシャリンバイ, ヤエヤマコクタン, マングローブ林ではヒルギダマシ, ヒルギモドキ, ヤエヤマヒルギ, オヒルギ, 縁取林ではアダン, アコウ, ハマイヌビワ, アカギ, ハスノハギリ, オキナワキョウチクトウ, オオバギ, クロヨナ, サガリバナであった。
著者
原田 和則 三隅 厚信 三隅 克毅 馬場 憲一郎 跡部 安則 近藤 浩幸 前野 正伸 本明 宜彦 金光 徹二 赤木 正信
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.20, no.4, pp.965-969, 1987-04-01
被引用文献数
11 13

胃上部癌の外科的治療における噴門側胃切除 (噴切) か胃全摘 (全摘) かの術式の選択について, 両術式間の術後機能障害の比較検討を目的として, 術後の満足度, 術後愁訴, 脂肪消化吸収試験, 消化管ホルモンの成績などから考察を加えた. 脂肪消化吸収試験, 術後の栄養障害, 消化管ホルモンの面からは噴切が全摘に比べ, また全摘では間置術が Roux-Y 術に比べて良好であった. 胃上部癌の外科治療においては, 十分に根治性が得られる範囲内で切除線を決定することが前提条件であり, 根治性を第一義的に考えて術式の選択をすべきである. その際, 根治性が保たれ残胃を大きく残すことが出来る場合には噴切適応の意義があると考えられた.
著者
馬場 哲郎 浦本 秀隆 山田 壮亮 桑田 泰治 永田 好香 重松 義紀 下川 秀彦 小野 憲司 竹之山 光広 花桐 武志
出版者
特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会
雑誌
日本呼吸器外科学会雑誌 (ISSN:09190945)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.002-006, 2011-01-15 (Released:2011-04-27)
参考文献数
12

肺カルチノイド切除10例について臨床病理学的因子と治療成績に関して検討を行った.定型的カルチノイド(TC)が7例で非定型的カルチノイド(AC)が3例.平均年齢は49.5歳で,男性6例,女性4例(全例TC)であった.術前にカルチノイドの診断がついたのは4例であり,他組織型の肺癌と診断されたのが4例.術式は肺摘除が2例,二葉切除が1例,肺葉切除4例,区域切除1例,部分切除1例,気管支形成術1例であった.TCでは術後(平均観察期間63ヵ月)の再発例はなく,ACは全例が再発.カルチノイド全体での5年生存率は62.5%で,TCは100%,ACでは5年生存例はなかった.TCについては機能温存手術の適応の検討が,ACについては周術期の補助療法など集学的治療の検討が必要であると考える.
著者
吉田 好 新田 直子 馬場口 登
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.470, pp.347-352, 2010-03-08

映像編集は一般に,素材映像から選択された部分映像の並び替えにより実現される.本研究は,専門家により制作された編集映像を事例映像として用いることにより,一般ユーザによるホームビデオを素材映像とする映像編集の支援を目指す.提案手法では,まず,事例映像の各ショットを,特徴量の量子化に基づきシンボル化する.次に,素材映像をカメラワークの切り替わりでセグメントに分割し,各シンボルへの適合度及び,ホームビデオ特有の手振れなどに関連する知覚品質の2つの尺度に基づき,セグメントを評価する.事例映像から得られたシンボル列及び,シンボルへの適合度・知覚品質・時系列に応じて配置されたセグメントをインタフェース上に提示し,映像編集におけるセグメントの選択・配置を支援する.
著者
芳澤 伸一 馬場 朗 松浪 加奈子 米良 祐一郎 山田 実一 李 晃伸 鹿野 清宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.85, no.3, pp.382-389, 2002-03-01
被引用文献数
16

十分統計量と話者距離を用いた音韻モデルの教師なし学習法を提案する.提案法では,音響的に近い話者群の十分統計量を用いて統計処理計算により正確に適応モデルを構築する.提案法では,(1)発声話者に音響的に近い話者を選択し,(2)選択された話者の十分統計量を用いて発声話者に適応した音韻モデルを作成する.十分統計量の計算は適応処理の前にオフラインで行う.提案法では発声話者の音響的に近い話者群の十分統計量を用いて統計処理計算に基づき適応化を行うため高い認識率を獲得することができる.また,少量の発声文章で適応処理が行われる.更に,十分統計量をオフラインで計算することにより適応時の処理が短時間で行われる.話者クラスタリングによる方法と比較すると,提案法では発声話者のデータによりオンラインで動的に話者クラスタを決定するため,適切な話者クラスタを獲得することができる.認識実験により,少量の発声文章により適応を行った場合,MLLRより高い認識率を獲得できることを示す.