著者
小澤 徹
出版者
一般社団法人 日本数学会
雑誌
数学 (ISSN:0039470X)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.337-349, 1998-10-29 (Released:2008-12-25)
参考文献数
76
被引用文献数
1 or 0

時間に依存した非線型シュレディンガー方程式の解の長時間的挙動を散乱理論の見地から解説する.初めに短距離型の相互作用を扱う基本的枠組を設定し共形冪及びシュトラウスの臨界冪が自然に導入される事情を説明する.次にこの方法論がクローン型の長距離相互作用に及んで破綻に至る様子を述べそこに現れる発散の困難を解決する為の非線型散乱理論の長距離理論構築に向けての着想を紹介する.一方,非線型項が準斉次型であれば共形又は優共形冪に対して藤田・加藤の原理(尺度不変性の原理)が成立する事を示す.これにより臨界指数のソボレフ空間に於る小さなデータの散乱理論の成立が従う.更に同理論が丁度意味を失う限界に於て指数型増大度が臨界非線型性を記述する理由をソボレフの埋蔵定理の臨界現象との関連で明らかにする.最後に未解決問題に言及する.
著者
田中 佐千子
巻号頁・発行日
no.47, (Released:2013-06-05)
著者
瀧澤 毅 タキザワ ツヨシ Tsuyoshi TAKIZAWA
雑誌
千葉科学大学紀要
巻号頁・発行日
vol.3, pp.149-160, 2010-02-28

マスクを着用することがインフルエンザ感染予防に有効であるというエビデンス(科学的根拠)があるのかEBMの方法により検討した。そのため本学図書館から利用できる医中誌, JMEDPlus, 医学・薬学予稿集データベース、日経メディカルオンライン、MEDLINE, Cochrane Libraryを検索し、インフルエンザと呼吸器感染症に対するマスク着用の予防効果について、臨床論文を抽出しエビデンスを評価した。マスク着用がインフルエンザや他の感染症予防に有効であることを検証した推奨度A、エビデンスレベル1bのランダム化比較試験のエビデンスはない。これまでマスク着用のインフルエンザ感染症予防を検証するランダム化比較試験が香港とシドニーで実施されたが、いずれもマスク着用と非着用のインフルエンザ感染発症率に統計的有意差はなかった。推奨度B、エビデンスレベル2aの観察研究ではインフルエンザ予防に有効であることを示す非ランダム化比較試験とコホート研究のエビデンスがある。また、SARS感染予防に有効である可能性を示唆する推奨度B,エビデンスレベル3aの症例対照研究のメタアナリシスによるエビデンスもある。一方、手洗いの小児肺炎などの感染症予防効果については、推奨度A,エビデンスレベル1bのランダム化比較試験のエビデンスがある。WHOや米国CDCのインフルエンザ予防ガイドラインはマスク着用よりも手洗いを重視しているが、これは両者の予防効果のエビデンスレベルの違いを反映させたものである。
著者
酒井 章吾 石橋 敏朗 浦辺 幸夫
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2015, 2016

【はじめに,目的】様々なスポーツにおいて,運動中に声を発する場面をしばしば目にすることがある。これはシャウト効果(Shout effect)を期待しており,自ら発声することによって最大努力時の筋力が増加するというものである。シャウト効果については様々な先行研究があるが,筋出力時の言葉の種類について言及したものは少ない。筆者らは,もし言葉の種類によってシャウト効果に差が生じるのであれば,スポーツ場面で選手が発する言葉を選択することで,より高い筋力発揮ができると考えた。本研究では,母音の種類によるシャウト効果に違いがあるか検証を試みた。【方法】一般成人男性30名(平均年齢21.6±1.1歳)を対象に無発声,「あ」「い」「う」「え」「お」の各母音の最大発声をランダムに行い,各母音発声中の等尺性膝伸展筋力を測定した。筋力の測定には,Cybex 6000(メディカ株式会社)を使用し,1条件に対し2回測定を行い(筋出力時間は5秒間),測定間の休息時間は60秒間とした。また,各条件間の休息時間は10分間とした。測定肢位は,膝関節は60°屈曲位,背もたれ角度は110°(座面が基本軸)とした。統計処理には,PASW statistics 18を使用し,1元配置分散分析を行い,事後検定には,Bonferroniの方法を用いた。危険率5%未満を有意とした。【結果】無発声および各母音の発声時の筋力測定値の平均値を示す。無発声で2.70±0.53(Nm/kg),「あ」で2.97±0.63,「い」で3.01±0.52,「う」で2.88±0.66,「え」で3.00±0.47,「お」で2.90±0.57だった。「え」では無発声に対して有意に筋力が増加した(p<0.05)。「あ」「い」「う」「お」では無発声に対して,全て筋力が大きくなったが,有意な増加ではなかった(NS)。【結論】シャウト効果が生じる要因について,先行研究では,音刺激による心理的影響や脊髄前角細胞の興奮順位の増強により,筋力発揮が増加すると考えられている。また,「い」「え」を選択すると運動能力が向上したという報告もある。本研究結果では,「え」の発声時のみ,無発声時よりも筋力が増加した。先行研究では「い」「う」「え」の発声時に,精神的緊張が高まるとされており。この緊張と筋出力のタイミングが合致することで運動に対し有効に働くとされている。今回,「え」のみで筋力の増加が認められたが,発声に関与する筋や頸部周囲筋の特性を含めて検討を進めたい。
著者
内田 芙美佳 木村 愛子 堀江 貴文 元廣 惇 稲垣 杏太 鈴木 哲
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.32, no.6, pp.905-909, 2017 (Released:2017-12-20)
参考文献数
16

〔目的〕経験の浅い理学療法士のキャリア発達を促す支援策としての基礎資料を得ることを目的に,キャリア・アダプタビリティの現状を調査し,かつキャリア・アダプタビリティとメンターとの関係性について検討した.〔対象と方法〕対象は,経験年数が1年から5年までの理学療法士149名とした.質問紙にて,基本属性,キャリア・アダプタビリティ尺度,メンターの有無を調査した.〔結果〕メンターを持つものは,持たないものと比べ,キャリア・アダプタビリティの関心因子,コントロール因子,自信因子の得点が有意に高かった.〔結語〕理学療法士のキャリア発達にメンターが関与する可能性が示唆された.

1 1 1 1 OA 児童虐待

著者
池田 由子
出版者
日本精神衛生学会
雑誌
こころの健康 (ISSN:09126945)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.4-9, 2001-06-30 (Released:2011-03-02)
参考文献数
10

児童虐待防止法が2000年5月に国会を通過し, 同年11月に施行されてから, 児童虐待の報告数は激増したが, 同時に児童相談所等の関係機関が接触しているにもかかわらず, 被害児が殺され, あるいは重篤な障害を残す事例が報告されるようになった。わが国の児童虐待の現状と問題点をさぐるため, 電話相談, 保健所, 児童相談所, 大学病院の現場で虐待を取り扱っている専門家にその現状, 問題点の報告を求めた。 また, 全体として今後の問題として虐待の定義, 範囲をはっきりすること, 法医学の関与の必要なこと, カルト宗教における児童虐待に注意を払うことなどにつき述べた。
著者
岡村寧次 等著
出版者
自由アジア社
巻号頁・発行日
1956
著者
横田 賀英子 渡邉 和美 和智 妙子 大塚 祐輔 倉石 宏樹 藤田 悟郎
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.86, no.3, pp.209-218, 2015 (Released:2015-08-25)
参考文献数
37
被引用文献数
7 or 0

The purpose of this study was twofold: first, to create an index for a behavioral linkage analysis of serial sex crimes, and second, to construct a predictive model for the analysis. Data on 720 sex crimes (rape, indecent assault) committed by 360 offenders arrested between 1993 and 2005 throughout Japan were collected. The following seven behaviors were examined during a series of analyses aimed at illustrating the effectiveness of crime linkage in serial sex crimes: victim age group, area type, publicness of offense site, weapon, time, contact method, and day of the week. The results indicated that six of the seven behaviors (excluding “day of the week”) significantly distinguished between linked and unlinked crime pairs. Under a logistic regression of these six variables, which were dichotomously coded in terms of the concordance or discordance between each pair of incidents, the area under the receiver operating characteristic (ROC) curve was 0.85 (95% CI = 0.82–0.87), indicating a high level of discriminative accuracy in identifying disparate sex crimes committed by the same person.
著者
野矢 茂樹
出版者
東京大学教養学部哲学・科学史部会
雑誌
哲学・科学史論叢 (ISSN:13446185)
巻号頁・発行日
no.3, pp.21-45, 2001

「正誤表」あり

1 1 1 1 OA 鳩の飼方

著者
村瀬吉康 著
出版者
宏文書院
巻号頁・発行日
1913
著者
中山 隆臣
出版者
一般社団法人 表面技術協会
雑誌
表面技術 (ISSN:09151869)
巻号頁・発行日
vol.64, no.12, pp.640-644, 2013-12-01 (Released:2014-12-01)
参考文献数
12
被引用文献数
1 or 0
著者
木村 善行 大南 宏治 有地 英子 奥田 拓道 有地 滋 林 輝明
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
薬学雑誌 (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.102, no.7, pp.p666-669, 1982-07
被引用文献数
2 or 0

It was found that high sugar diets induced an elevation in serum levels of triglyceride and insulin in rats by the oral administration for 2 months. When black substances isolated from crude black sugar were orally administered to rats with the high sugar diets, such elevation was not observed. In addition to these effects, black substances were found to reduce serum lipid peroxide. Black substances were found to inhibit absorption of glucose in the rat small intenstine. Therefore, it was suggested that the effect of black substances on hyperlipemia in rats fed with the high sugar diets might be partly attributable to an inhibition of glucose absorption in the small intenstine.
著者
雪花山人 著
出版者
立川文明堂
巻号頁・発行日
1913
著者
田岡 三希 佐藤 哲 鎌田 勉 奥村 浩
出版者
Yamashina Institute for Ornitology
雑誌
山階鳥類研究所研究報告 (ISSN:00440183)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.82-90, 1988-09-30 (Released:2008-11-10)
参考文献数
14
被引用文献数
8 or 0

1 北海道の大黒島でコシジロウミツバメOceanodroma leucorhoaの鳴声がどのような状況で発せられるかを調べた。2 鳴声のレパートリーは主にChatter-call,Purr-call,Screech-callの三種で各々雌雄共に鳴く。このうちPurr-callとScrreech-callは特定の状況下でのみ鳴かれ,状況特異性が見られた。3 Purr-callが鳴かれる巣穴には必ず雄,雌の二羽がおり,また卵や雛はいない。従って,この鳴声は求愛行動や番形成に関係していると思われる。4 Screech-callは同性の二羽の間で鳴かれ,おそらく闘争に伴って鳴かれる鳴声と思われる。5 Chatter-callは様々な状況下でまた他の鳴声と共に鳴かれるが,飛翔個体はほとんどこの鳴声しか鳴かない。しかしながら,Chatter-callの鳴かれる状況をそれに伴って鳴かれる鳴声に従って分類すると状況特異性が見られた。このことはこの鳴声が状況の違いにより複数の機能を持ちうることを示唆する。事実,この鳴声の再生実験を巣穴中の個体に対して行ったところ,様々な反応を誘起した。
著者
浅川 彰三 平賀 譲 湊 一磨
出版者
造船協會
雑誌
造船協會會報
巻号頁・発行日
no.63, pp.215-223, 1939

"Ryofu Maru" is the first observation ship of occan in Japan ; which was built by Harima Dock Yard Co. Ltd. That was equipped with two Shinko Sulzers of Kobe Iron Works and with all instruments of Observatory and Oceano-graphic.