著者
北川 能 塚越 秀行
出版者
東京工業大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1999

本研究は、土砂崩れなどの災害現場において生き埋めになった被災者の救出作業機能を従来の油圧パワーショベルに付加することを目的としているため、i)力制御しながら土砂・瓦礫などを撤去できる油圧ショベル先端のマスター・スレーブ制御系の構築、ii)i)の作業に時間を要する場合に備えた、瓦礫内部に直接延命用の飲料水を搬送できる駆動式生命線「能動ホース」の開発、これら2本を柱に本年度の研究を遂行してきた。その結果、以下のような研究実績を納めることができた。i)においては、11年度提案した臨場感の優れたマスター・スレーブ制御系「パラレルインピーダンス制御系」、12度はマスターとスレーブ間の通信遅れ補償した制御系を開発した。この制御系は、スレーブの受ける土砂・瓦礫等の対称物のインピーダンス特性変化にも適応できる機能があり、さまざまな瓦礫内に被災者が存在する場合の識別などにも発展する技術となり得る。本年度はこれらを総合的にまとめ、各状況に応じた制御系の適用法を明らかにした。またii)においては、11〜14年にかけて開発した「象の鼻」のように柔軟かつ大きな屈曲力を生成できるアクチュエータに関して、本年度は口径45mmの小型湾曲ユニットを開発し方向操舵の機能を有することを確認し、さらに瓦礫内への推進力を生成することのできる推進ユニットを2種類開発した。これらを連結して瓦礫内の推進、および延命用水供給作業の有効性も確認された。今後はさらに防塵対策も行っていく予定である。
著者
斗内 政吉 KIM S. KIM Sunmi
出版者
大阪大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2007

平成20年度は現在までに構築しているレーザーテラヘルツ放射顕微鏡(LTEM)のシステム高機能化をを計るとともに、これを使った半導体デバイスの評価を行った。またこの高機能化したシステムに関する特許の申請を行った。以下に研究結果の詳細を示す。前年度までに従来の試料ステージ移動型のLTEMにビームエクスパンダーおよび固浸レンズを組み込むことにより、波長780nmのフェムト秒レーザー光源を使って、空間分解能として1.2ミクロンを達成していた。また、高速イメージングのためにレーザー走査用のガルバノメータを組み込んだ透過タイプのレーザービーム走査型LTEMを構築し、500×500画素のテラヘルツ放射イメージ取得時間を10秒程度まで短縮することに成功していた(従来の試料ステージ移動型では1時間程度必要)。今年度は、このレーザービーム走査型LTEMを、様々な試料に適応可能な反射型に改良し、またレーザー光源については多くの半導体デバイスのベースとなるシリコンを透過可能な1058nmに変更。さらにビームエクスパンダーおよび固浸レンズを組み込んだシステムへと拡張した。このシステムにより、0.5ミクロンのライン&スペース構造を有するテラヘルツ放射素子を用いて実験を行った。その結果、レーザービームをライン間に照射したときに放射される周期的なテラヘルツ放射パターンが観測されており、よって空間分解能として1ミクロン以下を達成した。また、この新システムを用いて、半導体デバイスの一つであるオペアンプのテラヘルツ放射イメージの観測を行った。人為的に配線に断線箇所を作ったオペアンプと正常なものにおけるLTEMイメージにおいて、有意な差を観測した。このようなテラヘルツイメージの差はアンプに外部から何もバイアス電圧等を入力しない場合にも観測されており、このLTEMを使って半導体デバイスの故障評価を非破壊で高速に行える可能性を示している。
著者
見村 万佐人
出版者
京都大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2008

本年度は、前年度までに研究した普遍格子(SL_M(II[x_1…x_k])、mは3以上、kは任意の自然数,の形の群のこと)の剛性を深化させて、さらに、曲面の写像類群(以下MCG)。自由群の外部自己同型群(外out(Fn))の研究へ応用した。普遍格子は高ランク(半単純)代数群の格子と同じく性質(T)ともつことがしられている。一方、MCGやOut(Fn)ではKazhdanの性質(T)をもつかどうか知られていない(MCGの方では、もたないというアナウンスがあった)、またFarb Masur(1998)やBridson-wade(2010)の定理により、高ランク格子からMCGないしOut(Fn)への群準同型は像が必ず有限になる。以上のことから、MCGやOut(Fn)は高ランク格子よりも"弱い剛性"をもつと考えられる。報告者は、普遍格子や斜交普遍格子(Sp2m(II[x_1,_,x_k]),mは2以上、kは任意の自然数の形の群のこと)における"性質(TT)'T"と呼んだ性質を導いた。この性質はKazhdanの性質(T)より真に強い性質であり、像型部分が自明表現をもたないようなユニタリ表現係数の2次の有界コホモロジーを用いて記述される。また、報告者は(TT)'Tをもつ可算群からMCG;Out(Fn)への群準同型が必ず有限の像をもつことを示した。これによりFarb-Masur,Bridson-wadeの定理の(斜交)普遍格子への拡張を証明した。また1次元コホモロジーの消滅を(斜交)普遍格子においてβ-シャッテンクラスへの等長表現係数の場合に得た。
著者
斗内 政吉 村上 博成 川山 巌
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

システム開発においては、固浸レンズやガルバノスキャナーを用いた新規なレーザーテラルツエミッション顕微鏡を構築し、空間分解能1μm以下でかつスキャン時間が数秒であといった高分解能かつ高速性能を持つことを確認した。また、このシステムを用が、半導体集積回路の欠陥検査等に有効であることを示した。一方、強誘電体からのテラヘルツ放射を、結晶構造および配向制御した薄膜を用いて系統的に観測し、そのメカニズムを明らかにした。
著者
真島 和志 PANDA Tarun Kanti
出版者
大阪大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2008

前周期遷移金属、および、希土類金属錯体によるエチレンなどのオレフィン類およびブタジエンなどのジエン類の重合反応、また、ヒドロアミノ化やヒドロシリル化といった分子変換反応が盛んに研究されており、その触媒分子の設計は非常に重要な研究対象である。本研究においては、独自に見出した前周期金属-アミド錯体の付加反応を利用してα-ジイミン配位子、また、カルボジイミド配位子との組み合わせにより、ワンステップでチタン・ジルコニウム・ハフニウムを中心金属とする種々のアミド錯体の合成が可能であることを見出した。得られる錯体には非常に電子供与性の高いグアニジン部位が存在することから塩基性の高い金属-アミド結合部位を有しており、そのために不飽和有機分子に対する求核付加のみならず、炭素一水素結合の活性化が可能であることを明らかにした。近年、炭素-水素結合の活性化を利用したヒドロアミノアルキル化反応が活発になっており、その素反応をより容易に進行させるために必要な配位子設計に対する新たな指針を見出すことができた。さらに、希土類錯体においては電子的に大きな柔軟性を持ち、金属中心周りの他の配位子に応じて形状を自由に変えうるα-ジイミン配位子の導入に成功し、新たな希土類金属錯体群の合成法を確立することに成功した。この性質はオレフィン類やブタジエンの重合において、モノマーの立体的・電子的要因に応じてより活性な触媒金属中心を発生させるための触媒デザインにつながる新たな知見である。
著者
本多 利雄
出版者
星薬科大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2006

生体機能分子の探索・創製においては、その誘導体合成をも容易にするような簡便かつ効率的な合成法の確立が強く望まれる。古来より、イソキノリン類やインドール類を始めとするアルカロイド、さらには多くのテルペン類には興味ある種々の生理活性を示す化合物が知られている。しかしながら、それらの合成においては多段階を要したり、また複雑な試薬や反応条件等を必要とするものが多い。今年度の研究においては、我々の開発したヨウ化サマリウムによる位置選択的炭素-窒素結合開裂反応を鍵反応として用いることにより、α、α-二置換アミノ酸であるデオキシダイシベタインのキラル合成および強力な鎮痛活性を有するアファノルフィンのキラル合成に成功した。アファノルフィン誘導体の簡易合成法の確立は、今後オピオイド受容体選択的鎮痛薬の探索に有用な手段を提供するものと考えられる。また、コバルトカルボニルを反応剤とするエンイン環化を鍵反応として、潜在的鎮痛薬として期待されるインカルビリンの立体選択的合成も達成することが出来た。本合成はオピオイドとは異なったメカニズムを有する新たな鎮痛薬の開発に繋がる可能性を秘めている。上記合成は用いた試薬の特性を有効に活用したものである。一方、海洋産物の一種として単離されたウピアールはビシクロ[3.3.1]ノナン骨格を有する特異なテルペンである。本化合物の合成においては、アリルシランの分子内カルボニルーエン反応を基盤とすることにより、15工程、総収率10%以上で目的を達成することが出来た。この反応はパラトルエンスルホン酸を用いるという極めて温和かつ効率的なものであり、今後の更なる発展が期待できるものである。
著者
吉井 亮雄
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

過去3年間の主要な成果としては次の3点がある。第一は、フランスにおいて初期「新フランス評論」誌にかんする多数の関連未刊文献を参照し、同時代の文学環境について具体的な知見を深めたこと。第二に、同誌と交流のあった文芸誌、とりわけ「ラ・ファランジュ」を調査し、その総合索引を作成したこと(この成果はフランスのジッド研究センターから出版予定)、第三に、アンドレ・ジッド=ポール・フォール往復書簡集校訂版を公刊したことである。
著者
常岡 英弘 梅田 昭子 柳原 正志 柳原 正志 梅田 昭子
出版者
山口大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

猫ひっかき病(Cat Scratch Disease : CSD)の新たな血清学的方法としてBartonella henselae IgG抗体価測定用Enzyme-Linked Immuno Sorbent Assay (ELISA)を確立した。本法の特徴は液体培地で培養したBartonella henselaeATCC49882株をN-ラウリルーサルコシン液で処理し、その上清液を抗原とするものである。本法の感度は0.952、特異度は0.987であり、その臨床的有用性が期待される。
著者
西村 章次 前田 奈津子 山崎 茂夫 社会福祉法人「皆の郷」・「いもの子作業所」の障害をもつ青年・成人 黒澤 祐介 権 明愛 範 例
出版者
白梅学園大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

子どもが喜ぶ「遊びながらの発達診断用具」を開発し、健常児を対象に108のデータを得、23各項目について、50%以上の通過率とSDから、3歳半前から6歳半以降まで6ヵ月ごとの発達推定年齢を出した。また40名を越す障害が疑われる児・者の診断に本用具が有効であることを確かめた。「プレールーム」、いわゆる「現場」、「家庭」における「出前発達相談」システムのあり方を、複数の検査者による診断と相談を基本にして構築した。
著者
佐々木 基樹 山田 一孝 遠藤 秀紀
出版者
帯広畜産大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

チンパンジー、ゴリラ、オランウータン、ニホンザル、これら4種の霊長類と4種のクマ科動物、ジャイアントパンダ、マレーグマ、ホッキョクグマ、ヒグマの後肢の可動性を、CTスキャナーを用いて非破壊的に観察した。その結果、4種の霊長類とジャイアントパンダ、マレーグマの2種のクマ科動物において、足根骨の回転とスライドによる足の顕著な回外が確認された。さらに、霊長類において、第一趾の屈曲に伴う第一中足骨の内転が4種の霊長類全てに確認され、オランウータン、ゴリラ、ニホンザル、チンパンジーの順でその可動域は大きかった。また、ゴリラやチンパンジーでは第一中足骨は足の背腹平面で内転しており、上下斜め方向に可動面を持つ他の2種の霊長類とは可動様式が異なっていた。足根骨の回転とスライドによる足の回外は、木登りに対する形態学的適応と考えられる。また、第一中足骨の足の背腹平面で内転は地上性適応の一環と考えられる。さらに、その可動性がチンパンジーで小さかったことから、チンパンジーがより地上性適応しているものと推測される。
著者
岡田 章 斎藤 公男
出版者
日本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

本研究は、震災後の避難時やイベント時に人々が集える比較的大きな空間を覆える安全で居住性の高い仮設のシェルターを提案し、その実用化について検証したものである。仮設のシェルターは、超軽量で人力により簡単に建設が可能なもので、(1)シェルターの提案とテストビルディング、(2)実用化に向けた接合部などの開発、(3)施工方法の提案と検証、(4)構造安全性(耐風性、耐震性)の検証、などの項目について行った。研究成果として、複数の実用性を有する仮設シェルターの開発を行った。
著者
瀬恒 潤一郎 PANDA PK
出版者
神戸大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2006

新規ポルフィリノイドのビルディングブロックとして新しいビピロール誘導体の開発を行った。フルオレン、フルオレノン、アントラセン、ビピリジンをスペーサーとするビピロールジエステルをヨードピローから3段階で合成した。アルゴン雰囲気下でヨードピロールとパラジウム触媒の混合物にジオキサン、ピナコールボラン、トリエチルアミンを加え、加熱攪拌することによりボリルピロールを約90%(NMR収率)で得た。これを精製せず次の鈴木カップリング反応に用いた。アルゴン下、ボリルピロール、ジハロアレーン、パラジウム触媒、トリフェニルホスフィン、炭酸カリウムの混合物にジメチルホルムアミドを加え、加熱攪拌した。反応の処理後、クロマトグラフィーでカップリング生成物を56-97%の収率で得た.これらのジエステル誘導体をエチレングリコール中、水酸化ナトリウムで2時間加熱して加水分解-脱炭酸し、α位無置換ビピロール誘導体を約90%の収率で得た。従来、特徴あるポルフィリノイドの合成に用いるピロール誘導体はそれぞれに固有の手法を用いて合成されていた。この反応の開発によってポルフィリノイド合成のための多様なビルディングブロックを容易に得ることができるようになったことはこの分野での大きな進歩である。次にこのビピロール誘導体とp-tert-ブチルベンズアルデヒドをトリフルオロ酢酸の存在下で反応させた後,DDQで酸化した。反応混合物をクロマトグラフィーで精製分離し、拡張ロザリン(10-44% yield)を得るとともに、拡張テトラフィリン(0-39% yield)拡張オクタフィリン(0-18%)を得た。
著者
篠田 知和基 松村 一男 丸山 顕徳 目崎 茂和 不破 有理 廣田 律子 服部 等作 荻原 真子 栗原 成郎 吉田 敦彦 諏訪 春雄 栗原 成郎 三原 幸久 中根 千絵 鷹巣 純 目崎 茂和 後藤 明 丸山 顕徳 依田 千百子 松村 一男 岡本 久美子 立川 武蔵 小松 和彦 百田 弥栄子 小南 一郎 鈴木 正崇 門田 真知子 蔵持 不三也 不破 有理 服部 等作 広田 律子 荻原 真子 木村 武史 宮本 正興 クネヒト ペトロ 水野 知昭 中堀 正洋
出版者
広島市立大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2005

「ユーラシアの神話の道」「海洋神話」につづき、主として天空の神話を世界神話においてしらべて比較し、そこから各文化の世界観、すなわちコスモロジーを究明した。天空神話としては日月、風、星辰、それに「天界」の神話をとりあげた。
著者
山本 清人 古森 公浩 小林 昌義
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

実験1)Rho kinase inhibitorに代謝されるhydroxyfasudilのウサギ高脂血症腸骨動脈ステント留置モデルの内膜肥厚抑制効果について検討。コントロール:1.0%コレステロール餌。fasudil投与群:hydroxyfasudilをコレステロール餌に混ぜて投与.結果:4週後の内膜中膜比に有意差はなかった。実験2)Ezetimibe群で有意に内膜肥厚を抑制した。
著者
丹羽 健 長谷川 正 草場 啓治 八木 健彦 大砂 哲
出版者
名古屋大学
雑誌
若手研究(スタートアップ)
巻号頁・発行日
2008

本研究では,数万気圧・数千度の酸素超臨界中でのゲルマニウムおよびシリカの二酸化物(GeO_2,SiO_2)の溶融・急冷回収実験から中空角柱状の非常に特異な形態を有する単結晶の育成に成功した.高密度ガラスを合成することは難しかったが,超高圧下におけるガラス形成能や結晶成長機構の解明,新規機能性材料開発に対する幅広い知見を得ることができた.
著者
佐久間 孝正 実松 克義 山脇 千賀子 イシカワ エウニセアケミ 田房 由起子 河野 康成 二井 紀美子 鈴木 美奈子
出版者
立教大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

日本では、外国人児童・生徒の教育が義務化されていない。そのため、受け入れに際し、必要とされる書類、親の滞在資格、さらに日本語教育の仕方、学年を下げても受け入れるか否か等において、教育委員会で差のあることが明らかになった。このような学校間の差は、かれらが帰国してからも、現地の学校で学ぶ姿勢にも影響している。また近年、滞在が長期化するにつれて、子どもは日本で生活することを望み、いずれは帰国しようと考えている親との間にギャップも生じ始めている。
著者
藤井 洋子 井出 祥子 阿部 圭子 片岡 邦好 片桐 恭弘 堀江 薫 植野 貴志子 菅原 和孝 石崎 雅人
出版者
日本女子大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

この3年間の研究成果は、(1)2009年3月、2011年2月の東京国際ワークショップにて、「場の理論」についての理解を深められたこと、(2)アラビア語のデータ収集とその分析をしたこと、(3)国際語用論学会にて、日本語と英語とアラビア語の比較研究を発表したこと、(4)2009年にJournal of Pragmaticsの『解放的語用論』特集号第一号を発行できたことなどが主な成果といえる。
著者
深澤 安博
出版者
茨城大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

スペイン領アフリカ植民地のうちとくにモロッコ植民地に注目し、この地におけるスペインの統治・占領政策、植民地軍建設、またそれらに対する「原住民」の抵抗とくに「リーフ共和国」の様相を明らかにした。
著者
中條 清美 西垣 知佳子 内山 将夫 内堀 朝子 西垣 知佳子 内山 将夫 内堀 朝子
出版者
日本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

日英パラレルコーパスを利用した英語指導法と教材開発を行い, 指導実践によってそれらの学習効果を検証した。さらに, コーパス検索サイトの開発を推進した。主な研究成果を国際学会(AsiaTEFL国際会議, 台湾教育学会, TaLC, World CALL)および国内学会(JACET, 英語コーパス学会)において報告し, 開発した指導法等の詳細を公刊した。本課題に関する論文を掲載した著書がRodopi(アムステルダム)と松柏社(東京)より出版された。研究代表者は本課題に関連して2008年度英語コーパス学会賞を受賞した。
著者
小倉 いずみ 林 以知郎 白川 恵子 竹内 美佳子
出版者
大東文化大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

本研究の成果は二つあり、第一に、新大陸のアメリカでコネチカット植民地がいかに創設されたかを解明し、第二にトマス・フッカーの生涯と思想を解説した。コネチカット創設者のフッカーは、英国、オランダ、ボストン、ハートフォードと次々に移動したが、宗教者として正統派の会衆主義の教義を確立し、政治家として民主主義的なコネチカット基本法の制定に尽力した。本研究は思想家・宗教者としてのフッカーを、日本で初めて解明した。