著者
中井 勇
出版者
一般社団法人日本森林学会
雑誌
日本林學會誌 (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.72, no.4, pp.335-338, 1990-07-01
著者
長谷 昌紀 羽山 誠 山添 昇 清山 哲郎
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
工業化学雑誌 (ISSN:00232734)
巻号頁・発行日
vol.70, no.10, pp.1633-1637, 1967-10-05 (Released:2011-09-02)
参考文献数
20
被引用文献数
4

X線回折(粉末法)によって硝酸アンモニウムの各結晶相の安定領域および準安定領域における格子定数および熱膨張を測定した。各相の熱膨張の異方性は結晶構造における硝酸イオンの方位と強い関連性を示し,硝酸イオンの回転振動の寄与を考えると理解できる。各安定転移およびIV-II準安定転移は体積変化のとびを伴い1次転移である。一方V-II転移では格子定数(V相はII相の単位格子に対応する準単位格子を用いる)の不連続的変化は認められない。しかしc軸の熱膨張率は不連続的に変わることを明らかにしたので,比熱の測定結果も併せ考えるとV-II転移は2次転移である。実験結果にもとづき硝酸アンモニウムの相転移を水素結合の観点から考察した。
著者
坂 義人
出版者
社団法人 日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雑誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.64, no.10, pp.829-836, 1973-10-20 (Released:2010-07-23)
参考文献数
8

Bactericidal activity of iodic antiseptic, Isodine, was stuied by a method similar to that of the Phenol Coefficient. In the early stage of the experiments, bactericidal activity was found to be very labile. After many experiments however, it was found that the dark violet color of Isodine was faded by the peptone in the Trypticase-soy-broth and its bactericidal activity was reduced. To avoid the effect of peptone the saline was used to emulsify the colonies on GAM-agar-plate. 1, 000 times diluted Isodine killed P. aeruginosa (8 strains), E. coli (NIHJ JC-2) and S. aureus (FDA 209-P) within one minute. But 5, 000 times diluted Isodine could not kill those bacteria within 15 minutes. No difference of bactericidal activity was observed between 20°C and 37° incubation.By mixing serum or urine with Isodine, the fading and the reduction of bactericidal activity also occurred. The fading by protein (+++) urine was stronger than that by protein (-) urine. Just as soon as the material was mixed, the fading came to end.50 times diluted Isodine, faded by urine containing protein (-), (+) (++) and (+++), killed P. aeruginosa (Tsuchijima) within one minute but 500 times dilution could not kill it within 15 minutes. 100 times dilution killed it within 3 minutes when mixed with protein (-) and (++) urine. But the same solution could not kill it within 15 minutes when mixed with protein (+) and (+++) urine.The degree of fading was examined when 50 times diluted Isodine was used for the bladder irrigations in a man and a woman with protein (-) urine. The fading occurred very strongly in the first and the second irrigation but weakly in the subsequent irrigations. When the bladder of a man with protein (++) urine was irrigated previously with distilled water twice and then Isodine was used, the fading hardly occurred.
著者
熊野 純彦 木村 純二 横山 聡子 古田 徹也 池松 辰男 岡田 安芸子 吉田 真樹 荒谷 大輔 中野 裕考 佐々木 雄大 麻生 博之 岡田 大助 山蔦 真之 朴 倍暎 三重野 清顕 宮村 悠介 頼住 光子 板東 洋介
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2017-04-01

2018年度は、本研究の主要達成課題のうち、「各層(家族・経済・超越)の各思想の内在的理解」を中心とする研究がなされた。近現代日本の共同体論を再検証するにあたっては、2017年度で取り組まれた「和辻共同体論の参照軸化」に加え、家族・経済・超越それぞれの層に関連する思想を巡る形成の背景に対しても、テクストに内在した読解を通じて光を当て直す必要がある。以下、そうした問題意識のもとに取り組まれた、2018年度の関連実績のうち主要なものを列挙する。(1)研究代表者の熊野純彦は、著書『本居宣長』において、近世から現代に至るまでの代表的な思想家たちによる宣長の思想の受容過程を丹念に整理・検証することで、それを近代日本の精神史の一齣として提示することを試みた。それを踏まえたうえで改めて宣長のテクストの読解を行い、今日の時代のなかでその思想の全体像を捉えかえそうとしたところに、本業績の特徴がある。(2)研究分担者宮村悠介は、主に本研究の研究分担者からなる研究会(2018年9月)にて、研究報告「家族は人格ではない 和辻共同体論のコンテクスト」を行い、和辻倫理学の形成過程におけるシェーラーの影響と対話の形跡を、具体的にテクストをあげつつ剔抉した。これは、翌年度の課題である「思想交錯実態の解明」にとってもモデルケースとなる試みである。(3)超越部会では台湾の徐興慶氏(中国文化大学教授)を招聘、大陸朱子学と、幕末から近代に至るまで様々な思想に陰に陽に影響を及ぼしてきた水戸学の影響関係について知見をあおいだ(「「中期水戸学」を如何に読み解くべきか 徳川ミュージアム所蔵の関係資料を視野に」2018年)。これにより、広く東アジアの思想伝統と近世以降現代に至るまでの日本思想の受容・対話の形跡を実証的に検証することの重要性を改めて共有できたことは、本研究の趣旨に照らしても重要な意義を持つと思われる。
著者
Yonghao Yue 尾上 耕一 西田 友是
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.13(2004-CG-118), pp.31-36, 2005-02-07

近年、写実的な3DCGのレンダリングは設計やバーチャルリアリティなどさまざまな場面において利用されている。大域照明は写実的なレンダリングにおいては必要不可欠であるため、いかに効率的に大域照明を計算するかは重要な問題の一つである。高画質なレンダリングではしばしばphoton map法とfinal gatheringを組み合わせた手法が使用される。本稿では、final gatheringで放射する光線をキャッシュすることにより、フレーム間のコヒーレンスを利用して高速化し、インタラクティブな速度で光源や視点を動かせることを示す。
著者
木本 彩美
雑誌
鶏病研究会報 (ISSN:0285709X)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, 2013-05-25

本症例では腫瘤と脛骨との分離が困難であり,組織学的に脛骨骨頭における腫瘍細胞の浸潤性増殖が認められた。また,不規則な形態の類骨が右膝関節の腫瘤のほか,肝臓や肺,および腎臓の腫瘤にも形成されていた。骨肉腫の特徴は腫瘍細胞が骨または類骨組織を直接形成することである。また,組織像はきわめて多彩で,同ーの症例でも部位によって種々の像を示すことが知られている。本症例においても正常筋組織との境界部から脛骨骨頭へ移行するにつれて,線維肉腫様の部分や鍍銀染色で箱入り像を示す部分など,様々な像が観察された。以上より,本症例を骨肉腫と診断した。わが国における鶏の骨肉腫の報告はきわめて少ない。不明な点が多々あるので,今後も症例数を重ね,検討を続けていくことが重要だと思われる。
著者
宮本 悟 池内 恵 岩田 拓夫 佐野 康子 横田 貴之
出版者
聖学院大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究の目的は、国連安保理決議によって禁止されても継続しているアフリカ諸国に対する北朝鮮の武器貿易や軍事支援を調査することにある。本研究では、亡命者や韓国の情報機関の過去の記録、現地のメディアの報道などで北朝鮮と関係があるアフリカ諸国を特定し、さらにアフリカ現地で資料収集やインタビューを実施した。その結果、複数のアフリカ諸国で北朝鮮との軍事協力が発見された。調査結果は国連安保理制裁委員会への報告のみならず、書籍や論文、雑誌記事、さらにテレビやラジオ報道などで発表した。本研究は、北朝鮮とアフリカ諸国の軍事協力が拡大していることを日本のみならず、国際的に広めることにも大きく寄与したといえる。
著者
林 浩孝 大野 智 新井 隆成 鈴木 信孝
出版者
日本補完代替医療学会
雑誌
日本補完代替医療学会誌 (ISSN:13487922)
巻号頁・発行日
vol.5, no.3, pp.197-208, 2008 (Released:2008-11-14)
参考文献数
21

「特定保健用食品」のうち,生活習慣病の 1 つである動脈硬化に関連して「食後の血中中性脂肪が上昇しにくいまたは身体に脂肪がつきにくい」表示をした食品については,現在のところ,再許可等特定保健用食品を含め約 70 種類の商品がある.そのうちのいくつかについて,安全性・有効性について解説する.
著者
渡辺 貞麿
出版者
大谷学会
雑誌
大谷学報 = THE OTANI GAKUHO (ISSN:02876027)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.27-42, 1964-02
著者
若園 吉一
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.12-20, 1967-03-15 (Released:2018-11-13)
著者
佐藤 伸一
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.56, no.8, pp.779, 2020 (Released:2020-08-01)
参考文献数
4

ケミカルプロテオミクスは,共有結合修飾されたタンパク質に焦点を当てたタンパク質・アミノ酸残基の機能解析手法である.タンパク質存在量でなく活性,機能に着目した解析が可能である.例えば,セリン加水分解酵素の活性プロファイリング等では,酵素活性に基づく有益な情報が取得できる.今回Hsuらは,チロシン残基に対して選択的に共有結合を形成できるプローブを開発し,これを用いて3,700種以上のタンパク質,10,000か所以上の修飾サイトを検出,解析したので紹介する.なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.1) Liu Y. et al., Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., 96, 14694-14699(1999).2) Hahm H. S. et al., Nat. Chem. Biol., 16, 150-159(2020).3) Dong J. et al., Angew. Chem. Int. Ed. 53, 9430-9448(2014).4) Adibekian A. et al., Nat. Chem. Biol., 7, 469-478(2011).