著者
斎藤竜著
出版者
丸善
巻号頁・発行日
1991
著者
中村 修一 南野 徹
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.22-31, 2011-01-01 (Released:2012-01-01)
参考文献数
40

大腸菌やサルモネラ菌などの細菌は,「べん毛」と呼ばれる繊維状の運動器官をスクリューのように高速回転させて水中を泳ぐことにより,栄養が豊富で生育に適した温度やpHの環境に集まることができる.べん毛繊維を回転させているのは,繊維の根元に細胞膜に埋まって存在する「べん毛モーター」と呼ばれる直径約45 nmの回転分子モーターである.べん毛モーターは,細胞膜を隔てて形成される水素イオン(プロトン)の電気化学的ポテンシャル差を1秒間に約300回転の高速回転に変換し,その回転方向は環境中の化学物質などに反応して瞬時に切り替わる.ここでは,プロトン駆動型細菌べん毛モーターの構造と回転機構について,最新の研究内容を含めて紹介する.
著者
金丸 英子
出版者
西南女学院大学
雑誌
西南女学院大学紀要 (ISSN:13426354)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.52-58, 2004

近代アメリカ・プロテスタント教界を代表するワルター・ラウシェンプッシュ(Walter Rauschenbusch,1861-1918)の代表的な著作、『Christianity and Social Crisis』(1907年出版)から、ラウシェンブッシュが唱導した社会的福音において、社会福祉がどのように捉えられていたかを探る。また、ラウシェンブッシュの主張の中に、キリスト教の使信と社会福祉理念を切り結ぶ哲学的な接点を見出してゆき、キリスト教主義大学で福祉を学ぶ人たちにキリスト教から提供しうる視点を模索する。
著者
奥村 明之進 南 正人 井上 匡美 川村 知裕 舟木 壮一郎 松浦 成昭 新谷 康 中桐 伴行
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

慢性閉塞性肺疾患COPDの新たな治療法の開発は急務であり、今回COPDに対する細胞治療を用いた再生医療を考案することを目的とした。COPD誘導マウスに対して、健常なマウスより脂肪幹細胞を分取し、経静脈的、経気管的に投与すると、移植細胞は障害肺へ集積し気腫肺を改善した。さらに、人工多能性幹細胞iPS細胞を様々な成長因子を用いて肺胞上皮細胞への分化誘導法を検討した。分化誘導した細胞を標識して、上記と同様に肺障害マウスへの移植を施行し、肺胞への生着および呼吸機能の改善を確認した。肺の再生医療を考案する上で、脂肪幹細胞やiPS細胞が重要なツールになり得ると考えらえた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経パソコン = Nikkei personal computing (ISSN:02879506)
巻号頁・発行日
no.735, pp.42-45, 2015-12-14

EdgeやIE以外のWebブラウザーを選ぶ場合、筆頭候補はグーグルが提供する「Chrome」だ。Googleアカウントでログインすることで、ほかのパソコンやスマホ、タブレットのChromeと同期し、ブックマークや履歴を共有できる(図1)。 Webブラウザーにさまざまな機能を追加…
著者
増澤 拓也
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集 第67回(2016) (ISSN:24241946)
巻号頁・発行日
pp.134_1, 2016 (Released:2017-02-24)

近年様々なバランストレーニングが行われているが、その中の1つとしてスラックラインと呼ばれる2点間に張った平たいテープ上でバランスをとる綱渡りのようなスポーツが、バランス能力を向上させるトレーニングとして注目されている。また、姿勢安定には体幹部の堅牢性が重要視されており、体幹部のトレーニングとして自重を用いた不安定環境にて負荷をかけるサスペンショントレーニングに関心が集まっている。本研究の目的は、スラックラインを用いた基底面動揺トレーニングおよびサスペンショントレーニングを用いた体幹トレーニングが姿勢安定性向上に及ぼす影響を明らかにすることである。実験参加者を基底面動揺トレーニング(BT)群と体幹トレーニング(CT)群に配置し、週3回のペースで合計10回のトレーニングを実施した。その訓練前後において重心動揺計とビデオカメラを用い、姿勢安定性の評価・分析をおこなった。BT群では体幹部を積極的に動かすことで姿勢制御し、CT群では体幹部を動かないように保持することでバランスを安定させることが示唆された。
著者
坪内 佑樹 置田 真生 伊野 文彦 山川 聡 柏木 岳彦 萩原 兼一
雑誌
研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)
巻号頁・発行日
vol.2012-HPC-133, no.31, pp.1-7, 2012-03-19

本稿では,重複排除ストレージのための SHA(Secure Hash Algorithm)-1 計算の高速化を目的として,SSE(Streaming SIMD Extensions) 命令に基づくスループット向上手法を提案する.提案手法は,異なる入力ファイルに対する処理が独立であることに着目し,SSE 命令によるベクトル処理および OpenMP によるマルチスレッド処理を併用する.実験では,単一ファイルを並列処理する既存手法と比較して 1.5 倍の速度向上を得ている.このときの実行効率は 93% に達し,計測したスループット 80 Gbps は PCI Express の実効帯域幅を超えている.したがって,重複排除ストレージにおける性能ボトルネックを除去できていると考える.
著者
宮崎 庄治 伊勢 眞樹
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2002, pp.729-729, 2003

【はじめに】診療報酬本体が史上初めて引き下げられた2002年4月の診療報酬改定の中で、リハビリテーション(以下リハ)料も大きく体系が見直された。リハ部門は減収した施設が多い状況で、厚生労働省は「リハ全体では据え置きの改定」と説明してきた。その意味は二木によれば、_丸1_理学・作業療法の点数減を原資に言語聴覚療法の点数増と、_丸2_慢性期リハの点数・回数引き下げを原資に急性期リハの点数を引き上げたということになる。発症後早期からの急性期リハは手厚く評価されているといわれる中で、実情はどうなのかを当院の半年間のデータを提示して報告する。【現状】改定後の2002年4月から9月までの理学作業・言語聴覚療法のうち1単位を4月以前の簡単、2単位を複雑に換算し、各療法の件数を昨年同月と比較した。理学療法では、複雑と簡単の合計件数は9月を除いて昨年並みから昨年比最高20%増しと順調であったが、点数では逆に昨年を下回り昨年に比べ10%以上の低い値を示した。作業療法では、件数は昨年を上下しているが、点数は件数で昨年比17%増しの7月に昨年比1%アップした他は10%以上ダウンしている。言語聴覚療法は、件数では6月以外は昨年を1%から22%の範囲で上回った。点数では大きく昨年を上回り最高119%増しの値を示した。全体では、件数で昨年比17%増の7月に点数でも昨年を4%上回った以外は点数で昨年より4%から11%減となった。【考察】石川によれば、今回の改定では発症後90日までは厚生労働大臣の定める患者では早期加算料の上乗せと、70%の減額算定なしの制度により患者1人当りの診療稼動額の上限は7.0%から21.0%増加している。したがって計算上は発症後90日までの早期加算算定可能な患者に対し1日に個別6単位を実施すると、増収が図れる筈である。平均在院日数16.5日(02年9月度)の急性期病院である当院で、昨年に比し減収となっている原因は実はここにある。発症・手術直後の病状の不安定な時期に、ICUやCCUを中心にベッドサイドで行なう早期リハの対象者に、1日6単位の適応患者はほとんどいない。各療法における複雑(2単位)の割合は2002年9月では理学・作業・言語聴覚の順に18%、30%、36%である。 また、請求単位数に占める早期加算の割合は4月以降8月までの間で40%台を推移し、半分を超えない。開腹・開胸術後や骨折後など早期加算の対象疾患が拡大したとはいえ、神経難病や内科疾患は加算対象外である。【まとめ】4月の診療報酬改定後の、急性期病院におけるリハ部門の収益の動向を報告した。手厚く評価されていても昨年同月に比べ、実施件数は増加しているにもかかわらず収益では減収となった。全身状態の不安定な急性期の患者の特徴が影響している。また、容易に寝たきりになる恐れのある高齢者では、加算対象の疾患を見直す必要があると考える。
著者
Troussier Philippe 野村 裕知
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1099, pp.68-71, 2001-07-09

問 同じフランス人である日産自動車のカルロス・ゴーン社長と比較されることが多いようですが、改革者として意識することはありますか。 答 ゴーン氏には何度かお目にかかったことがあります。私たちの最大の違いは、私には日本人の雇い主がいて、ゴーン氏は自らがボスである点でしょう。彼は日本で実績を上げ、本社に貢献すれば評価される。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1059, pp.34-36, 2015-11-10

検査済み証がなく、確認申請時の図面と全く違う状態になっている─。そんな違法状態の戸建て住宅を、減築するなどして現行法規に適合させ、建築確認を申請。検査済み証を取得することで資産価値の向上を図った。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.917, pp.62-67, 2010-01-11

環境問題や建設費削減など、様々な観点から、ストック活用の必要性が叫ばれている。既存建築の再生の事例やノウハウを紹介するシリーズ「ストック再生の時代」。第1回は、27年間の違法状態を是正した後、現行法規に適合させた大阪市の住宅「gather」を紹介する。 その住宅の建て主から、宮本佳明建築設計事務所(兵庫県宝塚市)に連絡があったのは、2004年5月のことだ。
著者
福元 基
出版者
Japanese Society for Engineering Education
雑誌
工学教育 (ISSN:13412167)
巻号頁・発行日
vol.52, no.6, pp.44-51, 2004-11-20

Engineers and general workers have been internationalized by getting jobs around the world according to the recent economic globalization. Six countries signed the Washington Accord in 1989, which recognizes the substantial equivalence of the accreditation systems for the engineering education programs among the organizations of the signatories. In 2001, Japan Accreditation Board for Engineering Education was established and now is advancing to join the Washington Accord as a member. As for the development of products and manufacturing, not only scientists and engineers but also technicians are indispensable. The higher vocational education for technicians is now becoming important for the technicians to play a role in the borderless manufacturing world. In Japan, the Polytechnic University and Colleges make higher vocational education for engineers and technicians under the authority of the administration of Health, Labor and Welfare. In the present paper, the higher educational training programs for engineers and technicians being made in the Polytechnic College are examined and compared with the standard programs in Canada in order to search the possibility of multinational agreement in these fields.